夫婦2人でGWのスペイン旅行8泊9日_4日目（アビラ城壁・アビラ大聖堂・ローマ水道橋・アルカサル）

2023/09/02 - 2023/09/10

妻が仕事の都合でスペインに行くことになったので、僕は会社の夏季休暇を使って同行することにしました。妻は3日間仕事なので丸々旅行なのは僕だけですが、ちょっと長めに滞在して一緒に楽しむ時間も確保しました。僕は10年ぶりのスペインで、初のマドリードなのでひたすら観光を楽しみました。翌日から仕事な妻を考慮した4日目はマドリードからの観光バスでアビラとセゴビアに行ってきました。どちらも街自体が世界遺産で、アビラの城壁とセゴビアの水道橋が見たくて行ってみたのですが大正解でした！

▼訪れた場所
・クアトロ・ポステス
・アビラ城壁
・アビラ旧市街
・サン・ヴィセンテ・バシリカ
・メルカードチコ広場
・アビラ市役所
・サンタ・テレサ修道院
・アビラ大聖堂
・ローマ水道橋
・セゴビア旧市街
・サン・マルティン教会
・マヨール広場
・セゴビア大聖堂
・カサ・デ・ロス・ピコス
・聖アンドレア教会
・アルカサル・デ・セゴビア
・ラ・ベラ・クルス教会

▼宿泊場所
・イントゥール・ パラシオ・サン・マルティン

▼食事をした場所
・Las Murallas
・Delicious

エリア アビラ(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 観光バス 徒歩

この日は朝9時発の観光バスでアビラとセゴビアに向かいます。出発場所はサント・ドミンゴ駅近くの旅行会社前。ホテルから徒歩5分ほどだったのでそんなに早起きする必要もなくよかった！

座席指定ではないので、ちょっと早めに行って好みの席を確保するのがおすすめです！

マドリードからアビラまではバスで1時間半ほど。昨日の雨が嘘のような快晴！マドリード市内を抜けるとまるでゴビ砂漠のような景色が広がります。

綺麗な景色！！青空が最高です。

アビラに到着。「城壁と聖人の町」として知られ、ローマ帝国時代に造られた石塀の跡に建てられた城壁と聖テレサの活動拠点として知られる教会群が世界遺産に登録されています。

まずは旧市街に入る手前にある展望台的なスポットでトイレ休憩。アビラのロゴの前で写真撮影！

高台からアビラ旧市街や城壁を眺めることができる「クアトロ・ポステス」。標高1,000m以上の場所にあるので、マドリードに比べると気温が低く過ごしやすい。

逆光で残念だったのですが城壁で囲まれた旧市街が見渡せて最高でした。再度バスに乗って旧市街に向かいます。

アービラの旧市街と塁壁の外の教会群 旧市街・古い町並み

間近で見るアビラの城壁。もともとはイスラムとの戦いのために造られたのですが、その後何度も修復され続けてきたからこそこの状態で残っているのでしょうね。

アビラ城壁 史跡・遺跡

バスを降りガイドツアーが始まります。今回は参加者が多かったようなので、スペイン語班と英語班に分かれてツアーを楽しみます。ちなみに僕らは英語班、ガイドの方の英語が非常に聞き取りやすくありがたかった！

まずはサン・ヴィセンテ・バシリカへ。ここはローマ帝国時代にキリスト教弾圧にあい、ローマ神への信仰を拒絶した聖ヴィセンテにちなんで建てられた教会。

サン・ヴィセンテ・バシリカ 寺院・教会

入口の装飾が本当に見事！！

サン・ヴィセンテ・バシリカ 寺院・教会

教会内は意外と奥行きがあり、細部の装飾がとにかく鮮やか。カトリック教会の中でもここは「バシリカ」と呼ばれ、ローマ教皇から与えられる特別な称号をもつ場所。世界各地にあるカトリック教会の中でも特権が与えられた特別な教会なんです。

サン・ヴィセンテ・バシリカ 寺院・教会

眩しいほどの金の装飾とそれらを支える大理石の重厚感。迫力ありますね。

サン・ヴィセンテ・バシリカ 寺院・教会

ガイドツアーはどこか自由度がなく忙しいので不得意なのですが、個人観光では得られない情報が入ってくるのがいいところですよね。こうやってガイドさんの話を聞くのも貴重な時間！

サン・ヴィセンテ・バシリカ 寺院・教会

ヴィセンテ、サビナ、クリステタ3兄弟の墓廟。見事なロマネスク装飾です。

サン・ヴィセンテ・バシリカ 寺院・教会

墓廟には物語が描かれた装飾が施されています。日光東照宮の三猿のような感じなんですかね。

サン・ヴィセンテ・バシリカ 寺院・教会

教会を後にして旧市街に入ります。

城壁には9つの門があるのですが、その中でも旧市街の東側にあるサン・ビエンテ門は2つの円柱が非常に重厚な印象を与えます。バス停や駐車場が近いので、観光に訪れる場合はこの門から旧市街に入る方が多いはず。

