2023/11/01 - 2023/11/02
665位(同エリア1212件中)
ふみこさん
この旅行記スケジュールを元に
7月のある日。テレビをザッピングしていたらNHKのドキュメント72時間で手が止まった。場所は木曽路。
「・・・ここ、歩きたくない?」
「この雰囲気は消えていくかもしれないから早く行ったほうがいいな。」
江戸時代の街道歩きはいつかしたいなぁと思っていたけど、今日これを見たのも何かの縁。夏休みの予定も立ててなかったし、早速調査開始!
歩くのに何日必要なの?どうやって行くの?そもそも木曽路ってどこからどこまで?
結局、木曽路そのものは中山道の途中の85キロを指していて中山道69次のうち11の宿場があることがわかった。ふむふむ。
色々調べて日ごとに歩く場所を固め、暑い中歩きたくない&台風は避けたいってことで11月に照準を定めて宿を押さえようとしたところ、ちょうどいい場所の宿場に意外と宿がない&いい宿はすでに埋まってる!え、木曽路ってそんなに人気なの?(※外国人に人気らしい)
それでも空きが出るのを待ったり、木曽に20年以上住んでた友人が宿を見つけてくれたり、木曽観光連盟の方に資料をいろいろ送ってもらったりした結果、いい感じの計画ができました!
よし、宿はなんとかなった。あとは5日間連続で毎日10数キロ歩く体力をつけなければと、週末に札幌市内を20キロ近く歩いたりできる限りのことはしたぞ。
よぉーし、いざ秋真っ盛りの木曽路へ向かいましょう!
★11/1(水) 札幌→羽田→新宿
★11/2(木) 新宿→塩尻→桜沢→贄川→奈良井
11/3(金)奈良井→鳥居峠→藪原→宮ノ越→木曽福島
11/4(土) 木曽福島→上松→寝覚の床
11/5(日) 寝覚の床→倉本→須原→野尻
11/6(月) 野尻→須原→南木曽→妻籠→馬籠
11/7(火) 中津川→名古屋→中部国際空港
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- タクシー ANAグループ JR特急 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
出発当日は定時までリモートワークで仕事。定時過ぎたら「あとはよしなに!」とメンバに伝えて荷物いっぱいのリュックと絶対忘れちゃいけないダブルストックを抱えて車で空港へGO!駐車場は初めての新千歳空港C駐車場をチョイス。雨の中、勝手がわからず少しだけまごついたけど一度行けば大丈夫!
空港のラーメン屋で腹ごしらえをしたら20:30出発の飛行機へ。
けっこう空いております。 -
翌朝の電車に乗りやすいようホテルは新宿だったのでリムジンバスで新宿まで来ました。
おお、さすが新宿、夜中なのに人が多い。場違い感のリュック姿でひたすらホテルに向かう。ホテル近くのでコンビニで夜食と水2000mlとビールを買って23:30にようやくホテルに到着。
あれれ、水500mlが2本がサービスで付いてる!
旦那「水2リットル、買わなきゃよかったな」
わたし「まあ、水はいくらあってもよいものだし!」
しかし水の重さは2キロ。それを背負うという本当の意味を理解しないまま寝酒を飲んで眠りについたのでした。 -
おはようございます!新宿の朝、5:45です。7時発の松本行きの特急に乗ります!ちなみに昨日買った2リットルの水は旦那のリュックに。
旦那「重い・・・これ背負って20キロ歩ける気がしない・・・」
リュック7キロ+水2キロ。旦那の体重を加えるとその両足で100キロを超える重さを支える必要があるのか!!
・・・水は自販機でちょいちょい買えるはずだからこの先大きな水を買うのはやめよう。 -
まあ、とりあえず新宿から2時間半の電車の中で水も飲むだろうしそこで重さを減らしていきましょ。
-
・・・と思ったら甘かった。席は全席指定席で現時点で新宿からの空き席なし!
うーむ、2時間半ずーっと立ってるのは正直厳しい。窓口のおねぇさんにもう少し詳しく聞いてみると大月からなら気持ち割高だけど席があるそう。はい、それでいいです!大月から1時間半分の席キープ。
あーあ、新宿からゆったり向かうはずだったのになー。(※今回の旅はこんな想定外にけっこう見舞われます)
ということで、7時ちょうどのあずさ1号でわたしはわたしは新宿から旅だちます! -
デッキで1時間我慢して大月から座れたー。
そして新宿駅で買った朝ご飯のお弁当にやっとありつく。
わたし、深川めし。旦那、甘味噌カツ牛すき弁当。(写真はない) -
大月から1時間半座って塩尻駅に到着。おー、晴れてます!なんだかいい旅になりそう☆
駅から歩いて3分くらいのコンビニでちょっと買い物したら駅に戻ってタクシーに乗り今回の歩き旅の出発地点へ!
