南部九州をめぐる旅【SUNQパス】3日目

2024/01/08 - 2024/01/08

今年の年初は南部九州3県をめぐる。

元日からつらいニュースが続きました。
でも、自分は自分のできることを精一杯やりつつ自分の日常も悔いが残らないように充実させていきたいと思う。

年明け連休に南部九州のバス旅。
SUNQパスでめぐるといいつつ、なかなかバスだけでは回りきれずいろんな交通機関を使った珍道中になってしまいました。


最終日、三角半島の先端三角より観光列車でプチトリップ。
その後は地元へ戻る前に最後のランチを堪能します。

エリア 博多(福岡)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線
• 旅行の手配内容: 個別手配

【2日目からのつづきです】



おはようございます。

旅行最終日の３日目はこれまでとは打って変わってゆっくりな朝。


部屋の窓から有明海を眺めながら大きく伸び。
海側は南の方角なので左手から徐々に陽が昇ってきています。

右手側奥は天草の山々かな？

海に浮いてるこれは何だろう？

朝ごはんは、これぞ旅館の朝ごはん！といったオーソドックスなラインナップ。

ごはんとおみそ汁は、お代わりしてしまった。

ここにも居るのかお主。。。

朝食は、昨日夕食いただいたお座敷ではなく玄関前のロビー的なダイニングでいただきました。

食後の一浴。

このお宿、建物も綺麗で食事もおいしく最高なのですが、唯一残念なのが、お風呂が給湯のみ追い炊き機能無しという事。
そのため、朝風呂入ると既に浴槽のお湯は冷め切っているのでした。

それでも大浴槽に体を沈めサッパリとさせる。

　

今日はバスの時間までまだあるので部屋でまったり。

10時前にようやく重い腰を上げてチェックアウト。

わざわざ一人しか居ないお客に対してここまでのおもてなしありがとうございました。

【不知火海の獲れたてをお寿司で】錦寿司の寿司を松錦館で堪能！「まっちゃにぎり」プラン
1泊2食で￥16,200。お手頃だと思う。


「松橋に出るなら、買い出しついでにお送りしますけど」とのお声掛けもいただきましたけど、予定すべき方向が逆なのでお礼言って丁重に辞退。

お宿を出るとお隣にあるのは「錦寿司」。

旅館のご家族の方がやられてるお寿司屋さんで、昨夜のお料理はこちらのもの。
ちょうど大将が通りかかったので改めて、ごちそうさまでしたとお礼伝えました。

錦寿司 グルメ・レストラン

バスが来ました。

本日最初のバスにして、今回の旅で「SUNQパス」で乗る最後のバス。

九州産交バス [松合・大口・穂刈道・三角病院・三角支所前]三角産交ゆき
松錦館前9:57→

この時刻でこの路線の始発のバスという。

小型バスの日野 リエッセ。
小さな車内というのに、客はここから乗った私一人。

バスは不知火海を左手に眺めながら西へ。

小型バスなので時折り細い道を集落内に入って行きます。

このデカい柑橘果物が「ばんぺいゆ」なのだろうか？

　

スゲー狭い道。。。

　

海もキラキラと綺麗。

すれ違えるの？

　

相変わらず客は乗り込んできません。

こんなルートでバスは走ります。

三角の街に入ったあたりから2人ほどお客さん乗り込んできて、3人で終点へ。

終点［三角産交］到着。

三角半島の先端、三角にある九州産交バスの営業所。
半島の先は天草諸島。三角からは去年通った天草五橋が架かっています。(旅行記『北部九州をめぐる旅【SUNQパス】2日目』参照)

　

目の前には海。

そして道路を挟んだ反対側にはJR三角線の三角駅。

三角駅 駅

つまりは駅の目の前が海。


《三角港は西港と東港に分かれており、1884年（明治17年）に西港の整備が始められ、1887年（明治20年）に開港した。近代的港湾としては、日本でも最古にあたる。三角西港の建設には国費が投じられ、宮城県の野蒜築港、福井県の三国港とともに明治の三大築港と呼ばれる。》(Wikipediaより)
ただし、この「西港」とは目の前の港ではなく、2.5㎞ほど離れた場所。

