ギリシャ世界遺産紀行8日間 3日目

2024/01/16 - 2024/01/23

3日目は午前中オリンピアの遺跡と博物館の見学、昼食後にパトラにあるギリシャ最古のワイナリーでワインの試飲後、デルフィへ131ｋｍ移動します。古代オリンピック発祥の地を目の当たりにして、思っていたより感動しました。

1/16(火）TK0051 1015成田発1810イスタンブール着　TK1845 1945イスタンブール発2015アテネ着　アテネ泊
1/17(水）アテネ観光（アクロポリス、競技場、シンタグマ広場、国会議事堂、考古学博物館）オリンピア泊
★1/18(木）オリンピア観光（オリンピア遺跡、オリンピア博物館）ワイナリー　デルフィ泊
1/19(金）デルフィ観光（デルフィ遺跡、考古学博物館）　カランバカ泊
1/20(土）メテオラの奇岩と修道院観光　アテネ泊
1/21(日）1日エーゲ海クルーズ（イドラ島、ポロス島、エギナ島）アテネ泊
1/22(月）TK1844 0950アテネ発1220イスタンブール着　TK0050 1520イスタンブール発
1/23(火）0830成田着

エリア オリンピア(ギリシャ)

• 旅行の満足度: 4.5

• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

今日の朝食は7時から、荷物出しは8時45分、出発は9時とゆったりでした。
私はいつものように8時前に行きました。
誰もおらず、びっくり。貸切でいただきました。

ホテル エウロパ オリンピア ホテル

甘そうなものもいっぱい。

ヨーグルトがあったのでいただきました。

お部屋からはプールが見えました。

出発時、ホテルの前にいたにゃんこ。

ホテル入口。
毎日暗くなってからホテルに着くので、出発の時にこんな外観だったのか～ってわかります。

お見送りしてくれました。

ものすごく人懐っこくてごろごろ。かわいい！
朝から和ませてもらいました。

10分ほど走ってすぐにオリンピアの遺跡へ。
小さな川が流れていました。

到着。世界遺産です。

オリンピア遺跡 史跡・遺跡

ギリシャが小さな都市国家の集まりだったころ、4年に一度、都市同士の争いをやめて、集まって競技をすることにしたそうです。
紀元前776年の第1回大会から紀元前728年の第13回大会まで行われていたと言われています。

こちらが運動場の一部。

ここにもかわいいさび猫が！

あちらの苔の生えている場所はベンチだったそうです。

ゼウス神殿などを建てた建築家のアトリエ跡。

他の都市から訪れた人たちのための宿泊所。

その向こうは、ローマ時代になって作られた浴場だったそうで、現在も発掘作業中でした。

こちらが神殿に入る門。
見学しているのがガイドさん、添乗員さんと私たち2人の4人しかいません。

昔海だったので岩に貝が残っています。
こういう種類の岩は、オリンピア遺跡ではここだけなんだとか。

凄い数の貝です。

ゼウス神殿の様子。

ゼウス神殿跡 史跡・遺跡

2004年のアテネオリンピックのために1本だけ補修して、建てたそうです。

こちらは

こんな感じで、後で博物館で見る像が乗っていた台座だそう。

ゼウス神殿の東側から。
入口は必ず東に作るそうです。

こちらは

この2本のうちの1本で、紀元前3世紀ごろと比較的新しいものだそう。

こちらが、古代オリンピックの競技場への門です。

古代オリンピック競技場 (スタジアム) 史跡・遺跡

こちらがスタジアム。
ここがスタート地点。なんか感動。
ヘラクレスの足の600歩分、192ｍあるそうです。
ヘラクレス？？まぁ、紀元前のお話ですから。

古代オリンピックは観客席はなく、草の上に直接座って観覧したそうです。
あちらにあるのは審判席。
2004年のアテネオリンピックの際、砲丸投げ競技がここで開催され、古代オリンピックと同じようにやろう、ということで、コマーシャル主義を一切廃して、企業広告は一切なく、観客は草に座り、と行ったそうです。

競技場を出て戻ります。
この辺りは小さな神殿が立っていたそうです。

進む先に見えるのはヘラ神殿。
ゼウスの前に信じられていた原始の神様はガイアという大地の女神なので、女性を尊重して、オリンピアだけ、ゼウス神殿より前にヘラ神殿が建てられたそうです。
左奥に見える細い柱はフィリペイオンという円形の建物。

ヘラ神殿跡 史跡・遺跡

ローマ時代、このような建物が建っていたそうです。

アップ。

こちらの、ロープの中が聖火の採火式が行われる場所。
古代の鍋に太陽の光を集めて火をつけるそうです。
着いた火は先ほどのスタジアムまで運ばれ、そこからアテネに運ばれるそうです。感動。

