#171　地中海をフェリーで越えてイギリス領ジブラルタルへ　-2023GW11-

2023/05/07 - 2023/05/07

アフリカ大陸にあるスペイン領セウタを出発し、フェリーでヨーロッパ側のアルヘシラスに向かいます。
船はなんと2020年まで佐渡汽船で「あかね」として活躍していた船でした。


アルヘシラスからジブラルタルに行き、少しだけ街歩きを楽しんできました。

エリア ジブラルタル(ジブラルタル)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 2.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 船 タクシー 徒歩

朝のセウタ。ホテルのすぐ裏にあるフェリペ運河から見る地中海です。
船が9時発なので、8時にホテルを出発しました。
日本は通勤ラッシュの時間帯ですが・・・スペインの日の出は遅いです。

ホテルから10分くらい歩いてフェリーターミナルに到着しました。

フェリーターミナルの中です。
奥の赤いカウンターが今日乗るFRS社のカウンターです。
チケットには出港90分前に来るように・・・と書かれていたのですが誰もいません。

ちなみに、手前の人がいるカウンターは8:30発の便を運航するBALEARIA社のカウンターです。

お土産屋さんもありますが、10時開店のようでした。

セウターアルヘシラス間のフェリーは４社で運行されています。
フェリーは1時間半。高速フェリーは1時間です。

チケットをカウンターで受け取ったら、左のエスカレーターで２階に上がります。

エスカレーターを上がると反対側に手荷物検査のゲートがあります。
この時点で8時15分ですが、8:30発の乗客の検査が始まっていませんでした。

たまたまこの日が空いていただけかもしれませんが、あまり焦って早く来る必要は無さそうです。

手荷物検査後のロビー。
空港みたいですね・・・

FRSは４番乗り場からの出発です。

8:40ごろ、アルヘシラスから来たフェリーが到着しました。
実はこの船、佐渡汽船の「あかね」だった船です。
FRSに売却されて、現在はセウターアルヘシラス間の航路で活躍中です。

乗客が降りきったら乗船開始です。

中はこんな感じです。
佐渡汽船時代とあまり変わりません。

前方はプレミアムシートで少しお高くなっています。
これも佐渡汽船時代もこのエリアが１等でした。

荷物置き場もありますが、閉鎖されていました。
適当に置いておくと盗まれる・・・なんて事前情報もありましたが、
乗客が少なすぎてその心配は全くありませんでした。

船内はフリーでWifiが使えます。
これは佐渡汽船時代にはなかったサービスですね。

9:00　定刻通りセウタ港を出港しました。

あっという間にセウタの街が小さくなっていきます。

外のデッキの看板。
スペインの国内航路なのに、スペイン語が書かれていません。
これも昔佐渡汽船だった名残です。

乗客は全部で30人くらいしかいませんでした。
これで採算とれるのか気になってしまうくらいガラガラでした。
(その分空いていて快適でしたが・・・)

売店もあります。

船なので多少高めですが、ヨーロッパの中では安めだと思います。

船はひたすら北へと進んでいきます。

9:30ごろ、ジブラルタルの脇を通過しました。

ジブラルタル海峡は地中海の要衝だけに、コンテナ船が次々に通っていきました。

あっという間にアルヘシラスが見えてきました。

モロッコのタンジェに向かうフェリーもありました。

こんなに色んな種類のフェリーが並ぶのは日本ではあまりないかもしれません。
昔の大阪南港を思い出しました。

あっという間にアルヘシラスに到着しました。
salida（出口）の方向に進んでいきます。

フェリーターミナルの外に出ました。
バスでジブラルタルに行こうと思ったのですが、日曜日ということもあって便数は平日の3分の1程度しかなく、仕方なくタクシーで行きます。

アルヘシラスフェリーターミナル 船系

アルヘシラスから20分くらいでジブラルタルとの国境に到着しました。
運賃は20ユーロくらいで、高速道路をかっ飛ばしてきた割には安かった気がします。

EUの出国審査が終わったらジブラルタルの入国審査があります。
質問も特になく、スムーズに入国できました。

ジブラルタルに入るとすぐに左側に空港の建物が見えてきます。
空港で荷物を預かってもらいました。

がしかし、ポンドを持っていなかったため慌てて空港内のATMでポンドを下ろして支払いました。
残念ながらユーロは使えませんでした・・・

ジブラルタル国際空港 (GIB) 空港

空港前には両替所もあるのですが、日曜日はお休みでした。
日曜日はATMでポンドを下ろさないとここでは何もできません(笑)

