2023/10/15 - 2023/10/20
224位(同エリア317件中)
araさん
この旅行記のスケジュール
2023/10/15
2023/10/16
2023/10/17
2023/10/19
2023/10/21
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この旅行記スケジュールを元に
40数年ぶりに北の大地へ。秋の北海道を楽しもうと札幌、余市、小樽、そして紅葉に染まる層雲峡を訪ねた。帰路に東京に寄り美術館へ。芸術の秋も楽しんだ。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス レンタカー ANAグループ JRローカル Peach
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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10月15日、連れ合いと福岡から千歳に飛んで札幌市へ。午後3時すぎ中島公園近くの札幌エクセルホテル東急(写真)にチェックイン。割安で泊まれる東急の「ツギツギ」を利用して計3泊(151618)した。ここはすすきのも徒歩圏内。地下鉄もコンビニも近くにあり便利だった。
札幌エクセルホテル東急 宿・ホテル
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部屋はスタンダードのツイン。広さは30m2と余裕があり、快適に過ごせた。
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札幌すすきのの顔。ニッカの大ネオン、ひげのおじさん(写真)。夕食はクチコミで高評価だった海鮮居酒屋に行ったが、味はごく普通。ちょっと期待外れだった。日曜は閉まっている人気店が多いのでホテルに美味しい店を尋ねるべきだった。
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16日朝、一人で余市のニッカウヰスキー余市蒸溜所へ。NHKの朝ドラ「マッサン」を見ていたのでぜひ訪ねたかった。札幌駅経由は煩わしかったので時計台前から高速バスで行った。車窓を楽しみながら余市に入ると、堂々とした古風な蒸溜所が眼前にあった。
ニッカウヰスキー余市蒸溜所 名所・史跡
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蒸溜所は予約制で見学できる。女性ガイドが1時間ほど各棟を回ってウイスキーの製造過程の説明してくれた。
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ポットスチルと呼ばれる単式蒸溜器に石炭をくべる担当者。余市は伝統の石炭直火蒸溜だそうだ。ニッカウヰスキーの創始者で日本産ウイスキーを誕生させた竹鶴政隆と愛妻リタの奮闘が偲ばれた。
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ウィスキーの熟成。樽詰め直後(右)から長い年月を経て水分が抜け琥珀色(左)に変わっていくという。
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テイスティングホールの入り口にもニッカの顔、ひげのおじさん。なんでも19世紀のイギリスで香りのききわけが得意でウイスキーのブレンド王と呼ばれたローリー卿がモデルだそうだ。
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最後は無料の試飲。右からシングルモルト余市、それを宮城蒸溜所産とブレンドしたスーパーニッカ、ウイスキーによるアップルワインの3種を味わった。余韻の残るひとときだった。すっかりニッカファンになってしまった。
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余市から小樽に向かい、小樽運河沿いを歩いた。
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小樽で訪ねたかったのがここ、似鳥美術館。大型家具店「ニトリ」を創業した似鳥昭雄氏が開設した美術館。特大のステンドグラスが1階にあり、2~4階は著名な作家の作品がずらりと展示されている。葛飾北斎、横山大観、川合玉堂、上村松園、加山又造、平山郁夫、東山魁夷、佐藤忠良、岡本太郎、佐伯祐三、梅原龍三郎、藤田嗣治。岸田劉生。それに高村光雲と弟子たちというコーナーも。いささか脈絡には欠けるが、たいしたコレクションだ。似鳥氏はこのほか西洋美術館やステンドグラス美術館などからなる小樽芸術村まで創設している。創業地北海道や小樽への貢献ははかりしれない。他の企業人もこうあってほしい。
似鳥美術館 美術館・博物館
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写真撮影ができるのは1階のステンドグラスのみ。なんでも有名なテイファニーの作品が展示されているとか。
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小樽駅と似鳥美術館の間で目についたのが、いまでは廃線になった旧国鉄手宮線跡。北海道で最初に開通した国鉄だそうで格好の散歩道になっていた。沿道にはおしゃれな店もあってカップルや外国人観光客が楽しそうに歩いていた。
旧手宮線跡 名所・史跡
