2024/01/15 - 2024/02/16
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mom Kさん
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駆け足の旅をしなくなっての初めての台南行だった。炎天下、海安路をひたすら真っ直ぐ歩いて名物ローカル食堂に着いた。店先の大きなテーブルを選んで座ったものの、注文の仕方が分からない。
少し離れたところに先客二人連れがいた。彼らの前にあるのが、どうやら蝦飯らしい。
「同じものを」と言って注文したら、二人と目が合った。男性が、「日本の方ですか。」と声をかけてきたので、少し驚いて、にっこり頷いた。すぐに蝦飯が運ばれてきて、夢中で味わっていた。確かに美味しい。
すると、お味噌汁が運ばれてきて、野菜の一皿も届いた。注文していないのにと見上げたら、先ほどの二人が
「どうぞ」と言葉を添えてのしぐさ。ご馳走して下さったのだ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
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-
夕方、眠くなり、お布団に入った途端ぐっすり。目が覚めたら、台北から連絡が入ってる。♀「オカアサン、イマ シタニ トモダチガ キテルヨ・・・・」入居した時、守衛さんに連絡先の電話番号を求められ、Enchanの住所を書いていた。
時計を見た。10分ほど前のこと。慌てて、セキュリテイカウンターに行ったが、彼らが去った跡だった。 -
前日に、台南に来ていると手紙を送ったばかり。届いた当日飛んできてくれた彼ら。
最初の出会いで、「どこに泊っているのですか?」「送っていきますから。」(これは丁重にお断りした)「次に台南に来るときは、必ず連絡を下さい。」必ずですよと念を押して、名刺をくださった。帰国して、礼状を送り、来台すれば会う間柄になっていった。二度目は、おうちに招待され、壁いっぱいの本棚に、日本語の蔵書に驚いた。
日本語は、独学で取得。
四度目の前回は、友人の仕事仲間を台中、台南を案内しての旅。万一のことを考え、彼らに日程とホテルを知らせておいた。
到着した日に二人そろってロビーで待ち受け、総勢6人を台南一のレストランに招待してくれたのだった。元総統も利用したという豪華な一室が用意されていた。
直接お礼を言える機会がようやく訪れたのに。 -
申し訳なさでいっぱいになって、電話をした。それから彷徨い歩いた。
夜9時、仁和路は、夜の食堂が開かれる時間帯。
お腹が空いているが、寒い。 -
結局、どこにも入らず、初めて知るタイプのカップ飯を買って帰宅した。
蒸し器で温めた。EnchanちもAndyさんちも電子レンジを使用しない。
ホームラン級のお味だった。沖縄のじゅーしいのような台湾の油飯だった。
今夜の後悔とともに、いつまでも記憶に残るにちがいない。 -
朝が来た。7時前。狙っていた朝食のお店へ出かける。
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こ、これが、朝食のお店?! お昼の自助餐と同じじゃないの!!