タクシーの運転手さんと会話しながら撮った写真とか見せていただきました。フレンドリー! -
10:20、木曽路の旅のスタート地点近くでタクシー下車。
運転手さんありがとう!さて、スタートはどこかな? -
あったあった、「是より南 木曽路」の碑。
今回の旅はここからスタートです!
めざすは馬籠宿のちょっと先にある「是より北 木曽路」の碑!
5日間で約85キロの完歩をめざします!さあ、行けるかなー?是より南木曽路の碑 名所・史跡
-
今回の旅は木曽観光連盟の方に送って頂いたガイドブック「信州木曽路 中山道を歩く」(46ページ)をもとに歩いていきます。
※電子版は以下で見れます。
https://kiso-nagano.ne.jp/pamphlet/
さあ、これをもとに歩くにはまずはどこを歩けばいいのかな?早速地図を見る。 -
どうやら碑の目の前にあるこのほっそい坂を上がっていくらしい。
旦那「いきなりこれなの!?」
私もびっくりだよ・・・ -
息を切らして坂を上がってみたらこんな感じ。
おぉ、いいねええ。
ここは江戸時代の道がそのまま残っている道らしいです。 -
どんどん登る。下に道路が見えてる。高い!
-
上った後は下り坂。下ったところにトンネルが。
あとから調べたところ、JR中央本線 旧・大岨トンネルというらしく廃線マニアさんがけっこう見に来るらしいです。 -
いきなりの山歩きでどうなることかと思ったけど、20分くらいで旧国道に合流しました。
このあたりは桜沢。2年前に近くにトンネルが開通したので今は静かな集落です。
さあ、ここからは旧国道を歩いていきますよ! -
こちらは旧国道を歩いている途中にあった神社への階段。白山神社というらしいです。
途中で道が工事中だったりガイドブックの地図の見方に慣れていなくて道が間違ってなさそうと安心した時の一枚。ちなみにこの階段の先には行ってない・・・ -
途中で旧国道から脇道に入り片平地区へ。なんか昔の街道の名残って感じがする!
-
集落から再び国道に戻ってちょっと歩いたところで脇道の上の方に碑が見えたので近づいてみる。「若神子の一里塚」と書かれてる。おお、これが一里塚か!この旅初めての一里塚だったので記念にと写真をば。
看板に一里塚の説明があったので抜粋してみました。
---------------------------------------------
一里塚は、街道の里程の目安として一里おきに道の両側に設置された塚で、榎や松が植えられ往時の旅人の休息の場となっていた。
---------------------------------------------
なるほど、そうなんだあ。
ちなみにこの一里塚は道の両側の二基のうち反対側の一基は鉄道敷設時に壊されて、こちらも国道拡幅時に切り崩されて高さ1mほどを残すのみなんですって。
この時何気なく写真を撮った一里塚でしたが、この先一里塚を見るたびに写真を撮り、なんだったら一里塚を探すのを目的のひとつにし始めることをこのころの私たちはまだ知らない・・・。 -
一里塚から若神子地区への道を進むと、バス停と水場がありました。
ああ、なんかほっとする。 -
そのあとも山の中の静かな道を歩き、贄川の駅が見えるところで国道に下り、この旅最初の宿場町「贄川(にえかわ)宿」の看板の写真を撮ろうとカメラを構えたところ、カメラのレンズキャップがない!山の道の中で落としたのか・・・。
しかし戻る気にはなれないのでこの後はレンズキャップなしの旅を覚悟じゃ!贄川宿 名所・史跡
-
贄川宿に入ったところにある関所資料館。お手洗いもあったので立ち寄りました。
資料館の中には入らなかったけど、歩く旅ではお手洗いのある場所は貴重です。 -
こちらは町に入ってすぐにある郵便局のポスト。
塩尻から乗ったタクシーの運転手さんにおススメされたポスト。
「LETTER」と書かれているこの赤いポストは日本に3つしかない希少なものらしいので一応写真を撮ってみた。 -
贄川宿はこんなのどかな町。
このあと桝形になった宿場町特有の細い道を通ったのに、まだ旅慣れてなかったせいかなぜか写真撮っておらず!! -
贄川宿を出て国道を歩いていたら長野県天然記念物「贄川のトチ」の看板。
通り過ぎようかと思ったけど、気が変わってちょっと立ち寄り。
きつい坂を上ったら大きな大きなトチノキに出会いました。
パワー頂きました。贄川のトチノキ 自然・景勝地
-
その後もてくてく歩いてガイドブック通りにお店の駐車場の奥に行くと、国道の擁壁の上を通る細道が続いてた。
旦那「え、ここ行くの?」
ええ、そのようで。とりあえず人が通れるようにはなってます! -
ほっそい道、ちゃんと通り抜けられました。
-
旧中山道沿いの静かな桃岡地区の集落。静かに通らせていただきます。
-
集落を通り過ぎたところで一里塚発見!この旅2つめ。
そっか、さっきの一里塚から4キロ歩いたってことなのね!
