三瓶山周辺旅行記(ブログ) 一覧に戻る
11月は山陰月間。上旬は、鳥取を巡ったので、下旬は島根を巡ることにする。最初の計画では、夜行列車で山口県側から回り込み、益田や浜田を歩きながら三瓶山へと向かうことにしていたのだが、残念ながら寝台券が取れなかった。仕方が無いので、急遽計画を見直し、岡山県側から入ることにした。初日は、立久恵峡を歩き、二日目に三瓶山を訪ね、その後松江城下と風土記の丘を巡る旅程とした。しかし、旅の途中で思わぬ事態となり、勇気ある撤退をすることになった。<br /><br />(2023.12.15 投稿)

山陰をゆく・島根~懐かしの立久恵峡と三瓶山~

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2023/11/23 - 2023/11/26

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旅猫

旅猫さん

11月は山陰月間。上旬は、鳥取を巡ったので、下旬は島根を巡ることにする。最初の計画では、夜行列車で山口県側から回り込み、益田や浜田を歩きながら三瓶山へと向かうことにしていたのだが、残念ながら寝台券が取れなかった。仕方が無いので、急遽計画を見直し、岡山県側から入ることにした。初日は、立久恵峡を歩き、二日目に三瓶山を訪ね、その後松江城下と風土記の丘を巡る旅程とした。しかし、旅の途中で思わぬ事態となり、勇気ある撤退をすることになった。

(2023.12.15 投稿)

旅行の満足度
3.5
観光
3.5
ホテル
3.5
グルメ
3.5
交通
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
高速・路線バス 新幹線 JR特急 JRローカル 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

PR

  • 夜行列車が取れなかったので、新幹線での旅立ちである。7時21分発の『のぞみ109号』は、満席であった。飛び石連休と言うことで、この日はどの列車も混み合っているようだ。

    夜行列車が取れなかったので、新幹線での旅立ちである。7時21分発の『のぞみ109号』は、満席であった。飛び石連休と言うことで、この日はどの列車も混み合っているようだ。

  • 岡山駅新幹線を降りる。乗り換え時間を利用して、駅弁を購入し、在来線のホームへと向かう。岡山駅からは、山陰へと向かう伯備線の特急『やくも9号』に乗車。車両は、懐かしい国鉄特急色を纏っていた。

    岡山駅新幹線を降りる。乗り換え時間を利用して、駅弁を購入し、在来線のホームへと向かう。岡山駅からは、山陰へと向かう伯備線の特急『やくも9号』に乗車。車両は、懐かしい国鉄特急色を纏っていた。

  • 列車は、11時5分に出発。三週間前に『サンライズ出雲』で通った道を辿って行く。そして、一年ほど前に訪れた新見駅に着いた。そこで、岡山駅で買い込んで来た駅弁で昼食とする。食べたのは、岡山県産の『あっぱれ鶏』を使った『鶏めし』である。その肉は、かなりの歯応えがあり、噛めば噛むほど旨味の出る美味しさであった。

    列車は、11時5分に出発。三週間前に『サンライズ出雲』で通った道を辿って行く。そして、一年ほど前に訪れた新見駅に着いた。そこで、岡山駅で買い込んで来た駅弁で昼食とする。食べたのは、岡山県産の『あっぱれ鶏』を使った『鶏めし』である。その肉は、かなりの歯応えがあり、噛めば噛むほど旨味の出る美味しさであった。

  • 中国山地を越え、伯耆国に入ると、車窓に中国地方の最高峰大山が見えて来た。山頂は僅かに雪化粧をしていた。

    中国山地を越え、伯耆国に入ると、車窓に中国地方の最高峰大山が見えて来た。山頂は僅かに雪化粧をしていた。

  • 米子駅を出ると、出雲国に入る。県都松江を過ぎると、車窓には、海のような宍道湖が広がって来る。

    米子駅を出ると、出雲国に入る。県都松江を過ぎると、車窓には、海のような宍道湖が広がって来る。

  • そして、終点の出雲市駅には14時11分に着いた。駅前に出て、バスを待つ。乗り込んだのは、14時50分発の須佐行である。数人の乗客が乗り合わせたが、私以外は途中で降りてしまった。

