2023/10/01 - 2023/10/14
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mirilinさん
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この旅行記のスケジュール
2023/10/12
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110 ホワイトホール・コート
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電車での移動
エンバンクメント駅→トテナムコート駅
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パーク プラザ ヴィクトリア ロンドン
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この旅行記スケジュールを元に
退職したら、貯めたANAマイルを使ってビジネスクラスでウィーンへ飛び、ウィーンとプラハのアール・ヌーボー建築を巡って歩き倒そうと楽しみにしていたのに、コロナ禍襲来で4年もお預け。
どうにか海外旅行は解禁されたものの、ANAのウィーン直行便はいまだ飛ばず、乗継便に変更してもビジネスクラスの特典航空券は全く取れず…。
でも、どんどん年は重なって行く(←老化が進む)し、マイルの有効期限も迫ってきてるし…ってことで、直行便もビジネスクラスも諦め、プレミアムエコノミーでロンドン経由で行くことにしました。
でも、いろいろ諦めはしましたが、4年ぶりの本場のアール・ヌーヴォー、美しい街並みを目の当たりにすれば、老化が進んでいることも忘れ、テンションMAXで町中を歩き倒したことは言うまでもありません。
この旅行記はその12日目。旅もいよいよ終盤です。
予定としては、疲れもたまってきているし雨予報なので、あまり無理せず、10時からのホースガーズの交替式を見に行ってから、大英博物館を見学するだけにしています。まぁ、大英博物館は熱心に見たら、それはそれで相当時間も体力も必要だとは思うのですが…。
で、日頃歩き倒している私は…やっぱり大英博物館も長時間滞在しちゃったし、一旦ホテルに戻ってから、買い物がてらお散歩にも出ちゃったので、やっぱりいっぱい歩いちゃってました(笑)
【21,486歩】
今回の旅のスケジュール
10/1(日) 羽田発 9:55 → ロンドン着 16:20
10/2(月) ロンドン発 10:10 → プラハ着 13:15
旧市街広場 ユダヤ人地区
10/3(火) AM プラハ城
PM フラチャニ地区・マラーストラナ地区
10/4(水) AM キュビズム建築 マサリク堤防、ダンシングハウス、
新市街アール・ヌーボー
PM プラハ中央駅 ミュシャ美術館 市民会館 旧市街広場
10/5(木) プラハ駅 12:45→ ウィーン中央駅 16:49
見落とし救済
10/6(金) シュテファン大寺院 ホーフブルク宮(シシイ博物館・国立図書館・アルベルティーな教会など) 建築巡り(リンク界隈)、ブルク劇場
10/7(土) AM ベルヴェデーレ宮殿
PM 建築巡り(アール・ヌーボー建築など)夜景見物
10/8 (日) フンデルト・ヴァッサー建築 美術史博物館
10/9(月)シェーンブルン宮殿 見落とし救済
10/10(火)ウィーン発 11:25 → ロンドン着 12:55
ビックベン
10/11(水)ウエストミンスター寺院 グリニッジ タワーブリッジ レドンホールマーケット ミュージカルWICKED(アポロシアター)
10/12(木)ホースガード 大英博物館 メイフェア地区
10/13(金)リージェントストリート ヴァッキンガム宮殿 セントジェームスパーク ウエストミンスター教会
ロンドン発 19:00 →
10/14(土)羽田着 14:50
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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今日はこの旅行中一番悪天候。朝から雨が降ったりやんだり…。
ということで、9:30頃までホテルでのんびりし、ヴィクトリア駅から地下鉄でウエストミンスター駅まで行き、「ホースガーズパレード」へ向かいます。
今日はまず初めに「ホースガーズパレード」で行われる騎馬兵の交替式を見る予定なのです。
雨のそぼ降る中、今か今かと待っていると、白馬に乗った警官の先導で騎馬兵がやってきました。ホース ガーズ 文化・芸術・歴史
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騎馬兵の交替式は、王室の住居として使われていたこともあるホワイトホール宮殿に囲まれた広場で行われます。
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衛兵の交替よりも騎馬兵の方がカッコいいかもということで見に来たのですが、動きがもう一つ地味で…。雨だからかなぁ?
