#169　モロッコの白い街　テトゥアン旧市街　-2023GW９-

2023/05/06 - 2023/05/06

シャウエンからバスで1時間。テトゥアンにやってきました。
ここは地中海に近いことからスペインの白い街とモロッコのメディナが融合した旧市街が世界遺産になっています。
そして、海が近いため市場では多くの魚が売られていて、心なしか他の街より人が穏やかで歩きやすかったです。

世界遺産とは思えないほど外国人が少なく、お土産屋さんもほとんどありませんでした。
その代わり、ローカルなモロッコの生活が感じられる素敵な街でした。

エリア ティトゥアン(モロッコ)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

シャウエンからバスで1時間。
テトゥアンに着きました。
テトゥアンのバスターミナルから旧市街は徒歩で10分くらい。
バスターミナルに荷物を預けて早速散策します。

まずは旧市街の北西の外側にあるフェダン公園。
スペインの雰囲気も感じさせる広々とした公園でした。

フェダン公園の北側から旧市街に入っていきます。
しかし、何と狭い入口・・・

とりあえずまっすぐ進んでいきます。

1～2分進むとラーユーン通りという広い通りに出ました。

ラーユーン通りは両側にお店の並ぶ大きな通りで、多くの人でにぎわっていました。

タジン鍋のお店

ラーユーン通りを少し東に行った辺りは金属製品の並ぶエリアになっていました。

金物エリアを抜けたところで小道を南側に進んでいきます。

スペインさながらの「白い街」。
20世紀初頭はスペインの植民地だったのでその影響と言われています。

ここがアフリカであることを忘れるような景色です。

細い道を進んだら、突然広い広場に出ました。
ここがテトゥアンの中心、ハッサン２世広場です。

ハッサン２世広場を反対側から。
右に見える建物は王宮の入口です。
王宮の中には入れません。

ハッサン２世広場から西にのびるムハンマド５世通り。
こちら側が新市街になります。

ハッサン２世広場の東側にあるルアフ門から旧市街(メディナ)に再び入ります。

ルアフ門からまっすぐのびるのがアハメド・トレス通り。
空が見える開放的な通りで、白い壁と緑色の門が対照的です。

入ってすぐのあたりは貴金属が売られているエリア。

金や宝石、真珠。
ネックレスや時計が売られていました。
緑色の頑丈な門は強盗対策かもしれませんね。

貴金属エリアを抜けるとモスクがあります。

モスク前の水場。

モスクを過ぎると食料品エリアに入ります。
地中海がすぐということもあって、魚介類が多いです。

さすがモロッコ。
タコもイカも何でもあります。

にわとりと

たまご

オリーブも。
壁が白いからか、モロッコのほかの街より清潔感がある気がしました。

そして、お店も少なくなってくると・・・

テトゥアン旧市街の東の端、オクラ門に到着しました。

オクラ門

オクラ門の前は少しだけ広いスペースがありました。

今度は来た道と違う道で西側に進みます。

世界遺産とは思えないくらい観光客がいません。
生活感があって素晴らしかったです。

こう見るとスペイン感は薄いですね。
一見、アジアのようにも見えます。

ここからはテトゥアンの住宅街を迷いながら歩いてみることにしました。

テトゥアンの旧市街はそんなに広くないので、迷っても大したことないです。
悪質な「自称ガイド」もいないので、地元の人も「この先行き止まりだよ～」とか親切に教えてくれました。

そして、テトゥアンは空がよく見える道が多いので、方向感覚が狂うことはほとんどなかったです。

モロッコのようで、モロッコらしくない雰囲気が独得でした。

細い路地を感覚だけでどんどん進んでいきます。

しばらく進むとグラン・モスクが見えてきました。

グランモスク当たりからお店が増えてきて、この辺りは革製品のお店が多いです。

右も左も革製品。
フェズと違ってほとんど地元の人なので、値段も安めでした。

衣料品のエリアを進んでいくと・・・

さっき通った貴金属エリアに戻ってきました。
ところがみんな店じまいをしています。
ちょうどお昼の礼拝の時間でした。
礼拝の時間になると一斉にお店を閉めます。

ハッサン２世広場に戻ってきました。

最後に北側のエリアを歩いて終わりにします。

この辺りは籐のかごや帽子が売られているエリアです。

この辺りは木工品が売られているエリア。
家の中では職人さんが加工していました。

この辺りは陶器のエリア。
タジン鍋が多く売られていました。

シャウエンのような青い街のエリアを抜けると・・・

テトゥアン最大の食料品エリア。

すごいたくさんのニワトリ・・・

魚の種類も豊富

テトゥアンでは地元の人とスペイン語が通じます。
アラビア語と比べればスペイン語の方がありがたかったです。
スペインの植民地だった歴史があるため、外国人＝スペイン語で話しかけるという習慣が残ってるそうです。
歩くたびに「Hola!」と声をかけられました。

くだもののお店

オリーブ

エビ・イカ

手前にアンコウ、奥にエイ。
エイなんてモロッコの人も食べるんですね・・・

カニとタチウオ

魚やのおじさんと仲良くなって、写真撮らせてもらいました。
ポーズがどことなく、すしざんまい。

食料品エリアを抜けるとトゥット門に到着しました。

最初の出発地点、フェダン公園に戻ってきました。
だいたい２時間くらいで一通り旧市街を歩けました。

こう見るとヨーロッパの街なのですが、細い道が迷路のようになっているメディナはモロッコならでは。
だけど、観光地化がまだ進んでいないので、ローカルな暮らしぶりが伺えてとても良かったです。
フェズやシャウエン、マラケシュのような観光地に飽きてしまったら、癒されるのにはちょうどいい所でした。

これでモロッコも終わりが近づいてきました。
次は国境の街フニデクを通って、スペイン領のセウタに向かいます。