チュニジア大周遊9日目　11/24日(木)　②　チュニス滞在

2022/11/16 - 2022/11/28

　ランチを挟み再びドウッガの遺跡見学に向かいます。1997年、世界遺産に登録されました。チュニジア最大規模のローマ遺跡で保存状態も良く、標高約600ｍの丘の上に建ちます。

エリア チュニス(チュニジア)

• 旅行の満足度: 5.0

12:15　ランチタイムです。

猪の肉専門のお店らしく、大きな猪が飾られています!!

ショルバ(スープ)・フランスパン

珍しいマルカッサン（猪肉）

ミカン

　紀元前2000年にヌミディア人がここに住み始め、カルタゴからフェニキア人がやってくる紀元前4世紀、ヌミディア王国の重要な都市『ドウッガ』として栄えたと言われています。

　ドウッガは、紀元2～4世紀に繁栄を極め、当時市内には少なくとも1万人もの人々が住んでいました。しかしその後、ヴァンダル人の支配下でゆっくりと町は衰退に向かい、ビザンチン時代には要塞化されました。その後、他の民族がここに町を築かなかった為、極めて保存状態良い状態で残っています。

次に半円形劇場を見に行きました。

半円形劇場の説明版。

　丘の傾斜を利用してスケールの大きな観覧席が設けられています。保存状態は良好です。

みんな半円形劇場の頂上まで上って行きます。

　劇場の観覧席の上から裏に回ると、広大な遺跡全体の様子が見渡せられます!!

約70haもあり、北から南へかけての山手一帯に都市遺構が広がっています。

都市遺構の案内板

　劇場から南西方面に歩みを進めると、都市の中心部に聳えるキャピトル（大神殿）が見えます!!

　保存状態が良く、2000年の時を経て堂々と佇立しています。コリント様式の列柱が大きな屋根部を支え、青空を背景にそそり立つ景観は圧倒的な迫力があります。

　遺跡入り口からキャピトルの手前に「風の広場」があり、ラテン語で東西南北の方位を示した跡の風の名前が彫られた石が敷かれています。

ここは「商業の広場」として、ビザンチン時代に造られたという壁があります。

　キャピトルの周りには、フォルムと言われる市民広場やマルシェと呼ばれる市場跡があります。

　広場の4か所に四角く芝生が植えられているここに檻があり、奴隷が入れられていた「奴隷市場」だったそうです。

広場には、広場を飾っていた彫刻なども良い保存状態で遺っています!!

　これも何かを指し示す石板のようです。これからも発掘調査が進めば、いろいろな物がまだまだ発掘されてくることでしょう!!

このアーチの門をくぐると「リキニアの浴場跡」に行くことができます。

リキニアの浴場跡の床には、色鮮やかなモザイク画も残っていました。

　リキニアの浴場は、3世紀後半の皇帝リキニウス・ガッリエヌスの頃に建てられたもので、3階建てで温水風呂や水風呂、サウナ、談話室などのたくさんの部屋を備えていました。

　これは当時の「公衆トイレ」です。Uの字に形に座って12人が一斉に用を足すことができるもので、一種の社交場だったようです。臭い間柄ですよね、何とも面白い話ですね!!

　丘の上から下まで住居跡がびっしりと遺っています。2世紀から4世紀にかけてのドウッガの人口は1万人。おおくの家庭があったのでしょう!!

　入り口に2本の柱が残る「トリフォムの家」と呼ばれる四葉のクローバーという意味で、実は売春宿です。隣にお風呂もあって、当時の殿方は風呂に行くふりをして通ったそうです。いつの時代も男性は変わりませんね!!

「アレクサンデル・セヴェルスの凱旋門」
フォルム北側の道を西側に進んだ所にあるアーチの門です。3世紀に建てられた　　　　　門です。

　これは紀元前2世紀建造のマシニサ王の霊廟です。3階建ての塔の姿をしています。この墓からは、フェニキア語とベルベル語で書かれた碑文が発見されています。

途中、可愛い実をつけたサボテンを見かけました!!

　きょうは多くの貴重な遺跡観光ができ、とても勉強になりました!!
17:15　ホテル到着
19:00 　夕食　ホテルでのビュッフェ