2022/03/20 - 2022/03/21
30位(同エリア131件中)
sio爺さん
2022年3月の青森一人旅の前編は八戸の八食センターから青森に向かうところで終了したが、後編は八戸から青森に行く途中の浅虫温泉にある椿館への訪問がメインになる。ここは多分30年程前に来たことがあり、棟方志功の凄い作品が展示されていた記憶があるので行ってみた。往時訪問の際、フロント近くに凄い大型作品があったので「この作品の評価額はどれぐらいですか?」と失礼な質問をしたところ、「このクラスの作品は(あまりに高額で)値段はつけられません」という答がかえってきた。そして30数年後の訪問では、フロント周辺の雰囲気は往時とはかなり変わっており、記憶にあるような大型作品も見あたらなかった。どこかの段階で私の勘違いだったのだろうか。
- 旅行の満足度
- 4.0
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八戸から青森市への移動は勿論、青い森鉄道だが、画像の「あおもりホリデーパス」なので乗り降り自由(弘前~八戸)だったから、
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浅虫温泉駅で降りると、
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「さっそく棟方志功ゆかりの地」という表示
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浅虫温泉駅を出ると足湯があったが、この時は誰もいなかった。
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「温泉たまご場」という所があった。
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こんなふうにカゴに卵を入れて、茹でていた。
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茹で時間まで表示していた。この地の方々の優しさを感じた。
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いよいよ椿館が見えてきた。
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ついに到着。棟方志功作品がなぜ椿館にあるのかというと、ご存知の方も多いと思うが、昭和十六年頃より棟方志功は毎年夏に家族で椿館に逗留し、多くの作品を描き残したということだ。ここの温泉は目に良いらしく、筆を執る目にはお湯に浸かり体を清めてから作画に入ったらしい。
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椿館は日帰り入浴もOKの温泉宿なので、中に入るとカウンターとロビーがあり入浴客もくつろいでいるので、ロビーの写真はNG。しかし画像のように奥に向かう廊下に棟方志功作品が展示されているので、ご紹介したい。
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手前にある縦長の大きめの作品は「椿館庭園の老木の椿」。その奥に俳句作品が続く。
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棟方志功俳句コーナー(色紙)
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棟方志功作品(作品名わからず)
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吉祥妃天守護と書いてある
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棟方志功作品(作品名わからず)
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棟方志功 詩コーナー 「永劫」
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棟方志功作品(作品名わからず)
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棟方志功作品(作品名わからず)
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廊下突き当りの壁面に掲示された作品。両サイドはトイレだった。
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こちらの壁面にも作品が多数展示されている。
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一点一点が傑作だと思うが、省スペースで展示している印象を受けた。
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この3枚の中で作品名が分かるのは、真ん中の《門世の柵》(1968)。門世とは、画面の四隅に置いた東西南北の文字が世界へ開ける門だという棟方の造語とのこと。
なお棟方によると、「柵」とは四国の巡礼者が寺々に納めるお札のことも意味しているようで、お寺で願いをこめてお札を納めるように、一柵ずつ作品に祈りをこめて、ひたすらに彫っていく棟方の姿勢が、この文字に要約されているそうだ。 -
「弁財天妃の柵」
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ロビーに移動すると、正面にこの大作があり、作品の下に説明が記されていた。
「萬里水雲長慈航又何處(ばんり すいうん ながく じこう また いずこ)」と書かれている。 -
慈航とは、仏様が慈悲の心を以て衆生を救う船をさし、人生は涯しない大海原を漂うごときもので、何処へ行くのかわからない。今日もまた菩薩の慈しみを信じて航(ゆく)のみである、という意味で、人生の機縁の深さを示す言葉とのこと。
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ロビー正面右側の展示
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なかなかインパクトのある作品
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棟方志功の作品制作の様子を写した写真
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「二菩薩釈迦十大弟子」1948年
「私が彫っているのではありません。仏様の手足になって、ただ転げ回っているのです」下絵なしで一気に掘り進めわずか1週間で仕上げられたとされる棟方の大作。 -
十大弟子とは釈迦の弟子の中で優れた10名のこと。目鍵連、舎利弗、優婆離、須菩提、阿難陀、羅睺羅、魔訶迦葉、阿那律、富楼那、迦旃延を指し、その両端に普賢延命菩薩と文殊止利菩薩が配される。1956年ヴェネツィア・ヴィエンナーレで絶賛され、日本人初のグランプリを受賞。「世界の棟方」への機となった作品。
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作品名は「御施無畏薔薇妃図」のようだ
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作品名は「八大龍王弁財天」のようだ。私の鑑賞順では、これが最後の作品となる。
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受付の方に感謝の気持ちを伝えて、退出する。入口に「飲む温泉」があった。
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こういう碑もあった。館内に原画があるとのこと。
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これは椿館に行った帰路の足湯、浅虫温泉駅に戻る時の画像。結構多くの方が利用されていた。
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翌早朝、森林博物館に行ってみた。
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場所は、青森駅を挟んでホテルとは反対側になるので、結構歩いた。なかなか趣きのある建築物だ。
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受付の前で、ヒバチップなどを販売していた。消臭剤・入浴剤になるというので購入した。
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30万年前の埋没林
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30万年前の埋没林
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ブナの枯れ木についていたサルノコシカケ
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森と仲間たち(第1展示室)
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木と暮し(第2展示室)
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青森の木
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津軽三味線のパーツ
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津軽三味線の説明
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刳(く)る。刳るとは、刳り抜くこと。
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刳るの説明。木を刳り抜く技術が古くからあったことは、昔の丸木船が発掘されていることからも知られているようだ。
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雪とスキー(第3展示室)
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古くからのスキーの展示
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ヒバの一生。この展示は凄かった。
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「ヒバの一生」の説明。
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映画「八甲田山」ロケ地だったようだ。
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主な登場人物紹介。懐かしい人達ばかりだ。
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名場面写真のパネル展示
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実際の撮影現場のようだ。
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津軽森林鉄道の紹介
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屋外に実物を展示しているようなので、見に行く。
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前方からの画像
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材木運搬に使われていたことがわかる。
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