なんだか元気出るような気がする。 -
一里塚の道路向かいにあった松。一里塚があったしるしだそうです。
旦那「この先、どっか休むところある?」
旦那「やばい、かなり疲れてる・・・」
今6キロちょっと歩いたところだけど、リュックの重さ+水2キロ+体重95キロでかなり体力を奪われているらしい。
よし、もう2キロくらいしたら道の駅あるからそこまで頑張ろう! -
ということで 12:55、道の駅・木曽ならさわに到着。
ああ、きれいで落ち着くー。2階にある外通路の日陰のベンチで靴も脱いでひとやすみ。
旦那「足が痛くてつらい・・・奈良井まであとどのくらいあるの?」
うーん、あと4キロかなー。とりあえず宿までがんばれ!
道の駅では漆器がたくさん売られてる。旦那は漆器が欲しいらしい。次に通るのが漆器の町・木曾平沢という町だからそこで買うことにして道の駅では見るだけ。
30分ほど休憩して少し元気になりました。道の駅さんありがとう!道の駅 木曽ならかわ 道の駅
-
道の駅から30分ほど歩いて木曽平沢の町に到着。まあ、きれいな町!
-
漆器屋さんもたくさんあるのだけど、どの店もちょっと敷居が高そうでこんな大きなリュック背負っては入れない!
ということで街並みだけ眺めて通り過ぎることに。
よし、漆器は奈良井宿のそぞろ歩きで買うことにしよう。 -
おっ、街角に奈良井宿への道しるべ発見。うれしい。がんばるぞ!
-
歩いていたら道路わきの草むらに中山道と彫られた石が転がってた。
これ、もうちょっと目立つところに置いてあげて! -
木曽平沢から奈良井へは川沿いの道を歩く。
地元のお散歩中のみなさんともご挨拶したり。
歩いてきた道を振り返って撮った山の色づきがわかる一枚。 -
そうして歩いてやっと見えた奈良井宿の文字。
ああ、なんという安心感!
歩いて宿場に着くってこういうことなのね!! -
そしてこちらが奈良井宿。わぁ、なんか良い雰囲気!
奈良井宿は町を挙げて町の保存に取り組んできたそうで、この街並みは1キロ続くそうです!
見どころはちょこちょこあるけどリュックが重いからまずはお宿に行っちゃおう。 -
ということで、奈良井宿に入ってから10分以上歩いて今夜のお宿に着きました。足取り重いせいか遠かった・・・。
チェックインの15時には少し早かったけど温かく迎えていただきました☆
◆御宿伊勢屋
https://oyado-iseya.jp/
この宿、木曽福島に20年以上住んでた学生時代の旦那と共通の友人に「奈良井でいい宿が見つからなくてー」と言ったら空きを見つけて取ってくれたお宿です。M氏に感謝! -
お部屋はお任せプラン。
部屋は離れにあるということで素敵な中庭を通って離れへ。
中庭、いい!
ホントは街道沿いの部屋にしたかったけどこの宿に泊まれるだけで幸せ。 -
そして、通されたお部屋がこちら。わぁー、広くて落ち着けそうー!
女将「お布団はお客様で敷いていただく形です」
はい、全然OKです!あらかじめ中山道を歩いて来ると伝えてもらっていたせいか、1階だったり他にもよい点がいっぱいある部屋で(ここには書かない☆)、結果サイコーでした。
とりあえずお茶飲んで落ち着いた。ねえねえどうする?そぞろ歩いちゃう?
旦那「汗かいたから風呂入りてえ」
ああ、確かにそうだね。お風呂に入ったら疲れも多少取れるかも!
