2023/09/02 - 2023/09/10
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Charlieさん
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妻が仕事の都合でスペインに行くことになったので、僕は会社の夏季休暇を使って同行することにしました。妻は3日間仕事なので丸々旅行なのは僕だけですが、ちょっと長めに滞在して一緒に楽しむ時間も確保しました。僕は10年ぶりのスペインで、初のマドリードなのでひたすら観光を楽しみました。5日目は妻が仕事だったので1人で美術館をまわり、充実した1日を過ごしました。ティッセン・ボルネミッサ美術館、プラド美術館、ソフィア王妃芸術センターに行ったのですが、さすがに1日に3館は無理しすぎたかも…。
▼訪れた場所
・スペイン銀行
・シベーレス広場
・シベレスの噴水
・シベーレス宮殿
・アルカラ門
・エル・レティーロ公園
・ガラパゴスの噴水
・アルフォンソ12世の銅像
・マルティネス・カンポスの騎馬像
・ベラスケスの宮殿
・ガラスの宮殿
・ハシント・ベナベンテの記念碑
・パルテレ庭園
・フェリペ4世の門
・プラド美術館別館
・マリア・クリスティーナ・デ・ボルボンの銅像
・ティッセン=ボルネミッサ美術館
・ネプチューンの噴水
・レアルタード広場
・プラド美術館
・サン・ヘロニモ・エル・レアル教会
・アトーチャセルカニアス駅
・ソフィア王妃芸術センター
・プラザ・デル・カヤオ
・サン・ヒネス教会
・Herbolario Navarro
▼宿泊場所
・イントゥール・ パラシオ・サン・マルティン
▼食事をした場所
・cafe de La estacion
・MAWEY Taco Bar
・チョコラテリア・サン・ヒネス
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝早くから仕事に行った妻を見送ってからまずはシベーレス広場に向かいます。メトロでSol駅からBanco de Espana駅へ移動。ホテルを出たときは小雨だったのですが、着いたらなんと土砂降り…。傘をホテルに忘れてしまっていたので、ちょっと雨宿りして雨が落ち着くのを待ちます。
バンコ デ エスパーニャ駅 駅
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駅の反対側はスペイン銀行。19世紀後期に建てられたのですが、20世紀半ばに増築、2006年にも更に拡張工事が行われ、建築物としての複雑さが増し続けてきた建物です。
スペイン銀行 建造物
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マドリードきっての大通りであるプラド通りとアルカラ通りの交差点であるシベーレス広場から見たスペイン銀行。これが建物の正面、迫力ありますよね。少し晴れ間が広がってきました!
シベーレス広場 広場・公園
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シベーレス広場の中央にあるのがシベレスの噴水。大理石で作られた記念碑はギリシャの大地の女神キュベレー、2頭のライオンが引く戦車に乗っています。ベントゥーラ・ロドリゲスのデザインの元18世紀後半に造られたもので、レアル・マドリードの優勝パレードなどでよく写真に写っているイメージがあります。
シべレス ファウンテン モニュメント・記念碑
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シベーレス広場の一角にあるのがシベーレス宮殿と呼ばれるコムニカシオネス宮殿。1917年完成なので比較的新しい建物ですね。中央郵便局として使われていたようなのですが、2007年から市庁舎になっており展望台もあるようです。マドリードの顔と言ってもいいほどガイドブックなどに掲載される場所です。
セントロ セントロ (シベーレス宮殿) 建造物
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シベーレス広場から少し歩いてアルカラ門へ。こちらも18世紀後半にカルロス3世の命によって建設されたもので、デザインを手掛けたのはフランチェスコ・サバティーニ。マドリードで最も有名なモニュメントなので工事中で非常に残念…。最近こういうことがよくある…。
アルカラ門 建造物
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更に少し足を伸ばしてエル・レティーロ公園へ。もともとフェリペ4世がセカンドハウスとして利用していたようで、17世紀に大規模な工事が行われ庭園や池などが造られました。その後ナポレオン軍侵略時には兵舎や基地として使われたり、ナポレオン退却後はイギリス軍に爆破されたりと散々な目にあったようです。
レティーロ公園 広場・公園
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現在はその膨大な敷地が公園として開放されており、歩き回っているだけで数時間経ってしまうくらい様々な顔を見せてくれます。清掃も整備も行き届いていて非常にきれいな公園です。ちょっとした散歩には最高の場所。
レティーロ公園 広場・公園
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公園の所々に記念碑や噴水があります。これはガラパゴスの噴水、イサベル2世の誕生日を記念して造られたらしいです。
レティーロ公園 広場・公園
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レティーロ公園内で唯一17世紀から残っているのがこの池。当時は装飾された船を浮かべて王侯貴族が舟遊びをしたり魚釣りをしたりしていたらしいです。正面にはアルフォンソ12世の銅像があります。