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と、一人の兵隊さんが、大声で何やら言いながらゆっくりい歩いてきました。
出も一人で歩いているだけなんで、やっぱり華やかさもないですし、動きも地味です。
いつ動きがあるかと思っているうちに、地味に終わってしまいました。
その後は、警官の乗っていた馬とのふれあいコーナーみたいになっていましたが、少なくとも雨の日にわざわざ見に行く価値はありません。
昔、「バッキンガム宮殿」で衛兵交替を見た時に、その合間に騎馬兵が宮殿前を行ったり来たりしていた時の方がかっこよかったです。 -
なんだか消化不良でしたので、宮殿の入口側に回り、任務に就いている騎馬兵さんとお馬さんを見に行きました。
近衛騎兵はやっぱりカッコいいですね~
夏の制服もカッコいいのですが、赤いマントもなかなかいいです。 -
さて、「大英博物館」に向かいましょう。
官庁街の「ホワイトホール」界隈を歩いて地下鉄「ノーザンライン」の駅へ向かうときに見かけた街灯柱の美しい装飾です。ただただ歩いていても飽きませんね~ -
あ、これが地下鉄改札にあるスマホで「ピッ」の読み取り機です。
グーグルペイやアップルペイにクレジットカードを登録しておけばOK。まるでSUICAを持っているかのように地下鉄に乗れます。 -
ロンドンの地下鉄は、長い長いエスカレータがつきものです。そして結構急勾配で下から先が見えないほどです。なので、ホームから外に出る迄の時間が結構かかるので、電車に乗っている時間が短くても要注意です。
以前、エスカレータが故障でロンドンの長いエスカレータを歩いて上ったことがありました。階段より一段の段差が高いので、チビッ子の私は足がパンパンになった記憶があります(笑) -
「大英博物館」までは最寄りの地下鉄駅「トテナムコート駅」から歩いて5~6分と言ったところでしょうか。
ギリシャの神殿のような入口が「大英博物館」。ギリシャの神殿の柱を模した柱とペディメントがあるこの建物は、1823年に「ロバート・スマーク」によって造られたそうです。
古代人の石器から21世紀の版画まで、世界中の文化的・歴史的価値のある品々を800万点以上所蔵している大英博物館の入場料は、なんと無料!!
円安と物価高で、教会や宮殿などの入場料がめちゃ高い今のイギリスで、ホントにありがたいです。
とにかく広くて、展示物もいっぱいの博物館ですし、今日はもう他に予定はありませんので、ゆっくり見学してみたいと思います。大英博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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博物館入口から入って、まっすぐ進んだところには「グレートコート」という屋根付きの中庭があります。そこにはインフォメーションやショップなどがありますが、その左側の部屋「古代エジプトのコーナー:【Room4】」に入るや、黒山の人だかりが目に入ります。それがこれ。
え?石?とか言ってるあなた、もう一度中学校に行きましょう。
これはかの有名な「ロゼッタ・ストーン」です。
紀元前2世紀にエジプトで制作された石板で、古代エジプトの神聖文字(ヒエログリフ)・民衆文字(デモティック)・ギリシア文字の3種類の言語で文字が彫られているそうで、古代エジプトの象形文字を解読する鍵になった石板ですよね。教科書に絶対出てます。
ガラスのケースで覆われているので、写真は反射でひどいものですが(汗) -
私には何が書いてあるのかさっぱりわかりませんが、これを見て、あのエジプトの象形文字を解読したってんだから、研究者ってどんな思考回路を持っているんでしょうか。プトレマイオス5世の王族儀礼を確認する司祭評議会の勅令が刻まれているそうですよ。
ちなみにこの石を見つけたのは、ナポレオン軍の兵士で、エジプト侵攻の時に見つけたそうで、ナポレオンの敗北によってイギリスの財産となったとか。 -
「ロゼッタ・ストーン」に群がる人・人・人そしてスマホ・スマホ・スマホ(笑)
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同じ部屋「古代エジプトのコーナー:【Room4】」でひときわ目立っていたのはこの彫像。これはエジプト新王国第19王朝のファラオである「ラムセス2世の胸像」です。
高さ2.67m、重さ7.25トンという巨大な像で、なかなかのイケメンです。「アブシンベル神殿」を建てた王様としても有名ですよね。
古代エジプトの都市テーベ(現在のルクソール)にあった埋葬殿の入り口に置かれていたものとのことで、右胸にある穴は、ナポレオン軍が運び出そうとして開けたものだそうです。あかんやろ! -
