2023/11/09 - 2023/11/09
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ペコちゃんさん
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アケボノゾウってご存じですか?
日本がまだ大陸と地続きだった250万年~100万年前に、大陸からやって来た古代象で、何と日本にも象が棲んでいたのです。
その化石が日本の各地で発見されていますが、1985年(昭和60年)に我が町を流れる入間川の崖から約170万年前のアケボノゾウの骨格化石がほぼ完全な形で発掘されました。
その骨格化石が長瀞町にある「埼玉県立自然の博物館」で復元展示されているので、会いに行ってきました。
写真は博物館に展示されている、長い牙のアケボノゾウ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車
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秋晴れの天気が続く中、ドライブがてらに《 花園 ⇒ 長瀞 ⇒ 秩父 》と回りました。
最初に、1年前にオープンした「ふかや花園プレミアム・アウトレット」へ。 -
海外の有名ブランド中心に、133店舗が軒を連ねています。
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MONCLER(モンクレール)の店に行列が出来ています。
MONCLERはダウンジャケットなどを提供するイタリア・ミラノのファッションブランド。 -
でも、高齢者には無縁のアウトレット・・・この建物の2階にあるフードコーナーで昼食をとって次に向かいます。
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アウトレットの近くにある「花園フォレスト」・・・年に何回か訪れる店です。
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ここのアウトレットは、高齢者でも気軽に安心して買えます。
いつものように、バウムクーヘンや天然酵母の食パンなどを車に積み込んで、いよいよアケボノゾウに会いに行きます。 -
博物館の駐車場に車を停めて入口へ・・・駐車場の紅葉が丁度見頃を迎えています。
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エントランスの前に飾られている「パレオパラドキシア」は、2,300~1,200万年前に日本や北米大陸で生息していた哺乳類の仲間。
この模型は秩父市で発掘された大野原標本をモデルにしたもので、全長は約2.5m。 -
1,700~1,500万年前のこの辺りは「古秩父湾」が広がり、その海に生息していたそうです。
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ガラスに紅葉が美しく映える「埼玉県立自然の博物館」・・・秩父鉄道が設立した「秩父鑛物植物標本陳列所」「秩父自然科学博物館」の伝統と資料を受け継ぎ、昭和56年(1981年)に全国初の自然系総合博物館として開館し、平成18年(2006年)に「埼玉県立自然の博物館」と名称を変更しました。
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秩父地域は日本列島の地質構造を明らかにする上で重要な場所であり、明治期前半にはナウマンゾウで有名なドイツ人地質学者・ナウマンや盛岡高等農林学校の学生だった宮沢賢治も大正5年に訪れるなど、全国から研究者や学生が訪れて、先駆的な研究が行われました。
約100年前の大正10年、秩父鉄道が長瀞の地に「秩父鑛物植物標本陳列所」を開設し(写真は当時の風景)、昭和24年には自然史系総合博物館「秩父自然科学博物館」として再興され、現在の博物館に引き継がれます。 -
観覧券は200円。
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館内に入った途端、巨大ザメ(カルカロドン・メガロドン)のアゴの復元模型がお出迎え!
