2023/12/28 - 2024/01/08
37位(同エリア408件中)
ハンマークラヴィーアさん
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【旅程】
12/29 成田空港20:30出発
12/30 4:00カイロ到着 ピラミッド観光 カイロ泊
12/31 16:00までカイロ観光 18:55エジプト航空でアスワンへ アスワン泊
01/01 アスワン観光 イシス神殿ほか アスワン泊
01/02 アスワン観光 アブシンベル(断念)←痛恨のミス
01/03 アスワン~ルクソール コムオンボ・エドフ 観光
ルクソール泊
01/04 ルクソール観光 20:35寝台列車でカイロへ
01/05 8:15カイロ到着
9:00アレクサンドリアへ アレクサンドリア泊
01/06 午前中アレキサンドリア観光
13:00アレキサンドリア発→17:30カイロ着 カイロ泊
01/07 14:15 エジプト航空でカイロ発
イスタンブール経由で日本へ
2023年12月31日、年越しはエジプト・アスワンとなりました。
花火などはなかったですが、街は夜中まで大賑わい。
私はと言えば、1月1日・2日にいずれも現地発のツアーを入れてアスワン観光の予定をしていました。
アスワンは町の規模もそれほど大きくはないし、見所がありすぎて困る、というほどでもないので、現地ツアーが多変便利です。
しかし、アクシデントが重なり、結果的に予定していたアブシンベル神殿はいけないままアスワンを後にすることになりました。
「こういう残念な人もいるんだなあ」というくらいの生暖かい目で読んでくれたら幸いです。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- タクシー
- 航空会社
- エジプト航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- ブッキングドットコム
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-
この日は午前8時からアスワン半日ツアーに出発することになっています。
定刻に、ツアー会社から女性のガイドがお出迎え。 -
まず向かう先はアスワンから10キロ以上離れたアスワンハイダム。
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途中、アスワンダムを通過。ヌビア人の村はこの下流にあるらしい。
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途中、アスワンハイダム完成記念塔を通る。今回はよらなかったけど、ダム建設等を巡って支援したロシアとの友好記念の碑、ということらしい。
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アスワンハイダムに到着。アスワンの方向を眺めてみると、確かにとんでもない大きさ。
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ハイダム建設の当時をしのばせる説明が。
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ダムの上から様子を見学すること約30分。
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ハイダム建設によって誕生したナセル湖。とんでもなく大きいです。湖上は観光客を乗せたファルーカが行きかい、クロコダイルやナイルパーチなども住んでいるんだとか。
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次の目的地、イシス(フィラエ)神殿に向かいます。
アスワンハイダム建設によって水没してしまうことから、もともとの場所から切り分けて移設され、現在の島に移ったのだとか。 -
イシス神殿行きの船着き場に行くまでは、土産物屋が軒を連ねます。
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渡し船で島へ渡ります。島の入場料は450エジプトポンド。今回はツアー代金に含まれていました。
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綺麗に残る列柱を横目に、至聖所を目指します。
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塔門はかなり大きく、イシスに関するレリーフも綺麗に残っています。
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ここの猫ちゃんも、実に観光客に慣れたもの。
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至聖所のレリーフは、イシス神とホルス神とのつながりを描いています。
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柱のレリーフの中には、コプト教の象徴である十字も。
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イシス神殿から塔門を横目にナイル川の方向へ向かうと、トラヤヌスのキオスクが。
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古代エジプトの伝統的な神殿のつくりと違和感なくマッチした、花をモチーフにした柱の構造が印象的。
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レリーフをじっくり見学しようと思うと、1時間半程度はあったほうがよさそうです。
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もともとイシス神殿があったであろう方向を眺めて。
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建物の建築様式と相まって、地中海を彷彿とさせるいで立ち。
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ここイシス神殿にも、ナイル川の氾濫を知るためのナイロメーターがあります。
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夜は光と音のショーを実施するようです。
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船で島を離れます。天気も良く、居心地の良い島でした。
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最後は切りかけのオベリスクへ。完成を待たずに打ち捨てられたオベリスクの原型で、古代の石切技術が特徴です。
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付近には、アスワンの特徴的な建築が。墓地のようです。
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アスワンの街並み。全体的に素朴な印象。
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ツアーを終えて帰ってきたのは午後0時。ガイドが、「興味があるならヌビア人の村に行かない?」というので翌日の夕方から予約を入れて行くことにしました。
ここで、アブシンベル行きツアーがキャンセルになっていたことを思い出し、ホテルのフロントで女の子に尋ねます。
すると、「うちではそういうツアーは扱ってない」とのこと。
へ?そんなことってあるの? -
その子は続けます。
「でも、貴方がどうしてもアブシンベルに行きたいというなら、ここだけの話なんだけど、友達がツアー会社に勤めているからバンを出してあげるよ。値段は30ドル」
ちょっと高いと思いましたが、「最近は観光客が多いから何でも値上がりしてるの」と言われ、そういうものなのか、と思って30ドル払いました。
その子は「明日の朝までには領収書を用意しとくわ。明日の朝4時にフロントで待っててね」
ん?バウチャーとかそういうものないの?