    そして、終点の出雲市駅には14時11分に着いた。駅前に出て、バスを待つ。乗り込んだのは、14時50分発の須佐行である。数人の乗客が乗り合わせたが、私以外は途中で降りてしまった。

  • 貸切状態でバスは山間へと入り、30ほどで立久恵峡中バス停に着いた。この辺りには、かつて一畑電気鉄道の立久恵線の駅があったそうだ。

    貸切状態でバスは山間へと入り、30ほどで立久恵峡中バス停に着いた。この辺りには、かつて一畑電気鉄道の立久恵線の駅があったそうだ。

  • バス停のそばには、立久恵峡温泉の『御所覧場』があり、20年前に訪れた時、立ち寄り湯した宿がある。露天風呂からの眺めがとても良かったのだが、残念ながら廃業となってしまったようだ。

    バス停のそばには、立久恵峡温泉の『御所覧場』があり、20年前に訪れた時、立ち寄り湯した宿がある。露天風呂からの眺めがとても良かったのだが、残念ながら廃業となってしまったようだ。

  • 前回は温泉だけで帰ってしまったので、今回は遊歩道を歩いてみることにする。歩き始めてすぐ、川の畔に出た。神戸川である。立久恵峡は、その川沿いに2kmに渡って続く渓谷である。断崖と奇岩が織り成すその景色は、『山陰の耶馬渓』とも呼ばれているそうである。

    前回は温泉だけで帰ってしまったので、今回は遊歩道を歩いてみることにする。歩き始めてすぐ、川の畔に出た。神戸川である。立久恵峡は、その川沿いに2kmに渡って続く渓谷である。断崖と奇岩が織り成すその景色は、『山陰の耶馬渓』とも呼ばれているそうである。

    立久恵峡 自然・景勝地

  • 遊歩道は、神戸川沿いに続いている。かなり地味な景色であるが、国の名勝であり、天然記念物であるため、しっかりと整備されている。

    遊歩道は、神戸川沿いに続いている。かなり地味な景色であるが、国の名勝であり、天然記念物であるため、しっかりと整備されている。

  • しばらく歩くと、吊橋が見えて来た。浮嵐橋と呼ばれる橋である。

    しばらく歩くと、吊橋が見えて来た。浮嵐橋と呼ばれる橋である。

  • 橋の袂からは、色付いた樹々と、渓谷の岩峰が望めた。

    橋の袂からは、色付いた樹々と、渓谷の岩峰が望めた。

  • 渡ってみると、思いの外揺れる。

    渡ってみると、思いの外揺れる。

  • 対岸の遊歩道を少し歩くと、自然石を積んだ石段が見えて来た。霊光寺と言う寺の参道らしいので、立ち寄ることにする。

    対岸の遊歩道を少し歩くと、自然石を積んだ石段が見えて来た。霊光寺と言う寺の参道らしいので、立ち寄ることにする。

  • この寺は、約1200年前の天長4年に創建された飛光寺が前身の寺だそうだ。廃寺のような佇まいで、境内には寂寥感が漂っていた。

    この寺は、約1200年前の天長4年に創建された飛光寺が前身の寺だそうだ。廃寺のような佇まいで、境内には寂寥感が漂っていた。

    立久恵山霊光寺 寺・神社・教会

  • そのすぐ先に、多くの石仏が置かれた場所があった。五百羅漢とある。

    そのすぐ先に、多くの石仏が置かれた場所があった。五百羅漢とある。

  • 大正時代に霊光寺が創建された際に奉納され始めたものだそうだ。昼間でも薄暗いので、何とも言えない雰囲気が漂っていた。

    大正時代に霊光寺が創建された際に奉納され始めたものだそうだ。昼間でも薄暗いので、何とも言えない雰囲気が漂っていた。

  • さらに進むと、対岸に『御所覧場』の建物と、かつて入った露天風呂の跡が見えて来た。

    さらに進むと、対岸に『御所覧場』の建物と、かつて入った露天風呂の跡が見えて来た。

  • その先に架かる不老橋で神戸川を渡り返す。対岸には、立久恵峡温泉唯一の宿となってしまった『八光園』が見えている。

    その先に架かる不老橋で神戸川を渡り返す。対岸には、立久恵峡温泉唯一の宿となってしまった『八光園』が見えている。

  • 『八光園』近くの立久恵峡バス停でバスを待つ。この日の気温は22度もあったが、さすがにこの時間になると肌寒くなって来た。しばらく待つと、16時10分発のバスがやって来た。