《西港は、埠頭や排水河川、橋などが造られたほか、海沿いには海運倉庫が建ち並び、背後に旅館など洋風の建物からなる街並も造られて繁栄した。(中略)西港周辺は背後に山が迫り敷地の拡張に難があることから、やがて東港が整備されるようになり、更に1899年（明治32年）に開通した九州鉄道の三角線も東港へ通じる路線であったため、西港は急速に廃れ、物流や人口は東港へと移動していった。》(Wikipediaより)

引用文の通り、この目の前の港は三角東港。
東港も三角駅開業後は天草への連絡口として栄えたのだそうです。

三角港 乗り物

《早くに東港に機能が移ってしまったため、西港は石積みの埠頭や水路・橋など当時の施設がほぼ原形のまま残っている全国唯一の港湾史跡として高く評価されている。(中略)2009年（平成21年）に九州・山口の近代化産業遺産群の一つとして世界遺産暫定リストに追加掲載され、2015年に正式登録された。また、三角浦の文化的景観として重要文化的景観にも選定されている。》(Wikipediaより)

世界遺産入りした三角西港にも行ってみたいのだけど、旅程の都合により今回はパスで。

駅構内も明治浪漫風？に改修されてます。

　

これらの改修は観光特急列車「A列車で行こう」の運行開始に合わせて2011年(平成23)に行われたもの。

ホームに出る。

ここからはその「A列車で行こう」に乗ります。

　

　

三角駅は三角線の終着駅。

奥の線路の終端部方には先ほど到着した三角 終着の普通列車が停車中。
どうやら、これから来る「A列車で行こう」のためにホームを空けているようです。

　

　

　

キター。

熊本から11:11三角着の「A列車で行こう1号」として来た列車が11:17発の「A列車で行こう2号」熊本ゆきとして6分で折り返します。

　

特急「A列車で行こう」
三角線を熊本から三角までを結ぶ観光特急列車。

熊本から天草への観光ルートを形成して、JR九州が運行するDesign & Story列車(D&S列車)と呼ばれる観光列車シリーズのひとつ。

《ジャズの名曲「A列車で行こう」にちなんで名づけられたこの列車の「A」には、2つの意味が込められています。
1つは、「天草 (Amakusa)」の「A」。16世紀から南蛮文化が渡来した天草の地を走る列車として、ヨーロッパをイメージした装飾がちりばめられています。 もう1つは、「大人 (Adult)」の「A」。大人の旅を演出するバーカウンターでワンランク上の旅を体験することができます。》(JR九州公式サイトより)

特急Ａ列車で行こう 乗り物

早速乗り込む。

「A列車で行こう」ってジャスの名曲の名ですけど、私的にはアートディンク社の傑作鉄道シミュレーションPCゲームシリーズの名前ってイメージの方が強いですね。AⅣにはハマったなぁ。。。

車内はJR九州の列車デザインを数多手がけるドーンデザイン研究所 水戸岡鋭治氏のいわゆる「水戸岡デザイン」

　

　

　

　

三角方の1号車にバーカウンター。ここでアルコール販売も。

ちなみ「A列車で行こう」は2両編成、全車指定席。
まぁ三角から熊本まで40分程度なんであっという間の大人の旅ね。

　

　

　

　

《「16世紀大航海時代のヨーロッパ文化」と「古き良き“あまくさ”」をテーマにしたというデザインは黒とゴールドのツートンカラーで、車内は教会などをイメージしたというカウンターバーやステンドガラスで彩られる。》(Wikipediaより)

との事です。

指定した席は熊本方2号車の最前列右側。
左側だと運転席の後ろなんで前方展望できないのよね。

特急A列車で行こう2
三角11:17→

車内には早速ジャスナンバー「A列車で行こう」が流れる。

気合い入れて一ヶ月前にネットで先頭座席確保したけど、お客さんトータルで10人くらいしか乗ってません。
所要40分程度の観光列車とは言え、三連休なのに寂しい人入り。。。

だからかどうか知らないけど、この旅行の後の24年3月のダイヤ改正で3往復から2往復に減便になってしまった。

今回の旅も天気に恵まれたなあ。

　

せっかくなのでバーカウンターへ。

ハイボール+チョコセットと天草地アイス。

このセットのチョコ、福岡県飯塚市の「カカオ研究所」というところのチョコらしいのですけどすごく美味しかった。
後で調べたら通販しかしてない？っぽいのだけどまた喰べたいなぁ。

