ポルトガルとパリの夏休み～アレンテージョで「骸骨巡礼」カンポマヨールとモンフォルテ編

2023/06/19 - 2023/07/04

今日もアレンテージョ地方にある残りの骸骨堂を２軒めぐります。

宿から1時間程度のドライブ。道はとても走りやすいのですが県道でもみなさん120キロで飛ばします。
途中、トラクターに結構な頻度で出くわしますが抜かさないと後ろがつまってしまいます。しかし追い越し車線はない。反対車線に出て抜くのです。
トラクターはゆっくりなのでともかく、100キロ程度出してるトラックを反対車線に出て抜かすのは結構怖い。

アレンテージョの骸骨堂はこれでコンプリートです。

エリア エストレモス(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

雲が多いですが

朝の散歩に

宿の敷地の外、お向かいは羊牧場です。
コソコソ見ていたらおじさんが車ででかけるところで門を開けてました。
「これbrebis？」と尋ねたら「そうそう！brebis」と教えてくれました。
フランス語が通じる

自家菜園

中庭で朝食。貸切。ちょっと肌寒いです

地産地消。チーズもジャムもハムも

熱々のナタ

果物もジャムも宿の自家製です

おしゃれなフルーツヨーグルト。おいしい…。

オーナーが朝から大変だったというのは、夜に狐が出ていちじくを食べられ、さらに菜園とプールで暴れていったらしい（朝からスタッフがプール掃除してたのはそのせいか）。
菜園にはごつい軍鶏夫婦がいたけど元気でよかった

さらにフルーツ。パンもたくさんあるので翌日からはパンを一切れにしてもらう。
のーんびり朝食は癒される

サロン

ドライブして宿から100キロちょっとのカンポマヨールという街へ。目当ては骸骨堂

街を挙げて（？）骸骨堂を観光資源にするべく頑張ってます。他になにもないので…

アレンテージョで二番目に大きいらしい

窓口に3人の女性スタッフ。「ちょっとアンケートに答えてね」と言われる。

どこから来たのかという問いに「日本、東京」と答えたらどよめきが笑。
アンケートの用紙を見たらみんなポルトガルから観光に来ていたからか

「なんでこの骸骨堂を知ったのか」という問いには、養老先生のご著書を読んでとか、養老先生の経歴を伝えたのだけれど、アンケート用紙には「インターネット」と書かれてしまった。
私の英語力…

エヴォラに比べたら小さいですが、かなり近くで見られるし見応えあります

この髑髏の横に「あなたの骨もおまちしております」と書かれていた。死んだら祀ってもらおうかな

すぐそこに人骨が

ポルトガルだけでなくヨーロッパの骸骨堂を紹介したパネルもあり。力入れてます

トイレのサインもデザインされてる

カンポマヨールの街をちょっと散歩

公園。食事でもしようかと公園内のカフェを見てみるけどビールがメイン

猫が散歩。とりあえず移動前にこの公園ならトイレあるだろうとカフェのスタッフに尋ねます。ポルトガル語しか通じませんが「トイレ」という単語を伝えたら教えてくれます。
かわいい東屋の下にあるというのを身振り手振りで教えてくれ、我らがその東屋の下に消えていくまで見守ってくれてました。大変親切です。
そしてポルトガルはどこもトイレがきれい。公園でも安心して無料トイレを使えます

モンフォルテに向かう途中、素敵な湖を発見。車をとめて景色を見ます

モンフォルテ到着したら天気が怪しくなってきました。
Google Mapsが骸骨堂はここにあるというのでこの墓地に入って礼拝堂を見てみましたが骸骨堂じゃない

墓地の外の飼料会社？みたいなところで働いていた男性に骸骨堂の写真を見せて尋ねてみたら「あっち」と手振りで示されるのでとりあえず移動。雨が降ってきて寒い～

Google Mapsの写真の建物（塔）が見つかったのでその横の教会へ。鍵がかかってます。雨も結構降ってきたし、防水カッパでもちょっと寒いし骸骨堂は見つからないし。教会は屋根があるので雨宿りしながら人が通ったら聞いてみようと思うも、人は来ないのに猫がニャーニャー言いながら近寄ってきました。ごめん、食べられるものは何もない。