    『八光園』近くの立久恵峡バス停でバスを待つ。この日の気温は22度もあったが、さすがにこの時間になると肌寒くなって来た。しばらく待つと、16時10分発のバスがやって来た。

  • 出雲市駅に戻り、今宵の宿に入る。この日利用したのは、駅の南側にある『出雲グリーンホテルモーリス』である。鳥取の旅でも利用した宿だが、山陰の定宿にしたいところである。

    出雲市駅に戻り、今宵の宿に入る。この日利用したのは、駅の南側にある『出雲グリーンホテルモーリス』である。鳥取の旅でも利用した宿だが、山陰の定宿にしたいところである。

    出雲グリーンホテルモーリス 宿・ホテル

  • 夕食を求めて街へ出る。このところ、良い店に出会えず、宿で呑むことが多かったので、今回は何とかという思いで店を探す。しかし、神在月の出雲市駅前では、なかなか無い。しかし、『若竹』と言う店は、予約でいっぱいなので、料理が遅くなるが大丈夫だという。とりあえず、出雲大社の御神酒である『八千矛 純米酒』をいただいた。突き出しで出て来た『あご野焼』がとても美味しかった。

    夕食を求めて街へ出る。このところ、良い店に出会えず、宿で呑むことが多かったので、今回は何とかという思いで店を探す。しかし、神在月の出雲市駅前では、なかなか無い。しかし、『若竹』と言う店は、予約でいっぱいなので、料理が遅くなるが大丈夫だという。とりあえず、出雲大社の御神酒である『八千矛 純米酒』をいただいた。突き出しで出て来た『あご野焼』がとても美味しかった。

    酒房 若竹 グルメ・レストラン

  • しばらく待つと、『大粒蜆の酒蒸し』が出て来た。宍道湖産の大和蜆は有名だが、そうは書いていないので、普通の蜆であろう。しかも、大粒とあったが、味噌汁に入っているのと同じくらいの小粒であった。

    しばらく待つと、『大粒蜆の酒蒸し』が出て来た。宍道湖産の大和蜆は有名だが、そうは書いていないので、普通の蜆であろう。しかも、大粒とあったが、味噌汁に入っているのと同じくらいの小粒であった。

  • この店には、出雲の地酒が数種類あった。半合から頼めるので、嬉しい。続いて頼んだのは『天穏 純米酒』である。御神酒も醸す板倉酒造の酒である。あまり出雲の酒は呑む機会が無いのだが、どちらも美味しい。

    この店には、出雲の地酒が数種類あった。半合から頼めるので、嬉しい。続いて頼んだのは『天穏 純米酒』である。御神酒も醸す板倉酒造の酒である。あまり出雲の酒は呑む機会が無いのだが、どちらも美味しい。

  • しばらくすると、『石見ポークの手造りしゅうまい』が出て来た。料理を出すのが遅くなると聞いていたが、ほとんど気にならない。

    しばらくすると、『石見ポークの手造りしゅうまい』が出て来た。料理を出すのが遅くなると聞いていたが、ほとんど気にならない。

  • お酒も進み、店から歩いて行ける範囲にあると言う三つの蔵元のひとつである富士酒造が醸す『出雲富士 手造り純米』を追加。酒米は、出雲産の『佐香錦』である。以前、雲州平田の酒持田本店で知った酒米である。

    お酒も進み、店から歩いて行ける範囲にあると言う三つの蔵元のひとつである富士酒造が醸す『出雲富士 手造り純米』を追加。酒米は、出雲産の『佐香錦』である。以前、雲州平田の酒持田本店で知った酒米である。

  • 料理も旨いので、『石見ポーク 炭火焼』を追加。合わせたのは、『出雲富士 雪雲 にごり生原酒』。とても美しい酒で、まさに雪のようであった。予約の方が増えて来たので、切り上げることにした。店主が挨拶に来てくださり、気を遣っていただいた。なかなか良い店であったので、空いている季節に、ゆっくり訪れたいと思った。

