北部九州をめぐる旅【SUNQパス】2日目

2023/01/08 - 2023/01/08

北部九州の4県をめぐる

コロナ直前の頃。SUNQパス北部九州版を使った旅行を計画、手配していたが、当時の情勢からすべてキャンセルに。
予算と野望と怨念を積み残し幾星霜、コロナは未だ落ち着かない冬を迎えたが、痺れを切らしてついに決行を決断。

2日目、福岡から熊本、そして天草へ。
天草の世界遺産を巡る。

エリア 天草諸島(熊本)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 観光バス JALグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

【1日目からのつづきです】


おはようございます。
昨夜福岡のナイトライフを堪能？したにもかかわらず、今朝は５時起き。

早々にホテルをチェックアウトし、親富孝通りを通り抜け、天神地下街を突き進んで、、、

天神地下街 市場・商店街

西鉄福岡（天神）駅の上階にある、、、

西鉄福岡(天神)駅 駅

西鉄天神高速バスターミナルへ。
さてさて今日も今日とて「SUNQパス」でバス旅に出発ですよ。

西鉄天神高速バスターミナル 乗り物

西鉄天神高速バスターミナルは福岡の大繁華街天神のド真ん中から九州各地を結ぶ九州の高速バス網の中心地。


九州最大規模のバスターミナルもさすがに朝６時台は閑散としてます。

　

くまモンさんも呼んでいる。
熊本ゆきの高速バス「ひのくに号」に乗り込みます。

高速バス ひのくに号スーパーノンストップ 熊本桜町バスターミナルゆき
西鉄天神高速バスターミナル6:40→


朝早いですけどお客さんそれなりに乗ってます。

毎度の如くしれっと最前列席に。

天神から博多駅まで朝の福岡市内をゆく。
大都会福岡もまだまだ穏やかですな。


千代RPから福岡都市高速2号線に入り太宰府ICから九州道へ。
昨日うどんと梅ヶ餅を喰った基山PAには進入せず通過してノンストップで熊本へ南下していきます。

　

あたらしいあさがきた。
きぼうのあさだ。

九州道を益城熊本空港ICで降りて、、、
西鉄天神高速バスターミナルを出て約2時間。
熊本県の県庁所在地、熊本の街中に入ってきました。

9時前に［熊本桜町バスターミナル］へ到着。

いやはや隣県とはいえ福岡→熊本も結構かかるね。

熊本桜町バスターミナル 乗り物

で、次なるバスを待ち構えるの図。

快速バス「あまくさ号」で天草へ。

で、乗り込みました。
相変わらず最前列席に座るブレない漢。

産交バス 快速あまくさ号 AM[五橋入口・さんぱーる・リゾラテラス・松島]産交車庫ゆき
熊本桜町バスターミナル9:30→


バスの外観撮れなかったな。。。


このバスも行程2時間40分近くあるというのにかなりな盛況ぶり。
熊本市と天草を直通する公共交通機関だからこそ、ってことかな。

快速あまくさ号 乗り物

「あまくさ号」は高速バスではなく快速バス。
っつーことで高速道路は通らず一般道オンリーで走ります。

熊本桜町バスターミナルを出て約1時間。
有明海が見えてきました。

　

　

この日はすごい良いお天気。
一番前の席は陽の光をたっぷり浴びせかけられ暑いの、眩しいの…

九州の三角半島の先端からかつて離島であった天草諸島をつなぐ天草五橋。

九州本土から最初に当たる一号橋の天門橋に突入。
いよいよ天草へ渡ります。

　

橋の向こうは大矢野島。

ここから
一号橋 天門橋
二号橋 大矢野橋
三号橋 中の橋
四号橋 前島橋
五号橋 松島橋

と、五つの橋を渡り、

大矢野島
永浦島
池島
前島
天草上島

を島伝いに渡ってく。

いいね。

　

　

　

　

　

　

　

山国人なので何にもなくても、海の風景にはついついシャッターを切ってしまう

熊本桜町バスターミナルから約2時間。
天草上島の［松島］でトイレ休憩。バス停横のFamily Martでとの事。

トイレは別にいいので、このタイミングで出発前に撮れなかったなバスの外観をパチパチ。

いやー、しかし2時間以上もキョーレツな陽の光を浴びてると、さすがにぐったりしてきますなぁ。。。

　

　

