2022/05/30 - 2022/05/31
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Skunkyさん
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2022年5月、一時帰国での国内一人旅の続きです。
5月20日から友人と尾道、24日からまた別の友人と沖縄、27日からの高野山1泊2日の一人旅に続き、30日からは人生初の北信越地方へ一人旅に出ました。
戸隠村で美味しいお蕎麦を頂き、立山黒部アルペンルートで黒部ダムのダムカードを取得、宇奈月温泉に一泊して黒部峡谷トロッコ列車に乗車、という2泊3日の旅の計画を立てました。
長野県と富山県を訪れるのは人生初めて。せっかくなので長野に寄って、「牛に引かれて善光寺参り」で有名な善光寺で、御朱印(金剛峯寺の御朱印帳を取得したばかり!)を頂くのと、暗闇の中を手すりを頼りに進むお戒壇巡り体験を予定に組み込みました。ところが、2021年にコロナで見送りとなった7年に一度の「善光寺前立本尊御開帳」が1年遅れで行われるタイミングと重なってしまい、ただでさえ人気の観光名所で知られる善光寺は、参拝者や観光客でものすごい人出。真夏かと思うほどの強い日差しの下、御朱印を頂くのに1時間、お戒壇巡りに1時間、それぞれ並ぶ羽目となり、沖縄よりもよっぽど日焼けしたのでしたw。
※善光寺本堂と御開帳の際に建てらる回向柱(えこうばしら)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JR特急
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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2022年5月30日。高野山から戻った翌々日、今度は長野に向けて出発です。
まずは新大阪駅07:15発のぞみ208号で名古屋駅へ。名古屋駅からは特急しなの5号で長野駅に向かいますが、その場合、名古屋駅での乗り換えが1時間弱の待ち時間となります。でも、これは計画のうち。新大阪駅 駅
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名古屋駅で長めの待ち時間を作ったのは、名古屋名物「きしめん」を食べるため。
「名古屋駅の新幹線上りホームにあるきしめんが絶品」との噂を聞き、なんとか件のきしめんを食べることができないものかと、いろいろと旅の計画を練ってきました。そして、ついにその日がやってきたのです。
きしめん「住よし」は、名古屋駅のホームにある立ち食いきしめんチェーン店で、この日も次から次へとお客さんがひっきりなしにやってくる人気ぶり。カレーや味噌、かき揚げなど、どれも美味しそうでしたが、まずはスタンダードな味を知るべく、デフォルトの「きしめん」にしました。(食券を買うスタイル)
一番シンプルなきしめんにも、甘く炊いた薄揚げと沢山の鰹節が乗っていて、コシのある麺としっかりめの味付けの出汁が良くマッチ! 名古屋は「味濃いめ」と聞いていましたが、出汁は味はしっかりしているけどくどくなく、朝から美味しいきしめんを堪能しました。
※ごちそうさまでした!きしめん 住よし JR名古屋駅 新幹線上りホーム店 グルメ・レストラン
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きしめんを楽しんだ後は、特急しなの5号に乗り換えて一路長野を目指します。
名古屋駅 駅
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丸くて愛らしい顔の「特急しなの」。
日本三大車窓ルートを走る特急しなのの車窓は見どころがたくさん! 乗客が素晴らしい景色を楽しめるよう、下り列車の先頭にはパノラマグリーン車が連結されています。利用者にとって、左側の窓側席を選ぶか、右側の窓側席を選ぶかが悩みどころですが、その問題を一気に解決してくれるのがこのパノラマシート。いつか座ってみたいシートです。
※パノラマシートは人気が高く、なかなか予約が取れないとのこと -
初めての特急しなの。左側の窓側席を確保できました。
※まだ雪をかぶった乗鞍や御嶽の山々が美しい! -