「古代エジプトのコーナー:【Room4】」ある教科書で見たことある作品をもう一つ。この気品ある猫ちゃんの像です。
大きさ 42㎝、7.8㎏のブロンズ製の猫ちゃんは、紀元前600年頃~前300年頃の新王国時代の作品で、古代エジプト神話の女神「バステト」への捧げものとして作られたものだそうです。金のイヤリングや鼻輪、首飾りをしている高貴ないでたちの猫ちゃんです。
この像を寄贈した、「ロバート・グレンヴィル・ゲイヤー-アンダーソン( Robert Grenville Gayer・Anderson )」氏の名前から、この猫は「ゲイヤー・アンダーソンの猫」と呼ばれているそうです。 -
古代エジプトコーナーからさらに奥に進むと、「アッシリアのコーナー」となり、この巨大な像が現れます。
これは「人面有翼牡牛像(ラマス像)」と言われるもので、紀元前2500年~紀元前600年頃までメソポタミアに興ったアッシリアで守護神として宮殿の門に据えられた半身半獣の像が、この辺りにいくつも展示されています。
この写真は、【Room10】にある像で「サルゴン2世のコルサバード宮殿」を守っていたもの。前から見ると足は2本ですが、横から見ると4本、斜めからは5本という不思議な形をしています。 -
ラマス像の奥にある【Room7~9】は、細い通路になっていて、その両脇の壁に紀元前883~692年の新アッシリア帝国時代のレリーフが展示されています。
ここには、アッシリア帝国の最後の偉大な王「アッシュールバニパル」(紀元前668年~631/630年)のライオン狩りでの快挙と、紀元前701年にアッシリア王「センナケリブ」がレバンド南部のラキシュを占領した様子を描いたレリーフが、壁一面に展示されています。
アッシリアの首都ニネヴェから発掘されたもので、「アッシュールバニパル」の北宮殿を飾っていた浮き彫りだったそうです。 -
「アッシリア」のコーナーからさらに進むと、【Room17】となり、大きな神殿のような建物があります。博物館の部屋の中に神殿があるんですから、ビックリです。
これは「ネレイデス・モニュメント」という紀元前4世紀の墓廟で、現地に散乱していた部材・彫刻を「チャールズ・フェローズ」が発見し、オスマン・トルコの許可をとってロンドンに運び、「大英博物館」に復原したものだそうです。
柱の間にギリシア神話の海の女神のネレイデスたちの彫刻があることから名づけられたそうです。 -
さらに奥の部屋「パルテノン・ギャラリー:【Room18】」は、天窓からやわらかい自然光が差す大理石の部屋で、「パルテノン神殿」のペディメントにあった彫刻の数々などが並んでいます。
英国大使としてトルコに滞在していた「エルギン伯爵」が19世紀初めに「オスマン帝国」の支配下にあったギリシャ・アテネから大理石彫刻を剥ぎ取って持ち帰ったそうです。
て、これ、許されない所業ですよね? 法隆寺の鐘を持ち去られたら?てことですよ。
ギリシャ政府が現在も返還を要請しているものの、イギリスは応じていないとか。
う~ん。。。 -
上2つの写真は、ペディメントに飾られていた彫刻のようですが、それぞれの人の洋服のドレープや柔らかな感じ、男性の美しい筋肉など、とてもリアルで素晴らしいです。
左下は、「ケンタウロスとラピテース族のメトープ」です、メトープとは柱の上に架した梁部の小さい壁画で、そこに飾られていたレリーフだそうです。ケンタウロスの苦痛の表情がリアルですよね。
右下の馬は、月の女神セレネのチャリオットをひき、空を駆ける馬です。でも、ちょっと表情が気持ち悪いですよね?この飛び出した目やたるんだ皮膚が、酷使されていた際の疲弊を表しているらしいです。 -
「グレートコート」の突き当り奥の部屋【Room24】には、巨大な「モアイ像」が飾られています。
この「モアイ像」は現地の人たちの言葉で「失われた友」または「盗まれた友」を意味する「ホアハカナナイア」と呼ばれている、高さ約2.4メートル、玄武岩でできた像ですが、これ、いわくつきらしいのです。
1868年に英国海軍がイースター島へ遠征した際に、海軍本部委員が現地の人の許可なくこの「ホアハカナナイア」ともう一つ「ハヴァ」を持ち出し、当時英国の元首だったビクトリア女王に献上。翌年、ビクトリア女王が大英博物館に寄付したものとのこと。
「モアイ像」は、イースター島の先住民にとって部族の指導者や神格化された祖先を表わす大切なものであることから、イースター島の市長が返還請求をしているそうですが、英国側は「貸し出してもいいが返却はしない」と言っているとか。
パルテノン神殿の彫刻だけでなくモアイ像まで!盗人猛々しいですね!プンプン -