「私があなたの顔を覚えてるから、ちゃんと伝えとく」
うーん・・・ -
バウチャーもないし、パスポートのコピーも取られなかった。何だか釈然としない気持ちで不安が残るものの、とりあえず2時が近づいてきたので遅めの夕食。アスワン駅から比較的近い「アビール」という食堂へ。観光客はあまり入らないようですが、ちゃんと英語メニューはありました。
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これに水をつけて、210エジプトポンド(約1000円強)。物価が上がっているとはいえ、それでも安い。
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夕方から試しにファルーカに乗ってみよう、と考え、それまでスークをぶらぶら。スパイスの臭いがしてきて、中東のマーケット感が程よく出ています。
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アスワン駅からナイル川方向を眺めたところ。駅周辺は比較的綺麗ですね。
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アスワン駅は今回は利用しないので、ちょっとだけエジプトの駅構内を見学していこうと入場。エジプトの駅はメトロ、長距離列車を含め、すべて機械による所持品検査があります。
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ベンチで気持ちよさそうになる軍人さん。しかし、自動小銃をぶら下げて居眠りする人は初めて見た。平和なんだろうなあ。
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スークのわき道に入ると多くは衣料品の店で、つくりは東南アジアのマーケットとよく似ています。もちろんパチモン多数。
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ちょっと脇道へ入ってみると、リアルなエジプトの生活が垣間見える。
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生鮮食品も売ってます。
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4時が近づいてきたので、ファルーカに乗るために交渉開始。ガイドブックに書かれた値段の相場は1時間150エジプトポンドらしいですが、確かにその値段ではなかなか応じてくれない。
一人のヌビア人と交渉をしてましたが、エレファンティネ島まで2時間半(向こうで1時間待機)で450エジプトポンドを譲らないので、時間も限られていることからあきらめて妥結。 -
この船頭さん、なんというか微妙。相場より高いうえに、ずっとお金の話とツアーの勧誘ばっかりしてくるのでだんだんウンザリしてきました。
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このファルーカの船長には呆れました。エレファンティネ島で1時間待つという約束だったのに、島に着くと、「日が暮れてきたから30分で戻って来い。」
では安くするのかと聞くと「ノー。450エジプトポンドだ。」ですと。
結局、「1時間の約束だろう。5時まで待つって話だったぞ」と念を押して下船。 -
エレファンティネ島にて。ヌビア博物館はクローズ。住民が遺跡(おそらくクヌム神を祀った廃墟)に案内するといってきましたが、周囲をぐるっと見た感じでは瓦礫以上のものがあるとは思えなかったのでパス。
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これがクヌム神殿の外側部分。ほぼ廃墟となっていて、観光客は誰もいない。
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ほぼ地元の人ばかりですが、たまに観光客とすれ違います。
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道路は舗装されておらず、カラフルな家々を眺めながら迷路のような小径を散策します。
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17時過ぎに離岸。船頭は、引き上げるときには「たくさん漕いだし、遅くまで頑張ったから当然チップは多いんだろうな?」とニヤニヤ笑ってるし。
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450エジプトポンドの中にチップの部分が大量に含まれていると思ったので50ポンドだけ渡すと、「オイ少ないぞ!いっぱい漕いだだろ」とクレーム。
「チップのことを貴方がどうこう言うのはおかしいだろ。決めるのは僕だよ。料金だって普通より多めに払ってる。それは分かってるんだろ?」と言うと、
何とオールを置いて着岸させない作戦に出た( 一一)
「夜までそうしてればいい。貴方も家に帰れないよ」と言うとあきらめて漕ぎ出しました。
