2023/09/14 - 2023/09/14
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さらりんさん
2018年の「とうとう桂離宮、見てきました!《京都アートの旅》」がとてもよかったので、2019年に《京都アートの旅》第2弾を計画しました。桂離宮を見たのですから、こんどは京都御所、仙洞御所、修学院離宮でしょ!!
ところが、出発2日前に連れ合いが発熱、やむなく旅行断念となってしまいました。
その後、リベンジを試みるも、コロナ禍でなかなか実現できず、4年ぶりにやっと念願がかなった、というわけです。
タイトルは《京都アートの旅》なのに、なぜか初日はなんばグランド花月です。これはお久しぶりの関西旅行ということで、ごほうびのオマケです。
旅程は下記の通りです。
( )は交通手段、●は見学、※は食事、『』はお目当、☆は現在の旅行記、を表します。
1日目
品川ー(新幹線)→新大阪ー(地下鉄御堂筋線)→なんば
●なんばグランド花月『ミルクボーイ、文珍』
※「かに道楽」でランチ
なんばー(地下鉄御堂筋線)→新大阪ー(新幹線)→京都
新阪急ホテルに2泊
2日目
京都ー(地下鉄烏丸線)→烏丸今出川
●京都御所
●仙洞御所
※「寺町よしくら」でランチ
●相国寺承天閣美術館『若冲と応挙』
烏丸今出川ー(地下鉄烏丸線)→京都
ホテルで休憩
京都ー(バス)→河原町松原
※「ビストロカワノ」で夕食
河原町松原ー(バス)→京都
3日目
京都ー(徒歩)→七条ー(京阪線)→出町柳ー(叡山電車)→修学院
☆●修学院離宮
●曼殊院『桂離宮に通じるデザイン』
●圓光寺『活字』
「穂野出」で『雲母漬(きららづけ)』を買う
※「一乗寺なかたに」でランチ『緑茶ティラミス』
●恵文社一乗寺店
赤石ー(京阪バス)→京都
ホテルで荷物受け取り
京都ー(新幹線)→品川
※「はしたて」の夕食はキャンセル、新幹線時間を早めて帰宅後夕食
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 新幹線
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
きょうはいよいよ修学院離宮です
朝9時の予約しか取れませんでした
なのでホテルを7時40分くらいに出る必要があるので、朝食は前日のうちに購入しておき、ホテルの部屋で食べました
これは紫野和久傳の鯖寿司、
電話予約して伊勢丹地下の老舗弁当売場で引き取りました -
ボリュームたっぷりのサラダとヨーグルト、コンビニで購入しました
たまごスープは自宅から持参したものです -
ホテルから徒歩で七条駅へ、京阪電車で出町柳へ、
そして叡山電車で修学院へ行きました
修学院離宮まで徒歩で20分程です
途中、東赤山道という道標がありました -
8時40分ころに修学院離宮に到着しました
ちなみに読み方ですが、以前は「しゅがくいん」と私は言っていたのですが、最近は「しゅうがくいん」と言われています
電車の案内板にも「しゅうがくいん」と書いてありました -
門はまだオープンしておらず、中にいれてもらえません
座るところはなく、仕方ないので近所をブラブラしました
ここは修学院離宮の敷地内だと思うのですが、 -
野菜を育てていました
賀茂なす、トウガラシが見えました -
解脱山 禅華院というお寺がありました
-
中に入ってみました
由緒ありそうなお寺です -
8:40ころ、やっと中に入ることができました
参観者休憩所で荷物をロッカーに預けて、見学開始です
見学時間の予定は80分
学生さんの団体などと一緒でした
修学院離宮は大きく分けると、下離宮、中離宮、上離宮に分かれています
それぞれの離宮の間はかなり離れています
いったい何歩くらい歩くことになるのやら -
まずは下離宮から見学
御幸門をくぐり、下離宮の中へ
説明して下さる方は、昨日と違いずいぶん若い方でした -
御幸門
-
御幸門の花菱模様
菱形模様は後水尾天皇のお気に入りだったそうです -
寿月観
上皇が離宮にやってきたときに、まずこちらに上がって休む、という場所でしょうか
寿月観の扁額は後水尾上皇によるものです -
寿月観にある杉戸絵
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寿月観の襖絵
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寿月観内部
戸袋や地袋の引き戸に鳥や植物の絵が描かれています -
寿月観の襖絵
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畳が一段高くなっていますね
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白糸の滝と富士山
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下離宮の見学はおしまい、次は中離宮へ
ちなみに、これは上離宮への松並木道
上離宮ははるかかなたで、ここからは見えません -
とにかく広い
総面積は54万平方キロもあるそうです -
まわりは田んぼと畑
-
昭和39年にそれぞれの離宮の間にある水田、畑を買い上げて付属農園にしたのだそうです
