#180　世界一火口に近づける火山　バヌアツ・タンナ島のヤスール火山へ -2023夏 南太平洋３-

2023/09/10 - 2023/09/10

昨日は最少人数に足りずキャンセルになってしまったタンナ島へのフライト。
今日は無事に飛び立つことができました。
空港からヤスール火山までは距離以上に遠かったですが、噴火の迫力は一級品でした。

エリア タンナ島(バヌアツ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 旅行の手配内容: 個別手配

12:15に空港集合ということで、12:00ごろポートビラ国際空港に到着しました。
国際線の隣にある国内線ターミナルです。

バウアフィールド国際空港 (VLI) 空港

一番右にあるのがAir Taxiのカウンター。ここで受付手続きと支払いをします。
手続きを終えたら左のカウンターで国内線の税金200バツ(約250円)を支払います。

バウアフィールド国際空港 (VLI) 空港

13時出発とのことで、あとはひたすら待つだけです。
国内線は荷物検査は無いので、液体類の持ち込みは可能です。
隣の国際線ターミナルに水が売っているので、1Lの水を買っていきました。
タンナ島で購入するのは困難なので、水はできるだけエファテ島で調達した方がよさそうです。

バウアフィールド国際空港 (VLI) 空港

国内線の搭乗口。
搭乗の時だけ鍵が開きます。
13:00を過ぎても動きはありません。

バウアフィールド国際空港 (VLI) 空港

13:20になってようやく搭乗口が開きました。
この小さい飛行機でタンナ島に行きます。

バウアフィールド国際空港 (VLI) 空港

荷物は１人につきリュック１個のみ。
荷物は機体の下（オレンジのジャケットの人のいるところ）に入れます。

バウアフィールド国際空港 (VLI) 空港

機内はこんな感じです。ほぼ乗用車くらいの広さです。
入るとすぐに耳栓が配布されました。

バウアフィールド国際空港 (VLI) 空港

機内誌はありませんが、簡単な地図がありました。

バウアフィールド国際空港 (VLI) 空港

13:30　ポートビラ空港を離陸しました。

ポートビラ市内を見ながら南下します。

エファテ島の美しい景色はあっという間に過ぎて海の上を進みます。

飛行中の機内はこんな感じです。

エロマンガ島の西側を通過しました。

向こうにタンナ島が見えてきました。

すごい角度で降りてきましたが、無事に滑走路に降り、

14:40、1時間10分遅れで到着しました。

ホワイト グラス空港 空港

タンナ・ホワイトグラス空港の建物です。

ホワイト グラス空港 空港

空港にタンナ島の地図がありました。
空港は西側の出っ張っているあたりにあり、ヤスール火山は東側の出っ張っているところあたりにあります。

空港に停まっていたのは１台の車。
と言っても、運転手と助手席のみの車。
何と荷台に乗るように言われ、言われるがままに乗って出発しました。

最初は景色もよく、風も気持ちよくて快適でした。

前の車のような感じで我々も乗っています。

しばらくは海を右に見ながらのドライブでした。

島で一番大きなレナケルの町を過ぎると山道に入ります。

海が遠くなり、

暮らしぶりもだんだん原始的になってきました。

一気に山を登ってきて、肌寒いくらいになってきましたが、
峠を過ぎると視界が一気に広がります。

しばらく下ると、遠くに噴煙を上げているヤスール火山が見えてきました。

ここまで来ればもうすぐ着く・・・と思っていました。

ところが、ここにきて道路が未舗装になりました。

土が火山灰なので、雨が降るとぬかるんで削られていきます。
そのため、道に大きな溝ができていたり、うねうねしたりしていて、荷台に乗っているのが大変でした。

車が来ると家の中から人が道まで歩いてきます。
(知り合いの車だったら乗せてもらうためだそうです)