アビラ城壁 史跡・遺跡

旧市街にあるメルカードチコ広場。この広場にはアビラの市役所や聖テレサが洗礼を受けたという教会があります。また、テラスがあるカフェやレストランもも豊富で、ランチ時間には混み合うそうです。

こちらが広場にあるアビラの市役所。規模は小さくこぢんまりとしているのですが、それがなんかまた雰囲気があって素敵なんですよね。

アビラ旧市街の街並み。城壁の中はまるで時間を遡ったかのような景色が広がっており、ここで日々当たり前に生活している人のことを忘れそうになってしまうくらいです。

メルカードチコ広場から少し歩いてサンタ・テレサ修道院へ。ここは聖テレサが幼少期を過ごした生家の跡地に建てられたバロック式の修道院で、中に入ると奥には彼女の寝室が再現された部屋があったり、修道院の隣には彼女の指が展示されていたりします。

サンタ テレサ修道院 寺院・教会

修道院の前にある広場にある聖テレサの銅像。聖地として巡礼する人が多く、人気の観光スポットになっているようです。

サンタ テレサ修道院 寺院・教会

修道院の中はこんな感じ。たまたまミサが行われている時間だったので雰囲気的に写真撮影はしにくかったのですが、内部は結構シンプルな造りでした。

サンタ テレサ修道院 寺院・教会

修道院の左奥にあるのが聖テレサに関する内容が展示された場所。天井の装飾も見事です。

サンタ テレサ修道院 寺院・教会

聖テレサの寝室を模したのがこちらの部屋。窓がなく非常に暗い場所だったのですが、本当にこんな環境で過ごしていたのでしょうか。

サンタ テレサ修道院 寺院・教会

サンタ・テレサ修道院から更に少し歩いて城壁周辺を散策。城壁にある門のほとんどはこれくらいの小さな規模のものなんですね。

アビラでのガイドツアーの最後は大聖堂。スペインで最初のゴシック様式の大聖堂で、一部が城壁と一体化しているのが特徴的です。

アビラ大聖堂 寺院・教会

ライオンが好きなお国柄なのかな、大聖堂の前で狛犬のように佇んでいました。

アビラ大聖堂 寺院・教会

最後にサン・ヴィセンテ・バシリカ近くにあるレストラン「Las Murallas」でタパス1品と飲み物1杯頂いてからしばしの自由行動。団体行動なので複数人との相席だったのですが、ツアーにタパスが含まれているとは知らなかったのでラッキー！スペインオムレツはまだ食べてなかったですしね！

Las Murallas 地元の料理

飲み物はビールをチョイス。このままここでランチにしてもいいのですが席の移動はNGということで、相席のままの食事は避けたかったので早々に退散。レストランの1階にはお土産屋さんもあるのでおすすめです！

Las Murallas 地元の料理

観光客用でしょうか、こんな可愛い乗り物が市内を回っていました。今回はちょっと時間がなかったので乗れなくて残念。とは言っても旧市街はそんなに広くないので、徒歩で十分なんですけどね。

ちょっとだけ歩いて「Delicious」というファストフード的なお店を発見。あまり時間がなかったので急いで注文。ここでランチを食べておかないとマドリードに戻るまで時間がないので大急ぎ。

ケバブを注文したらなんとパンに挟まれて出てきました。完全にピタだと思っていたのでちょっと意外でしたが、パンがカリカリで美味しかった。

ポテトは棒状の真ん中がくり抜かれているようなユニークな形でした。ケチャップをすくって食べられるので便利っちゃ便利！

なんとか待ち合わせ時間に間に合い、バスでセゴビアに向かいます。アビラから1時間半ほどとのこと。

セゴビアに到着。車内でとうとしていたらあっという間に着いちゃいました。バスを降りてまず15分のトイレ休憩。とは言っても公衆トイレがあるわけではなく、近くのカフェなどで何かを頼んでトイレを利用させていただくスタイル。

セゴビア旧市街とローマ水道橋 旧市街・古い町並み

トイレには行きたかったので、近くのジェラート屋さんに駆け込んでアイスクリームを注文。シエスタ直前だったのでギリギリでしたが店員さんが優しくて助かった。

無事にツアーに合流！紀元前1世紀頃に造られたに全長約800mもあるローマ時代の水道橋が見事。緩い傾斜で生活水を山から運んでいたようですが、イスラム教徒の占領時による破壊で使用不能に…。旧市街とともに世界遺産にも登録されています。

ローマ水道橋 建造物

高さは30mほどもあるのに幅は3m弱という細長さがとにかくすごい。これを接着効果のあるモルタルなどを使わず、石材の積み上げだけで造り上げたなんて信じられない。ローマ帝国時代の建築技術は圧巻です…。

