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天橋立に到着したのは夕方近くなってからでした。まずは以前も訪れた飛龍観を見下ろすビューランドへ。モノレールで上りたかったのですが発車時刻とうまく合わず、上り下りともリフトを使いました。股のぞきも含め、3.6kmにもおよぶ自然に作られた砂嘴とうねるような松並木がまさに飛龍を思わせる姿の名勝です。中国語があふれる一大観光地でしたが、私たち夫婦が日本語で会話しているのを見つけて「写真を撮ってもらえますか」とお願いに来た大学生二人組がいました。<br />ホテルへ向かおうとした時、京都丹後鉄道の踏切の警報音が聞こえました。飛んで行ってカメラを構えると、ラッキーなことに天橋立駅方面から福知山ゆきの特急(丹鉄車両)がやって来ました!<br />宿泊は、夕食が「フレンチディナー」である「オーベルジュ」というふれこみのホテル。そのため、期待値が上がり過ぎたのかも知れませんが・・・、箱根や嬉野のオーベルジュでの満足をベースにしてしまうと2点以上は付けられません。ガッカリしました。学校団体のテーブルマナー教室レベルの料理でした。前菜の「トラウトサーモンのマリネ オレンジ風味」と魚料理である「真鯛と帆立貝柱の香味パン粉焼き アメリケーヌソース」はまあ普通でしたが、それ以外は「本日のスープ」もガストのランチスープのようであり、「デザート」もハンバーグレストランのデザートのようでした。特に肉料理「牛ロースステーキ温野菜添え ジャポネソース」の肉のかたさは久しぶりでした。焼き立てと思われる「パン」が最も美味しかったかも知れません。食後には「コーヒー」しか出て来ませんでしたが苦手な方もいるので、紅茶とのチョイスくらいは用意しておくべきかと思いました。ともあれオーベルジュを冠するのは返上された方がよろしい気がします。部屋は最も天橋立に近い最高の一部屋を用意していただいたので眺めだけは良かったのですが、想像以上に狭いのと、トイレがないのは理解していましたがやや遠く、夜中に廊下で他の宿泊客とすれ違うのは気恥ずかしいものです。一方、部屋にない風呂は本館である天橋立ホテルの温泉を利用でき、造りも豪華でした。家内は此処に泊まりたかったと言っていました。<br />早朝恒例の散歩で智恩寺文殊堂から松並木(天橋立公園)を歩いたのですが、とても心地良いのでおすすめです。天橋立神社(橋立明神)のほか、恋多き女として知られる和泉式部が「橋立の 松の下なる 磯清水 都なりせば 君も汲ままし」と詠んだという名水の井戸もありました。藤原保昌と再婚し夫の任国であるここ丹後に下った彼女は、誰を想ってこの和歌を詠んだのでしょうか・・・。<br />その後の朝食会場も天橋立ホテルに用意されており、充実したブフェを楽しめました。また此処はお土産も充実しているのですが、傘松公園のケーブルカー・リフトと伊根の舟屋遊覧船のセット券も割引で購入できました。丹後半島のおすすめポイントもいろいろ教えていただけました。<br />今日の観光は、まず丹後國の一宮である元伊勢籠神社へ。9時少し前に到着してしまったのですが、御朱印も書いていただけました。奥宮である真名井神社まで上る時間はなく、鳥居の前で頭を下げて失礼しました。熊出没注意の表示にドッキリ。<br />続いて、天橋立を昨日と逆方向から見下ろす昇龍観が望める傘松公園へ。やはりケーブルカーの発車時刻と合わず、上りはリフトで。真っ直ぐに伸びた天橋立も美しい姿です。下りのケーブルカーから天橋立の見納めです。<br />https://youtu.be/NejUGtJhwC4<br />下山後お土産に購入した丹波の黒豆を使ったきんつばが絶品でした。<br />そしていよいよ伊根の舟屋めぐり遊覧船へ。駐車していた観光バスの多くは中国人向けツアーのようで、なかなかに賑やかでしたが、我々が乗り込んだ船はその次の便(30分おきの出航)でしたので、比較的静かに観光ができました。100円のかっぱえびせんをサービスでくれたので早速開けて食べようとしたところ「ちゃうちゃう、それはウミネコにあげるんや」と教えてもらいました。確かに出航前後にはウミネコたちが船の周りに集まって来て飛び交います。えびせんを空中へ放り投げるとヒュゥッと近づいてキャッチします。こちらも慣れて来ると見事なタイミングでパクっとくわえてくれるようになりますが、油断していると大きめのトンビがやって来て驚くこともあります。舟屋めぐりは貴重な体験でした。<br />https://youtu.be/jUYl1mOKQ7c<br />録音された観光ガイドよりも、船長さんのリアルな説明が聴き応えがあり興味深いものでした。伊根湾ではさまざまなものが養殖されていることも知りました。お土産に赤い古代米で造られた珍しい日本酒「京の春 伊根満開」を購入しました。<br />そこからの丹後半島をぐるっと一周するドライブは、道もさほど整備されていないので覚悟が必要ですが、観光バスもそれなりに来ていました。経ヶ岬は近畿最北端の地です。海を眺める絶景は言うまでもありません。灯台があるはずだが…とぐるっと見回すと、山の斜面に隠された断崖に建っていました。<br />道の駅てんきてんき丹後(てんきてんきは近くの竹野神社の祭礼の名)に立ち寄ったあと、すぐ近くの名勝立岩へ。橋越しの巨岩がよく見る写真なのですが、橋が保全修復工事のためにちょっと画にならないので、橋上から眺めました。大きい! 大きいです! そして神々しい。<br />そして天橋立ホテル売店でスタッフに勧められた琴引浜を目指します。鳴き砂で有名とのことですが、先ほどの道の駅てんきてんき丹後に展示されていた鳴き砂を2本のすりこぎ棒で押すとキュッキュッと見事に「鳴いた」ので、期待大です。駐車場入口で1,000円を徴収されたのは少しお高い気がしますが、保護対策費を含んでいるとの説明に、已むを得ない気もしました。浜に下って行くと太鼓浜の左右に広がっており、湧出する温泉で足湯までありました。湯温は結構高いです。景色もまあ良いのですが、砂を鳴かせないと始まらないのでチャレンジ! コツが要りなかなか鳴いてくれませんが、駐車場のおじさんに教えてもらった通り靴底で砂浜をこするようにすると、結構「鳴き」ました。<br />丹後半島めぐりを終え、此処から一路但馬を目指してのドライブです。<br /><br />【京都篇終了 兵庫篇に続く】