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今回初めて知り、お気に入りになったキュウリのたたき風。どれも美しく美味しい仕上がり。
奥の席を選んだら、右手簡素なキッチンでは、年配お父さんが、黙々と巨大中華鍋でクッキング中。
前の扇風機は、出来上がったおかずを冷ましている。 -
夕方6時。タクシーで黄さん夫妻の会社に着き、6年ぶりの再会となった。
彼らは、張り切って、♂♀「食事に行きましょう。」と言ってくれた。私は、分かっていた。「お願いがあります。私たちが初めて会ったあのお店に行きたいのです。」
♂「予定しているレストランがあります。」
ここは譲れない。
「あれから、一度もあのお店には行っていないのです。だから、ぜひ連れて行ってください。」ようやく伝わった。♀♂「それなら、時間がありません。早く閉まるお店ですから。」と、全員あわてて飛び出した。
オーダーの紙で、熟慮して選ぶ黄さん。集品蝦仁飯 地元の料理
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彼女は、店頭の中から、小菜を選んで運んできてくれる。
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懐かしい蝦飯に舌鼓を打ちながら、あの出会いの時の話に弾む。
髪が真っ白になっていたのは、2年前癌を患ったせいに違いない。二度の手術を台北で受けたという。私もあれからも手術しているので、二人して生き延びたことを喜び合った。 -
♂「明日からランタンフェスティバルが始まります。見に行きましょう。」
安平地区の広い海岸エリアが会場になっていた。 -
鯨のオブジェ
三人で歩きながら、黄さんの幼いころの話を聞いて、私は返事ができなかった。
彼のことで知っていたのは、出身地と独学の日本語取得と名刺の内容だけだった。 -
まだ全部の灯りが点灯されていないが、その分、人も少なく、幻想的。
初めて、台南でたくさんの漁船が停泊しているのを見た。 -
お腹が破裂しそうなほど、満腹、蝦飯のお店の人と懇意らしく、別皿で、メニューにない大量の蝦だけが届き、♂♀「食べなさい。」攻勢だったのだ。
黄氏「デザートに行きましょう。」「もうお腹がいっぱいです。無理です。」
♂「食べられます。小さいです。台南で最も古い豆花のお店です。少しです。美味しいです。」車の中で、繰り返し、もう向かっていた。ー8時を過ぎたこの時間でもお店は開いていた。辺りは暗い。
小さなお椀を選んでくれて、ホッとする。茹でたピーナツだけが乗っている、とても優しいお味。
ぺろりと平らげた私を見て、二人が笑顔。 -
もう一度、ランタンエリアを通って、家まで送ってもらう。
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舳先左下に黄さん
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次は、日本でお会いしましょう。私は、何度も繰り返した。
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このマントウ、あと何回食べられるかなあ。
二人から、昨夜の写真がたくさん送られてきていた。 -
朝食を買い求めて戻って来た時、守衛の呉さんに呼び止められ、「あなたに」と、渡された合成帆布行の紙バッグの中に入っていた品物。なぜ!?
先日「今日、合成帆布行に行き、感激しました。」と伝えたばかりに・・・
コピーの束には、この店の歴史とお母さんの写真が掲載されていた。 -
昨夜で台南で最も大切なミッションを終えた。
台北での会食で、台南カップルからお奨めと教えてもらっていたお店に、
バスで1時間かけて出かけた。 -
バス停のすぐそばだった。
”阿興虱目魚” -
お目当ては、この店一番人気の虱目魚ではなく、
いわゆるガーリックライス。大椀を選び、持参タッパーに三分の二を移す。
牡蠣スープを選んだ。 -
台南出身ITエンジニアのカップルにお礼を言おう。
出会えて、感謝のお味だった。
私が国華街でよく食事すると言ったら、♀「あそこは観光客が行くところ。」と言われてしまった。確かに。 -
通路に3テーブルしかないのに、遠くから来たような家族連れやお持ち帰りやらでごった返し、注文の仕方どころか、順番さえどうすればいいか分からない。周りを見ても分からない。とにかく注文紙に記入して渡した。邪魔にならないところをさがしては、移動しながら待っていた。
女性が、「あなた、ここに。」とテーブルの端っこの十分な広さに私を置いてくれた。繁盛のわけは、お味だけではなかった。 -
予定より遅れたが、金美戯院に行く。
先日より上映作品が変わっていなくて、この中では、米映画「花月殺手」しかなかった。 -
入場者は、5人居たかしら。長編大作だった。
途中でロバート デ ニーロが出てきて、心でガッツ。エンドロールで、マーチン スコセッシ監督作品と知った。 -
国内では、この急こう配の観覧席は知らない。
-
うっとり。映画よりもお目当てだった館内だもの。
-
映画館入り口を入ってすぐの正面は、売店。
-
ここがもぎりのカウンター。
支配人らしき人の柔和な笑顔に迎えられた。 -
館内、階段。
-
映画館に満足して、国華街に向かっているその時だった。
まだ歩いていない小さな通りを行こうと、曲がった瞬間。
これ!