    料理も旨いので、『石見ポーク 炭火焼』を追加。合わせたのは、『出雲富士 雪雲 にごり生原酒』。とても美しい酒で、まさに雪のようであった。予約の方が増えて来たので、切り上げることにした。店主が挨拶に来てくださり、気を遣っていただいた。なかなか良い店であったので、空いている季節に、ゆっくり訪れたいと思った。

  • コンビニで朝食を買い込んだのだが、あご入りの竹輪と佐香錦を使った酒を見つけてしまい、つい購入。部屋に戻り、二次会である。

    コンビニで朝食を買い込んだのだが、あご入りの竹輪と佐香錦を使った酒を見つけてしまい、つい購入。部屋に戻り、二次会である。

  • 翌朝、8時2分発の益田行普通列車に乗り、大田市駅を目指す。乗り込んだ列車は、一両であったが、ちょうど席が埋まる程度の混み具合であった。

    翌朝、8時2分発の益田行普通列車に乗り、大田市駅を目指す。乗り込んだ列車は、一両であったが、ちょうど席が埋まる程度の混み具合であった。

  • 40分ほどで、大田市駅に着いた。この駅に降り立つのは、17年ぶりである。今回は、駅前のバスセンターより、8時52分発のバスに乗り、三瓶山の麓へと向かう。

    40分ほどで、大田市駅に着いた。この駅に降り立つのは、17年ぶりである。今回は、駅前のバスセンターより、8時52分発のバスに乗り、三瓶山の麓へと向かう。

  • 僅か3人の乗客を乗せたバスは、三瓶山へと走って行く。途中の物部神社で他の客が降り、今日も貸切となった。そして、50分ほどで東の原バス停に着いた。降りると、かなり寒い。バス停から数分歩くと、リフト乗り場に出た。曇り空でかなり寒いが、せっかく来たので登ってみる。

    僅か3人の乗客を乗せたバスは、三瓶山へと走って行く。途中の物部神社で他の客が降り、今日も貸切となった。そして、50分ほどで東の原バス停に着いた。降りると、かなり寒い。バス停から数分歩くと、リフト乗り場に出た。曇り空でかなり寒いが、せっかく来たので登ってみる。

    三瓶観光リフト 乗り物

  • リフトを降り、山道を少し登ると展望台があった。その正面だけが晴れているが、凍えそうな風が吹き付け来る。

    リフトを降り、山道を少し登ると展望台があった。その正面だけが晴れているが、凍えそうな風が吹き付け来る。

  • 反対側を観ると、三瓶山の中心である男三瓶、子三瓶、孫三瓶が仲良く並んでいる。男三瓶の右手には、女三瓶も見えていた。

    反対側を観ると、三瓶山の中心である男三瓶、子三瓶、孫三瓶が仲良く並んでいる。男三瓶の右手には、女三瓶も見えていた。

  • あまりに寒いので、早々に麓へ降り、リフト乗り場の近くにあった石見ワイナリーに立ち寄る。試飲は有料だったので、カードを購入して試飲。追加で別の銘柄も試そうとしたのだが、何と無料で呑ませてくれた。

    あまりに寒いので、早々に麓へ降り、リフト乗り場の近くにあった石見ワイナリーに立ち寄る。試飲は有料だったので、カードを購入して試飲。追加で別の銘柄も試そうとしたのだが、何と無料で呑ませてくれた。

  • バス停へ戻り、12時7分発のバスに乗り、北の原側へと向かう。三瓶自然館前バス停で降り、とりあえず、近くにあった三瓶バーガーの店に入り、昼食とした。島根県産の牛肉と豚肉のみを使ったパテと地元産の野菜を使い、炭火でじっくり焼き上げるというが、普通のハンバーガーと同じく、すぐに出て来た。しかも、焼き立てとは思えないほど冷めていた。

    バス停へ戻り、12時7分発のバスに乗り、北の原側へと向かう。三瓶自然館前バス停で降り、とりあえず、近くにあった三瓶バーガーの店に入り、昼食とした。島根県産の牛肉と豚肉のみを使ったパテと地元産の野菜を使い、炭火でじっくり焼き上げるというが、普通のハンバーガーと同じく、すぐに出て来た。しかも、焼き立てとは思えないほど冷めていた。