こちらもローマ時代の遺跡。
ギリシャがローマ帝国に滅ぼされて、競技も徒競走からグラディエーターのような殺し合いになり、オリンピックは廃れたんだそうです。
「ギリシャでは競技だけです、ローマは殺すまで戦いました。」とガイドさん。ちらほらローマへの対抗心が漏れています。

ヘラ神殿の穴はなんだっけ？積み上げる時に必要な穴だとかなんとか。

先ほどのローマ皇帝が建てたという円形の建物まで来たら突き当り、そこを右に曲がって出口へ。

さっきの猫ちゃんが日向ぼっこ中でした。

フィリペイオンとヘラ神殿を右に見ながらメインストリートだった道を戻ります。私たちの他には個人客がちらほらいる程度で、ゆっくり見学できてよかったです。1時間20分ほどの見学でした。

続いて歩いて5分ほどの場所にある博物館へ。

オリンピア考古学博物館 博物館・美術館・ギャラリー

こちらは新しい建物ですね。

輪になって踊る女性たち。かわいらしい。

紀元前8世紀の青銅製です。

神殿に捧げものをする際、本当の牛などを奉納できなかった庶民が代わりに納めた動物のお人形たち。おままごとのように小さくてかわいかったです。

こちらが有名な片翼のセイレーン。

中央アジアから伝わったそうですが、もう一つの翼は欠けてしまったそうです。

この大きい円は

ゼウス神殿の破風の上に乗っていたそうです。

こちら、神殿の破風。
どこの神殿だっけ？？

色々欠片が展示されていました。
模様が結構現代的です。

こちらが、先ほど遺跡で見た台座の上に載っていた像。

かっこいい、勇ましい女神です。

トロイ戦争とかでかぶっていた兜。

紀元前5世紀のものだそうです。

この部屋には、ゼウス神殿の破風が東西南北に展示されています。

こちら西側。

女性をさらおうとしているケンタウロスをアポロンが諫めているそうです。

東側は

ピサの王が彼の娘と結婚する男性に会ってなんとかかんとか（忘れました；；）。

こちらがゼウス神殿の中にあったというゼウス像の絵。
像自体はオスマントルコに攻められた時にイスタンブールに運ばれ、火災にあって焼失してしまったそうです。もったいなさすぎます。

こちらは伝令の神様、ヘルメス。
ゼウスにディオニソスを育てるように言われ、母乳が出ないので代わりにぶどうを与えて育てたそうです。
右手にはぶどうをもっていたのでは、と言われています。

ツアーの女性が、銅像は後ろも素敵なのよ！とおっしゃるので後ろからも一枚。ディオニソスがかわいい。
ぶどうを与えられて育ったので、豊穣とワインの神様になったんだとか。

ヘラ神殿を発掘していたら見つかった像だそうです。

こちら、ヘラ神殿手前のローマ時代の遺跡の想像図。
中央に生贄の牛がいます。

ギリシャ発行の2ユーロコインにはゼウスに牛の姿に変えられてヨーロッパに連れていかれたエウロペが描かれています。

ローマ時代の遺跡のお部屋。
さきほどの中央にいた牛がいますね。

ハドリアヌスの像。113年頃の作品。

ローマ時代になると機械で作るようになって大量生産することができるようになったそうです。
「だから、粗いでしょう？」とさり気にローマ彫刻をディスるギリシャ人ガイドさん(笑)。

