2023.03 「春の乗り物まつり」の旅 Vol.8 帰国便・エチオピア航空に搭乗～帰宅

2023/03/16 - 2023/03/18

「どこかへ出かけたい」という欲求よりも「乗り物に乗りまくりたい」という欲求に負けて出かけることに。出発までの１ヶ月ちょっとの間にプランニングやら予約やらでバタバタと過ごしたが、意外とその時間も楽しんでしまう。ということで一部は行程未定なところを残しつつも「陸海空」と乗り物で移動する旅に出かけてみた。

３日間の「乗り物まつり」の旅のメインとなる帰国便。今回の旅でメインとなる２つの乗り物に乗りたくて旅に出ていた。１つ目はＪＲ九州の「QUEEN BEETLE」の乗船。そしてもう１つはこの帰国便だ。実は武漢ウイルスの世界的蔓延で海外渡航ができなくなる前に計画していたが流れてしまったので数年越しの搭乗となる。期待と不安を持ちながら仁川から成田へのフライトを楽しむぞ。

エリア 仁川(韓国)

• 旅行の満足度: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 鉄道 飛行機
• 航空会社: エチオピア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回の旅のもう１つの目的となる乗り物....。これから仁川空港から成田空港までの帰国フライトが目的となる。

仁川国際空港 (ICN) 空港

特に珍しい飛行機に搭乗するというわけではなく、一般的な Boeing 787‐8 なので日本で搭乗することもできる機体だ。では何が珍しいかといえば、これから搭乗する航空会社はアフリカの航空会社のひとつ「エチオピア航空」だということ。アフリカ・アディスアベバへ行くのではなく、この航空会社で成田へ戻るのだ。

仁川国際空港 (ICN) 空港

いろいろと心配したが、搭乗手続きを無事に完了。大行列に並んでなんとか出国することができた。

仁川国際空港 (ICN) 空港

搭乗時刻まで時間があるので、こちらにビバーク。空港内、特に免税店の周辺は賑やかだったが、こちらは利用客がそれほどなく静かだった。

アシアナ航空ビジネスラウンジ (仁川空港) 空港ラウンジ

アシアナ航空のラウンジに寄らせていただいて、真っ先にシャワーを借りる。ラウンジ入口の受付カウンターに声をかけたら直ぐに鍵を貸してくれた。旅先移動中にシャワーを浴びることができるのは非常にありがたい。

アシアナ航空ビジネスラウンジ (仁川空港) 空港ラウンジ

シャワー上がりに生ビール。あれ？生ビールサーバーが無いよ！？。と思っていたらこちらを案内された。専用のグラスを機会にセットするとグラスの底からビールが注入される。

....う～ん、こうする理由ってあるんだろうか？。確かに場所（高さ）を取らなくても良いのかもしれないけれど、グラスの底の部分の複雑さに衛生面でちょっと心配になってしまうよ。

アシアナ航空ビジネスラウンジ (仁川空港) 空港ラウンジ

今日の朝食はホテルで、昼食はかなり遅れてこちらのラウンジでいただきます。

アシアナ航空ビジネスラウンジ (仁川空港) 空港ラウンジ

インスタントのカップ麺。日本でもお馴染みの「辛」と一緒に並んでいた別の方をチョイス。美味しかったな。

アシアナ航空ビジネスラウンジ (仁川空港) 空港ラウンジ

チキンのニンニクソース。温かい料理でこれも美味しかった。

アシアナ航空ビジネスラウンジ (仁川空港) 空港ラウンジ

アルコール関係はこんな感じ。

アシアナ航空ビジネスラウンジ (仁川空港) 空港ラウンジ

いろいろある中から、オカワリでコニャック・ブランデーをいただきます。

アシアナ航空ビジネスラウンジ (仁川空港) 空港ラウンジ

本来ならロックで....といきたかったが、まだまだまったりとできないで水割りで。搭乗までの時間を優雅に過ごす。

アシアナ航空ビジネスラウンジ (仁川空港) 空港ラウンジ

さて、そろそろ搭乗口へ向かいましょう。ターミナルの突端になるような場所なのでラウンジからはかなり移動しないといけないようだ。

仁川国際空港 (ICN) 空港

搭乗口へ向かう動く歩道に乗っていたら、何かとすれ違った。

これいいよね。日本でもやればいいのにな。....例えば大名行列とか。インバウンド客が滞在最後の思い出に刻み込まれること間違いないよ。

仁川国際空港 (ICN) 空港

仁川国際空港の21番搭乗口まであと少し。ラウンジからかなり移動してきたよ。

仁川国際空港 (ICN) 空港

搭乗ゲート前に到着。でも15分ほど遅れるらしい....ならばもうちょっとゆっくり来ても良かったかな？。時間があるので地上係員の方がゲート通過時に実施するパスポートチェックを先にしてくれた。搭乗券にある水色のチェックマークがそれ。