はー疲れた( 一一)。 -
食後は8時半頃まで土産を探してスークを歩き、ホテルへ。
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この日は明日の早起きに備えて早めに休みます。
ちょうどエジプト3日目の夜ですが、このあたりから胃腸の調子がおかしくなりました。
ついに来たか、という感じ。 -
翌朝4時前。ホテルが弁当を用意してくれていたので受け取ってドライバーを待つ。
ところが、5分前どころか10分過ぎてもピックアップは来ない。 -
一人、また一人と、荷物を持って送迎のドライバーに迎えられ、空港やバスターミナルへ向かう観光客。しかし、予定時刻を20分過ぎても、それらしきミニバンはやってこない。
ホテルのフロントに、「昨日金を払ったんで、4時にアブシンベル行きの迎えが来るはずなんだけど。」と聞くと、その場にいた全員が顔を見合わせて「何の話?僕たちは何も聞いてないぞ。誰が来るって?誰に金を払ったの?」
とたんに血の気が引きました。そういうことだったのか。 -
彼女は昨日「ここだけの話」と声を潜めていたので、この場にいる誰も、ツアーの話など聞いてるわけもなし。そもそもアブシンベル行きなんて観光客向けのベーシックなツアーを、「ここだけの話」なんてもったいぶる必要もないわけで。
(そうか。彼女の小遣い稼ぎの思い付きに乗っかって、一杯食わされたってか。
このまま8時まで迎えを待っても、ピックアップカーは絶対来ないな)
状況を察した私は、力なく部屋に帰るしかありませんでした。
さすがに気の毒と思ったのか、ヌビア人と思われるマネージャーが
「その子の特徴を教えてくれ。髪の長さとか背丈。君が外出してる間に話を聞いとくよ。せめて、誰が迎えに来るのか、そいつとコンタクトは取っておくべきだったよ君は」
とのこと。礼を言って部屋に帰る。
まあ、普通に考えればそうでしょうね・・・ -
夜が明けてきた。睡眠が足りてないし腹の調子も悪いのでひと眠りしようと思いましたが、このまま部屋で悶々としてると整理できない感情で発狂しそうになるので、予定していたツアーの迎えが来る夕方まで何かしよう、と外出を決意。
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もちろんツアーを事前に組まなくとも、無理にアブシンベルにバスやタクシーで行こうと思えば行けないこともないです。しかし、その場合、日帰りなら観光時間は約1時間しか取れないし、夕方には行ってみたかったヌビア村へのツアーも来る。
この時点で、(エジプトに来たからには何が何でもアブシンベルに行ってやる!)という気持ちになれなかったので、街をぶらぶらして、ファルーカで時間でも潰すか、と決意。
やれやれ。 -
マハッタ広場にやってきました。腐っていても1日は過ぎていくし、天気もいいので、旅の後半に備えて充電として、ファルーカで昨日行ってない島の散策でもするか。
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忘れ物を取りにホテルへ戻ると、昨日の女の子が出勤していた。
既に顔面蒼白。どうやらマネージャーから事情を厳しく聞かれたとのこと。
「私がバンの手配をしたのは今回が初めてじゃないのに。彼は本当に来なかったの?」
などと言うので、思わず
「君は分かっててハメたんじゃないのか?」
と言いそうになったが、今にも泣き出しそうな彼女の顔を見て、なんだか気の毒になりました。
その子が目の前でドライバーに連絡を取ったところ、何人か相乗りさせた時にエンジントラブルが起き、私のホテルに到着できなかったとのこと。
実に嘘くさい言い訳ですが、これ以上誰かを攻撃して嫌な気分になりたくなかったので、「もういい、金だけ返してくれたらいいよ」と言って終わりにしました。
せめてものお詫び、ということで、当時のレートの5割増しくらいでエジプトポンドで返すとのこと。
何のことはない、アブシンベルに行く代わりに、ドルをエジプトポンドに両替しただけで終わった('_')
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とりあえず、早朝からホテルのお弁当しか食べておらず、強烈に空腹を感じたので、ナイルビューのレストランにてフルブレックファストをいただくことにします。
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早起きで体力もあまり残ってないし、夕方からはまたツアーがあるし、ということで、ナイル川で昼寝でもしようとファルーカを探す。
誠実そうなヌビア人の男性を見つけたので、キッチナー島まで自由時間込み2時間300エジプトポンドで交渉成立。
「ザマーンというのが俺と船の名前なんだ」と得意げに教えてくれた船頭さん。
夕方ヌビア村に連れてってくれたガイドさんにその話をすると、
「そいつはたぶん良いやつだ。1時間150ポンドで納得する奴はあまりいないからね」とのこと。 -
まさかアスワンまで来てアブシンベル神殿に行かず、昼間っからファルーカに乗ってナイル川でぶらぶらしてるとは思わなかった。