    こもれびの広場(三瓶バーガー) グルメ・レストラン

  • 食後、向かいにある三瓶自然館サヒメルへ向かう。建物の前に、18日に降ったという雪が残っていた。今年初めての雪である。

    食後、向かいにある三瓶自然館サヒメルへ向かう。建物の前に、18日に降ったという雪が残っていた。今年初めての雪である。

  • ここは、三瓶山を中心とした島根県の自然について学べる施設だそうだ。この手の施設は好きなので、ゆっくり見学することにした。

    ここは、三瓶山を中心とした島根県の自然について学べる施設だそうだ。この手の施設は好きなので、ゆっくり見学することにした。

    島根県立三瓶自然館サヒメル 美術館・博物館

  • 館内には、縄文時代に埋没した森の一部が展示されていた。ここにあるのは一部で、さらに北にある『さんべ縄文の森ミュージアム』に詳しい展示があるそうだ。

    館内には、縄文時代に埋没した森の一部が展示されていた。ここにあるのは一部で、さらに北にある『さんべ縄文の森ミュージアム』に詳しい展示があるそうだ。

  • それでも、時間が余ってしまったので、近くにある『国引きの丘』を訪れてみる。そこは、三瓶山周回道路から唯一海が見える場所だそうだ。出雲国風土記の冒頭に書かれている国引き神話に思いを馳せることが出来る場所らしい。遠くには、日御碕から続く島根半島が綺麗に見えていた。

    それでも、時間が余ってしまったので、近くにある『国引きの丘』を訪れてみる。そこは、三瓶山周回道路から唯一海が見える場所だそうだ。出雲国風土記の冒頭に書かれている国引き神話に思いを馳せることが出来る場所らしい。遠くには、日御碕から続く島根半島が綺麗に見えていた。

  • バスを待つ間に寒気がして来た。14時51分発のバスに乗り、今宵の宿がある三瓶温泉へと向かう。宿は、『国民宿舎さんべ荘』である。宿の名が付いたバス停で降りると、宿は目の前であった。

    バスを待つ間に寒気がして来た。14時51分発のバスに乗り、今宵の宿がある三瓶温泉へと向かう。宿は、『国民宿舎さんべ荘』である。宿の名が付いたバス停で降りると、宿は目の前であった。

    三瓶温泉 国民宿舎さんべ荘 宿・ホテル

  • 通された部屋は洋室であった。すぐに温泉に入りたかったのだが、どうも調子が悪い。いつの間にか、熱も出てきたようである。仕方が無いので、しばらく部屋で休むことにした。

    通された部屋は洋室であった。すぐに温泉に入りたかったのだが、どうも調子が悪い。いつの間にか、熱も出てきたようである。仕方が無いので、しばらく部屋で休むことにした。

  • 夕食の時間になった。調子は今一つだが、食堂へ向かう。鍋は『銀山地鶏鍋』。他にローストビーフもある。旅館の食事としては、普通と言った感じだ。お酒は、宿の写真が付いた特別なものであった。

    夕食の時間になった。調子は今一つだが、食堂へ向かう。鍋は『銀山地鶏鍋』。他にローストビーフもある。旅館の食事としては、普通と言った感じだ。お酒は、宿の写真が付いた特別なものであった。

  • 焼き物は、カレイと茄子の胡麻味噌焼。これはなかなか美味しかった。

    焼き物は、カレイと茄子の胡麻味噌焼。これはなかなか美味しかった。

  • 揚げたての海老と穴子の天婦羅を味わった後、手打ちの三瓶そばが出て来た。やはり、蕎麦は美味しい。結局、料理はすべて完食した。しかし、体調は良くならず、早々に寝ることにした。

    揚げたての海老と穴子の天婦羅を味わった後、手打ちの三瓶そばが出て来た。やはり、蕎麦は美味しい。結局、料理はすべて完食した。しかし、体調は良くならず、早々に寝ることにした。