荷物を預けて身軽になったら、街に向けて歩いて行きます。

と思ったら、いきなり滑走路の赤信号に引っかかりました。

ジブラルタル空港の滑走路 散歩・街歩き

ちょうど飛行機の出発時間となったため滑走路は立ち入り禁止になりました。

ジブラルタル空港の滑走路 散歩・街歩き

5分くらい待ったら飛行機が無事に離陸していきました。
動画で無いのが残念なくらい大迫力でした。

ジブラルタル空港の滑走路 散歩・街歩き

飛行機が離陸したらすぐ信号が青になって通行可能になりました。

ジブラルタル空港の滑走路 散歩・街歩き

滑走路が道路になっている世界でも数少ない場所です。
これもジブラルタル名物ですね。

ジブラルタル空港の滑走路 散歩・街歩き

滑走路を横切るのに5分くらいかかりました。

ジブラルタル空港の滑走路 散歩・街歩き

滑走路を過ぎるとジブラルタルの市街地に入ります。

まずは海沿いの道を進んでいきます。

まず見えてくるのがオーシャンビレッジ。
マリーナと商業施設が一体となっているところです。

こちらがオーシャンビレッジのマリーナ。

昨日までいたモロッコとはずいぶん雰囲気が違います。

さらに進むとコモンウェルス公園があります。

さらに南にいくとクイーンウェイ・キー・マリーナがあります。

ヨットがたくさん停泊していました。

景色はきれいなのですが、海沿いはこれといった見どころはありませんでした。

ラギッドスタッフ門のあたりで入国から1時間くらい経ちました。
ここで折り返して空港の方に戻ります。

ジブラルタル大学の壁にトラファルガー海戦の画が描かれています。

トラファルガー墓地

サウスポート門から市街地に入っていきます。

サウスポート門から北側がジブラルタルの中心部。
メインストリートという名前の通りです。

イギリス国旗が揺れています。

ジブラルタル総督府

メインストリートをさらに北に進んでいきます。

フィッシュ＆チップスのお店。

メインストリート

セント・マリー・ザ・クラウンズ教会

メインストリート

エリザベス女王のグッズもありました。

グランドケースメーツ広場。
開放感のある広場です。

グランドケースメーツ広場でメインストリートは終わり。

グランドケースメーツ広場の北側に市街地から出口があります。

ランドポートトンネル。
長さ30mくらいのトンネルです。

北(空港)側からトンネルを見るとこんな感じです。
空港から来ると、この先に市街地が広がっているとは分かりにくいですね。

あとは空港まで一直線です。

ジブラルタル側を振り返って１枚。

滑走路に到着しました。

歩いて滑走路を進みます。

ジブラルタル空港の滑走路 散歩・街歩き

滑走路のど真ん中を歩ける空港はほとんどないですね。
先進国ならまずありません。

ジブラルタル空港の滑走路 散歩・街歩き

こちらが東方向。

ジブラルタル空港の滑走路 散歩・街歩き

こちらが西方向。
滑走路の向こうに見えるのはアルヘシラスの街です。

ジブラルタル空港の滑走路 散歩・街歩き

ジブラルタル空港に戻ってきました。
預けていた荷物を受け取って出国します。

ジブラルタル国際空港 (GIB) 空港

空港から国境はすぐです。
ジブラルタルはイギリス本国と同じく出国審査はありません。

ここの建物でEU入国審査を受けてスペインに再入国です。

この旅行記へのコメント （2）

• It's A Smaller Worldさん 2023/10/13 01:16:58

  ご覧いただきありがとうございます

  佐渡汽船のあかねは仕事で何度か乗船した経験があり、スペインのFRSに売却されたことは知っていました。
  ただし、FRSはアルヘシラスータンジェの高速船も運行しているため、予約した船があかねであるかどうかは乗るまでは分かりませんでした。
  
  船だけでなく、鉄道やバス、たまにヒッチハイクをしながら移動していますが、乗り物はいろんな出会いがあって楽しいですね。

• れいろんさん 2023/10/12 18:44:56

  佐渡汽船で「あかね」！

  小春日和　さま
  
  地中海で佐渡汽船で「あかね」に乗船なさったんですか。素敵な偶然でしたね。
  
  鉄道の好きな人たちは、「元〇〇線の〇車両に乗りに行く旅」などもされていますが、今回の遭遇は全くの偶然だったのでしょうか？
  しかし、すぐ、元佐渡汽船「あかね」とお分かりになるなんて、小春日和さまの知識に感服です。
  
  これからも旅の中で、このような素敵なめぐり逢いがありますように。
  
  　　　　　　れいろん