レティーロ公園 広場・公園
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現在もボート乗り場があり、手漕ぎボートで池からの景色を楽しむことができます。
レティーロ公園 広場・公園
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アルフォンソ12世の銅像の近くまで歩いてきてみました。銅像は池側を向いているので後ろ姿ですが、石柱に囲まれており思っていた以上しっかりとした広場になっていました。
レティーロ公園 広場・公園
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マルティネス・カンポスの騎馬像もありました。モロッコ、メキシコ、キューバと、スペインの植民地拡大に貢献した軍人。のちに首相も務めたらしい。
レティーロ公園 広場・公園
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レティーロ広場内でも少し外れた場所にありますが、騎馬像は池に囲まれており、見応えがあります。
レティーロ公園 広場・公園
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公園内を更に少し歩いてベラスケス宮殿へ。リカルド・ベラスケス・ボスコのデザインで19世紀後半に建てられた建物で、現在はソフィア王妃芸術センターの別館として使われています。こちらで開催される展示会は基本的に無料だそうですが、まだ早い時間で開いていなかったので外観だけ楽しみました。
レティーロ公園 広場・公園
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こちらもベラスケス・ボスコが19世紀後半に建てたガラスの宮殿。展示会場として使われているようなのですが、残念ながら修復工事中のようで開いていませんでした。ガラスを強調するためなのか、細い鉄骨で支えられているのが建物の繊細さを醸し出します。どちらかというとグリーンハウスのような雰囲気、中は暑そう…。
レティーロ公園 広場・公園
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ガラスの宮殿前には池があり、ガチョウたちが日光浴を楽しんでいました。人に慣れているようで近くまで泳いで来てくれます。
レティーロ公園 広場・公園
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公園内の敷地は本当に広大で様々な顔を見せてくれます。この通りはまるで秋の入口のような雰囲気があります。
そろそろ美術館が開館する時間なので、ティッセン・ボルネミッサ美術館に向かいます。レティーロ公園 広場・公園
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途中にあったハシント・ベナベンテの記念碑。1922年にノーベル文学賞を受賞したスペイン人ですね。
レティーロ公園 広場・公園
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ハシント・ベナベンテの記念碑から見たプラド美術館の別館を見た景色。ハシント・ベナベンテ記念碑周辺のエリアはパルテレ庭園と呼ばれており、非常にシンプルでモダンな造りになっています。
レティーロ公園 広場・公園
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プラド美術館の別館に向かって進み、フェリペ4世の門からレティーロ公園を出ます。
レティーロ公園 広場・公園
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横断歩道を渡るとプラド美術館の別館、かつてのブエン・レティーロ宮殿の一部があります。
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プラド美術館別館の裏に進むと元スペイン王女のマリア・クリスティーナ・デ・ボルボンの銅像がありました。スペイン王制が倒れた後フランス南部に逃れ、その後スペインに戻ってもマドリードでひっそりと暮らしたらしい。まさに波乱の人生ですね。
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更に歩くとプラド美術館が左手に見えてくるのですが、そのまま素通りして大通りを横断してティッセンーボルネミッサ美術館へ。
実はマドリード3大美術館(プラド美術館・ソフィア王妃芸術センター・ティッセンーボルネミッサ美術館)すべてに入館でき、行列をスキップできる格安セットチケット「Paseo del Arte Card」を事前にオンライン購入していました。厳密にはチケットではなく、最初に行く美術館の窓口で各美術館の入館チケットと交換しないといけないという情報を得ており、最も行列が短いであろうティッセンーボルネミッサ美術館の開館時間に合わせて調整していました。ティッセン ボルネミッサ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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開館20分前に到着しましたが既に列ができており、入館時間が近づくに連れて列はどんどん長くなっていきました…。
入館後チケット販売窓口でオンライン購入したセットチケットのQRコードを見せたところ、ティッセンーボルネミッサ美術館では入館チケットとの交換必要ないとのこと。QRコードでそのまま展示室に入れるよって!!
