一泊二日、伊東の旅 ☆ 小室山と松川沿い散策

2024/03/18 - 2024/03/19

桜の開花が待ち遠しい春の一日、以前から一度利用してみたいと思っていた低価格が売りの伊東園ホテル松川館に宿泊し、1日目はつつじで知られる小室山と伊東市街地の中央を流れる桜と柳が美しい松川沿いを散策、2日目は伊東駅周辺と海水浴場があるなぎさ公園周辺を散策してきました。観光施設は多くありませんが、小室山頂上から眺めた相模湾の美しさと、昭和初期に建てられ、多くの文人が利用した木造の温泉旅館（現在は文化施設として保存）・東海館の趣が印象に残った伊東温泉の旅でした。
この旅行記は1日目に訪れた小室山と松川沿いの旅行記です。

エリア 伊東温泉(静岡)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

高速道路の渋滞を避けるために早朝に自宅を出発、海老名SAで朝食をとり伊東温泉に向かいました。海老名SAでは名物のメロンパンとカレーパンを購入しました。日頃は多くの人で賑わうSAですが、早朝だったためとても空いていました。トイレの注意書きが14ヵ国語で書かれていたのにはびっくりしました。

EXPASA海老名 下り 道の駅

伊東の市街地を通り越し、小室山にやってきました。4000本の椿と10万本のツツジで知られる、伊東を代表する観光地です。訪れた時は残念ながら椿もつつじもほとんど咲いていませんでしたが、多くの観光客が山頂を目指してやってきていました。

小室山 自然・景勝地

春を待つつつじ園の様子です。

小室山公園つつじ園 公園・植物園

小室山山麓に建つ慰霊塔です。過去における大戦で命を捧げた霊を慰めるために建てられたそうです。

小室山公園慰霊塔 公園・植物園

小室山山麓から山頂へは観光リフトで5分ほどで到着しました。リフトの両側にはたくさんのつつじが植えられていました。

小室山観光リフト 乗り物

小室山山頂からは富士山や相模灘、房総半島、伊豆諸島が見渡せるとのことですが、この日は薄曇りでしたが、雄大な相模灘と房総半島が望めました。

小室山 自然・景勝地

頂上に造られたMISORAと名付けられた木製の遊歩道です。ここからも雄大な景観が望めました。

小室山リッジウオーク MISORA 名所・史跡

MISORAに潜り込むように造られたcafe321に寄りました。カフェを利用した人のみが利用できるガラス材を使用した展望ブリッジが人気で、多くの人が先端まで行き写真を撮っていました。隣接した階段状の屋外テラスでも、景観を眺めながら休憩することもできました。

Cafe 321 グルメ・レストラン

カフェでは絶景を眺めながら、コーヒーやアルコール、ソフトドリンクを味わえました。

Cafe 321 グルメ・レストラン

今から4000年程前の噴火によってできた、標高580ｍのすり鉢状の大室山です。山頂には1周1000mほどの散策路が設置されています。リフトで容易に登ることができ、小室山同様、天候次第で、富士山や伊豆諸島、房総半島などを見渡すことができます。今回は時間の都合で小室山から眺めてきました。

大室山 自然・景勝地

小室山の山麓に里宮が、山頂に奥宮が建っています。元禄の大地震で被害を受けた小田原領の鎮守として建てられたのが始まりとのことです。地震や火災、海難から守り、復興を見守る神として信仰されています。里宮に建つ鳥居は安政の地震や関東大震災でも倒れなかったそうです。

小室神社 寺・神社・教会

小室山山頂からの帰り道は、山麓まで20分ほどの山道を歩きました。理由は山道の途中にある恐竜広場に行ってみたかったからです。

小室山公園 公園・植物園

恐竜広場には大小合わせて15体の恐竜が展示されていました。

小室山公園 公園・植物園

恐竜に触れたり背中に乗ったりできるため、訪れていた子供たちは大喜びでした。

小室山公園 公園・植物園

川奈いるか浜公園に行きました。江戸時代、川奈漁港ではイルカの追い込み漁が行われていました。川奈とイルカの関わりを記念して造られた公園で、園内にはイルカのオブジェやイルカを形どったベンチが置かれています。