時間も早いせいか空いてるからお風呂に行こう! -
お宿のお風呂は2カ所。1カ所は母屋でもう一カ所が先ほど通った中庭にある。
体痛いし、一番近い中庭にあるお風呂にしましょう! -
お風呂は貸し切り風呂。脱衣所もお風呂もとてもきれいでした。
ゆっくり入ってすっきりしたー。
ちなみにその後は常にお風呂待ちの人がいました。早めに入ってよかったです。 -
お風呂あがってすっきりした16時半、いざそぞろ歩き開始!
御宿伊勢屋 宿・ホテル
-
・・・って、あれれ、1時間半前はあんなに開いていたお店がほとんど閉まってる。
観光客はまだ結構歩いているのに・・・。つまり漆器、買えず!! -
旦那の足の状態がよくなさそうなので、奈良井に来た人は絶対見るであろう総ヒノキ造りの木曽の大橋を見るのは諦め、街並みの写真だけ撮ったらお宿の隣の酒屋でビールとおつまみを買って宿に退散。
-
部屋に戻って夕食前のビールをグビビ。
旦那、夕食と一緒にビール頼むと何杯も飲まないといけないらしいので部屋でビールを2本くらいひっかけてから夕食に臨むのがふみこ家のやり方。
ということで夕食は18時から。こちらがおしながきです☆ -
このあとカメラの調子がちょっと悪くなったのでお料理の写真は撮れず。
ちなみに食べ物のひとつひとつがやさしい味で疲れた体に沁みました。
あと、旦那曰く日本酒がおいしく飲めるそうな。
暖かいおそばもおいしくて女将さんともおしゃべりして楽しく過ごせました。
明日は木曽福島まで歩いて行くと言ったら朝食時間を早めてくれてホントに感謝!! -
夕食後にちょっと外に出てみました。
暗い。江戸時代もこういう景色だったのかな。 -
そんな中で宿から漏れる光は旅人にとってホッとするものだったんだろうなー。
-
木曽路歩きの初日は無事に終わったけど果たしてこの先最後まで歩けるんだろうか。
ちょっと不安だけどとりあえず歩けるところまで歩いてみよう!
ということで、今日はしっかり寝て明日に備えるぞ。
--- 11/2 ----
7:00 新宿発
9:30 塩尻着、10:00 発
10:20 是より南木曽路の碑着、10:25発
11:10 若神子一里塚 立ち寄り
11:55 贄川宿 立ち寄り
12:10 贄川のトチノキ 立ち寄り
12:35 押込一里塚 立ち寄り
12:55 道の駅 木曽ならさわ着、13:30 発
13:55 木曾平沢 立ち寄り
14:45 奈良井宿着
14:55 お宿到着
-------
◆GARMINスマートウォッチの記録◆
歩数 29,362歩
距離 12.77km
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2023年11月 秋の木曽路をゆく
この旅行記へのコメント (2)
-
- ゆんこさん 2023/11/13 17:09:54
- 木曽路!
- ふみこさん、こんばんは。
活動開始してたんですね~。
「木曽路」、ふみこさんらしいな~、と思って読み進めていました。
え、まさか本当に全部徒歩で?とは思ってませんでしたが。(笑)
木曽路、気になりますよね~。
気にはなっていましたが、歩く考えはなかった。^^;
実は来年、岐阜他松本方面も行くのですが、松本から岐阜に戻る時、どうも奈良井宿が気にはなっていたんです。
でも車で行って雰囲気だけ見る、と言うもんですけどね。
さすがふみこワールド。(笑)
海外じゃないんだから、お水2リットルは余計だったかも~笑笑
続き楽しみです。
あるき通しで旦那様、痩せました?
★ゆんこ★
- ふみこさん からの返信 2023/11/18 20:28:04
- Re: 木曽路!
- ゆんこさん、こんばんは!
木曽路の旅を見ていただきありがとうございます~~。
旅、地味に再開しました(^^)
木曽路を全部徒歩いけたかどうかよろしければ続きで見届けていただけると!
奈良井宿はとっても素敵でした!来年の旅の中で寄れるようでしたら明るいうちにぜひー。
それにしても水2リットルはアホでしたね(苦笑)
次に歩き旅するときには絶対にやらないようにします!
ちなみに旦那がこの旅でやせたのは1キロだったそうです。(←誤差)
ゆんこさんの四国の旅行記も着々と進んでいるのですね!
またお邪魔させていただきます☆
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
この旅行で行ったスポット
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2023年11月 秋の木曽路をゆく
2
50