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ナイル川西岸には、貴族の墓や修道院があるそう。夕方のツアーでもう1回この辺を通ることになりそうです。
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約30分フルーカに揺られ、キッチナー島に到着。
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キッチナー島はナイル川に浮かぶ小さな島。砂漠に挟まれる位置にあって、植生は熱帯植物が中心です。
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入場料は70エジプトポンド。アスワンから来たと思われる家族連れがほとんど。
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この子たちはボードを手でパドリングして、ファルーカやモーターボートにつかまります。バイタリティ溢れる子どもたちでほほえましい。
ザマン船長には、昨日の船長の分までチップをはずみました。
「俺にくれるのか?」と嬉しそうなのでこちらもハッピーに。 -
ホテルに戻り、16時からのツアーの迎えを待つ。ヌビア人が多く住む村に行くツアーなのですが、村があるアスワンダム付近まではファルーカだと急流に対応できないとかで、最初からスピードボートで向かいます。
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エレファンティネ島の向こうに、岩窟墳墓群や修道院が見えます。
ヨーロッパからの観光客は、対岸からトラックなどで登りに行くみたいです。 -
見えてきました、ヌビア人の村。ヨーロッパからの観光客で一杯です。
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ヌビア人の学校。ここでアラビア語とも異なるヌビア人の言葉の授業があります。
自分の名前、アルファベットの読み方、あいさつなどをヌビア語で教えてもらいました。 -
ヌビア人にとっては青と緑が欠かせない色だそう。観光客向けでもあるけど、こういう色彩のこだわりがあるんでしょうね。
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中には観光客用の子ワニを飼っています。
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アガサ・クリスティーが宿泊したという「オールドカタラクト」を横目に、ボートはアスワンの船着き場へ戻ります。
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「貴方の大切な1日を台無しにしてごめんなさい」というメッセージとともに受付の子が用意してくれていたオレオ( 一一)。
うーむ、アブシンベル神殿がオレオに化けるとは、日本出発時には想像もしなかった(T_T)・・ -
1月3日の早朝。いろいろと世話を焼いてくれたマネージャーに例を行ってアスワンを後にします。
1ドル札を2枚渡し、「貴方が優しくて助かった」と礼を言うと、「これは彼女に渡そう。誰よりもショックなのは彼女だからね」、ですと。粋だねぇ。
アスワンからルクソールまでは、コム・オンボ、ホルス神殿を回って車で向かう。
このツアーもemotoursで予約しておきました。
アブシンベル神殿に行けなかった喪失感から立ち直るには時間がかかるだろうけど、これからルクソール、アレキサンドリアと旅も残っているので、気を取り直して旅行を楽しもうと決め、出発。
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旅行記グループ
2023~2024年 年越しinEgypt
この旅行記へのコメント (2)
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- ももであさん 2024/01/21 13:30:33
- オレオを見るたびに
ホント残念でしたね。
旅につきものの物語としてはあるあるってことでしょうか。
でもきっと...
やがて古き良き懐かしい思い出に昇華していくことでしょう♪
- ハンマークラヴィーアさん からの返信 2024/01/21 15:21:03
- RE: オレオを見るたびに
- 慰めのコメントありがとうございます!
締まらない旅行記なのに読んでいただいて光栄です。
しばらくはオレオを見ると彼女の顔を思い出しそうです(笑)
個人的には、手配をミスした彼女よりも、長年使ってきたのに土壇場で大事な取引を決済拒否したカード会社に鉄槌を下してほしいです・・・・
> ホント残念でしたね。
> 旅につきものの物語としてはあるあるってことでしょうか。
>
> でもきっと...
> やがて古き良き懐かしい思い出に昇華していくことでしょう♪
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