川奈いるか浜公園 ビーチ

海に突き出た公園の先端では、釣り糸を垂れる人々が見られました。

川奈いるか浜公園 ビーチ

夏は海水浴場として利用される川奈です。川奈海水浴場は砂浜が広がるエリアと小石が転がるエリアに分かれています。小石が転がるエリアはかなり歩きにくそうに感じました。

川奈海水浴場 ビーチ

松川沿いに建つ安産の神を祀る音無神社に来ました。出産間近の妊婦の方が、底の抜けた柄杓を奉納すると安産になると言われているそうです。

音無神社 寺・神社・教会

本堂には多くの底が抜けた柄杓が奉納されていました。

音無神社 寺・神社・教会

夜は境内に植えられた天然記念物のタブの木がライトアップされていました。

音無神社 寺・神社・教会

音無神社隣に建つ曹洞宗の最誓寺です。源頼朝が流配の折、八重姫との間に千鶴丸をもうけたため、平家の家臣だった父・祐親の怒りに触れ、川に沈められた千鶴丸の菩提を弔うために建てられたと伝わる寺です。

最誓寺 寺・神社・教会

本堂前には市内で最も大きなソテツが植えられています。

最誓寺 寺・神社・教会

山門を入った左手に造られた伊東家の墓。

伊東家の墓 名所・史跡

車を本日の宿・伊東園ホテル松川館に停め、周辺の散策を再開しました。ぷりぷりのエビで調理されたエビチリや海老のマヨネーズ和え、寿し、天ぷら、多種類の総菜が食べ放題、アルコールの日本酒、ビール、ワイン、ウイスキー、サワー、焼酎が飲み放題、金目鯛に煮付けが付いて9000円という低価格のホテルです。

伊東園ホテル松川館 宿・ホテル

風呂も広々とした源泉かけ流しの檜風呂と岩風呂があり、2つの風呂の行き来は地下トンネルと言われる道路の下に造られた通路を通らなくてはならず、初めて利用した者にはちょっと戸惑いも感じられましたが快適でした。建物に囲まれるようにして造られている緑豊かな日本庭園も一見の価値がありました。

伊東園ホテル松川館 宿・ホテル

ホテルのすぐ近くに建つ伊東ふれあいセンター内にある観光案内所で、周辺の案内図やパンフレットをもらい観光を再開しました。観光案内所の担当の方の丁寧な説明が心にしみました。

伊東ふれあいセンター 名所・史跡

ふれあいセンターの広場に造られた足湯です。利用している人がいなかったため、ゆっくりのんびり身体を休めることができました。湯温も熱くもなく、ぬるくもなくとても快適でした。

松川公園足湯｢ふれあいの湯｣ 温泉

市の中央を流れる松川沿いには、柳並木や桜並木が植えられ、遊歩道も設置されています。平日だったこともあり、人通りが少なくのんびり散策が楽しめました。

松川遊歩道 名所・史跡

遊歩道沿いには、昭和の初めに建てられた木造旅館・東海館が建っています。現在は土日と祝日に入浴施設を利用できるほか、第3火曜日を除いて毎日館内を見学することができます。

東海館 名所・史跡

堂々とした唐破風の玄関と望楼を含めた趣ある建物は、伊東のシンボル的存在だと感じました。

東海館 名所・史跡

館内の各部屋は、東郷平八郎や三浦按針、東海館ゆかりの文人などの展示室にもなっています。趣ある廊下もみどころです。

東海館 名所・史跡

各部屋の欄間や網状の障子、火鉢など、いたるところに日本らしさが感じられる造りになっていました。

東海館 名所・史跡

大広間には明治から平成にかけて作られた段飾りが展示されていました。

東海館 名所・史跡

ライトアップされた東海館です。各部屋や望楼、提灯がライトアップされ、昼とは異なった景観を演出していました。

東海館 名所・史跡

東海館から音無神社まで続く松川遊歩道も、竹あかりで明るくライトアップしていました。

2日目は伊東駅周辺となぎさ公園周辺を散策しました。

松川遊歩道 名所・史跡