ローマ水道橋 建造物

少し歩いて旧市街にあるサン・マルティン教会へ。12世紀のロマネスク様式の教会で、敷地面積も広く堂々とした佇まいです。

サン マルティン教会 (セゴビア) 寺院・教会

教会前の広場はサン・マルティン広場と呼ばれているそうなのですが、中央には16世紀のスペイン王カルロス1世に対して反乱を起こし、セゴビアで処刑されたフアン・ブラボの銅像があります。

サン マルティン教会 (セゴビア) 寺院・教会

教会前の広場を囲むのは14-15世紀の貴族の邸宅です。外壁がかわいらしい！

また少し歩いてマヨール広場に到着。旧市街の道は結構狭いので、いきなり開かれた場所が現れて開放感がありました。

マヨール広場 広場・公園

広場にはカフェやレストラン、お土産屋さんなどが多く、時間の限られたガイドツアーでなければちょっとゆっくり休憩したかった場所。セゴビア大聖堂が一角にあるのですが存在感がすごい！

マヨール広場 広場・公園

マヨール広場からセゴビア大聖堂へ。カルロス1世の絶対主義に対する16世の反乱「コムネロスの反乱」で大部分が破壊されましたたが、そのカルロス1世が再建に着手し200年以上断った18世紀後半に完成。これでもかというほどのゴシック様式で、スペイン最後のゴシック建築とも言われています。

セゴビア大聖堂 寺院・教会

聖堂内の見どころはなんと言ってもゴシック様式だからこその天井の高さ。中でも司祭席と回廊の装飾は見事です。

セゴビア大聖堂 寺院・教会

敷地面積が広く、聖堂内の中庭に繋がる廊下の装飾もさすがです。

セゴビア大聖堂 寺院・教会

中庭は特別迫力あるわけではないのですが、開放感はあります。晴れていてよかったなと思える瞬間でした。

ここから更に歩いてアルカサルに向かいます。

セゴビア大聖堂 寺院・教会

セゴビアは建物の外壁の模様が様々で見ているだけで楽しいのですが、中でも特徴的なのが「カサ・デ・ロス・ピコス」。ツンツンしている外壁から「ピコス」と呼ばれているらしい。現在は展示用のギャラリーとして使われてるようです。

ロス ピコスの館 城・宮殿

セゴビア市街の街並みはこのような感じで道路は狭く、道を歩いていると比較的圧迫感がある感じ。ところどころお土産屋さんなどがあるので、立ち寄ってみると楽しそう。入ってみたいお店がいくつかあったのですが、ガイドに遅れて迷子になりそうだったので断念…。

大聖堂からアルカサルに向かう道中にあった聖アンドレア教会。セゴビア大聖堂を見た直後なのでロマネスク様式なのがわかりやすいですね。四角い鐘楼と円柱のバランスも魅力的。

聖アンドレア教会 寺院・教会

セゴビア大聖堂から10分ほど歩いてアルカサルに到着。ここはディズニーのシンデレラ城の参考にされたお城のひとつだそうです。

アルカサル デ セゴビア 城・宮殿

塔のツンツン感は確かにシンデレラ城を彷彿させますね。でもすてきだなって思うのは外壁！場所によってデザインを変えているのがいいですよね。

アルカサル デ セゴビア 城・宮殿

アルカサルの中は様々な展示物があります。鎧などの武器系が多め。

アルカサル デ セゴビア 城・宮殿

ステンドグラスも教会のそれとはデザインが異なりますね。さすがお城っていう感じ。

アルカサル デ セゴビア 城・宮殿

アルカサル内を見学する上での最大の魅力は天井なのではないでしょうか。きらびやかですね。

アルカサル デ セゴビア 城・宮殿

アルカサルは高台にあるので旧市街の外の町並みも楽しめます。天気がよく本当によかった！

アルカサル デ セゴビア 城・宮殿

写真の中心にあるのがラ・ベラ・クルス教会。アルカサルの砦のひとつかなと思っていたのですが礼拝堂とのこと。

ラ ベラ クルス教会 寺院・教会

アルカサルから見た大聖堂。ちょっと距離はあるのですが迫力満点。

アルカサル見学後に30分ほどの自由時間を頂いたので集めているマグネットやスプーンなどのお土産を買ってマドリードに戻ります。マドリードまではバスで1時間半ほど。

びっくりするほど時間通りにマドリードに到着。明日は早朝から妻が仕事なので色々と準備もあり、エル・コルテ・イングレスでお惣菜を購入しホテル内で夕食。ホテルからすぐなので本当にありがたい。

エル コルテ イングレス (プレシアドス通り店) 百貨店・デパート

ホテルに戻ってきました。ホテル前の広場の様子。

明日は妻は仕事、僕は美術館をまわりたいと思います。

イントゥール パラシオ サン マルティン ホテル