  • 翌朝、起きたがやはり体調が悪い。食事処へ行ったものの、食欲が無い。結局、ほとんど食べないで部屋へと戻った。

    翌朝、起きたがやはり体調が悪い。食事処へ行ったものの、食欲が無い。結局、ほとんど食べないで部屋へと戻った。

  • 部屋で横になり、バスの時間まで寝て過ごす。そして、10時7分発のバスに乗り、大田市駅へと戻った。結局、温泉にもほとんど入らなかった。

    部屋で横になり、バスの時間まで寝て過ごす。そして、10時7分発のバスに乗り、大田市駅へと戻った。結局、温泉にもほとんど入らなかった。

  • 大田市駅からは、11時26分発の特急『スーパーおき2号』に乗車し、次の目的地である松江駅を目指す。車内は混み合い、指定席も満席であった。

    大田市駅からは、11時26分発の特急『スーパーおき2号』に乗車し、次の目的地である松江駅を目指す。車内は混み合い、指定席も満席であった。

  • 一時間足らずで松江駅に着いたが、観光をする気力が湧かない。しばらく駅近くの施設のベンチに座り休むことにした。しばらく休んだ後、13時発のレイクラインバスに乗り込んだ。

    一時間足らずで松江駅に着いたが、観光をする気力が湧かない。しばらく駅近くの施設のベンチに座り休むことにした。しばらく休んだ後、13時発のレイクラインバスに乗り込んだ。

  • 堀川遊覧船乗場バス停で下車。予定では、すぐ近くにある『松江堀川地ビール館』で地麦酒を飲みながら食事をすることにしていたのだが、調子が悪いので、そのまま塩見縄手を歩いて行く。

    堀川遊覧船乗場バス停で下車。予定では、すぐ近くにある『松江堀川地ビール館』で地麦酒を飲みながら食事をすることにしていたのだが、調子が悪いので、そのまま塩見縄手を歩いて行く。

  • 近くに、茶人として知られる松江藩七代藩主松平不昧公所縁の茶室があると言うので、立ち寄ってみることにした。『明々庵』と呼ばれるその茶室は、茅葺屋根の風雅な建物であった。

    近くに、茶人として知られる松江藩七代藩主松平不昧公所縁の茶室があると言うので、立ち寄ってみることにした。『明々庵』と呼ばれるその茶室は、茅葺屋根の風雅な建物であった。

    明々庵 名所・史跡

  • 『明々庵』を後にし、濠沿いを歩いて行く。奥には、松江城の天守が見えている。松江らしい風景である。

    『明々庵』を後にし、濠沿いを歩いて行く。奥には、松江城の天守が見えている。松江らしい風景である。

  • 濠を渡ると、松江歴史館がある。立ち寄ったことは無かったので、入ってみることにする。館内には、松江城下の模型が展示されていた。

    濠を渡ると、松江歴史館がある。立ち寄ったことは無かったので、入ってみることにする。館内には、松江城下の模型が展示されていた。

  • 歴史館の向いにある北惣門橋を渡り、城跡内へと入る。正直、かなり調子が悪く、歩くのもつらかったのだが、前へ進むことにしたのだ。

    歴史館の向いにある北惣門橋を渡り、城跡内へと入る。正直、かなり調子が悪く、歩くのもつらかったのだが、前へ進むことにしたのだ。

  • 城跡内には、松江城を築城した堀尾吉晴の像が立っていた。

    城跡内には、松江城を築城した堀尾吉晴の像が立っていた。

  • 大手門跡から外へ出ると、濠越しに南櫓が見える。高石垣と黒塀、櫓が織り成す風景は、松江城でもお気に入りの場所である。

    大手門跡から外へ出ると、濠越しに南櫓が見える。高石垣と黒塀、櫓が織り成す風景は、松江城でもお気に入りの場所である。

  • 宿に入ることのできる時間となったので、近くのバス停からレイクラインバスに乗り、松江駅へと戻る。宿は、駅近くの『東横イン』である。この系列のホテルは好きでは無いのだが、ここしか空いていなかったのだ。調子が良くならないので、食事も摂らずに寝ることにした。