しかしすごく小さな街なのに教会がいくつもあってどれが骸骨堂かわからない。雨が降っているしフードを被るだけでは寒い雨だから、すべての教会をまわるのも結構大変

街には必ずあるはずのインフォメーションも地図で見つけられなかったけれど、市役所はあるのでとりあえずそこに行って尋ねてみることにして雨の中、歩き出します。

そうしたら男性二人発見、逃してなるものか！骸骨堂の外観写真（Google Mapsの）を見せたら雨の中、案内してくれるという。お互い傘もない中、本当にありがたい

誰も歩いていない中（雨のせいかも）、本当に助かりました。
が、教会は鍵がかかっていて入れない。えー、せっかく来たのに…。途方にくれる。
養老先生のご著書では「インフォメーションセンターのスタッフに鍵を開けてもらった」と書いてあったな…。夫は諦めムード、どうしても来たかった私は諦めきれない。

ふと、教会の隣の建物を見たら骸骨マークが。骸骨堂はこっちじゃない？！と

行ってみたらやっぱり鍵がかかってる笑。
しかし！拾う神あり。扉のガラスが一枚割れていて、そこから中を覗くことができました。

一番小さな骸骨堂。観光客は誰も行かないような小さな街の骸骨堂。見れて感激。
壁が髑髏で埋まってました

車を停めた墓地まで戻ります。雨は上がりました

この墓地もなかなかよい雰囲気でした

そして本日最後の観光はエストレモス

まだ天気悪い。寒い

どうしても来てみたかった「エストレモス市立博物館」。
ホアキンペレイラ（って読むのかな）という人の精緻な木工作品。すごい素敵

かわいい

アレンテージョの民族博物館的で、農家を再現した部屋も興味深い。

アレンテージョ焼きの街も行きたかったけれど、ずっと観光だけじゃなくて宿でもまったりしたかったので見送り。
アレンテージョ焼き、かなり好き

エストレモスといえば土人形

圧巻のコレクションです

実演もやってたみたいでしたが。
コレクションは素晴らしく大変満足。なんならまた来たい

ポサーダだか城だかの横にありました

城壁内の街並み

Eがない？でもきちんとおさまってるしな

エストレモスは博物館以外は見学しなかったのですが、城壁の横の治安はよくなさそう

でもそれがいい、味がある

午後3時くらいに到着して空腹のせいか寒いし、で、博物館のそばの適当なやっているレストランに入り、お茶以外に用意できるものでスープがあったのでぜひ、それ！あったまりたい。
アレンテージョスタイルのトマトスープと野菜のスープを。あたたかく量もたっぷりで美味しかった。安いし

「上の街」と「下の街」とどっちも観光できるようですね

宿に戻ってきたら晴れてた

2匹目の飼い猫に会えた。撫でさせてくれた。
もう一匹は宿のテラスから下をみたら寝てた。グレーのトラ柄で、この猫は人見知りが激しいらしい

宿に戻って途中で購入したワインでアペロ

テラスのアペロ最高

今日は宿で夕食をとります。
前菜はガズパチョ。きゅうりとアボカド。あ、クミンが効いてる！
アレンテージョのロゼワインも一本オーダー。

今日、もう一組のゲストが。ドイツ語を話す若いカップルでとってもシャイ。挨拶をしたら返事をにっこりしながら返してくれるけど、ラテンの「言葉通じなくてもしゃべりたい」のとは違って静か

メインは初めてポルトガルで食べるバカリャウアブラス。こういったいかにもなポルトガル料理って案外出会わないのよね。
ここのは千切りや大きめの乱切りの食感の異なるジャガイモで和えてあったのがよかった。
結構なボリュームでデザートのタルトは二人で一つにしてもらった。
朝食時にオーナーが「今晩のデザートは菜園のさくらんぼのタルトだよ！」って言ってたけど、「さくらんぼがいまいち」だとかでアーモンドをいちじくのタルトだった。どちらも好きなのでうれしい。おいしかったです

ごちそうさまでした

明日はアレンテージョ最終日