善光寺 仁王門
長野駅に到着。スーツケースをコインロッカーに預け、早速路線バスで善光寺に向かいます。長野駅善光寺口1番のりばから路線バスで約10分。「善光寺大門」で下車し、そこから本堂までは徒歩約10分です。
善光寺の入口である仁王門は、1752年に建立されましたが、その後2度焼失。現在の仁王門は1918年に再建されたものだそう。仁王門には善光寺の山号である「定額山」の額がかけられています。また、門の仁王像は通常とは逆に置かれていて、左側に阿形像、右に吽形像となっています。
※高村光雲と米原雲海の作 -
阿(左)
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吽(右)
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仁王門を潜り、仲見世通りを通りすぎると、山門に向かう途中の右側に六地蔵があります。
六地蔵は1759年に造られましたが、1944年に軍需物資の金属供出に出されたそうです(お地蔵さんを溶かして武器にするとは・・・)。現在の六地蔵は1954年に再造されたものだそう。
※六地蔵は、「六道の世界に転生を繰り返す」とされる六道輪廻の「地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天」の6つの世界で人々を救済する菩薩様です。 -
更に進んで山門に到着。
山門は1750年の建立ですが、1965年から5年間に渡って続いた松代群発地震などの影響で基礎が損傷、更に建物全体の老朽化が進んだことを受け、2002年10月から約5年間をかけて、大規模な修復工事が行われたそうです。
山門に掛けられた「善光寺」の額は「鳩字の額」と呼ばれていて、三文字の中に鳩の姿が五羽隠されています。また、「善」の文字が牛の顔に見えると言われています。
※「善」については、そう言われればのレベル -
山門を潜り、内側から見たところ。手前にあるのが回向柱。
楼門上部には、四天王像や、色鮮やかに修復された障壁画、四国八十八ヶ所霊場分身仏などが安置されています。また、壁には、江戸から昭和初期までに書かれた落書きが残されているそうです。
落書きの中には、島津藩の家紋と共に書かれた桜島と思われる山の絵や、会津討伐で立ち寄ったと思われる”長州奇兵隊”といったものがあるそう。ただし、HPには、「文化財への落書きは犯罪になります。絶対にしないでください」の注意書きがあります。
※現代の落書きは文化財にはなりません! -
イチオシ
善光寺本堂
644年建立とされる信州善光寺は、「一光三尊阿弥陀如来(いっこうさんぞんあみだにょらい)」を本尊とする、無宗派の寺院として知られています。現在は、天台宗大勧進(だいかんじん)と、浄土宗大本願(だいほんがん)によって運営・管理が行われています。現在の本堂は1707年に再建されたもので、1953年に国宝に指定されました。
本堂奥の右側には、お戒壇巡りの入口があります。「お戒壇巡り」とは、本尊を祀っている瑠璃壇床下の真っ暗な回廊を手すりを頼りに巡り、途中にある「極楽の錠前」に触れることで、極楽往生の約束を頂く修行のこと。
お戒壇巡り体験は生まれて初めてで、実は結構楽しみにしていたのですが、旅行のタイミングが御開帳に重なってしまい、お戒壇巡りも大混雑。1時間近く並んだ挙句、足元には暗めの明かりが一定の距離で置かれていた上、「はい、止まらないでどんどん入って下さい」の誘導の下、「ここ曲がるよ~」とか、「錠前ここにあるから〇〇ちゃん触って!」と、テーマパークのアトラクション状態で皆さん大はしゃぎ。残念ながら、雰囲気もありがたみもないまま終わってしまいました。残念!orz
※「卍」は仏教の宗教的シンボル 。インバウンド観光客は一瞬たじろぐかも (逆ですけど・・・)善光寺御開帳 寺・神社・教会
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御朱印も1時間並んで頂きました。
母によると、「お寺さんは達筆、神さんは微妙」とのこと。
※確かに、善光寺ご担当者は達筆でした! -
善光寺から長野駅へは下り坂なので、歩いて戻ってきました(徒歩で30分弱)。