カカオ研究所 グルメ・レストラン

左手に海が。

朝乗ったバスは三角半島の南岸、不知火海に沿って走って来たけどJR三角線は北岸の有明海沿いに走ります。

海の向こうは島原半島だと思うけど、あれは普賢岳だろうか？

　

眼下の道は、去年快速バス「あまくさ号」に乗って通った道ですな。

　

　

デコポン味のAハイボールも美味し。

　

唯一の途中停車駅で鹿児島本線との合流駅 宇土に到着。

あぁあと10分くらいで終点に着いちゃうのね。。。

宇土駅 駅

　

　

白川の鉄橋を渡り、、、

JR九州 熊本車両センターの横を過ぎると、、、

　

　

11:56
熊本到着。

いゃーあっと言う間の旅路でしたな。

熊本駅 駅

で九州新幹線に乗り換え。

　

　

九州新幹線つばめ316
熊本12:20→

九州新幹線800系は全ての席が2+2列の座席配置。
ゆったりしてて良いです。

九州新幹線 800系 つばめ 乗り物

乗り換え時間中に熊本駅ビルでつい買ってしまった、いちご大福でおやつタイム。

新玉名。

新玉名駅 駅

今回の旅で図らずも九州新幹線を全線乗ることになりました

九州新幹線全通開業時の2011年(平成23)3月、東日本大震災の直後という事があって地元九州でもほんの数日しか放映されなかった『九州新幹線全線開業　祝！九州』の車窓CMをYoutubeで観た時から、ずっと九州新幹線を乗り通したいと思っていたのです。

今回一挙に乗り通したのではなかったけど、全線完乗を果たしました。
この旅で、あのCMと同じ景色が観たかったので、昨日も今日もCMと同じ博多へ向かって進行方向左の窓側の席を指定しました。

♪ブーンブーンブーンブブブーン

この場所は確かCMで観たな。

ここも。

確かここも。

13:09
そんなこんなであっという間に博多到着。

速いなあー。
熊本から49分。昨日乗った鹿児島中央→熊本の乗車時間を足しても鹿児島中央→博多がトータル1時間45分。

昔々、学生時代に初めて九州まで鉄道旅行で来た時「青春18きっぷ」で普通列車乗り継ぎで博多から鹿児島まで6時間近くかかったハズ。

まだ鹿児島中央が西鹿児島って駅名だった頃。

博多駅 駅

　

今回、大都会 福岡は立ち寄ることはせず速攻で地下鉄にお乗り換え。

福岡市交通局空港線
博多13:26→

福岡市地下鉄 空港線 (1号線) 乗り物

「過払い金でトゥギャザー」て。。。

地下鉄終点の福岡空港で降りて、空港ターミナルへ。

はぁ、もう帰らなきゃいけないのか。
楽しい時間は過ぎてゆくのね～

福岡空港はさすが、三連休最終日と言うこともあり人多め。
でも、まだ時間早いからそれほどでもないのかな？

私もまだ飛行機の時間まで2時間くらいの余裕あり。

福岡空港 空港

せっかく余裕ある旅程なんで、最後は今回立ち寄らなかった大都会 福岡のグルメでも堪能しようかと。

しかし今回の旅行も喰べてばっかだな。

　

しかし福岡空港のターミナルの中には何でもあるね。。。

で九州最後のお食事はガツンと、もつ鍋でも。

福岡のもつ鍋屋さんは一人客でも入り易くしているお店が多くて素敵です。
ちなみに空港ターミナル内のお店らしく、喰べ終わるまでどれくらい時間がかかるか目安の時間も書かれてて親切。

博多もつ鍋おおやま 福岡空港 グルメ・レストラン

ほー、各席に電気コンロですか。
文明開花？ですねぇ。

この後、地元山国の終着駅に辿り着いたら、そこからマイカー運転して帰らなきゃいけないので、さすがにもうお酒はNOで。

　

来ました♪

電気コンロも加熱。

ランチの「もつ鍋御膳」
みそ味のもつ鍋に辛子高菜、博多明太子、おきうと小鉢、馬刺し赤身たたき、〆めのちゃんぽん麺。
お値段￥1,780。
さらにはもつ増量も追加しちゃう。

一心不乱に喰べて、あっという間に〆め。


ごちそうさまでした。
九州、堪能しました。

ではでは、保安検査場を通過。

行きの時の反省を踏まえて今回はポケットの中身も全て出しましたよ。
が、今回はベルトのバックルが金属反応検知して止められた。。。

なぜ一発パスできないのか？

　