向こうに京都市中が見えます -
いよいよ中離宮へ
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中離宮への門
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説明はありませんでしたが、よーく見ると、とても複雑な模様です
どうやったらこのような模様になるのか、想像できません -
中離宮階段
上皇や上皇后がこの離宮を利用するときは輿に乗って移動するのでしょうね
健脚自慢の私でも、傾斜のある道や階段はけっこうきついです -
楽只軒ーらくしけん
後水尾天皇の光子内親王のための建物だそうです -
楽只軒
-
楽只軒
庭に面して広縁があり
床が低く、庭と一体感が感じられるそうです -
扁額に楽只軒と書かれています
-
楽只軒
写真の正面は桜の絵が描かれています
簡素な作りです -
池をながめて歩くのは気持ちいいです
-
楽只軒から客殿への階段だったと思います
-
客殿の一の間
一間半の飾り棚があります -
5枚の棚板
峰に霞がたなびいているように見えることから、「霞棚」と呼ばれています
桂離宮・新御殿の「桂棚」、醍醐寺・三宝院の「醍醐棚」、
そしてこの「霞棚」が日本三名棚と言われています
解説のパンフによると、「戸袋には更紗模様、地袋には友禅染、引手は羽子板の形、釘隠しは華車をかたどった七宝流し、と、女性のお住まいらしい華やかさがあらわれている」と書いてありました
この写真では残念ながらその様子はわかりません -
霞棚のアップ
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霞棚となりの腰張は
青の菱形と金箔の菱形の、斜めの市松もよう
モダンな感じがします -
襖絵も見事です
-
杉戸絵
鯉の絵が描かれています
鯉の絵の筆者はわからないのですが、夜な夜な鯉が夢に出てきて眠れないので、出てこられないよう、網を描き足したのだとか
網は円山応挙が描いたといわれているそうです
よく見ると網が破けているのです
網を張っても、破って、出てくることがあったのでしょうか -
こちらも杉戸絵
鯉?それとも鮒?でしょうか -
杉戸絵
祇園祭の鉾が描かれています -
林丘寺への階段がありました
林丘寺は光子内親王の山荘である楽只軒を、拡張、整備したものだそうです -
二の間は襖絵などの画題から四季の間とも呼ばれています
四季の間の襖絵その1
狩野探信(狩野探幽の子)による「吉野の桜」 -
四季の間の襖絵その2
-
網干しの欄干ーあぼしのらんかん
漁村で網を干した形を表しているということで、この名前がつきました -
下から見上げると、けっこうな高さ
なので、落下防止のための手すり、ということですね
手すりにも美意識! -
次はいよいよ上離宮へ
鳥の形をした凧
カカシの代わりでしょうか -
松並木を歩きます
-
上離宮入口、御成門
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御成門アップ
ほんの少しだけ紅葉 -
どこかに通じる門がありました
-
通路にはえていたきのこ
-
けっこう急な石段を上がって、やっと頂上に着きました
たどりついたところが隣雲亭です
すばらしい眺めです
手前に浴龍池、遠くには洛北の山々
この景色をながめるためにこの離宮が造営されたのでしょう
なんとぜいたくなこと -
おや、池の真ん中に鷺がいました
-
軒下のたたきには赤や黒の小石が埋め込まれています
「 一二三石( ひふみいし )」と呼ばれています
赤いのは鞍馬山、黒いのは鴨川の石だそうです -
隣雲亭はおしまいです
-
浴龍池の畔を歩きます
-
千歳橋
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千歳橋その2
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千歳橋その3
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楓橋
今年の夏はとりわけ暑かったので、水の量がかなり少なくなっているそうです -
窮邃亭ーきゅうすいてい 宝形造りの茶屋です
宝形造りとは4枚の屋根がすべて三角形になる屋根の作りのことをいうそうです -
窮邃亭の額 後水尾天皇が書いたもの
-
窮邃亭内部
畳を一段高くしたところに、一枚板を低く渡して、「御肘寄せ」としたそうです -
上皇はここに肘をついて、景色を眺めたのですね
-
杉戸のデザイン凝ってますね
高さが、真ん中の部分の、
両端はひょうたんの形、中央は丸の中に菱形、にくり抜かれています -
いよいよ出口へ
蓮の葉の行列が楽しい -
大刈り込み
7月と10月に植栽の手入れをするそうです
その時に、
このように、ところどころにある植木の切れ目からもぐっていくそうです -
出口の門
よく見ると、これも凝った造りです -
参拝者休憩所に戻り、終了です
よく歩きました -
出口へ
松ぼっくりがたくさんなっていました
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