途中の仲見世通りで、長野名物「おやき」を頂き、お土産に七味唐辛子を買いました。おやきは、店内で座って食べれるようになっていて、サービスのお茶も頂きました (どこのお店だったか忘れてしまいました)。
私はスタンダードな「野沢菜」を頂きましたが、他にもチーズが入ったアレンジ版もあるようです。
※これから路線バスで戸隠中社へ向かいます。 -
長野駅善光寺口を出て、信号を渡ったところにある7番のバスのりばで、アルピコ交通が運営する15:33発戸隠中社行の路線バスを待ちます。
7番のバスのりばのすぐ後ろがバス案内所になっていて、パンフレットをもらったり乗車券を買ったりできます。
※翌日、バス案内所のおかげで扇沢駅行のバスを乗り逃さずにすみました! -
バスがやってきました。戸隠中社へは約1時間20分の道のりです。
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今夜お世話になる宿坊「旅館 横倉」さん。
戸隠神社中社から徒歩5分のベストロケーション。江戸時代後期に建てられた茅葺きの赤門と、明治2年に建てられた母屋は、長野市から「歴史的風致形成建造物」に指定されているそうです。
写真右手に屋根の部分が見えますが、横倉さんでは土蔵の喫茶「十輪」を経営されていて、1階には喫茶スペース、2階にはサロンがあり、数量限定の美味しい手挽き水出しコーヒーが頂けます(夏季限定)。
私が訪れた時は、残念ながらコロナの影響で営業されていませんでした。
※門の茅葺屋根はこの時は修理中のようでした国民宿舎 横倉旅館 宿・ホテル
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イチオシ
雰囲気のある入口です。
私が宿泊した部屋は和室6畳(バス・トイレなし)。5月末でしたが、部屋にはまだコタツが置いてありました。「5月だとまだ寒い日もあるんですよ」とのこと。
夕食は歴史ある母屋のお部屋で頂きました。ひとつ想定外だったのは、夕食のメインはビーフシチューで、お蕎麦がついていなかったこと。横倉さんでは気を利かせて、「戸隠で散策を楽しまれたご宿泊者は、戸隠村の名店でお蕎麦を召し上がってらっしゃるだろうから、夕食は敢えて洋食を」ということのようです。
私としたことが、戸隠村到着が遅い時間だったためお蕎麦屋さんは既に営業終了、翌日は立山黒部アルペンルートの長野駅発・扇沢駅行きのバスに間に合うよう早朝出発の予定を組んでしまい、なんと戸隠蕎麦を食べ損ねるという失態をしでかしました。
戸隠村で戸隠蕎麦を食べ、参道の杉並木を通って戸隠神社奥社を参拝するためにも、なんとしてももう一度戸隠村に来なければならないという宿題が残りました。
※次回こそは! -
チェックイン後、夕食までの時間に戸隠神社中社を参拝しました。
夕方の少し遅い時間になっていたので、他に人がおらず、夕暮れ前の涼やかな空気に凛とした雰囲気を感じました。
戸隠神社中社の大鳥居は、老朽化が進んでいた1937年建立の以前の鳥居の建て替え工事が2020年4月から始まり、同10月に完成。11月1日に現在の新しい大鳥居竣工の神事が執り行われたそうです。今でも目を引く白木の大鳥居は、2年前の竣工時には太陽の光を受けて光り輝いていたことでしょう。
※新しい鳥居はカナダ産のヒノキを使用しているそうです(国産じゃないんですね) -
阿
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吽
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イチオシ
戸隠神社中社には、天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)が祀られています。天照大神が天岩戸に篭られた時、岩戸神楽を創案し、岩戸を開くきっかけを作った神とのこと。
神話は、「外の様子が気になった天照大神が少し戸を開けたところ、手力雄命(たちからおのみこと)が岩戸を押し開き、再び世界に光が戻った」と続くのですが、翌2023年5月に宮崎旅行で天岩戸神社を訪れた時、「手力雄命が余りに力持ちだったため、こじ開けた天岩戸が飛んでいき、落ちたところに造られた神社は、この神話の由来を受けて「戸隠神社」と名付けられました」という説明を受け、思わず「えっ」と声が出てしまいました。(こんなところで繋がっていたとは!)