ちょっと心配だったのでプラドとソフィアのチケットはここで貰えないの?って聞いてみたのですが、そのQRコードでそのまま入れるから入館チケットの列に並ぶ必要はないよって!セットチケット最高じゃないですか!!!ティッセン ボルネミッサ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ティッセンーボルネミッサ美術館は、その名の通りハインリヒ・ティッセン・ボルネミッサ男爵とその息子が収集したコレクションが展示されている美術館。誰もが知っているであろう芸術家のあまり見る機会がない作品が豊富なのが魅力だと思います。
個人的なおすすめは最も歴史がある作品が展示されている最上階まで上がり、作品の時代ごとに階を下りながら展示を楽しむことです。
こちらはハンス・ホルバイン(子)の『ヘンリー8世の肖像』(1537)。ヘンリー8世の肖像画としてはよく見る作品かもですね。6度も結婚したことから離婚を禁じるカトリック教会から追放(?)され、離婚可能なプロテスタント「イングランド国教会」を立ち上げたことや、何人もの妻を処刑したことで知られる英国王です。ティッセン ボルネミッサ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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こちらはレンブラントの『帽子と2本の鎖を身に着けた自画像』(1642-1643)。この自画像を見たのは初めてかも!
ティッセン ボルネミッサ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ゴッホの『オーヴェル近郊ヴェセノの眺め』(1890)。ティッセンーボルネミッサ美術館に行ったら絶対に見逃したくない作品。個人的には色使いが好きなのですが、それにしてもゴッホはとうもろこし畑の作品が多いですよね。
ティッセン ボルネミッサ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ルノワールの『庭で傘をさした女』(1875)。同じ印象派でも、もっと後に描かれたモネの『日傘の女』とは印象が違いますね。
ティッセン ボルネミッサ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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セザンヌの『座っている男』(1905-1906))。
ティッセン ボルネミッサ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ピカソの『男の頭部』(1912)、キュビスムにのめり込んでいた時代の作品ですね。そういえば今年は彼の没後50周年らしい。
ティッセン ボルネミッサ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ピカソの『鏡を持つ道化師』(1923)。『男の頭部』と比較すると10年で大きく作風変わったことがわかりますよね。これは彼の自画像だとも言われています。
ティッセン ボルネミッサ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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アルベルト・ジャコメッティの『Retrato de Mujer(Rita?)』(1965)。彫刻家としてあまりにも有名なので画家の印象はあまりなかったのですが、1957年以降は絵画も手掛けたらしい。
ティッセン ボルネミッサ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ジャコメッティの『the glade』(1950)。細長い彫刻は彼の代表作、戦後に数多く作られたようで日本の美術館でも出会う機会が多い作品群です。
ティッセン ボルネミッサ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ロイ・リキテンスタインの『入浴中の女性』(1963)。ウォーホルと並ぶポップアートの巨匠、ドット画であることが近くで確認できます。
ここからプラド美術館に向かうのですが、ミュージアムショップが充実しているのでぜひ立ち寄ってみてください!おしゃれな雑貨がたくさんあります。ティッセン ボルネミッサ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ティッセンーボルネミッサ美術館を後にしてプラド通りを少し戻るとネプチューンの噴水があります。その名の通り、海の神ネプチューンを表現しており、イルカに囲まれながら馬車のようなものに乗っています。18世紀後半の作品。ここはアトレティコ・マドリードが優勝祝いを行うことで有名な場所でもあります。
ネプチューン ファウンテン モニュメント・記念碑
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プラド通りを渡るとレアルタード広場に出ます。一際目立つのはスペイン兵の忠誠心を讃える記念碑。オベリスクのような記念碑ですね。
レアルタード広場 広場・公園
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更に少し歩くとプラド美術館に戻ってきました!本館は18世紀後半にカルロス3世の元で自然博物館として設計されたようですが、その目的が果たさせぬままフェルナンド7世に受け継がれ、美術館として一般公開されました。
プラド美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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展示内容の大多数は王室のコレクションで、帝国時代にウハウハだったスペイン王室がヨーロッパ各地から購入した貴重な絵画が最大の魅力です。
プラド美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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まずQRコードを手に入館の列に並んだのですが、チケット窓口で入館チケットと引き換える必要があると言われ長蛇の列に並ぶことに…。それでも途中で列が複数あることに気づきスタッフに聞いてみると、引き換え専用の窓口の列が別にあることを教えてくれました(数人待ちの列だったので聞いてみてよかった!)。
