エジプト旅行記「アスワン編」

2024/02/09 - 2024/02/26

エジプト縦断＆パリ・アムステルダム・マドリード美術館巡りの、16泊18日に渡る旅行記です。

ルクソールから車で南下。
ホルス神殿に寄ってから、アスワンに入りました。
このあとの飛行機が変更となり、アスワン滞在は大幅に短縮。
14時過ぎからの観光で、翌朝にはアブシンベルへ。
時間がないので２か所に絞り、丘の上の岩窟墳墓群と、今一番エジプトで映える（ばえる）スポットかもしれないヌビアン村に行きました。

エリア アスワン(エジプト)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

線路とナイル川に沿った道を、アスワンに向けひたすら南下します。
スピードを出させないよう路面に突起が定期的にあり、減速→ゆっくり突起を乗り越える→加速を延々と繰り返す。

そのせいか乗っていて妙に疲れる。
右側に写っている電車での移動も考えたのですが、途中ホルス神殿に寄りたかったので車にしました。

ホルス神殿到着。
ナイル川クルーズ船が停泊するとドッと人が来るものの、その合間はいたって静か。

ホルス神殿は、エジプトで最も保存状態の良い神殿の一つ。
クレオパトラのお父さんプトレマイオス12世がつくらせた、ハヤブサの神ホルスを祀った神殿。

完成したのがエジプト王朝末期、ローマ帝国の属州となる寸前の紀元前57年。
4500年前のクフ王、3300年前のツタンカーメンより、ずーっと、ずーっと後の時代。

4次元への入り口？
現世と来世の境界？
想像力を掻き立てる空間。

ホルス神殿に１時間ほど立ち寄り、アスワンに到着。
ルクソールからアスワンまで、純粋に車に乗っていた時間が4時間。
日本の高速道路の様に整備された道ではないので、かなり疲れた。
ホテルに荷物を降ろし、ここから渡し舟で対岸に向かう。

観光客ゼロ、地元の足に便乗させてもらう感じ。

対岸に渡ってすぐ、世界遺産「岩窟墳墓群」

階段を上がると係のオッちゃんが案内してくれます。

施錠された墓が沢山あり、カギを開けてもらうには袖の下が必要。
下のチケット売り場で料金を払ってはいるが、どこまでが正規料金でどこから袖の下の領域なのか・・・？
もはやゴチャゴチャ。

墓なのだが、どこか神殿の様でもある

ここは何といっても眺めが素晴らしい。

アスワンより上流だと（ルクソールもそう）、ナイル川沿いは平らで起伏がない。
だからこうして川のすぐ脇から「ナイル川を見下ろす光景」は貴重。

さらに高い場所まで行けるが、日没までにヌビアン村に行きたいので急いでおりる。

階段の上に砂が浮いていて凄く滑りやすい。
ケガしたくないので、ゆっくり下る。

これもトゥクトゥクっていうのかな？
荷台付きバイクでヌビアン村に向かう。

ちなみに何歳から免許取れるのか聞いたら、11歳とのこと。
たまにどう見ても子供がこれで商売しているが、そういう事だったのね。
乗せてくれたアフロヘア―の子も15歳くらい

ところで児童労働に関する法律は・・・
そもそも無いか、あったとしても有名無実なのでしょう。

運転しながらスマホ見んなっ！

前向けっ！

着いたようです。

なるほど、これはばえる

おっと・・
砂漠ではなく路地で見るとラクダはでかい。

はいチーズ

アスワン中心地から船で来る人も多い。

エジプトを取り上げたテレビ番組はかなり多いが、私が知っている範囲でヌビアン村が取り上げられた事はない。
でもそのうち、パックツアーの旅程に組み込まれる様な人気スポットになると思う。

こうした香辛料を扱う店が多いが、お土産にはちょっと向かないなぁ…

ここはホテル。
ただ、1時間も有れば周れるスケールなので、宿泊する必要はない気が。

村の裏手にのぼってみました。

右手にアスワンハイダムが見えました（望遠で撮影）
「アスワンダム」って耳にしたことある人も多いと思いますが、これなくして今のエジプトは成り立たちません。

ナイル川の氾濫防止、農業用水確保、水力発電など。
ただこれ、ロシア（当時はソビエト）の支援で出来たそうな。
今でも軍事から穀物まで、ロシアとの関係は深いとのこと。

日が暮れて、観光用のラクダも帰宅。

ホテルがあるアスワン中心部まで船で8㎞くらい
帰りは船頭に声をかけて値段交渉しないとな。
もう少し夜の景色を見てから帰ります。

ワニは魔除けの意味があるそうな。

この時間はこの時間できれい。

ちびっこラクダ使い。
店も閉まり始めたので、そろそろホテルに帰ります。

船着き場で何隻か声を掛けたら、150EGP（750円）でアスワン中心部まで行くというので乗せてもらう。
ナイルを渡る風が心地よい・・

・・と思ったら突然ミラーボールが回りだし、地元ミュージックの大音響でオッちゃんオバちゃん踊り出す！

オッちゃんオバちゃん狂喜乱舞という想定外のアクシデント？の中、昼間行った岩石墳墓群がキレイに浮かび上がっていた。

夕飯はアスワン駅近くの大衆的な店でピザ。
なんで箱に入って出てくる？
これ、絶対どこかで買ってきたのを出しているよな。
まあ不味くなかったからいいけど。

翌朝、アブシンベルに飛行機で行くため、アスワン空港へ。
んっ？橋かと思ったらダムっぽい。
アスワンダムかと聞いたら、そうだとのこと。

こちら下流側のアスワン方面。

こちら上流側のアブシンベル方面。
なるほど、水位がけっこう違う。
このあとアスワン空港からアブシンベルに飛びます。