出雲から但馬への旅3(京都篇)

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2023/09/26 - 2023/09/27

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TOSHI

TOSHIさん

天橋立に到着したのは夕方近くなってからでした。まずは以前も訪れた飛龍観を見下ろすビューランドへ。モノレールで上りたかったのですが発車時刻とうまく合わず、上り下りともリフトを使いました。股のぞきも含め、3.6kmにもおよぶ自然に作られた砂嘴とうねるような松並木がまさに飛龍を思わせる姿の名勝です。中国語があふれる一大観光地でしたが、私たち夫婦が日本語で会話しているのを見つけて「写真を撮ってもらえますか」とお願いに来た大学生二人組がいました。
ホテルへ向かおうとした時、京都丹後鉄道の踏切の警報音が聞こえました。飛んで行ってカメラを構えると、ラッキーなことに天橋立駅方面から福知山ゆきの特急(丹鉄車両)がやって来ました!
宿泊は、夕食が「フレンチディナー」である「オーベルジュ」というふれこみのホテル。そのため、期待値が上がり過ぎたのかも知れませんが・・・、箱根や嬉野のオーベルジュでの満足をベースにしてしまうと2点以上は付けられません。ガッカリしました。学校団体のテーブルマナー教室レベルの料理でした。前菜の「トラウトサーモンのマリネ オレンジ風味」と魚料理である「真鯛と帆立貝柱の香味パン粉焼き アメリケーヌソース」はまあ普通でしたが、それ以外は「本日のスープ」もガストのランチスープのようであり、「デザート」もハンバーグレストランのデザートのようでした。特に肉料理「牛ロースステーキ温野菜添え ジャポネソース」の肉のかたさは久しぶりでした。焼き立てと思われる「パン」が最も美味しかったかも知れません。食後には「コーヒー」しか出て来ませんでしたが苦手な方もいるので、紅茶とのチョイスくらいは用意しておくべきかと思いました。ともあれオーベルジュを冠するのは返上された方がよろしい気がします。部屋は最も天橋立に近い最高の一部屋を用意していただいたので眺めだけは良かったのですが、想像以上に狭いのと、トイレがないのは理解していましたがやや遠く、夜中に廊下で他の宿泊客とすれ違うのは気恥ずかしいものです。一方、部屋にない風呂は本館である天橋立ホテルの温泉を利用でき、造りも豪華でした。家内は此処に泊まりたかったと言っていました。
早朝恒例の散歩で智恩寺文殊堂から松並木(天橋立公園)を歩いたのですが、とても心地良いのでおすすめです。天橋立神社(橋立明神)のほか、恋多き女として知られる和泉式部が「橋立の 松の下なる 磯清水 都なりせば 君も汲ままし」と詠んだという名水の井戸もありました。藤原保昌と再婚し夫の任国であるここ丹後に下った彼女は、誰を想ってこの和歌を詠んだのでしょうか・・・。
その後の朝食会場も天橋立ホテルに用意されており、充実したブフェを楽しめました。また此処はお土産も充実しているのですが、傘松公園のケーブルカー・リフトと伊根の舟屋遊覧船のセット券も割引で購入できました。丹後半島のおすすめポイントもいろいろ教えていただけました。
今日の観光は、まず丹後國の一宮である元伊勢籠神社へ。9時少し前に到着してしまったのですが、御朱印も書いていただけました。奥宮である真名井神社まで上る時間はなく、鳥居の前で頭を下げて失礼しました。熊出没注意の表示にドッキリ。