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16日夕、札幌駅から急いだのがサッポロビール園。本来は15の日曜日に当日予約して行くつもりだった。しかし、電話したときはすでにどのホールも満席だった。それで月曜日の17時になんとか予約が取れたので間に合うように駅から急いだ。外国人観光客も訪れるのでできるだけ早めの予約がよさそうだ。
サッポロビール園 トロンメルホール グルメ・レストラン
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案内されたのはトロンメルホール。食事は別件があったのでビールだけにした。それでも工場限定ビールもチーズもうまかった。夕方まだ5時台は空いている。6時ごろから予約客で混み合うとか。
この夜、すすきの回らない寿司店で寿司をつまんだ。味はまあまあかな。サッポロビール園 トロンメルホール グルメ・レストラン
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17日は美瑛、層雲峡へ。ホテルからタクシーで二条市場へ。連れ合いの朝食のため。路地奥の店で海鮮丼を注文したが、連れ合いは「あまりおいしくない」と残した。私は前夜の飲食で味噌汁だけで済ませた。
それから中央バスの札幌バスターミナルから高速バスで旭川へ。そう急ぐ旅でもないので列車より割安なバスにした。
旭川駅の休憩所で一休みしていたら、石川啄木の歌碑像(写真)があり、なぜここにとちょっと驚いた。若き啄木が雪の結晶の中にいて旭川で詠んだ四首が紹介されていた。「名のみ知りて縁もゆかりもなき土地の宿屋安けし我が家のごと」。啄木没後100年を記念して地元の有志が設置したそうだ。それにしても啄木は愛されているなと感心した。旭川駅 駅
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旭川でレンタカーを借りて向かったのが美瑛町の四季彩の丘。代表的な花園で中国人らしい外国人観光客が団体で訪れていた。ただ小雨で寒かったので園内巡りはやめ、早々に引き上げた。やはり、快晴の夏に訪れるべき所だろう。
四季彩の丘 公園・植物園
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一面に広がる美瑛町のなだらかな畑。
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四季彩の丘の次に訪れたのがこの拓真館。連れ合いが希望した所だ。美瑛や富良野一帯の穏やかな波うつ畑と農作業の風景を撮り続けて、世界に紹介した写真家前田真三氏の作品が展示されている。
廃校となった小学校を改築したそうで青い麦畑、黄金色の麦畑、白い花が咲き乱れるジャガイモ畑などなど。思わず見入ってしまう。美瑛や富良野はいささか観光地化したが、これらの写真が原点を教えてくれる。拓真館 美術館・博物館
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美瑛の美しい風景を撮った写真がパネル展示されている。
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拓真館から少し車を走らせた先にあったのが、美瑛(白金)青い池。文字通り大きな池全体が青色で枯れ木とあいまって幻想的だった。なんでも上流の温泉地などから流れてくる成分の異なる川が混ざり合うことで、池の水が光を反射して青く見えるということらしい。積雪のときはもっと幻想的だろう。
美瑛(白金) 青い池 自然・景勝地
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この後、美瑛から北上して向かったのが層雲峡の層雲閣グランドホテル。1階ロビーでは暖炉が燃えており、温もりがあってなかなかいい雰囲気だった。5階には露天風呂がある。ゾクゾクする寒風を受けながら熱い温泉に体を沈め、露天風呂の醍醐味を満喫した。だだサウナは1階の大浴場にしかなく残念、
層雲閣グランドホテル 宿・ホテル
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層雲閣の夕食はバイキング。焼きがにやステーキなどがあったが、概ね定番の料理だった。朝食の方が地元色が出てよかった。
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ホテルをチェックアウトして向かったのが紅葉谷。文字通り紅葉の散歩道だった。夜の紅葉谷をライトアップする「イルミネート」が終了した後の平日で訪れる人は少なかったが、見事な紅葉だった。温泉街からちょっと車で登った所に駐車場があり、その先が散策路になっている。紅葉の時期に立ち寄れてよかった。
紅葉谷 自然・景勝地
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18日午前は薄曇りで景観が楽しめた。層雲峡は柱状節理という火山現象が国道沿いに延々と続いていることで知られている。ここの柱状節理は約3万年前のカルデラが噴火して噴出した火砕流堆積物がゆっくり冷えて固まる際に柱状の割れ目ができて縮んだものらしい。紅葉の中の大規模な柱状節理は素晴らしく見応えがあった。
層雲峡温泉 温泉
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札幌に戻って再び札幌エクセルホテル東急で荷を下ろした後、札幌駅まで散歩。途中北海道庁旧本庁舎に立ち寄った。なんでも明治21年にアメリカ風ネオ・バロック様式で建てられたそうで「赤れんが」の愛称で広く道民に親しまれているとか。国の重要文化財に指定されているが、訪れたときは工事中で大きな模写絵が掛けられていた。実際の赤れんがは見れず、ちょっと残念。
北海道庁旧本庁舎 名所・史跡