    宿に入ることのできる時間となったので、近くのバス停からレイクラインバスに乗り、松江駅へと戻る。宿は、駅近くの『東横イン』である。この系列のホテルは好きでは無いのだが、ここしか空いていなかったのだ。調子が良くならないので、食事も摂らずに寝ることにした。

    東横イン松江駅前 宿・ホテル

  • 翌朝、一向に体調が改善しないので、急遽旅を切り上げ、帰宅することにした。予定では、風土記の丘を巡ることにしていたので残念である。指定券を変更し、7時49分発の特急『やくも8号』に乗車し、島根を離れた。

    翌朝、一向に体調が改善しないので、急遽旅を切り上げ、帰宅することにした。予定では、風土記の丘を巡ることにしていたので残念である。指定券を変更し、7時49分発の特急『やくも8号』に乗車し、島根を離れた。

  • 岡山駅で、10時58分発の『のぞみ16号』に乗り換え、一路東京へと向かう。まさかの体調不良により、二日目以降、まともに観光は出来ず、結局、途中で旅を中止することになってしまった。帰宅して熱を測ると38度を超えており、症状からインフルエンザに罹患していたかもしれない。その後、三日間、仕事に行くことが出来なかった。

    岡山駅で、10時58分発の『のぞみ16号』に乗り換え、一路東京へと向かう。まさかの体調不良により、二日目以降、まともに観光は出来ず、結局、途中で旅を中止することになってしまった。帰宅して熱を測ると38度を超えており、症状からインフルエンザに罹患していたかもしれない。その後、三日間、仕事に行くことが出来なかった。

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この旅行記へのコメント (8)

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  • 前日光さん 2024/01/28 12:11:23
    残念でしたね
    旅猫さん、こんにちは。
    同じころ、三瓶山周辺を訪れていたようですね。
    私たちはリフトに乗る時間が取れませんでした。
    これは再トライの必要があると思いました。

    出雲市の居酒屋で飲まれたお酒は、全部私も飲んだことがあります。
    「八千矛」「天穏」、「旭日」、いずれも出雲大社のお神酒として、知られています。
    「出雲富士」は、実は宇都宮市の酒店に出雲と奈良のお酒を扱っているところがあって、島根に行かなくても飲むことができます。
    この「若竹」というお店、機会があったら行ってみたいと思います。

    後半は体調不良で残念でしたね。
    やはりインフルエンザだったのですか?
    私は今月中頃、相棒殿が職場からもらってきたインフルに感染してしまいました。
    いままでインフルの予防接種もしたことがないし、もちろんインフルに罹ったこともないし。
    コロナにも無縁な生活を送っていました。
    幸いなことに私のインフルは軽症で楽な方でしたが、旅猫さんは具合が悪いときに「明々庵」などにも行ったようですから、随分歩かれていたので、帰ってから大変だったのでは?

    松江市には、また改めて元気な時に訪れてみてください。
    遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします<m(__)m>


    前日光

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2024/01/28 15:27:58
    RE: 残念でしたね
    前日光さん、こんにちは。

    書き込みありがとうございます。
    あの日は、物凄く寒く、リフトに乗らなくて正解だったと思います。
    天気が良く、穏やかな日に訪れることをお勧めします。

    『若竹』は、小さな店ですが、なかなか雰囲気は良かったです。
    店主一人で料理を作ってるので、混んでいる時は待つようです。
    でも、料理はどれも美味しかったです。
    出雲の酒も豊富で、結構気に入りました。
    『出雲富士』は、宇都宮でも買えるのですね。

    今回の旅は、まさかの体調不良で、途中で切り上げとなり、残念でした。
    風土記の丘、楽しみにしていたのですが。。。
    買ってから3日ほど仕事を休みましたが、医者に行かなかったので、インフルだったかはわかりませんが、症状から、そうだったようです。
    しかし、これまでインフルもコロナも罹ったことが無いので、単なる悪い風だったのかもしれません。
    予防接種もワクチンも一度もしたことが無いので、怖いのですが。
    しっかり、予防対策はしています。

    こちらこそ、よろしくお願いいたします。
    旅猫
  • ねもさん 2023/12/22 15:01:27
    遅ればせながら
    旅猫さん お見舞い申し上げます。
    旅先での不調は辛かったことと思います。大事に至らず何よりでした。
    寒暖差が激しいのもお身体には堪えたかと。私も気をつけねばと思いました。