もううっとりなんてもんじゃない。映画のシーンそのもの。 -
いいものに出会えた。素敵だったなあ。・・・これから、悪いことが起こったらどうしよう。
いつものドーナツ屋さんも週末だから、インスタ系。またもや双胞胎が買えないのも許せた。 -
焼き芋屋さんが開いていた。6年前と店主の応対も風貌も全く変わらないのは、驚き。焼き芋は年を取らないのだろうか。
ふたを開け、にっこりして♂「好きなの選んで。」と言ってくれる。二つ選んで、軒下の片隅に座って、ふうふうしながらかぶりついた。大きい方は、明日の朝食。 -
何度訪れようと、初めての感激や美しいものに出会える街。
-
市民病民前に着く頃には、すっかり夜になっていた。
バス停そばのお弁当屋さんがまだ開いていた。チキンは苦手で、野菜だけを選んだら、店の人は、「もう一品選びなさい」みたいなことを言ってくれる。で、昆布と野菜の炒め物を選んだら、ご飯の上に載せてくれた。55元、ショーケース越しに差し出した手のひらから取ってもらった。
今夜もなすびに、温かいご飯が嬉しい。
明日は、いよいよ台東に向かう旅に入る。
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この旅行記へのコメント (10)
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- 外さん 2024/03/17 10:30:18
- 心でガッツ
- 心躍る感が伝わる素晴らしい表現です( ´艸`)
- mom Kさん からの返信 2024/03/17 11:42:09
- 表紙写真
- 外さんなら、黙ってこの並びで座れます。私、男なら逃さないなあと思いました。最初の旅から台灣が好きになりましたが、今回で憧れる国になりました。
-
- sanhaoさん 2024/03/09 09:28:01
- 台南に行きます。
- 昨年、1ヶ月間の駆け足で台湾を一周しましたが、台南だけは短期間では勿体無いので飛ばして寄りませんでした。ですから、この5月に10日間ほどでゆっくり訪ねようと計画しています。美味しいものも沢山有りそうで楽しみです。旅行記参考にさせて頂きます。
- mom Kさん からの返信 2024/03/09 14:39:26
- Re: 台南に行きます。
- 台南をとっておかれたのは、正解と思います。この街は、特別感がありますね。sanhaoさん、旅の情報量が少ない我が日記に心を留めて下さってうれしく思います。5月は、とてもよい季節。日も長くなり、真夏の南国の暑さもまだの頃、あののびやかな町を楽しむにふさわしいと思います。
〇台南駅の出口を出てすぐ並びの左手に、インフォメーションができていました。街歩きの地図やパンフレットが数種類。内容充実。日本語担当の方もおられるうえ、とても丁寧な案内で、バスターミナルなど、カウンターから出てきて、指さしてくださいました。私は、確認に尋ねただけで、断ったのですが。
〇国華街は、観光客もよく行く通りですが、美味しい小店が多いです。
"阿興虱目魚”は、バスNO3のバス停到着側道路の交差点を渡った角で、看板も見えます。ガーリックライスのお薦めと台南出身者に聞いて行きましたが、地元の人々、台湾人の観光客でいっぱいでした。私は、通い店にリスト入りです。一度や二度では食べきれないメニューの多さですから。ここの牡蠣麺(蚵仔麵線)が次で、ガーリックライスは持ち帰ります。サバヒーが、メインのお店のようです。
〇初めてなら、安平にも行かれることと思います。最後に街並みのバス通りに出て来られて、右手に少し歩くとフルーツジュース店があります。生ジュースは、ここが一番と私が思うお店です。あの辺りで目立つのですぐわかると思います。明るい中高年店主です。
なにかお尋ねがありましたら、その旅日記でなんでもどうぞ。
- sanhaoさん からの返信 2024/03/10 07:00:03
- Re: 台南に行きます。
- 情報ありがとうございます。