すれ違う車の荷台もすごいですが、
私が乗ってる車の荷台もこんな感じです。。。

道の荒れぶりはひどくて、体が上下左右に飛ばされながら進んでいきます。
途中、車から振り落とされそうになったことも２、３回ありました。

未舗装道になってから50分ほど。
一面、砂地になっている場所に出ました。

いつの間にか目の前にヤスール山が大きく見えました。
これは砂ではなく、全部火山灰です。

ここで５分くらい休憩になりました。

再び走り出しました。
タイヤで巻き上げられた火山灰が顔に当たって痛いし、顔が灰まみれです。

火山灰が雨で削られたことで作られた谷がいくつもありました。
車で突っ込んだら大事故なので、ゆっくり進んでいきます。

次は橋のない川を車で渡ります。

橋が無い理由は、途上国で貧しいというよりは、絶え間なく降り注ぐ火山灰の影響で、橋を作れないと言う方が正しいかもしれません。

川を渡ると再び火山灰の道を進みます。

再びジャングルの中の道に入るともうすぐ到着です。

空港から車で2時間(うち未舗装道が70分)。
ヤスール山の観光センターに到着しました。

ヤスール山の溶岩や

噴火のようすが展示されています。
ここで15分くらい係の人の注意事項を聞きます。
夕方の鑑賞時間の人は全員一緒に説明を聞いて出発します。

なお、タンナ島では観光資源保護のため、ガイドは島民で無いとすることができないという決まりがあり、ここから先は島民の方のガイドで進みます。

一通り説明が終わったら、トイレ休憩をはさんで再出発します。

ここから先は一列になって道なき道を車が進んでいきます。
相変わらず荷台に乗ったままですが、体が揺れで吹っ飛ばされそうです(笑)

登りきるといよいよ荒涼とした世界が広がります。

出発して10分くらいで駐車場に到着しました。
ここからは歩いて火口に向かいます。

「歩きやすい靴で」と案内にはありましたが、階段と足場の良い岩場なので、普通のスニーカーで十分です。

5分くらい登ると尾根に到着。
既に左側はうっすらオレンジ色になっています。

左を見るとマグマが噴出している火口が見えました。

ヤスール火山 山・渓谷

写真だと伝わりにくいですが、次々に火口から溶岩が出ています。

ヤスール火山 山・渓谷

ヤスール火山 山・渓谷

ヤスール火山 山・渓谷

火口からは噴煙が絶えず上がっていて、太陽の光を隠していました。

ヤスール火山 山・渓谷

ヤスール火山 山・渓谷

ヤスール火山 山・渓谷

ヤスール火山 山・渓谷

ヤスール火山 山・渓谷

だいたい40人くらいが楽しんでいました。

ヤスール火山 山・渓谷

だいたい１～２分に一度、特に大きな噴火があってマグマが爆発的に飛び散ります。

ヤスール火山 山・渓谷

音もすごく大きな音が出ていました。

ヤスール火山 山・渓谷

マグマも高さ100m以上は飛んでいました。

ヤスール火山 山・渓谷

ヤスール火山 山・渓谷

暗くなってくると、マグマの光が一段と迫力を増していきます。

ヤスール火山 山・渓谷

マグマが出ている左の火口もすごいのですが、
引いてみると火山弾を飛ばしている右の火口もすごいです。
右の火口は高さ200～300mまで溶岩が飛んでいました。

ヤスール火山 山・渓谷

火口を眺めているだけであっという間に2時間が経過しました。

暗くなってきて、吹き上げるがオレンジ色に輝く様子は神々しさでいっぱいでした。

電気もほとんどない島。
オレンジ色に輝く山と、噴火の轟音が鳴り響き、空には満天の星空。
世界でもめったに見ることのできない素敵な光景を見ながらヤスール山を後にしました。

ヤスール火山 山・渓谷

帰りも電気のほとんどない道を2時間近くかけて、空港近くのホワイトグラスリゾートに戻ってきました。

ホワイト グラス オーシャン リゾート ホテル

暗くて分かりませんが今日の部屋です。
ロッジになっていて、１人１棟と豪華なつくりでした。

ホワイト グラス オーシャン リゾート ホテル

部屋はとても広いです。
明日の朝も早いので、わずか10時間しか滞在できないのがもったいないです。

ホワイト グラス オーシャン リゾート ホテル

ベッドもダブルで大きかったです。

ホワイト グラス オーシャン リゾート ホテル

メイン棟のレストランで夕食です。

ホワイト グラス オーシャン リゾート ホテル

すぐ向こうは海で、波の音がBGMになっている素敵なレストランでした。

ホワイト グラス オーシャン リゾート ホテル

この日はビーフストロガノフ(2500バツ/3000円)とビール(300バツ/400円)で済ませました。
バヌアツは物価が高いので、食事を抑えがちです。

明日は朝が早いので早めに寝ました。
明日は朝にポートビラに戻って、夕方の飛行機でフィジーに向かいます。

ホワイト グラス オーシャン リゾート ホテル