天草上島から天草下島へ、幅わずか50mの本渡瀬戸を跨ぐ天草瀬戸大橋を渡り、ようやく天草の中心地本渡へ。

12時過ぎ［本渡バスセンター］に到着。

しかし、朝7時前に福岡出て、ひたすら乗り続きで天草到着がお昼、半日掛り。
天草遠いなぁ。

マジで乗り疲れました…
いやー、帰りもこの行程を辿るのはキツイなぁ。。。

天草の路線バスの中心地、本渡バスセンター。

今日はこれから「天草ぐるっと周遊バス」という半日のバスツアーに参加します。
半日ガイドさん付きの観光見学ツアーなのにお値段￥1,000。安い！

多分行政からの公的補助金が出てるんだと思うのですが、観光客にとっては非常にありがたい。

本渡バスセンター 乗り物

で、いきなりツアーで1ヶ所目に立ち寄った場所の図。
(多少乱暴な繋がりですがこの間の写真が何も撮られてなかった)

ちなみに前方のオレンジ色の上着の方が本ツアーのガイドさんです。


参加したのは「天草ぐるっと周遊バス」のBコース【世界文化遺産「天草の崎津集落コース】
ユネスコ世界遺産である『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』の天草地域の構成遺産である崎津集落など、ツアー専用のバスで天草下島内を5時間ほどで廻ります。

今回のツアー参加者は9名。私以外はご夫婦かカップルでヒトリ参加はまたしても私だけという…

天草ぐるっと周遊バス 乗り物

①道の駅 宮地岳かかしの里

ここは毎年春に「宮地岳かかし祭り」が行われてるそうで、この道の駅も2021年にオープンしたばかり。

建物自体は廃校になった天草市立宮地岳小学校をそのまま使ってるので、見た目はフツーに学校に見える。

道の駅 宮地岳かかしの里 道の駅

観光客が立っているかと思いきや、かかしです。。。

　

　

　

館内も学校の施設そのまんま。
いろんなかかしが展示されてますが、造形がリアルですね。

展示を観ながらガイドさんが天草地方の婚礼についてなんかも説明してくれました。

ではでは次へと向かうべくバスに乗り込みます。


やっとバスの写真が撮れました。

　

②天草コレジヨ館

戦国時代、天草に南蛮渡来のキリシタン文化が栄えた頃、この天草河浦の地に1591年～1597年宣教師養成のための大神学校(コレジオ、コレジヨ)が開校されていた。その歴史と文化を紹介する施設。

このツアーは施設の入館料等は別払いなので個々に支払います。入館料￥300

しかし館長さんが、ツアー客のために付きっきりで解説してくれるので、お得感ある。

館内にはこの天草の地のキリシタン大名からも派遣され参加した天正少年遣欧使節団が持ち帰ってきたグーテンベルク印刷機の複製や、それで刷られた活版印刷の天草本の展示もあり、歴史好きかつ昔々印刷業界の端くれにいた私には興味深い展示。
写真撮影禁止なのが残念。

天草コレジヨ館 美術館・博物館

次へ移動。
海が見えてきました。もうここは東シナ海ですね。


しかし、相変わらず飽きもせず最前列席に座ってますね。。。

　

天主堂が見えてきました。
いよいよこのツアーの目玉でもある
③世界遺産 崎津集落
です。
(正確には「崎津」の『崎』は『山へんに立と可』)

先ずは集落の山手側の高台にある崎津諏訪神社へ。

崎津集落は江戸時代のキリスト禁教の中、キリシタンたちが信仰を隠し、棄教したかに見せかけて生活を送っていたという痕跡が残っているということから、世界遺産の一部となってます。

この崎津諏訪神社は、潜伏キリシタンが神道参拝を装いながら「あんめんりゆす(アーメンデウス)」と唱えながら信仰を隠していたと。
それは江戸時代後期のキリシタン発覚事件「天草崩れ」の際の潜伏キリシタンの口述に残されています。

　

　

高台の境内から昭和戦前に建てられた崎津天主堂が見えます。

江戸時代300年も信仰を隠して生活していくってちょっと想像つかない。
でも何代にもわたってそんな信仰を続けてたっていうのは、要するに隠しているやり方自体がある意味別個の宗教になっちゃってたんじゃないかな？


しかし、神道の神社からキリスト教の天主堂を眺めるっていうのも妙な気分？

　

参道横のこの建物は崎津天主堂ができる前の旧教会跡との事。

崎津天主堂へ。

中に入らせてもらいましたが、内部は撮影禁止。
畳敷きという珍しい教会です。


ご年配のシスターがひとりでお祈りをされてました。

﨑津教会 寺・神社・教会

　

崎津天主堂は1934年建築。
コンクリート造りで計画されたものの、予算不足で半分は木造建築になったとの事。

ちょうど灰色の部分がコンクリート造りで、白い部分が木造なんだとか。

今となっては静かな漁村に高い尖塔が映えます。

　