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日ごろジンギスカンは食べないので迷っていたが、肉は新鮮でうまいと地元の人に「文重郎じんぎすかん」という店を紹介された。
店はすすきの外れ、やや怪しげな雑居ビルの4階にあった。変な店だったら帰るかと思ってドアを開けたら、多くのお客さんで賑わっていた。メニューは少ないが、肩ロースは厚みもよく、くさみもない。うまかった。地元の人が通う隠れ家的な店のようだ。札幌最後の夜のいい思い出になった。
札幌での夕食は良さそうだと事前に調べていた店にことごとくふられた。理由はいずれも満席。札幌駅周辺からすすきの界隈は外国人観光客も多くとても賑わっていた。できるだけ早く予約するか、予約時間を遅くずらすか。これから札幌に行く人は対処した方がいい。文重郎じんぎすかん グルメ・レストラン
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メニュー表。品数は少ない
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19日昼、新千歳空港にはラーメン道場というラーメン店が集まった横丁のような通りがあり、その中ほどにある「雪あかり」という店に入った。札幌らしい味噌ラーメンの店ということにひかれた。
雪あかり 新千歳空港店 グルメ・レストラン
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注文したのはもやしラーメン、ザンギ、サッポロの限定ビール・クラシックの生。いわばご当地三点セット。日ごろはニンニク入りの豚骨ラーメンしか食べないので、濃厚でまったりとしたコクのスープは独特な味わい。これもありかと思った。
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19日午後、北海道の帰りの東京で一泊したのが東急ステイ築地。ホテル横は築地場外市場で外国人観光客で大賑わい。ホテル裏にはコンビニもあり便利だった。
東急ステイ築地 宿・ホテル
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ツインルームには全自動洗濯機があった。北海道の洗濯物が洗えて助かった。滞在型のホテルでいい。
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ホテル近くの築地本願寺は浄土真宗のお寺。石造りの本堂は威風堂々として、見慣れた木造のお寺とは違う異質の風格がある。なんでも旧東京帝大名誉教授で建築史家の伊東忠太博士が設計したそうだ。博士は建築研究のためアジア各国を旅しインドなどアジアの古代仏教建築を模した外観にしたといわれている。仏教伝来のルーツを感じさせ、通るたび見上げてしまう。夜の光景もまたいい。
築地本願寺 寺・神社・教会
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新橋の「隠れ家ダイニング なべや新橋」という和食居酒屋で次男と夕食。「コースが結局お得ですよ」という大将のお勧めに従って3000円のコースを注文。刺身なども出て料理はどれも酒に合い、うまかった。店のオリジナル焼酎も飲みやすかった。
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20日朝、ホテルは素泊まりだったので朝食用に何かないかと外国人観光客に交じって築地場外市場をぶらついた。すると銀だらの西京焼きの数切れが1パック千円であったので早速購入。ついでに大人気のおにぎり店があると聞いたので行ってみると数十人の行列。諦めてコンビニのおにぎりを買ってホテルに持ち帰り、銀だらとおにぎり、それに缶ビールの朝食を楽しんだ。銀だらがうまいこと。ただ外国人観光客が多い。コロナ禍を振り返ればウエルカムなんだが、人だかりでぶらつくのに難儀した。
築地場外市場 名所・史跡
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青森の棟方志功記念館が本年度で閉館になると聞き、青森へ行きたいなと思っていたときに、東京の東京国立近代美術館で生誕120年を記念した一大回顧展が開かれていると知り、早速訪ねた。「わたすはゴッホになる」と画家を志して上京した青年期から晩年までの棟方の作風の変遷が代表作を含む数々の作品とともに紹介、解説されて、すばらしい回顧展だった。あらためて青森の風土が育んだ天才に魅了された。
連れ合いは上野の東京国立博物館へ。「横尾忠則 寒山百得」展に出向いた。素晴らしかったそうだ。東京国立近代美術館 美術館・博物館
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世界の「ムナカタ」となった二菩薩釈迦十大弟子。1955年のサンパウロビエンナーレ国際美術展で最高賞、翌年ベネチアビエンナーレ国際美術展でグランプリに輝いた。
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「弁財天妃の柵」。女性を描いた代表的な板画。ほんのりお色気もあっていい。
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帰宅する21日、夜のフライトの時間調整で映画を観に日比谷の東宝へ。数十年ぶりに歩いたら高層ビルにショピングモール。おしゃれなTOHOタウンになっていてふと見上げるとゴジラ。ちょっと懐かしくほっこりした。
ゴジラ像 名所・史跡
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