「モアイ像」のある【Room24】から地下に降りると【アフリカのコーナー:Room25】があります。
ここにも有名な展示がいくつかあるので素通りはできません。その中から2つ
写真左側は、「イディア女王のブロンズ頭像」です。
彼女の軍事的功績をたたえるために、彼女の死後、息子の命により16世紀初頭に作られたものだそうです。これもまたイギリスの襲撃で押収されたもので返還要求が突っぱねられているものの一つだそうです。
写真右側は、大英博物館にある頭像の中で最も優美だといわれる「イフェの頭像」です。13世紀頃、アフリカのナイジェリアにあったイフェという王国の王様がモデルらしいです。1939年、建設業者が家の基礎部分を掘っていたとき、他の16個の彫像類とともに偶然に発見されたものだそうです。 -
モアイ像の部屋【Room24】を直進して通り抜けさらに奥に進んだ突き当りを左にまがったところにある【アジア(中国と南アジア)のコーナー】の中から…
写真右側は、【Room33】にある1100年頃のシヴァ神「ナタラージャ」の銅像です。「ナタラージャ」は「舞踏家の王」の意味で,ヒンドゥー教の主神の一つであるシバ神の別称です。シバ神は演劇および舞踊の創始者、守護神とみなされているそうで、これはシヴァ神が考案した108のポーズの1つであるトリヴィクラムのポーズをとっているそうです。
写真左は1800年代の「チベットのガルーダの黄金の像」です。
何かのゲームのキャラクターで見たような姿ですよね。ポッコリお腹も可愛くて。
この容姿が気に入られて、2014年の映画「ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密」に重要な立場で登場していたそうです。 -
そして、このコーナーで一番のお気に入りがこれ。9世紀頃のスリランカで作られた金色の仏像「タラ菩薩立像」です。
めちゃめちゃナイスバディな仏様ですよね~
是非ともあやかりたい!! -
【古代エジプト:Room62、63】
「大英博物館」といえば、ミイラですよね。2部屋に亘って、ミイラや副葬品、儀式で使われた道具など、古代エジプトの死と死後の世界を紹介する展示が目白押しです。私もこれを一番目当てにしてました。
棺の中まで美しい装飾があるのにはビックリしました。 -
これは有名な「ホーンジテフの内棺」です。
司祭ホーンジテフのミイラを、金箔が施されたマスクと覆いで包み込み、綿密に施された装飾がされています。 -
まさか、こんな風に包帯ぐるぐる巻きの本物のミイラを見られるなんて思っていなかったので、ビックリです。ミイラの作り方も解説されていました。
でも、死後何千年もたってから、世界中の人に見られることになるなんて、思いもしなかったでしょうね。安らかに眠れているでしょうか…。
なんだか申し訳ないですね。 -
この木棺は、顔のところに肖像が書かれていました。こんなのもあるんですね。初めて知りました。
これはギリシャ人の「アルテミドロス」のミイラ棺です。
棺に埋葬者の肖像画を描くのは、古代エジプトの末期頃から見られるそうで、発見後、肖像画とミイラが別々に保管されていることが多い中、この展示では棺についたままの状態が保たれているそうです。 -
これは「猫のミイラ」です。
古代エジプトで猫は特別な存在のため、猫が亡くなるとミイラ化して埋葬したそうです。 -
ミイラ部屋の隣にある【Room61】は、エジプト第18王朝に仕えた書記官「ネブアメンの墓」に関する展示があります。
この写真の壁画は、永遠の幸せを願い、妻や娘と楽しいひととき(沼地での狩猟)を過ごす様子を描いた紀元前1350年頃ものだそうです。 -
イタリアのギリシャ人コーナー【Room73】は、紀元前370年~紀元前350年頃に南イタリアのギリシャ人の都市プーリアで作られたクラテル(ブドウ酒を水で割るためのギリシャ陶器)が所狭しと並んでいました。
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絵付けや色合いがとても素敵で、素通りするつもりでしたが、結構じっくり見てしまいました。
ここで有名なのは、「渦巻き型クラテール」という壺で、持ち手がイオニア式柱頭の渦巻模様のようになっているそうです。この写真はそれではなさそうですが、形も絵付けも素晴らしいです。 -
古代ギリシャとローマのコーナーの【Room70】には、あのウエッジウッドの名を世に広めることとなった作品「ポートランドの壺」とその台座があります。
これは、紀元前1世紀から後1世紀の間に作られたと言われています。同じ頃、日本で作られていたのは「弥生式土器」ですからね…古代ローマの工芸技術の高さと精巧さには目を見張るものがあります。