無事に入館チケットを入手し再度並び、せキュリティチェックを受けてやっと入館。ペットボトルに入ったお水などは持って入れないのと、スーツケースはもちろんリュックなどの大型の手荷物はクロークに預ける必要があるのでご注意ください(空港より厳しい…)。プラド美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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チケット売場付近にはゴヤの銅像があります。ベラスケスの銅像も敷地内のどこかにあるはずなのですが見つけられず…。
プラド美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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館内は撮影不可なのでちょっと残念。でもおかげで人が立ち止まらずに動くのでありがたい部分もあります。建物を修復している箇所があり全体像が見えなかったのですが、これはこれでいいかな!!
プラド美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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館内はとにかく広く、展示物が多いので入館後はまずパンフレットをもらい、興味のあると部屋を見極めて効率的に移動するのがおすすめです。明確な順路がないので作品に夢中になっているとすぐ迷ってしまうんですよね…。パンフレットの地図を片手に現在地を確認しながら楽しみました。
プラド美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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事前に見落としたくない作品を考えながら順路を確認しておくと便利だなって思ったのでパンフレットの画像を載せておきますね。
僕は「ヘロニモスの扉」から入館したので、とりあえず同じ階にある中世エリアからスタートし、ラファエルの部屋とミューズの部屋を通りゴヤの部屋目指すような順路で見学しました。プラド美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ひとつ上の階は見どころがたくさんあるので、ゴヤの作品群からルーベンスの部屋、ベラスケスの部屋、リベーラの部屋、エル・グレコの部屋、ティツィアーノとプーサンのエリアへと時間をかけながら周りました。リベーラの部屋があったのは嬉しかったな。
上の階に行くための階段を見つけるのが大変で、あっち行ったりこっち行ったり…。プラド美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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最上階もゴヤのコレクションが多い印象でしたが、ルーベンスやレンブラントの部屋があったのもいい。レンブラントのコレクションがとにかくよかった。
4時間くらいいたのですが、それでも見落とした作品やもっと時間をかけて見たかった作品が多かったので、時間に余裕があれば数日に分けて行くのがおすすめです。プラド美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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プラド美術館を出たところにはバルトロメ・エステバン・ムリーリョの銅像がありました。17世紀のバロック期スペインを代表する巨匠です。
プラド美術館の出口はマドリ-ド王立植物園の入口に繋がっているので、植物園に興味がある方は同じ日に行くのがおすすめ。僕はまだこれからソフィア王妃芸術センターに行きたいので植物園はパス。プラド美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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プラド美術館の隣にあるサン・ヘロニモ・エル・レアル教会にちょっとだけ立ち寄ってみます。美術館から見上げた感じが好きです。
サン ヘロニモ エル レアル教会 寺院・教会
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ネオゴシック建築で、中には芸術的価値の高い彫刻があるのですが残念ながら開いていませんでした。もともとは15世紀末の建物のようなのですが、ナポレオン軍との戦争で破壊され、その後19世紀に入ってからの数々の修復を歴て今の状態になっているようです。
サン ヘロニモ エル レアル教会 寺院・教会
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お腹が減ってきたのでソフィア王妃芸術センターに向かう前に休憩も兼ねてランチ場所を探します。良さげなカフェが見当たらず、1人でバルに入る勇気もないので、アトーチャ駅に向かってみます。
アトーチャ駅前にあるこちらの噴水はエル・レティーロ公園にあるアーティチョークの噴水のレプリカらしい。徒歩圏内の近距離でわざわざレプリカを造らなくても…。 -
駅に到着。プラド美術館から歩いて10分もかかりませんでしたし、次の目的地であるソフィア王妃芸術センターも近いのでなにかと便利。
アトーチャセルカニアス駅 駅
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駅構内にあるカフェ「cafe de La estacion」で生ハムサンドとビールのセットランチを注文。 セット価格がめちゃくちゃ安かった!ストールがあって座れたので、いい休憩にもなりました。
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ビールも美味しかった。朝から歩きっぱなしだったのでいい休憩!