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2023/12/22 15:27:20
    RE: 遅ればせながら
    ねもさん、こんにちは。

    お見舞いありがとうございます。
    旅先で具合が悪くなるのは辛いですよね。
    せっかくの食事も温泉も堪能できず。。。
    予定を切り上げたので、遠くまで行ったのに、訪れることが出来なかった場所があるのは残念でした。
    ねもさんも、お気を付けください。

    旅猫
  • ポテのお散歩さん 2023/12/15 21:00:00
    お辛かったですね
    旅猫さん こんばんは。

    今回 行かれた所は、全く知らない所です。
    霊光寺は、忘れ去られているような場所にありますが
    創建は大正時代と まだ新しい方ですね。
    ちょっと怖い雰囲気ですが霊験がありそうです。

    今回の夕食は、良いお店に出会われたようですね。
    どこも予約をしないとお店に入れない事が多いですが、
    予約をすると その時間の行動が制約されてしまうので難しいです。

    その後、お加減はいかがですか?
    旅先で体調を崩すと辛いですね。
    関東圏ならまだしも、山陰からの帰宅は大変だったでしょうね。
    三日間も寝込まれて、相当お辛かったと思います。

    我が家も夫がとうとうコロナに罹ってしまいました。
    今週ずっと夫と自宅に引き籠っていましたが、今のところ
    私は体調を崩していません(^-^;
    症状が出ていないだけで保菌しているかも知れないので出歩けません。
    来週から寒くなるそうなので、ご自愛下さいね。

      ポテ

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2023/12/16 08:55:36
    RE: お辛かったですね
    ポテさん、こんにちは。

    いつもありがとうございます。
    霊光寺は、大正時代に再建された寺で、元は1200年前に創建されたものです。
    札所になっているようですが、御朱印などは別の寺で授与しているそうです。
    なので、まれで廃寺の様でした。
    周囲も人の気配が無く、鬱蒼としていて不気味なくらいです。

    出雲市での夕食は良かったです。
    予約で満席でしたが、カウンター席が空いていたので入れました。
    一人で料理を作っているので、予約客のコース料理の対応で忙しいので、料理を出すのが遅くなると云われましたが、普通に出てきました。
    私は適当に探して飛び込みで入るので、時間の制約が無いのですが、入れないことが多いのが玉に瑕です。

    今回は、まさかの発熱(インフルエンザだったみたいです)で体調が悪くなり、途中から観光どころではなくなり、途中で切り上げることになってしました。
    帰ってから三日ほど寝込みましたが、今は回復しています。
    熱が38度を超えて来ると辛いですね。。。

    夫君がコロナに罹患ですか。
    最近は、あまり話題にならないですが、まだまだ気を付けないと行けませんね。
    症状が軽ければよいですが。。。
    ポテさんもお気を付けください。

    旅猫
  • チャムンパスさん 2023/12/15 12:57:41
    勇気ある撤退
    旅猫さん、こんにちは。

    いつも旅行記を楽しく拝読しています。

    この度のご旅行は残念でしたね。

    旅先で一番困ることは旅行中の発病ですが、今回は賢明なご判断だったと思います。

    また改めて、リベンジでご旅行を計画されて下さい。

    松江城や三瓶山は私も20年以上前に訪れたことがありますが、訪問した当時と余り変わっていない様ですね。

    変わったことは松江城が国宝に指定されたことぐらいでしょうか…

    松江は島根県の県庁所在地ですが、都市人口も少なく落ち着いた城下町の雰囲気がいいですね。

    これからもよろしくお願いします。

    チャムンパス

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2023/12/15 20:03:42
    RE: 勇気ある撤退
    チャムンパスさん、こんばんは。

    書き込みありがとうございます。
    今回は、まさかの発病で、旅行を切り上げる事態に。。。
    あそこで帰って良かったと思っています。
    その後三日間寝込みましたので。
    島根県は、あまり変わらないですね。
    大規模な開発が無いので、かえって良いのかもしれませんね。
    松江も、落ち着いた風情があり、なかなか良い街です。

    こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。
    旅猫

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