「ポートランドの壺」は、1582年、ローマのアッピア街道沿いの古代ローマ皇帝の墳墓で発見され、イタリアの枢機卿や、資産家一族、イギリスの貴族などの元を転々とし、最後にポートランド公爵夫人の手に渡り、1810年に大英博物館に寄贈されました。
ウェッジウッド創設者の「ジョサイア・ウェッジウッド」は、古代イタリアの芸術の最高傑作といわれるカメオガラスの「ポートランドの壺」をなんとか陶磁器で再現したいと、1786年に最後の所有者であるポートランド公爵夫人から壺を借り受け、数千回もの実験を繰り返し、4年もの歳月をかけてジャスパー製で「ポートランドの壺」のレプリカを完成させました。
1845年2月に、泥酔した学生がガラスケースごとオリジナルの「ポートランドの壺」を木っ端微塵に破壊、復元には長い歳月を要したそうですが、その際に、ウエッジウッドが作ったレプリカを参考に修復したそうで、ウエッジウッドの名を世界中に知らしめることとなったそうです。
台座と言われている円盤は、もっと大きなものの中から切り抜かれたもので、台座として作られたものではないだろうといわれています。
ちなみに、この悩める男性は、「ユーノ」、「ミネルヴァ」、「ヴィーナス」のうち、どの女神が最も美しいかを決めるよう迫られた「トロイの王子パリス」の姿だそうです。結局「ヴィーナス」を選び、これがトロイ戦争へとつながっていくとか。 -
「大英博物館」と言いながら、イギリスの展示品がない!だから「盗品博物館」なんて言われちゃうのねと思っていたら、【Room 41】にありました。
中世のイングランド、アングロ・サクソンの時代を知る上で重要な遺跡で、サフォーク州にある船葬墓「サットン・フー」から出土した副葬品の兜「サットン・フーの兜」です。600年代初期のものと言われています。
この兜は「イギリスのツタンカーメンのマスク」と言われているそうです。オリジナルはボロボロでしたが、完全な複製品も一緒に展示されています。
このほかにも日本のコーナーや時計のコーナーなども回ったりして、「グレートコート」でランチを兼ねた小休憩もしたうえで3時間ほど滞在しましたが、なかなか疲れました。
ちなみにランチ代わりの「グレートコート」のカフェでは「キャロットケーキ」、「ラズベリー&マンゴケーキ」、「ホームメードレモネード」、「オレンジジュース」で£17.5(≒3184円)でした。高! -
さて、今日のメインエメントは終了しましたし、結構疲れたので一旦ホテルに戻り小休憩。たださすがにこのままホテルに籠るのももったいないので、「Fortnum & Mason」本店に久々に行ってみようと、ピカデリー界隈に出かけました。
このアーケード街は、「Fortnum & Mason」のすぐ近くにある「Thrale Jell」設計による1909年竣工の「ピカデリーアーケード」です。丸みのあるショーウィンドゥと2階部分の小さなバルコニーがキュートなアーケードです。
アーケード街と言っても日本の「〇〇商店街」と一緒にしちゃいけません。並ぶお店は高級ブランドです。(だからもちろん買い物はしていません)ピカデリー アーケード ショッピングセンター
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そして「ピカデリーアーケード」と道を挟んで反対側にあるのが、「サミュエル・ウエア」設計による「バーリントンアーケード」。1818年に建設された優雅なリージェンシー様式のアーケード街で、ロンドンで一番長い屋根つきショッピング・ストリートとしても有名です。
初代「バーリントン伯爵」だった「ジョージ・キャベンディッシュ卿」が、妻やその友人のご婦人方がショッピングを楽しめるようにと、お屋敷の隣に建設を命じたそうで、「メイフェアの宝石」とも言われているとか。歴史と格式の高いお店が軒を連ね、随所に貴族感があります。
1818年というと、日本では江戸時代で、11代将軍「徳川家斉」が浦賀に来たイギリスの黒船の貿易要求を断った頃ですわ。こんなショッピング街を作っていた国から見た江戸の町はどう映ったんでしょうね…バーリントン アーケード ショッピングセンター
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まずはこの赤じゅうたん。ショッピングモール入口にレッドカーペットですからね、高貴なかほりがプンプン。
英国紳士が身につけているスーツやネクタイ、バックや靴を扱う専門店など、英国の職人かたぎが垣間見える歴史ある名店が多数並んでいます。ええ、もちろん買い物はしませんでしたが、こちらはNHKの「世界ふれあい街歩き」で見たある方を見つけたくて入ってみました。 -
いらっしゃいました~!