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こちらは後日撮影したカフェの外観。店名「cafe de La estacion」の「L」だけがなぜ大文字なのかは不明…。
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せっかくなので駅構内をちょっと散策。駅内には植物園のような空間があり、所々にベンチが置かれ一休みにはいい場所。
でもアトーチャ駅に来たのはランチ以外にも実は目的があったんです。トレドが大雨による洪水で電車の運休が続いていたので、数日後に予定しているコルドバ(トレドの更に先にある街)に向かう電車がちゃんと運行しているのかを確認したかったのです。
洪水から数日経って少し落ち着いたこともあるのか無事運行しているようでした。掲示板にちゃんと掲載されていましたからね!!
お腹も満たし、目的も果たしたのでソフィア王妃芸術センターに向かいます。アトーチャセルカニアス駅 駅
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アトーチャ駅から大通りを渡ってすぐの場所にあるソフィア王妃芸術センター。こちらは20世紀の近現代美術コレクションを展示する美術館で、カルロス1世の王妃にちなんでソフィアと名付けられました。
なんと言ってもピカソ、ダリ、ミロの作品が最大の魅力です。ソフィア王妃芸術センター 博物館・美術館・ギャラリー
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プラド美術館同様まずはチケット販売窓口で入館チケットに引き換えます。もうこうなるとファストパス感は全くないので、3つの美術館のセットチケットのメリットはちょっとだけ安くなるっていうくらいですね。並ばなくてもいいオンラインチケットがあるならそっちのほうが効率はいいと思います(もちろん値段によるけど…)。
ソフィア王妃芸術センター 博物館・美術館・ギャラリー
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ピカソの『ゲルニカ』(1937)。これが見たくてここに来たと言っても過言ではない作品です。
『ゲルニカ』はナチス・ドイツ軍による無差別爆撃に巻き込まれたゲルニカ市民を見た感情を元にピカソが描いた作品。モノクロで、数多くの女性が描かれていることも興味深いですよね。
彼はナチスうんぬんではなく市民を巻き込む戦争に手を付けたすべてを否定し、パリ万国博覧会のスペイン共和国館に展示するために制作された作品にも関わらず、スペインが民主国家になるまでは『ゲルニカ』を返さないと言い長くニューヨーク近代美術館に所蔵されていました。
その後ピカソが名誉館長を務めたプラド美術館に一次的に移されたのですが、プラド美術館のコレクション群とは時代的にも合わないのでソフィア王妃芸術センターの開館とともに移管されたようです。ソフィア王妃芸術センター 博物館・美術館・ギャラリー
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『ゲルニカ』を制作する上でのピカソの思考プロセスが見れるのもここの展示の醍醐味。『泣く女』の作品群もここから生まれたと言われています。
ソフィア王妃芸術センター 博物館・美術館・ギャラリー
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これも『ゲルニカ』を描くまでのプロセスにあった『泣く女』のひとつ。
ソフィア王妃芸術センター 博物館・美術館・ギャラリー
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『泣く女』シリーズは100作以上あると言われているようです。
ソフィア王妃芸術センター 博物館・美術館・ギャラリー
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モノクロじゃない『泣く女』も実験していたのですね。
ソフィア王妃芸術センター 博物館・美術館・ギャラリー
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『ゲルニカ』を描くプロセスにおける写真が展示されているのも粋ですよね。
ソフィア王妃芸術センター 博物館・美術館・ギャラリー
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ピカソが実際に『ゲルニカ』を制作している写真。
ソフィア王妃芸術センター 博物館・美術館・ギャラリー
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ピカソが実際に『ゲルニカ』を制作している写真の2枚目。作品を手掛けた理由や、作品を通じて伝えたかったメッセージ…。色々と考えるとすごくエモい写真ですよね。
ソフィア王妃芸術センター 博物館・美術館・ギャラリー
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もちろんソフィア王妃芸術センターはピカソだけではありません。こちらはダリの『大自慰者』(1929)、彼の初期の代表作のひとつであり中央に描かれている下を向いて目を閉じた顔はダリの横顔だと言われています。この手のダリの作品は日本の展示でも見れる機会がありますよね、ありがたい。
ソフィア王妃芸術センター 博物館・美術館・ギャラリー
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ミロの作品も豊富に展示されています。こちらは『肖像II』(1938)。日本への憧れが強かったことでも知られているミロ、去年はBunkamuraで企画展が行われていましたね!
