![島根県・津和野の安野光雅美術館に行きたくて、周辺観光を加えて旅してきました。<br />城下町の美しい街並みを、幕末、明治維新に想いを馳せながらのんびり巡る文化的な旅。<br />萩編に続いて、津和野・湯田温泉編です。<br />(スケジュールは、萩編をご覧ください)](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/11/82/93/650x_11829393.jpg?updated_at=1684629538)
2023/04/30 - 2023/05/03
254位(同エリア370件中)
tiquoiさん
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島根県・津和野の安野光雅美術館に行きたくて、周辺観光を加えて旅してきました。
城下町の美しい街並みを、幕末、明治維新に想いを馳せながらのんびり巡る文化的な旅。
萩編に続いて、津和野・湯田温泉編です。
(スケジュールは、萩編をご覧ください)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
(萩編からの続き)
萩バスセンターからバスで津和野駅にやってきました。ほぼ貸し切り状態で、19時頃到着。
JR津和野駅は、新しくて綺麗でした。外にトイレもあって、便利。津和野駅 駅
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駅前には、SLの展示も。
本当は、新山口→津和野間は、SLやまぐちに乗りたかったのですが、平日は動いていないのです・・・津和野駅 駅
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本日の宿は、ゆとりろ津和野ホテル。
オープンしたばかりで、とても綺麗でおしゃれなホテルでした。
夕ご飯は、コース料理。凝ってますね。うつわが良い。
ホテルは、屋上に露天風呂があり、北斗七星が見えました。星座の間を飛行機が飛ぶのを初めて見ました。ゆとりろ津和野 宿・ホテル
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こちらは朝ご飯。こちらも凝っています。
ゆとりろ津和野 宿・ホテル
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5月2日(火)も晴天。
8:30にホテルを出て、津和野の城下町の散策開始。小さな町なので、徒歩でめぐります。津和野カトリック教会 寺・神社・教会
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まずは、津和野カトリック教会。ちょうど明日、「乙女峠まつり」が行われるので、マリア像の御神輿がありました。信者の方々が、こちらを担いで、乙女峠にある礼拝堂に向かうものと思われます。
畳敷きの静かな教会でした。津和野カトリック教会 寺・神社・教会
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殿町は、白壁の土塀に面して、掘があります。
殿町掘割 名所・史跡
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とっても大きな錦鯉がいました。長年暮らしているのかなぁ。
殿町掘割 名所・史跡
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町役場も、歴史ある建物。
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殿町どおりを進むと、津和野川に出ます。
津和野川 自然・景勝地
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太皷谷稲成神社のふもとに来ました。
太皷谷稲成神社 寺・神社・教会
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たくさんの鳥居が奉納された階段を上っていきます。
太皷谷稲成神社 寺・神社・教会
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神社は高台にあるので、見晴らしが良いです。津和野の町は、赤い瓦で美しいですね。
太皷谷稲成神社 寺・神社・教会
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神社の駐車場を抜けると、津和野城跡に向かうためのリフト乗り場があります。朝9時過ぎに乗りました。お花が咲いていて、気持ちよい!
津和野城跡観光リフト 乗り物
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リフトを降りると、城跡まで少し歩きます。コンクリート舗装がされているので、とても歩きやすいです。
津和野城跡 名所・史跡
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本丸。緑豊かで、石垣も美しいです。シャガの花もたくさん咲いていました。
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津和野城跡は、春らんまん。黄色いお花も、たくさん咲いてお花畑状態でした。
津和野城跡 名所・史跡
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山城は、眺めよし。津和野の街並み、安野光雅の描く絵本のようです。
統一感があって、とても可愛い。 -
城跡はこんな感じ。
春の陽気が心地よく、のんびりしてしまいました。津和野城跡 名所・史跡
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さて、復路のリフトを降りて、しばらく歩くと、哲学者の西周(にしあまね)の旧居です。ここは自由に見学することができます。
西周旧居 名所・史跡
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この倉の中に西周の勉強部屋が!
