長崎へろへろ旅行記2　長崎は（なんと今日も）雨だった～

2024/02/22 - 2024/02/23

長崎隠れキリシタン巡り＆平和公園散策です。
前回の端島訪問のときも嵐でしたが･･･今日も長崎は雨だった！

エリア 長崎市(長崎)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: ANAグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

2月22日　木曜日　仕事終わりに羽田空港からANA　457便で佐賀空港に。

なぜ佐賀かって？　それはセールだったから･･･

佐賀空港からリムジンバスで佐賀駅に。

途中、最近話題の西九州新幹線　佐賀駅南の駅建設予定地（案）付近も通ったけど･･･ほんとに何もないね。
JR九州が難色示すのもわかる感じ。

本日のお宿はAPAホテル　佐賀駅前中央。

最近ホテル修行気味だったので、10年ぶりのAPAホテル。
見た目古いけど、コンパクトだしVOD無料だし。
素泊まりだったらこれで十分だわ～、とか思ってしまった。

アパホテル＜佐賀駅前中央＞ 宿・ホテル

翌朝は佐賀駅始発の6:39　リレーかもめ1号で一路佐賀へ。

そう。今回の旅行の目的は西九州新幹線　初乗車もあるのです！

佐賀駅 駅

始発のリレーかもめは乗車率30％くらいかな。

すぐに武雄温泉到着しました。

特急 リレーかもめ 乗り物

ぴかぴかの武雄温泉駅。

しかも対面乗り換えでむちゃくちゃ楽なのも◎


こんなに楽だったら、別に特急のままでもいいんでない？なんて思いながら、西九州新幹線に乗り込みました。

武雄温泉駅 駅

7:03　武雄温泉発→　かもめ1号　→　長崎着　7:31

新幹線の車内はほんとピカピカ。

座席もふかふか。

やっぱり在来線特急とは乗り心地が違います～。

これが博多まで行ったら、長崎から博多まで通勤圏内になりそうですな。

西九州新幹線 乗り物

曇天の大村駅付近。

午後から晴れるってよ～、とこの時は曇り空でもるんるん気分でした。

大村駅 駅

長崎駅に到着。

頭端式ホームはやっぱり旅情に溢れてますな～。

長崎駅 (長崎県) 駅

長崎駅前を散策。

まだ工事中のところもあるけれど･･･なんだか前回の端島旅行の時とだいぶ駅前の雰囲気が違います。


新幹線開通の威力はすごいですな～。

長崎駅 (長崎県) 駅

長崎駅から、今日の目的地　出津に行くためのバスが出ているのですが。

時間もあったので敢えて、始発の新地中華街　バスターミナルまで歩いて行くことにいたしました。


だいたい20分くらい歩いたかな。

バスターミナルにあったイオンで、頼まれていた「麻花兒 まふぁーる」を早速GETいたしました。
困ったときにはこれを非常食に。

長崎新地中華街 名所・史跡

バスの写真とか、全部撮るの忘れました。

新地中華街バスターミナル　8:20発
→桜の里バスターミナル　9:13着

長崎市内をひたすら北上して、山道を抜け、少し昭和感(!?)のするニュータウンに作られた「桜の里バスターミナル」に到着。

ここで　9:20　板の浦行きバスに乗り換えます。

だいたいどちらのバスも7割くらい座席が埋まる程度の乗車率。
観光客は3-4割くらいかな。
連休でも地域住民のかたに迷惑かけない程度に、着座で行けました。

9:40ごろ、出津に到着。ちなみ出津は「でつ」じゃなく、「しつ」だとバスに乗って初めて知りました。

なお、写真は出津のバス停で降りて、裏道から教会堂に上がるための階段。
たぶん、出津文化村バス停で降りて登る方が正しいルートです。

出津教会 寺・神社・教会

ちょいと荒れたこの階段をだいぶ上ったところに教会が見えました！

雰囲気はあるけど、だれも通って無くてちょっと怖かった･･･

何より雨でしたし。

出津教会 寺・神社・教会

出津教会堂に到着。

出津教会 寺・神社・教会

中は撮影できませんでしたので、外からパチリ。


隠れキリシタンの里なのですが、教会が建てられたのは明治にはいってから。よくよく考えたら教会なんて建てられるような状況ではなかったのですな･･･

中は古いながらも荘厳な雰囲気と綺麗に整備されてて、厳かな気持ちになりました。

少し早く着いたので予定の時間には見学が終わってしまい、ボランティアらしい係の方に挨拶＆少額ですが寄付させていただいて退散しました。

出津教会 寺・神社・教会

写真全く撮影しなかったのですが、ドロ神父記念館と長崎市外海歴史民俗資料館も見学しました。


当地に行って感じたのは。

山の斜面を切り開いてわずかな畑と教会、集落、助産所が建設されていて。
豊かな土地とは言いがたい、とても苛烈な場所だったのだろうな、と。
晴れていたら雰囲気も違っていたのだろうけど、能登半島になんとなく雰囲気が近いな、とか思っていました。