そう靴磨きのプロフェッショナル「ロミ・トッピ」さんです。テレビの方と同じ方。アイドルスターに巡り会った気分です。
2006年からここで営業しているトッピさんには、著名人の常連客も多いとかで、英国の靴磨きの伝統を守り続ける彼は、その比類なき専門知識から、ブラシ、ポリッシュ、クロスなど、最高級の製品を揃えた靴磨きキットを考案し、顧客の靴のコレクションに合わせて作られたキットは、顧客のイニシャルがエンボス加工された革製のバッグに収めて対応しているとか。
このアーケードの高級感に相応しい靴磨き職人です。 -
そしてこの方、「ビードル」。「ビードル」とは、数世紀前から続く「バーリントンアーケード」の私的な警備員で、今もリージェンシー時代風のエレガントな制服を着て任務にあたっています。
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そしてこの可愛らしい入口を構えるのが、「ザ・ロイヤルアーケード」
「オールドボンドストリート」から「アルバマールストリート」に抜ける50mほどの短いアーケードです。
1879年竣工のアーケードで、竣工当時は「ザ・アーケード」と味もそっけもなく呼ばれていたのですが、「ビクトリア女王」がパトロンとなったことで、「ザ・ロイヤルアーケード」と神々しい名称になったそうです。ロイヤルアーケード ショッピングセンター
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中には入りませんでしたが、こちらは手の届くお店が並んでいるそうです。
オレンジ色の好きな私には、この2階部分の列柱の色合いが華やかでとても気に入りました。そして、その華やかな雰囲気の中に下がる照明器具はシンプルで、品の良さを感じます。 -
紅茶を買いに出かけただけでしたが、図らずもロンドンのアーケード巡りができて得した気分です。ホテルをヴィクトリア駅周辺にするか、パディントン駅周辺にするか悩みましたが、一旦ホテルで小休憩をする私たちの行動パターンを考えると、観光地やショッピング街に近い場所「ビクトリア駅周辺」を選んだのは正解でした。
あ、この写真。ロンドンの横断歩道でよく見かけるのですが、ヨーロッパの中にあって数少ない車が左側を走る国なので、大陸側から来た方たちが、最初に右側を確認するようにと注意喚起しているそうです。道を渡るとき日本人は普通に「右見て左見て」ですけどね。(逆に他の国に着いた当初は、最初の左の確認を怠ってヒヤッとすることありますよね?) -
そしてこの赤いポスト。日本が赤いポストになった原点ですよね。
イギリスを身近に感じるものの一つです。このポストとも明日でお別れです。 -
さて、ロンドン最後の晩餐ですが…。
前から気になっていた和食(?)のテイクアウトの店「itsu」で、肉まんと餃子そしてサラダを購入。昨日のフィッシュ&チップスの店に行こうかと思ったのですが、2日続けて食べるのもね…ということで、テイクアウトホテル食となりました。
本当はお寿司を買おうと思っていたんですが、売り切れだったのと、暖かいものが食べたいねということで、このチョイスとなりました。
「チキン照り焼き包みまん」、「鶏肉とねぎの餃子」、「野菜サラダ」そして「ピーチ&ライチウォーター 禅」で£21.94(≒3992円)でした。もちろん相方は別途コンビニでビールを調達してます。
特別美味しいというものではないですが、不味くはなかったです。円安&イギリス物価高を乗り切るには、これしかありません!
最後の夜にこれ?って、円高物価安であったとしても、私たちの旅あるあるです(笑)
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