仁川国際空港 (ICN) 空港

当初の搭乗時刻は16:15からなんだけど30分以上遅延している。15分ほどの遅れでは済まないだろうな。まぁ、遅れても明日も休みだからなんとかなるでしょう。

仁川国際空港 (ICN) 空港

定刻の10分前にやっとゲートオープン。みな我先にとゲートに向かうが、係員の方に促されて優先搭乗させていただいた。

これから搭乗するのは Boeing 787-8 / ET-AOT だ。

仁川国際空港 (ICN) 空港

エスカレーターで下り、ボーディングブリッジから機内へ搭乗する。

仁川国際空港 (ICN) 空港

これから初めて利用する航空会社「エチオピア航空」。機首のマークがカッコイイね。おかげで期待が高まる。

仁川国際空港 (ICN) 空港

機内・エコノミークラスは３－３－３のシートアブレスト。そういえばワイドボディの旅客機に搭乗するのは久しぶりだな。調べてみたら2019年11月以来の搭乗となっていた。

私は機内をどんどんと進み機体後部へ移動。

右舷最後尾席に着席。

着席したらまずは「安全のしおり」をチェック。

飛行機に乗り慣れてるとはいえ、飛行機の型式や航空会社によってはルールが違う場合があるからだ。そしてお国柄や航空会社のスタイルを知ることができることも。

搭乗が終わるとスプレータイムスタート。話だけは聞いたことはあったが目の前で繰り広げられるシーンを見ると....大変なんだろうけど、なんだか宗教的なことをしているように見えてしまった。

その後、お約束のエマージェンシーデモがシートモニタに映し出された。

https://www.youtube.com/watch?v=gaailTCuig0

定刻から約30分ほど遅れての出発。

離陸上昇。眼下の飛行機が小さくなっていく。次の韓国はいつになるのかな？。

日系でも韓国でもない航空会社のフライトなので機内で韓国の名残を感じることはそれほどない。ましてアフリカの航空会社なんだから....。

「エチオピア航空？」「アフリカの航空会社？」....そして言われるのは「大丈夫なの？」

大丈夫ですよ！。最新鋭の Boeing 787 を運航しているんだし、世界的航空アライアンスである「スターアライアンス」の加盟航空会社だし....。うん、多分大丈夫だよ（汗。

いったい何をトイレに捨てているんだ。

うん....だ、だ、大丈夫だよ。ちゃんと飛んでいるし（滝汗。

機内設備のアレコレは見なかったことにして....。

お楽しみの機内食は「チキン」or「ヌードル」だったので「チキン」をチョイス。下調べでは機内食のオーダーを聞かずに強制的に配膳されるなどの情報があったのでどうなのかな？と思っていたら普通の対応だった。それに最後列座席、つまり機内食の配膳が一番最後なので期待していなかったんだよね。

機内食は美味しくいただけた。ただおそらく韓国・仁川空港からの積込だからなのだろう、ご飯も美味しかった。これがアディスアベバからのフライトに搭乗していたらどんな機内食が出たんだろう？。

「ビールが無かった」という話がちらほらあったけど、無事に確保。ただ前方での配膳をしているところを見ていたら、どうやら２種類のビールがあってどちらがいいのか？聞いていた。しかし私の時には１種類しか残っていなかったらしく、ビールをオーダーしたらこれが提供された。

食後は機内の照明が落とされてまったりタイム。

機体後方はあまり人気がないので空いていることが多い。空港到着して降機する際どうしても時間がかかってしまうので敬遠するようだ。おかげで隣２席は空席のままで快適な空の旅を楽しめる。

ところで何故にアフリカのエチオピア航空が成田～仁川間を飛ばしているのか？。それはそもそも成田～仁川だけを飛んでいるのではなく、エチオピアの首都・アディスアベバと仁川を結ぶ国際線を飛ばしている。そこから「以遠権」というものを使って仁川から先の成田まで飛行機を飛ばしているのだ（以前はアディスアベバ～香港～成田というルートでフライトしていた）。もちろん以遠権だけの区間（成田～仁川）を利用することもでき、今回の旅のきっかけになったのだ。

仁川から成田までのフライトなのであっという間に着いてしまう。いまは長野県北信をかすめて新潟県と群馬県の境あたりだろうか？。それよりシートモニタに映し出されている地図をよく見てみると....諏訪湖の左に「本州」があるぞ！。さすが日本の中心である長野県！ｗ。