出津文化村 美術館・博物館

帰りのバスの時間を･･･と調べていたら、ちょうどバスが。

あらら、行ってしまったわ～とか呑気に構えていたのは、次の目的地　黒島教会堂までは歩いて行こうかと思っていたから。

仕方ないな･･･と海沿いを歩くこと5分。
バスに乗ってきたときもすごい山道だな、と思ったけど、歩道も怪しい峠を越えないと、たどり着けません。
しかも当日はもはや嵐と形容するのが正しそうな暴風雨っ。

峠越えは諦めて、次のバスが来るまでバス停で待つことに。
1時間近くあったので、対向のバスに乗って隣町まで行って、また向かいのバスに乗ろうかと思ったのだけど･･･　そのバスは20分遅れ。

ひたすら1時間、寒風ふきすさぶ「出津文化村」バス停で待っておりました。


仕方ないので、行きの飛行機の中で観てきた「沈黙　Silent」の映画を観ながら待つことに。
まさに映画の苛烈な状況を体感しながら･･･いや、僕なら容易に「倒れ」そうだわ、なんて思っておりました。

出津文化村 美術館・博物館

本当は、遠藤周作記念館も行くつもりだったし、黒島教会堂も見学させていただく予定だったのですよ。

でも、1時間も寒風に吹かれていたら、私の心は容易に折れてしまい･･･

バスに乗ってそのまま桜の里バスターミナルまで戻ってきてしまいました。


そう。
行きにGoogle mapを観ていたら、とても評判の良さそうな「水産食堂」なるお店を市場の中に見つけたのですよ。

行ってみたら、なんと1時間待ち。

あんまりグルメ旅は性に合わないのだけど、今回は1時間待って海鮮丼をいただきました。

ほんと美味しかった～。
築地の7000円の「インバウン丼」に負けないのでは？
お値段は、あさりたっぷり味噌汁ついて2000円！

こりゃ1時間待ちも納得ですわ。

水産食堂 グルメ・レストラン

ちなみに、長崎のバス路線はなかなか複雑です。

桜の里バスターミナルから長崎駅行きは10分に1本くらいあったように見えたのに、漁協前バス停からのバスは1時間に1本。

もう寒いし雨だし、早く長崎に帰りたひ･･･と思ってターミナルに向かって歩くと、ちょうど長崎駅行きバスに遭遇しました。

団地抜ける方がメインなのかな？

バスに揺られること小一時間。

平和公園に到着しました。

平和公園 公園・植物園

今回の旅の主目的　その2
長崎原爆資料館を訪問すること。

大人になって改めて広島平和記念資料館を眺めたら色々感じるところがあったので、ぜひ長崎も観てみたいな、と。



ただ、なんというか･･･もうすでにその日20000歩を超えていたり、職場から電話があったり、なんとなく寒気がしたり･･･（ただの言い訳）でゆっくり思考を巡らす気力と体力が残っておりませんでした。ごめんなさい。

また再訪させていただきます。

長崎原爆資料館 美術館・博物館

ようやく少し晴れ間が見えて、長崎平和祈念像をぱちり。

近くで見ると、とても迫力がありました。
（それだけかい･･･って感じですが、疲れ果ててしまっておりました。）

このままお土産を買って本日のお宿の福岡に。

もうぜんぜん写真を撮る気力も無くて、お部屋でルームサービス頼んで、お風呂に入ってそのまま寝てしまいました。

平和公園 公園・植物園

～まとめ～

道中で、遠藤周作の「沈黙」の読書、映画の「沈黙　～Silent～」を鑑賞をしておりました。

以前、長崎新聞社の出版した「カクレキリシタン オラショ-魂の通奏低音」を長崎で購入して読んで、さらに世界遺産にまで登録されたので一度訪問してみなければ･･･と思っておりました。

その本を読んだ際には、「信仰の変容」ばかりに目が行って、変容せざるを得なかった背景にまで意識が及んでいなかったことを恥ずかしく思いました。キリシタンを密告すれば銀100枚、宣教師を密告すれば銀300枚。命がけでやってきた宣教師は厳しい迫害を受け、それでも信仰を守るための手段として、信仰の形を変容させていった事実。
映画の中で、途中宣教師がいくつかの教えが誤って解釈されることに葛藤する場面があったけれど、宣教師は「正しい教えを広め、伝承する」のが役割なのだな、と今更ながら気づきました。

そして、信仰が広まった地域は貧しく、とても厳しい土地だったのだな、と。明治以降は貧しかった土地に助産所を設けることで、様々な産業や技術を広めることと宣教をセットで行っていた事実も知ることができました。当たり前のことながら、今ある教会は、「潜伏キリシタン」が「潜伏キリシタン」でなくなったから建てられたものだということも。

命がけで信仰を守ること、そのために命を殉ずることを正しく理解するまでは至っておりませんが、寒空の中で身も心も凍り付きながら･･･厳しい土地での信仰に思いを馳せた巡礼のたびでした。

出津教会 寺・神社・教会