崎津は古くは平安時代に遣唐船も寄港し、戦国時代はキリシタン大名が交易の拠点とした港町だったとの事。

今の穏やかな漁村っぷりからは想像もつかないですが、かつては殷賑を極めたそうな。

崎津を出て10分ほどで、

④天草ロザリオ館。
潜伏信仰の際の隠れ部屋なんかも再現されてましたが、こちらも撮影禁止。
ちなみにここも各自で入館料￥300。

で天草ロザリオ館を出てバスに再び乗り、裏手の坂を上がってすぐに、ツアー最後の訪問場所大江天主堂へ。

⑤大江天主堂
日本のキリスト禁教が開けてまだ何年も経ってない1885年(明治18、キリスト禁教撤廃は明治6)に来日し、以後1941年にこの地で没するまで天草での布教に身を捧げたフランス人神父フレデリック・ガルニエが信者たちと共に1933年に建てた教会。

大江教会 寺・神社・教会

ガルニエ神父は1892年に天草に赴任して、以後82歳で亡くなるまでこの地で布教活動を行い、巧みに天草弁を駆使して地元の住民からも「パアテルさん」と親しまれたとの事。

こちらも内部に入らせてもらいましたがやはり撮影禁止。
ちょうど夕方に差し掛かってきて西陽で少し堂内は薄暗く、それがまた厳かな雰囲気を醸し出してました。

大江天主堂は丘の上に建っていて一際目立ちます。



「メリークリスマス」とありますが、クリスマス飾りは1月連休くらいまでとの事。
内部にも少し残ってました。

　

　

　

西陽を浴びて印象的な光景でした。



大江天主堂にてツアーは終了。
途中下田温泉を経由して2組宿泊客を降ろし、本渡バスセンターへ戻ります。

半日のツアーですが、かなりの充実度でした。
帰り道ガイドさんと雑談させてもらいましたが、ガイドの方は高齢な女性で(ボランティアガイドなのかな？)クリスチャンとか、そちら専門ということでは無いみたいですが、生まれも育ちも天草のようで自分の実体験から来る天草の生活や文化がガイド内容に詰め込まれていて、とても良かったです。


ただ残念ながらこのツアー、今年度の春からツアー再編で1日コース￥3,000のコースのみになっちゃったみたいです。

￥3,000でもコスパは良いと思いますけど、行きは飛行機か新幹線を使わないと福岡から日帰りはムリになっちゃいましたね。
ま、バス旅オンリーで行く人間の方が圧倒的に少数派でしょうけど。。。

で、本渡バスセンターで降りて「あまくさ号」で熊本へ戻り、今夜も福岡まで戻る。。。んですけど、そのままツアーバスで天草空港まで乗せてもらいました。

ツアー予約時に空港までで予約しておけば乗せてもらえるんですが、今回急遽ツアー受付時に降車場所をバスセンターから天草空港に変更してもらってます。

空港まで乗車し続けたのは私ヒトリ。

つまり、私が予定通り本渡バスセンターで降りていれば、運転手さんも余計な運転仕事が無かったという…

運転手さん勤務時間延ばさせてしまいごめんなさい。
(ガイドさんはバスセンターで先に降りてます)

っつーのも行きの天草までの行程の長さに懲りてしまい、帰りは急遽福岡までヒコーキで戻ろうと…

もし本渡バスセンターから「あまくさ号」→熊本桜町バスセンターから「ひのくに号」で福岡に戻ると、福岡の到着は日付が変わり午前様になります。
が、ヒコーキだと天草→福岡の所要時間はたったの40分。

このタイパ差、誰が責められよう。。。

そんなこんなで天草唯一の空港、天草空港へやって来ました。

天草空港からはAMX天草エアラインが福岡、熊本、大阪伊丹(熊本経由)を結んでいます。

これから搭乗するのはAMX107福岡空港ゆき。
当日購入なんで定価の￥13,700ですが、バス旅の場合帰りにこれから7時間近く掛かる事考えれば、値段分の価値あるか。。。

天草空港（天草飛行場） 空港

天草エアライン唯一の運用機体ATR 42-600「みぞか号」48人乗り。
天草の海にちなみイルカチックなニクい奴。

ちなみにこんな小さい飛行機乗るのも、プロペラ機自体乗るのも初めてだったりします。

天草エアライン 航空会社

　