※中社社殿は1087年に創建された後、何度か再建を経てきたものが、1942年の火災で焼失。現在の社殿は1956年に再建されたものだそうです。戸隠神社中社 寺・神社・教会
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さざれ滝
社殿右奥には滝があります。小さな滝ですが、川の流れに沿った滝ではなく、突然現れるところが神秘的ですね。 -
イチオシ
戸隠神社中社の前には、樹齢800年を超える3本の杉の巨木が鳥居を中心に三角形状に聳え立っています。この3本の杉は「伝説のイロハ三本杉」と呼ばれているそうです。
大鳥居の前の広庭の左側、長野駅に向かうバスのりば「戸隠中社」の道を渡ったお向かいにある巨木は「ロの杉」。
※写真は出発の朝に撮ったもの。学生さんと比べると、その大きさがわかりますね。 -
大鳥居を潜って本殿へと向かう石段の途中にあるのが「イの杉」。もう一本の「ハの杉」は、「ロの杉」のちょうど反対側、道を渡ったところにあります。
三本杉の伝説は、漁師にまつわるものです。
「昔、妻を亡くし、子供3人と暮らしていた漁師がいました。ある日、漁師は人魚を捕まえて殺し、その肉を家に持ち帰りました。翌日、3人の子供たちは漁師が隠しておいた肉を人魚の肉と知らずに食べてしまいます。「人魚の肉を食べた者は人魚になる」という伝説の通り、子供たちにはみるみるうちに鱗が生えてきました。
ある夜、漁師は夢で、「3本の杉を植えよ。戸隠三社の御庭草を八百日踏んで、無益殺生の後悔の真情を神に祈れ・・・」とのお告げを受けました。目覚めた漁師の傍らには、既に冷たくなった3人の子供たちの亡骸がありました。
漁師は夢で受けたお告げのとおり、正三角形に3本の杉を植え、戸隠三社の御庭草を八百日踏んで神に祈りました」(戸隠神社HPより)
※杉に触れることができるよう、踏み板が設置されています。 -
本殿への石段を上り切ると、境内には樹齢700年を越える御神木があります。
これまで多くの参拝者が御神木に触れるために根本に近づき、根が痛んだことで、御神木が傾いてしまったとのこと。現在は囲いを作って参拝者や観光客が近づけないようにしてあります。 -
おはようございます!
朝食は夕食会場とは別の洋食堂で頂きます。朝食は軽めの朝定食といった感じ。
※多すぎなくて丁度良い量です。ごちそうさまでした! -
後ろ髪を引かれつつ、戸隠神社を後にします。
戸隠山の麓に位置する戸隠神社は、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の5社からなっています。奥社参道は約2キロ、中程にある萱葺きの赤い随神門から約500m続く樹齢400年を超えるクマスギの並木は、天然記念物に指定されています。
パンフレットによると、これら5社を全て巡るには半日ほどかかるようです。
今回時間がなくて奥社へは行かなかったのですが、やはり戸隠神社に来たからには奥社と奥社参道の杉並木を通っておくべきでした。次回は半日かけてゆっくり散策したいです。
※奥社参道の杉並木は空気が澄んでいる早朝に訪れたいですね。 -
戸隠中社09:47分始発のバスに乗り込みます。長野駅には11:03分に到着です。
※バスは普通の路線バス。この日はガラガラでした。 -
戸隠村でお蕎麦が食べられなかった悔しさから、長野駅前にあるお蕎麦屋さん、「手打ちそば処 戸隠」さんでお蕎麦を頂きました。
手打ちそば処 戸隠 グルメ・レストラン
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戸隠村で戸隠蕎麦が食べたくて計画した旅行でしたが、この目的を達成することはできませんでした。トホホ
※「手打ちそば処 戸隠」さんで頂いたお蕎麦はとても美味しかったです。ごちそうさまでした!
さて、次の目的、「立山黒部アルペンルートで黒部ダムのダムカードを取得」を達成すべく、扇沢駅へと向かいましょう。
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