続いて、天橋立を昨日と逆方向から見下ろす昇龍観が望める傘松公園へ。やはりケーブルカーの発車時刻と合わず、上りはリフトで。真っ直ぐに伸びた天橋立も美しい姿です。下りのケーブルカーから天橋立の見納めです。
https://youtu.be/NejUGtJhwC4
下山後お土産に購入した丹波の黒豆を使ったきんつばが絶品でした。
そしていよいよ伊根の舟屋めぐり遊覧船へ。駐車していた観光バスの多くは中国人向けツアーのようで、なかなかに賑やかでしたが、我々が乗り込んだ船はその次の便(30分おきの出航)でしたので、比較的静かに観光ができました。100円のかっぱえびせんをサービスでくれたので早速開けて食べようとしたところ「ちゃうちゃう、それはウミネコにあげるんや」と教えてもらいました。確かに出航前後にはウミネコたちが船の周りに集まって来て飛び交います。えびせんを空中へ放り投げるとヒュゥッと近づいてキャッチします。こちらも慣れて来ると見事なタイミングでパクっとくわえてくれるようになりますが、油断していると大きめのトンビがやって来て驚くこともあります。舟屋めぐりは貴重な体験でした。
https://youtu.be/jUYl1mOKQ7c
録音された観光ガイドよりも、船長さんのリアルな説明が聴き応えがあり興味深いものでした。伊根湾ではさまざまなものが養殖されていることも知りました。お土産に赤い古代米で造られた珍しい日本酒「京の春 伊根満開」を購入しました。
そこからの丹後半島をぐるっと一周するドライブは、道もさほど整備されていないので覚悟が必要ですが、観光バスもそれなりに来ていました。経ヶ岬は近畿最北端の地です。海を眺める絶景は言うまでもありません。灯台があるはずだが…とぐるっと見回すと、山の斜面に隠された断崖に建っていました。
道の駅てんきてんき丹後(てんきてんきは近くの竹野神社の祭礼の名)に立ち寄ったあと、すぐ近くの名勝立岩へ。橋越しの巨岩がよく見る写真なのですが、橋が保全修復工事のためにちょっと画にならないので、橋上から眺めました。大きい! 大きいです! そして神々しい。
そして天橋立ホテル売店でスタッフに勧められた琴引浜を目指します。鳴き砂で有名とのことですが、先ほどの道の駅てんきてんき丹後に展示されていた鳴き砂を2本のすりこぎ棒で押すとキュッキュッと見事に「鳴いた」ので、期待大です。駐車場入口で1,000円を徴収されたのは少しお高い気がしますが、保護対策費を含んでいるとの説明に、已むを得ない気もしました。浜に下って行くと太鼓浜の左右に広がっており、湧出する温泉で足湯までありました。湯温は結構高いです。景色もまあ良いのですが、砂を鳴かせないと始まらないのでチャレンジ! コツが要りなかなか鳴いてくれませんが、駐車場のおじさんに教えてもらった通り靴底で砂浜をこするようにすると、結構「鳴き」ました。
丹後半島めぐりを終え、此処から一路但馬を目指してのドライブです。

【京都篇終了 兵庫篇に続く】

同行者
カップル・夫婦
交通手段
レンタカー JALグループ 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
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