機内の照明も完全に落ちて成田空港へ向けて降下を始める。

犬吠埼を回り込んで間もなく成田空港に着陸。天気が悪いのか機体は小刻みに揺れる。

どうやら成田は雨のようだ。滑走路が濡れていて灯火類が反射して綺麗に見えてくる。

成田国際空港 空港

出発の遅れを取り戻して定刻より15分遅れで到着。

さて、これからが勝負だ。当初予定では大事をとって空港野宿～翌朝・成田エクスプレス～新幹線と計画を立てていてる。というのも検疫でどのくらい時間がかかるのか不明だったから。ちなみに定刻では19:30着で私が本日中に帰宅できる最終列車の出発時刻は20:30発。定刻ですら１時間しかないので今宵は空港泊を当初から考えていた。そして15分の延着....降機しボーディングブリッジを渡り切った先から逆方向へ伸びる行列！？。

「え゛っ！？入国審査場とは反対方向に行列ができてるって何？？」

なんと行列はこれから向かわなくてはならない方向とは逆方向に伸びていて、途中でＵターンしているように並んでいた。こうなればどう頑張っても空港野宿決定でしょう！。まぁ、それを見越して空港野宿用のモフモフ（←？？）も持ってきているし。

成田空港第1ターミナル 空港

実は心の奥底で空港野宿を楽しみにしていたのに....大行列からどんどん離脱して先へ進んでいく人がいるぞ！？。空港職員が並んでいる人に片っ端から声をかけていく。そして私のところに来て「ファストトラック登録してありますか？」とのこと....もちろんしているので私も列から離れて先へ進むことができた。そのあとは検疫でファストトラックの画面確認～入国審査・押印～税関とスムースに進み、気が付けば20:30発のスカイライナー72号の指定券を手に入れていた。

成田空港（第1旅客ターミナル）駅 駅

※帰宅後に購入したスカイライナーの切符を改めて見たら20:01に発券していた。ということは、到着してからあの行列の中（写真が無くて申し訳ないです）10分強で入国できていたんだ。こんなに早く手続きができていたんだから20:13発のJR快速の東京行きに乗車して少しでも安く買えることができたんだなぁぁぁ。もったいない。

成田空港（第1旅客ターミナル）駅 駅

普通列車（快速列車）ではなく全席指定列車で移動できるのはありがたい。座席も確保しパーソナルスペースもあるので浸かれた身体には優しい。

あ、考えてみたら京成のスカイライナーに乗車するのは初めてだ。50分弱で上野まで移動できるんだ。

京成スカイライナー 乗り物

あっという間に京成上野駅に到着。あ、JRの上野駅とは離れているのね？。

スカイライナーに乗車中のうちに明日の成田エクスプレスと新幹線の切符を解約して、このあとの最終の新幹線の切符を手配した。

さて、まだちょっと時間があるんだけども早めに改札を抜けてキオスクで買物をしましょう。さすがにこの時間だとお店が閉まっていてキオスクしかやっていない。駅弁は....無いよね。

上野駅 駅

買物を済ませて次は新幹線の改札を抜ける。出発案内のボードにはまだまだたくさんの出発列車があるように見えるが、21:50発が仙台行きの最終の新幹線で仙台以北へは明朝になるまで出発は無い。

上野駅 駅

上野駅の地下ホームでこれから乗車する東北新幹線「やまびこ223号」を待つ。すると仙台行きにもかかわらず秋田新幹線「こまち」の車両を先頭に入線してきた。

上野駅 駅

そしてこちらも驚き！北海道新幹線の車両で仙台へ向かうようだ。

上野駅 駅

私が乗車した車両は乗車率は50％程度くらいか？。隣席は空席で楽々。

東北新幹線 乗り物

残念ながら駅弁を入手できなかったので、ビールとツマミでガマンする（←何を？ｗ。

宇都宮駅と郡山駅で半分くらいの乗客が下車。車内は閑散として静まり返ってしまった。

いまは白石蔵王駅。夜間停泊（？）の新幹線が反対側ホームの向こう側に停まっている。おっ！昔の東北新幹線を再現したリバイバルカラーの新幹線だ！。

白石蔵王駅 駅

上野を出て２時間で仙台駅に到着。なんならこのまま北海道まで連れてってもらっても構わないんですが....。

仙台駅 (JR) 駅

名残惜しくも下車。乗ってきた東北新幹線「やまびこ223号」も仙台駅止まりなので、どう頑張って乗り続けても新利府駅までしか行けないよね？（違。

仙台駅 (JR) 駅

新幹線はチケットレスで購入していたので紐付していた Suica で自動改札を抜ける。

これで乗り物だらけの旅も終了。今回の旅は「エチオピア航空のフライト搭乗」と「JR九州の QUEEN BEETLE に乗船」の２つが主目的だった。これにいろいろな乗り物に乗りまくったので、ほとんど観光はしていない。「楽しいの？」と聞かれることが多々あるのだが「旅」の大きな手段である公共交通機関に乗るだけで旅の醍醐味を感じることができるので、これで充分なのだ。もちろん旅に出て町歩きや観光、スポーツ観戦するタイプで動くこともあるが、これからもこんな「乗って」「移動して」の旅をやっていきたい。

仙台駅 (JR) 駅