若い頃、台湾には住んでいましたので私にとっては第二の故郷です。退職後に昔を懐かしんで台湾に訪れていますが私の記憶にある台湾とは大きく変わってきており毎回訪問が新鮮で楽しく感じます。
台南に関しては、当時はただの古臭い田舎都市との認識が有りましたが、今やその歴史的価値が再評価されているのですね。
- mom Kさん からの返信 2024/03/10 18:25:10
- 臺灣のあの柔らかさは、変わりません
- そうでしたか。日本語世代がまだ多く活躍されていた頃ではありませんか。私の初台湾の頃なら、記憶を共有できると思います。
昔の台北駅前は、ビルも少ない大通りで、早朝は屋台やリヤカー売りが行きかっていました。布越しに湯気があがっているのは、油飯。一人前を告げれば、袋に入れてくれました。ぎゅぎゅっとおにぎりみたいに丸めて、列車の中でほおばりました。
台中駅も高雄駅も”人間のくらし”など念頭にないかのように変貌。台南駅だけは、構内は味気ないものになっていますが、外観とホームは変わりなし。
sanhaoさんのお若いころも、駅構内の片隅に按摩さんと呼びたいようなマッサージ屋さんコーナーありましたか。台中駅も改札口の横でしたね。
- sanhaoさん からの返信 2024/03/11 08:15:14
- Re: 台南に行きます。
- 地図で検索してみると、阿興虱目魚は国華路ではなく文賢路にあるようですが同じ店なのでしょうか?
- mom Kさん からの返信 2024/03/11 14:24:27
- 文賢路です。
- たしかバス停もその名前でした。
今回の旅は、東區という全く足を踏み入れたことのないエリアでした。このことは、台南のイメージと地図の広がりを与えてくれました。とりわけ食の幸運でした。
大発見は、他の日記にも度々載せていますが、自助餐店。それまでは海安路のそばが定宿でしたから、歩き周ったと言っても市内観光地図の範囲でしたから。
お魚と肉類は、日本びいきですが、野菜料理の美味しさは、中華料理のような気がします。それに、量も好みで選べ、家の食事のような献立にできるので、自助餐店がお気に入り。台北にもありますが、大抵お店も小さく、持ち帰りお弁当が主体の感じがします。台南は、食堂スペースも広く、明るく、おかずの種類の多さは、これまで出会った一番でした。お料理もデパ地下総菜さながらの美しさ。もちろんお味も食の都台南に恥じません。
2巻にupしている店は、3番バスで市民病院で降りて、戻る方向に歩いてすぐのお店です。この通りは、崇徳路。平行に崇善路、仁和路があり、仁和路で度々取り上げた朝食店は、全てこの通りに並んでいます。炒飯専門店もバイク客が途切れないお店でした。自助餐店は、歩ける範囲で4店。全て利用しました。
秋には、何よりこの辺りに食べに行くことを楽しみにしています。
あれほど長く滞在したのに、せいぜい1キロ四方のこのエリアを制覇しつくしていません。一人旅にいい感じのお店が多いのです。
-
- pedaruさん 2024/03/02 06:28:21
- 食事大国
- mom Kさん おはようございます。
人との出会い、食との出会い、街の風景 羨ましい旅です。
帰国したら何しよう、どう生きて行けばいいんだ!心配です。
pedaru
- mom Kさん からの返信 2024/03/02 19:21:53
- Re: 食事大国
- こんばんは、pedaruさん。
大丈夫ですよ。クールダウンも順調です。
馴染みの魚屋さんに早速出かけたら、お兄ちゃんが「長かったねえ~、遠くに行ってたん?」と待ち構えてくれたような挨拶。地元の赤イカがどっさり店頭に。台南のイカスープ再現。
「あなたが帰ってくるまで、とっといたのよ~」と、自家菜園この冬最後の収穫大根を抜いて届けてくれるご近所さん。芹は手元になくても、この瑞々しい葉で代用。こうして社会復帰中。いつもエールをありがとうございます。
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