鷹と蛇と双子がお腹に描かれています。

オリンピア遺跡の年代別の色分け。

ヘラ神殿とスタジアムが古いことがわかります。
スタジアムはその後ゼウス神殿が出来た頃に、少し東に移動されました。

1時間ほどで博物館見学を終えて歩いて昼食のレストランへ。

わんちゃんがお出迎えしてくれました。

かわいい。座って！と言われているのになかなかいう事を聞かない所もかわいい(笑)。

お客は私たち3人だけ。
オフシーズンとはいえ、大丈夫なのか心配になるほどです。

瓶の炭酸水とペットボトルのお水。

野菜のスープ。
気温は17℃程度で寒くはありませんが、温まっておいしかったです。

絶対に多いので、半分に減らしてもらったメイン。
ギリシャ料理だったけど名前を忘れました。お味は普通。

サラダとパン。

デザートはケーキだと重いので、とアイスクリームにしてもらいました。
バナナとチョコのラクトアイスでした。

11時半から1時間ほどでランチを終えて駐車場へ行く途中ににゃんこ発見。

パトラに向かう途中出会った羊の群れ。
お尻がかわいらしい。
羊の群れには2，3回出会えました。

ギリシャの風景がのどかすぎて素敵。

湖と雪山ってちょっとスイスっぽいです。

毎日ガソリンスタンドで給油していましたが、こちらが今回私たちが使ったバン。ベンツです。
後ろの3席をAさん、真ん中３席を私、添乗員さんは助手席に座っていました。

鎖につながれたわんちゃんがいました。

しっぽぶんぶん振っていました。

またドライバーさんに買ってもらったお水。

2時間ちょっと走って14時40分、パトラのワイナリーに到着しました。

1861年創設のギリシャ最古のワイナリーだそうです。

ブーゲンビリア？がきれいに咲いていました。

こちらは苦くて食べられない、鑑賞用のオレンジだそうです。

ドイツ人の男性がイタリアやマルタの人たちとこの土地にやってきて造ったそうです。

エリザベータも医者の勧めでこちらのワインを飲みに何度もやってきたそうです。

試飲だけかと思ったら最初にワインセラーに案内されて説明タイム。

中が思ったより広かったです。

ワインを入れる樽もこちらで作成しているそうで、その説明をしばらく拝聴しました。

こちらが、シシィの飲んだワインが保管されているインペリアルセラー。立ち入り禁止でした。

ずーっと奥には

エリザベータの肖像。

ペトラはギリシャで一番大きいお祭りがある街なので、お祭りにちなんだピエロの樽。2月に開催されるお祭りにこの樽が出されるそうです。

試飲のテーブルにもピエロ。
1月31日にも同じツアーが出るのですが、そちらは6人で、ワイナリーではなくお祭りを見学するそうです。

ワイナリーから見下ろすペトラの街。

Achaia Clauss Winery というワイナリーでした。

最初に白ワインを3種。

ロゼ。

猫もやってきました。

飼われているのかな？

赤は2種類。
こちらはマヴロダフネという赤ワインが看板商品で、最初の家族で、16歳で亡くなったダフネという少女の名前がつけられています。このワインを医者に飲むように勧められてエリザベータがやってきました。
ワイン自体は少し濃厚なフルーツという味でした。

試飲を終えてお買い物タイム。
試飲では、やっぱり赤がおいしかったけど、今回は娘に赤以外、と頼まれていたので

こちらの2本を購入。
左は飲みやすくて食事にも合うという白で、右はちょっとアロマが強い白。
それぞれ6.8ユーロ、8.5ユーロでした。請求額は2,754円、レートは163.929でした。お値段がお手頃なのは、10ユーロ以下で、と頼んだ中から選んだからで、高いワインは50ユーロ以上のものもありました。マヴロダフネは25ユーロくらいだったかな？
下の入れ物は真ん中に区切りが入っているのでワイン2本入れても割れません、というもので1.5ユーロでした。ブルガリアでワインを割ったトラウマがあるので、これからはこの袋を持ってワインを買いに行こうと思います。

ワイナリーを16時前に出て、デルフィに向かいます。
ペロポネソス半島とユーラシア大陸を結ぶリオン・アンティリオン橋が見えてきました。アテネオリンピックに合わせて完成したそうです。

なかなかスタイリッシュな橋です。

通行料が10ユーロ以上かかり、3キロ弱の距離です。
EUの融資を受けて建設されたそうです。

あの山の中腹に見えるのがデルフィの街だそうです。

今日も18時と真っ暗な中ホテルに到着しました。
デルフィのアマリア　デルフィです。

Amalia Hotel Delphi ホテル

ギリシャのホテルはどこもアメニティがとってもおしゃれです。

なんとお菓子が置かれていたのですが、全部トルコっぽくてひたすら甘そうなので写真を撮って終了。

お部屋はどこもきれいで広いです。

ティーセット。
ここに来て初めてwifiがストレスないスピードで、とっても快適に使えました。

夕食は19時からホテルでブッフェ。
ここで添乗員さんから残念なお知らせが。3日後に予定されていたエーゲ海一日クルーズが悪天候のため中止になったそうです。冬でお客が少ないからじゃないの～なんて話してましたが、アテネに戻ってこれは確かに無理、と思える強風が吹いていて納得しました。代替観光はスニオン岬のポセイドン神殿だそうです。

サラダ類。

メイン色々。

控えめにしました。　
このレストランで初めて日本人グループと会いました。
JTBのツアーでお客は3人だけ。
でも、修学旅行のような学生と先生のグループに囲まれて賑やかな夕食になりました。
今日は7000歩ほど歩いていました。