これは、1986年に深谷市の荒川河床で発見されたサメの歯の化石をもとに、ホホジロザメを参考に復元したものです。 -
大人と比べても、御覧の大きさ、そして鋭い歯・・・こんなサメに襲われたら、ひとたまりもありませんね。
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更に天井を見て、二度ビックリ!!・・・大きさが12mもある巨大ザメの模型です。
今は海がない埼玉県ですが、太古の時代にこんな巨大魚や恐竜がいたと思うと、ワクワクします。 -
2階から見ると、今にも襲われそうな感じ。
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アケボノゾウが展示されている常設展に向かいます。
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左側に展示されたチョウや甲虫(カブトムシなど)の標本。
昆虫類は世界で約93万種、国内で約3万種、埼玉県では1万種以上が確認されています。 -
その先には、触れる剥製コーナーがあります。
右からホンドタヌキ・二ホンアナグマ・アライグマ。 -
今年のニュースで主役(?)のツキノワグマ。
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二ホンイノシシとウリ坊。
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可愛らしいホンドテンとハクビシン。
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いよいよ「ジュラシック・パーク IN 埼玉」へ。
先ずは、パレオパラドキシアの標本・・・左から歩く、泳ぐ、食べる姿勢。
建物の前に復元模型がありましたね。 -
体長は1.5~2mほどで、海浜でカバのように水辺を歩いたり、水中に潜る生活をしていた草食動物と考えられています。
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アンモナイトの化石・・・巻貝に似ていますが、イカ・タコ・オウムガイなど頭足類の仲間です。
アンモナイトは約4億年前に誕生し、6,500万年前に恐竜と共に地球上から姿を消しました。 -
アケボノゾウは、約250万~70万年前に生息していた古代象の一種で、大陸では化石が採取されていないため、日本の固有種と言えます。
体高は1.5~2.0m、体重は2~3トンと推定されている小柄な象で、やや大きい頭部と長いキバをもっていました。 -
アケボノゾウの祖先は、東アジアやインドなどで生息していましたが、日本が大陸と地続きになっていた氷河期に、日本に移り住んできたものと考えられています。
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アケボノゾウの化石は日本各地で見つかっていますが、昭和50年(1975)に狭山市を流れる入間川に設けられた笹井ダムの上流で、ほぼ完全な形の化石が全国で初めて発見されました。
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そのアケボノゾウが、ここに復元・展示されています。
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アケボノゾウは今から60万年ほど前に姿を消してしまいましたが、こんな象が私の家の近くを歩いていたなんて、エキサイティング!!
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これは、狭山市立博物館にあるアケボノゾウの復元模型。
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アケボノゾウの発掘個所からは、足跡化石も見つかっています。
台風による大雨と秋の長雨で入間川が増水し、河床の砂利が洗い流され、その下にあった地層が露出し、直径30cm、深さ5~10cmほどの丸い凹みが発見されました。 -
その時の足跡化石も展示されています。
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秩父市蓼沼で発掘されたアザラシの仲間。
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ガリミムス・ブラツス・・・ガリミムスとは「ニワトリに似たもの」という意味で、熊本・福井・群馬で発掘されています。
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長い脚と長い首、小さな頭部にくちばしがあり、体長は4~6mの雑食性の恐竜でした。
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これは、秩父の山々に見られる石灰岩中の化石をもとに復元した当時の海の様子。
海底火山が活動する暖かくて浅い海には、植物のような形をしたウミユリや、海底には三葉虫などが棲んでいました。 -
2階の企画展示室では、特別展「埼玉シェルワールド 貝からひも解く埼玉の自然」を開催中。
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大きなアラフラオオニシやオウムガイなど。
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変わった形の貝。
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色や模様が美しい貝に様々な種類のタカラガイ。
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博物館の右側に広がる「カエデの森」・・・色付きはまだ先のようです。
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昭和29年にニューヨーク植物園から分けてもらったアケボノスギ(属名:メタセコイア)・・・当時は30cmほどでしたが、今は30m以上にまで成長しています。
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長瀞から「秩父ミューズパーク」へ。
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スカイロードの両サイド3kmにわたって、500本のイチョウが植えられています。
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イチョウは終盤ですが、紅葉はこれから。
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振り返ると、青い空に黄金色のイチョウと紅葉・・・美しい眺めです。
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ワンちゃんもお散歩。
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「何という種類ですか?」
「イタリアン・グレーハウンドです。穏やかな性格なので、触っても大丈夫ですよ。」
「可愛い!!」 -
黄金のトンネル。
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眩しい輝き。
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スカイロードを往復するスカイトレインがやってきました。
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若者はサイクリングで青春中。
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青空に映えるイチョウ。
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紅葉の先に、秩父のシンボル・武甲山が見えます。
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駐車場の近くは紅葉が見頃。
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秋の深まりを感じます。
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駐車場のそばにはキッチンカーも出ています。
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これは冬桜。
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ピンクの山茶花。
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黄金色のイチョウや紅葉など、秋を楽しんだ秩父ミューズパークでした。
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巴川橋を渡って帰路へ・・・武甲山がよく見えます。
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あしがくぼの道の駅で小休止。
「中庭はもみじ映え」の横幕があったので、行ってみました。 -
大きなモミジの木。
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これも大きい。
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最後に鮮やかな紅葉で、アケボノゾウの旅は終わりました。
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