西周旧居 名所・史跡
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左奥が西周幼少期の勉強部屋。倉の中にこんな畳敷きの勉強部屋を作っているの、初めて見ました。
それにしても、山の裾野で、のどかで静かでよいところです。西周旧居 名所・史跡
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西周旧居から、川を渡って反対岸に、親戚である森鴎外の旧居があります。
雰囲気のある鉄橋を渡ります。川の水も澄んでいて綺麗です。津和野川 自然・景勝地
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森鴎外旧居。裏側(?)から入ってしまいました。
森鴎外は、医師になるために10歳で東京に移住したため、津和野には10歳までしかいなかったとのこと。生前帰ることもなく、お墓だけ津和野にあります。森鴎外旧宅 名所・史跡
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こちらは、隣にある、森鴎外記念館。
資料が盛りだくさんで、見応えがあって、面白かったです。1時間半くらい滞在しました。
(なお、鴎外の「ヰタ・セクスアリス」が自伝かのように記念館で沢山紹介されていたので、帰りの新幹線で読破しましたが、非常に笑えて面白い本でした。ぜひご一読を。青空文庫にあります。)森鴎外記念館 美術館・博物館
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記念館を出て、ふたたび城下町の中心地に戻ってきました。津和野川の橋の近くにある、鷺舞の像。
小学校の社会の教科書に写真が載っていて、強く印象に残っています。津和野 鷺舞の像 名所・史跡
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ランチは、津和野名物「うずめ飯」。出汁茶漬けをまぜると、色々な具材が顔を出します。具材を埋(うず)めているから、うずめ飯。
沙羅の木 専門店
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いよいよ、今回の旅のメイン、安野光雅美術館へ。津和野駅のすぐ目の前にあります。商家のような外観で、結構大きな建物です。
安野光雅美術館 美術館・博物館
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素敵な玄関ホール。壁面は、安野さん考案の魔方陣のデザイン。
中庭の回りをぐるりと回るように部屋があり、展示スペースになっています。安野光雅美術館 美術館・博物館
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小さい頃、旅の絵本シリーズなど、安野光雅さんの絵本が大好きでした。繊細で、ヨーロッパな香りもして・・・数学系のもいいですね。
安野光雅美術館 美術館・博物館
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中にはプラネタリウムがあります。安野光雅さんの語りもあり。
「天動説の繪本」とう安野作品が、プラネタリウムの番組に使われていました。
ちょうど、展示室には、その原画も展示されていました。安野光雅美術館 美術館・博物館
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昭和初期の木造の小学校を再現した部屋も。イベントで使ったりしているのかな?
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壁には、小学生のふりして安野光雅さんが描いた書が。
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こちらはアトリエの再現。(昔は洋風のアトリエを使っていたそうですが、徐々に和風がよくなったそうです)
もっと絵の具の付いたパレットとかあったら感じが出ると思いますが、普通の部屋でした。。
美術館の企画展は写真が撮れなかったのですが、美しい水彩画の数々に、来て良かったなぁと思いました。ミュージアムショップでは、関連書籍も沢山扱われていました。安野光雅美術館 美術館・博物館
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さて、美術館を出て、まだ時間があったので、線路を越えて北側の「永明寺」(ようめいじ)に来ました。なだらかな坂を上がっていきます。
永明寺 寺・神社・教会
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山門を受けると、広大な境内。思った以上に立派です。
永明寺 寺・神社・教会
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なんとなく、福井の永平寺を思い出しました。なんとなく。
永明寺 寺・神社・教会
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ここには、「森 林太郎」、森鴎外のお墓があります。
官職も付けず、ただ森林太郎という名だけの墓に入りたい、との遺書に基づいて建てられたもの。若草の木漏れ日が映る、とても素敵な墓地でした。
(江戸~明治のお墓なのか、どれも苔むして、とても古そうでした)永明寺 寺・神社・教会
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さて、もう少し時間があったので、永明寺に近い、乙女峠にも寄ることとしました。
少しだけ細い山道を登っていきます。川も流れていて、高尾山6号路みたい。乙女峠マリア聖堂 寺・神社・教会
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津和野は、長崎からキリシタンたちが流されてきた地。ひどい迫害にあっていたので、その追悼のために森の中にひっそりと建てられた小さな聖堂。中のステンドグラスは、迫害の様子や、聖母マリアに救われる様子が絵本のようなタッチで描かれていました。
明日の「乙女峠まつり」のために、テントが張られたり、まつりの準備がされていました。乙女峠マリア聖堂 寺・神社・教会
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津和野の旅もこれで終わり。
徒歩で、回りきることができました。
16:55発のJR山口線で、湯田温泉に向かいます。津和野駅 駅
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18時半頃に、湯田温泉駅に着きました。
白狐伝説があるそうで、駅前に、巨大な狐の像。
湯田温泉は、飲み屋街もあって、思ったより大きな温泉街です。湯田温泉駅 駅
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一人旅のくせに、巨大なホテルに宿泊。
料理もとても美味しく、ふぐ刺しもありました! 地酒の「山頭火」がめちゃくちゃ美味しかったな~。
温泉も広くて◎。源泉掛け流しは露天風呂だけなので、露天に長居。湯田温泉 ユウベルホテル松政 宿・ホテル
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朝食も豪華で美味。最終日のホテル、ちょっとだけ奮発して良かった。
湯田温泉 ユウベルホテル松政 宿・ホテル
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5月3日(水)
ホテルのすぐ近くにある、詩人の中原中也記念館へ。中原中也記念館 美術館・博物館
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あれ、咳しても一人の人だっけ、と思うくらい知識なかったのですが(それは尾崎放哉の俳句)、なかなか見応えがあって、面白かったです。文学に熱中しすぎて中学を落第したり、一緒に上京した恋人が、仲の良い先輩・小林秀雄のもとに去ってしまったとか、身辺周りの話も興味深かったです。
森鴎外記念館といい、文学にどっぷり浸かりたくなりました(そしてKindleを注文したGW)。中原中也記念館 美術館・博物館
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湯田温泉はそれほど観光スポットがなかったので、足湯のある井上公園(井上馨の像や、中原中也の詩碑〔恋敵小林秀雄の書!〕があります。)などを少し見て、お昼前には、帰路に就きました。
東京から山口は遠かったので、3泊4日のコースにしましたが、ちょうどよく見て回れる旅程だったな~と大満足。井上公園 公園・植物園
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