帰りもフジドリームエアラインズ。
帰路も県営名古屋空港へ参ります。

こっちはpeachだから乗る機体じゃないね。

　

搭乗開始。
ボーディングブリッジを進むと、、、

乗る機体が。

今日の機体はピンクカラーですか。

　

ピンクカラーの機体はマーキングスポンサーが「ちびまる子ちゃんランド」ってことでちびまる子ちゃんのステッカーが。

ちなみに「ちびまる子ちゃんランド」が所在する静岡市清水の「エスパルスドリームプラザ」はフジドリームエアラインズと同じく鈴与のグループ会社。

フジドリームエアラインズ 航空会社

機内も三連休最終日と言うことで結構な混雑。

アサインされたのは前から三列目の左窓側。
隣にいた兄ちゃんがCAさんに誘われて空席だった前の席に移り隣席空いた。

ラッキーと思うべきか、私の身体の太さを見たCAさんが隣の兄ちゃんを憐れんだと見るべきか。。。

　

FDA 310 名古屋（小牧）ゆき
福岡15:35→

グランドスタッフさん達に見送られて滑走路へ移動開始。

　

　

離陸！

　

福岡空港の滑走路を北から南に向かって飛び立ちました。

帰りはまだまだ明るい時間だから何から何まで良く見える。

シートベルトサインが消えると、機長挨拶が。

大分県日田市上空を通過中との事。
結構南まで下るのね。

やがて周防灘が見えて来て、九州から離脱。

さよなら九州。次はいつ来れる？また1年後？

そして、行きと同様、ドリンクとお菓子のサービス。

帰りはホットコーヒーをいただきました。

　

やがて雲海の上へ。

　

どの辺りだろう？

　

　

降下し始めました。

　

下界は広大な平野地帯。

眼下には揖斐川、長良川、木曽川の木曽三川が一望のもとに収められます。

東海道新幹線が走ってます。

これはJR東海道本線の線路かな？

やがて住宅密集地帯へ。

降り立つべき滑走路が見えてきました。

　

　

無事着陸。

3日ぶりの県営名古屋空港。

名古屋空港 (県営名古屋空港) 空港

3日前と同じく、歩いて移動してターミナルへ。

そのままターミナルビル突っ切って、名古屋駅前ゆきバス乗り場へ。

あおい交通 名古屋空港直行バス 名古屋駅前ゆき
県営名古屋空港17:10→

　

帰りのバスは、名古屋高速を[11]小牧線→[1]楠線→[C1]都心環状線と走り東新町RPで流出。

行きは通らなかった栄に立ち寄って、、、

　

［名古屋駅前］に到着。

予定よりも早いバスに乗れたので、ちと寄り道。

名古屋名物あんかけパスタのお店「スパゲッティハウス チャオ」へ。

スパゲティハウス チャオ 名古屋JRゲートタワー店 グルメ・レストラン

　

あんかけスパゲッティ ミラカン(レギュラーサイズ)+目玉焼きトッピング。

確かに夕食時ではあるが、まだ喰うのか。

夕食も平らげ、旅の最終ランナーに乗車。あとはひたすら夜汽車に揺れるのみ。

特急しなの25
名古屋19:40→

なにか白い物質が。。。

山国第二の都市の駅もこの時間じゃひと気もないですな。

松本駅 駅

22:39
地元山国のターミナル駅に帰り着きました。


今回は「SUNQパス」の旅という割にはあまり活用できませんでした。
旅程の都合とは言えバス以外の交通手段を使うことが多かったな、と。
これじゃ表題に偽りありだな。

でもSUNQパス南部九州版￥8,000のところ、実際には￥10,320分バスに乗って活用しているので、元は取れたかな、と。


降りてみれば、駅構内も真っ白で。。。

南国から一転、寒い寒いな山国か。

長野駅 (JR東日本) 駅

まだ新年も始まったばかり。
山国はまだまだ寒いね。


さて、明日からまた頑張ろう。
そしてまたお金を貯めて楽しい旅行に行こう。

そう心に誓い、今回の旅を終えたのでした。

が、駅近の駐車場に停めていたマイカーが雪に埋もれていて愕然。。。

寒い深夜、数日放置のために冷え固まった雪をガリガリと払い、何とか運転できる状態にして、やっとの思いで帰宅の途についたのでした。

【完】