芸術でお腹いっぱいになったので一度ホテルに戻ります。早朝から歩き続けているので疲れてきましたしね…。ソフィア王妃芸術センター 博物館・美術館・ギャラリー
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王立植物園前にある「Prado-Atocha」というバス停からバスでカリャオ駅に向かいホテルに戻ります。バスは本当に便利!!
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カリャオ駅のバス降り場の向かいにユニクロがあり、タイミングよくKAWSとのコラボロンチデーだったのでパジャマ用のTシャツを衝動買い。円換算したら日本の倍以上の値段だった…。そこまで興味ないから日本だったら買ってない上に円安っ…。
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カリャオ駅にあるプラザ・デル・カヤオという広場。観光案内所もあって何かと便利なんですよね。今更だけどここでマドリード観光用の地図をいただきました。みんな英語が流暢でめちゃくちゃ助かる!
プラザ デル カヤオ 広場・公園
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プラザ・デル・カヤオからプエルタ・デル・ソルに続くショッピング通り。徒歩5分ほどでプエルタ・デル・ソルに着きます。ここからホテルまでは徒歩2分!
プラザ デル カヤオ 広場・公園
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30分ほどホテルで休憩してお土産の買い出しへ。でもまずは気になっていたアレナル通り沿いにあるサンヒネス教会へ。エル・グレコの作品がある教会なのですが、開いている時間が午前中のみで今回は中に入れず…。外観だけでも迫力はありますよね。
サンヒネス教会 寺院・教会
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こちらもアレナル通り沿いにあるトルコ菓子の専門店。とにかく甘いのが特徴なのですが、種類が豊富なので少しずつ楽しむのがおすすめ。店員さんも優しくいいお店です。
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お土産を購入したのは「1880」というトゥロンの専門店。トゥロンとは中東からイタリアに伝わり、その後スペインのカタルーニャ地方に広がったお菓子。アーモンドをはちみつと砂糖と卵白で包んだお菓子が伝統的なトゥロンだそうですが、地域によってはアーモンドの代わりにヘーゼルナッツが使われたり、スペイン南部では松の実が使われたりしたようです。
「1880」には様々なトゥロンが販売されているのですが、様々なトゥロンが個包装されたセットがお土産におすすめ。
僕が買い物をしている間に妻の仕事が終わったようなのでホテルで待ち合わせ。購入したお土産をホテルに置いて、夕食場所を探します。 -
妻が気になっていたオーガニックスーパーに行きたいと言っていたのでまずはソル駅からスーパーの最寄駅であるベントゥーラ・ロドリゲス駅に向かいます。
ソル駅 駅
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10分ほどでベントゥーラ・ロドリゲス駅に到着。目的地は「Herbolario Navarro」というオーガニックスーパーのMadrid Princesa店。駅から徒歩3分ほどの場所にあります。日本語の情報はほぼないスーパーなのですが、スペイン語ができる妻の情報量は違いますね!