天草空港は天草エアラインのみが就航する、滑走路1,000mで、平行誘導路もないような小さな飛行場。

当然、搭乗も機体まで歩いて行ってタラップで直接乗り込み。


しかし間近に機体が見れて良いね。

アサインされた席は最後列の一つ前の窓側。幸い隣は来ませんでしたが、結構な搭乗率。ま、48人しか乗れないですからね。

客室乗務員さんもベテランぽい女性の方お一人で常連らしき方と雑談しながらも、テキパキと業務を進めています。

で、早々にドアも閉まり滑走開始！
小さなターミナルビルが後方へ流れてゆきます。

AMX 107 福岡ゆき
天草18:00→

離陸すると眼下の真っ暗な天草下島からあっという間に有明海に出て、九州島本土上空へ。

ありがとう天草。また何かの機会があったら来たいな。
今度は下田温泉でも泊まってレンタカーか自家用車か車で廻りたい。


0日目に引き続き、日没時にちょうど飛行機に乗ってて日暮れの景色を観ることが出来た。

柳川？　大牟田？　久留米？　鳥栖？
それとも佐賀？
の何処だかわからない都市の上空を飛行。

プロペラ機だからそんな高度高くないと思うけど、もう暗くてさすがに何処だか判らない。


しかし後部の座席で翼から離れてるということもあるからか、それほどプロペラ音も気にならず快適です。

1時間もせずあっという間に福岡空港着陸。
一気に都会にきたな。

福岡空港 空港

でタラップで降りて沖止めから構内運行のバスで到着口まで移動。

　

　

いろんな飛行機の合間を縫って面白いですね。


てな感じで無事到着ロビーに。
そのままさくさく出て福岡空港の前のバス停からバスに乗ります。


西鉄バス 39[月隈団地・桜丘・ひばりヶ丘]上宇美ゆき
福岡空港前→


で、バス乗って4つ目の停留所［席田会館］で下車。

で、バス停の目の前にある「天麩羅処ひらお」の本店へ。
昨日話題に出た福岡三大(四大？)ソウルフードのひとつですね。
ちなみにお店のお隣にはこれまたソウルフードの「牧のうどん」空港店がありますけど、昨日クリアしたんで今回は寄りません。

しかしスゲー行列だな。

天麩羅処ひらお 本店 グルメ・レストラン

以前、8年前に福岡来た時に天神のビルの中にある「天麩羅処ひらお」寄った事あったけど、こんなに混んでなかった気がするけどなぁ。
まあ、みんなバンバン車で来で駐車場停めてるから、ロードサイドのこの本店の方が客多いのかも。

長い行列の果て、1時間近く並んでようやく着席。
その前の並んでる途中で券売機にて購入しておりました。
いろどり定食(はも・エビ・ささみ・イカ・野菜3品)+きす単品+ご飯大盛りで￥1,190。


で、食券を出すとごはん、みそ汁、天ぷらつゆ、塩辛、天ぷらの受け皿となる鉄バケットがドンと置かれます。

以前は塩辛は各自前に取り放題で置いてあったけど、小鉢提供になってしまった。
ここにも値上げの波？

で、カウンター内で店員さんが天ぷらをひたすら揚げてて、揚げたてを都度鉄バケットに提供してくれるってスタイル。

前でに置いてある色札で店員さんは提供する天ぷらの種類を判別してるんですな。

どなたかのサイトでこれを「博多天ぷらスタイル」と称しておりました。

常に天ぷらは揚げたてが提供されるので美味ウマ。

このスタイルは良いよねぇ。
この形式のファストフード天ぷら屋、ぜひワタクシの地元の山国にも欲しいもんですけど。



アツアツ天ぷら堪能して、店出てお向かいのバス停から先ほど乗って来た方向行きのバスに乗ります。


西鉄バス 139都市高[福岡空港・二又瀬・空港通・博多駅]福岡タワー(TNC放送会館)ゆき
席田会館→

博多駅に隣接する［博多バスターミナル］に到着。

本日は博多駅近くのホテルに投宿。

博多バスターミナル 乗り物

　

博多駅前はイルミネーションで良い雰囲気。


そんなムーディーな中をヒトリのしのしと進みゆく漢。

先程天ぷら定食喰うたというのに、今宵もナイトライフと称して、昨晩に引き続きもつ鍋を所望。

今夜は「ウエスト」じゃなくて、ホントのもつ鍋のお店に行こうかと。

しかし、もはや時間も22時台。
とりあえず深夜まで営業しているお店にお世話になります。

もつ鍋専門店 元祖 もつ鍋 楽天地 博多駅新幹線口店 グルメ・レストラン

女性優先席と書いてありますが、当方女性じゃございません。

福岡のお店はもつ鍋でも1人から気楽に注文できて良いですね。

もつ鍋喰って、モツをさらに追加して、〆の麺入れて、追加でまた麺頼んで、、、

延々喰って呑んで。日付変わるくらいまでヒトリ居座ってたような。。。
ちなみにお会計は￥5,630とメモが残っておりました。


店出てホテル戻る時に博多駅の改札の前で終電に乗り遅れた兄ちゃんが駅員にキレてて、警官が駆けつけて来た！
みたいなシーンを観たような気がするのだが、正直どうやってホテルに帰ったのかそもそも思い出せない。。。

【3日目につづく】