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「Herbolario Navarro」に到着。小さめのスーパーという感じで最低限の野菜なども販売されています。
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野菜売り場でアロエが売られていたのですが、家庭料理で使われるくらい当たり前な食材なのかな…。
オーガニックの化粧品なども売っているお店だったので、妻がいくつか購入して退散。気になっていたメキシコレストランに向かいます。 -
目的の「MAWEY Taco Bar」というレストランに出会ったのは昨日参加したアビラ・セゴビアへのガイドツアーの集合場所。できれば昨日行きたかったのですが定休日だったので今日リベンジ!
ベントゥーラ・ロドリゲス駅付近からグラン・ビア通りをサント・ドミンゴ駅に向かって歩きます。上部に銅像がある建物が目を引きます。誰がどんな目的で作ったのでしょう…。 -
「MAWEY Taco Bar」に到着。タパスに少し飽き始めていたのでちょっとした変化はいいですよね!おしゃれで清潔感があるお店で、店員さんも優しかった!
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タコスチップスをフレッシュトマトとサワークリーム、パクチーでいただく前菜。パリパリ感とパクチーの香りが最高です。
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僕が頼んだのは数あるタコス料理の中でも大好物のタコス・アル・パストール。ケバブのように時間をかけて焼いた豚の串焼きをスライスした料理なのですが、ちょっと想像と違いました。メキシコで食べたものとは程遠かったのですが、期待しすぎた僕が悪いですよね…。
実は日本でもメキシカンレストランにはたくさん行っていますが、中でもタコス・アル・パストールが一番美味しかったのは沖縄のアメリカンビレッジにある「タコロコ」というお店です。 -
妻はベジタリアンなのでマッシュルームとチーズのケサディーヤを注文。ソースが美味しかったようですが、「家でも作れるだろ」って思ってしまう料理でした。
タパスからの箸休めにはいい夕食でしたが、ちょっと期待しすぎましたね。純粋なメキシコ料理と言うよりはテックスメックス的な感じかな。
しっかり食べたのでホテルまで歩くことにしました。言っても5分くらいなのでたいした距離ではないのですが、夜の街並みを見るのは楽しいですしね! -
ホテルに戻る前にデザートを食べようってことになり、マヨール広場近くにある「チョコラテリア・サン・ヒネス」でチュロスとホットチョコレートを頂いてみることにしました。
チョコラテリア サン ヒネス カフェ
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マヨール広場近くを歩いている時に見た「チョコラテリア・サン・ヒネス」には常に行列ができていたのですが、さすがに夜になるとお客さんも少なく、並ぶことなく入店できました。
マドリード市民はこれを朝食に食べるらしいのですが、僕らからするとどう考えてもデザートです…。揚げたてのチュロスと濃いホットチョコレートのセットを注文しました。チョコラテリア サン ヒネス カフェ
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チュロスをホットチョコレートに付けて食べるのが定番なのですが、あまりにもホットチョコレートが甘すぎて完食できませんでした。本当にみんなこれを朝食に食べているのかなって疑問に思うのですが、よく見かける光景なので当たり前なのでしょうね!!
店内でもホットチョコレートを残しているのは僕らだけだったのでちょっと申し訳ない気持ちはありましたが、限界だったのよ…。
そのままホテルに戻り就寝。妻は明日も早朝から仕事、僕は市内観光を楽しむ予定です。チョコラテリア サン ヒネス カフェ
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この旅行記へのコメント (2)
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- tocoさん 2024/02/02 08:47:41
- 楽しく拝見しました
- 初めまして。2月にマドリード観光を予定しているためPaseo del arte cardに関する情報は大変参考になりました。行列スキップの方が魅力的かもしれませんね...。
ありがとうございました。
- Charlieさん からの返信 2024/03/18 19:45:14
- RE: 楽しく拝見しました
- わざわざご連絡ありがとうございます!!
素敵なヨーロッパ旅行を楽しまれたようで、拝見させていただきました。
ウィーンに行かれたのは羨ましい限りです!
ドイツより東はまだまだ行けていないので、tocoさんの旅行記を参考にさせていただきたいと思います!
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