2023/03/30 - 2023/03/30
288位(同エリア600件中)
ニッキーさん
3月30~31日、夫とバス旅行で群馬県の「四万(しま)温泉」へ行って来ました。
観光は少なめ。
ホテルに17時間滞在、温泉をゆっくり楽しもうという趣旨のツアーです。
全国旅行支援で一人あたりの旅行費用が5,000円引き。
夫婦で10,000円安くなりました。
群馬県からはクーポンを一人当たり2,000円もらえて、こちらも二人で4,000円分お得。
もちろん群馬県で使わなければいけませんが、お土産代に充てられて助かりました。
ところでこのツアー、不安な点が一つありました。
それは当初、二日目の訪問地に箕郷梅園が入っていたことです。
今年は花の開花が早め。
3月31日だと、むしろ桜。
どう考えても梅はもう終わっています。
何も無い梅園を見るのもがっかりですが、日程優先で決めたから仕方がないか、と諦めていました。
そうしたら旅行社の方で急きょ訪問地を変え、桜のお花見に切り替えてくれていました。
おかげで今年まだできていなかった桜のお花見も堪能しました。
この旅行記は一日目の「上毛野はにわの里公園」までの旅の様子です。
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<旅のスケジュール>
★印がこの旅行記で取り上げた場所です。
一日目 3/30(木)★ 9:00 西船橋集合
★上州牛すき焼きの昼食
★上毛野(かみつけの)はにわの里公園
【四万グランドホテル泊】
ホテル到着後、湯巡り
二日目 3/31(金) ホテル周辺散策
9:00ホテル発
榛名湖の眺望
榛名神社
水沢うどん膳の昼食
地球屋
敷島公園で桜のお花見
西船橋で解散
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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-
午前9時、西船橋に集合してバスに乗り込みました。
今回のツアーは夫婦限定ツアーです。
西船橋から4組8人、松戸で8組16人が乗って来て、総勢24人で出発。
添乗員さんは50代ぐらいの元気な女性、Kさんです。
ベテランらしく、言いたいことを小気味よくズバズバ。
おばちゃん感はありますが、話しやすく頼りになる気がしました。
今年は花の開花が早く、窓の外にはすでに桜が美しく咲いています。
私たちのツアーでは梅園へ行く予定なのに・・・。
すると添乗員さんから嬉しい発表が。
「梅はもう終わっているので、予定を変更して桜を見に行きます」
それは嬉しい。
臨機応変に対応してくれる旅行社には感謝です。
-
今回のツアーは全国旅行支援の対象となり、旅行費用から一人5,000円の補助が受けられます。
加えて群馬県からはという地域限定クーポンが一人2,000円分付与されます。
二人合わせて14,000円分お得になる訳で、これは嬉しい。
クーポンをスマホで受け取れるよう、事前にregion PAYというアプリをスマホにダウンロードしておきました。 -
三芳(みよし)パーキングエリア(下り)でトイレ休憩。
三芳パーキングエリア 下り ショッピングコーナー グルメ・レストラン
-
三芳PAで、添乗員さんのお勧め「いも恋(いもこい)」まんじゅうを買ってみました。
見本写真でわかるように、ぎゅうひの中に本物のサツマイモとあんこが入っています、
1個200円なり。
ふかしたてで熱々。
「すぐに食べます」と言うと開けやすいよう包装にハサミで切り目を入れてくれました。 -
コロナ対策でバスの中は飲食禁止なので、バスに乗り込む前に熱々のを大急ぎで食べました。
サツマイモだけだと自然な甘さ。
おまんじゅうと言うにはちょっと甘みが足りません。
ところがあんこが入っていて、それらが絶妙にマッチしてます。
美味しかった~♪ -
旅行前まで雨続きだったのに、出発の朝には天気が回復しました。
運が良かったです。
ちょうど桜のお花見シーズン。
バスの中からもお花見が楽しめました。
このところずっと雨ばかりだったので、今年はちゃんと桜のお花見ができていなかったのです。 -
昼食は高崎市の「食亭つかさ」にて。
食亭つかさ グルメ・レストラン
-
お店の前のボケの花とメダカの深鉢が目を引きました。
ボケの花があまりにきれいなので造花かと思ったら、本物みたい。
「安田錦」とラベルがついていました。 -
2階の一室、イステーブル席に通されて、上州牛すき焼きセット。
「皆さんごゆっくり」と添乗員さんが行ってしまったら、みんなシーン。
夫婦者ばかりだから、あまりしゃべる人も無し。
まだ隣の人と話すほど打ち解けてもいないし。
想像してみてください。
一部屋に24人もいるのに、シーンと静まり返った中の食事ってすごく不自然です。
誰か率先して仕切ってくれないかな?と思うぐらいでした。
小さい声で「音楽でも流してくれたらいいのにね」と言ってる人もいました。
そのとおりです。
BGMがあれば、おしゃべりしなくても場が持つのに。 -
上州牛のすき焼きはお肉たっぷり。
薄切り牛肉が3~4枚入っていたと思います。
今回のツアーは安いツアーなのに、一日目の昼と夜、二日目の朝・昼・夜と5食ついています。
すき焼きは思いのほか薄味だったけれど、柔らかい牛肉がたっぷり食べられて満足です。 -
昼食後訪れたのは、高崎市の「上毛野(かみつけの)はにわの里公園」です。
これまで、こんな場所があったとは知りませんでした。
ツアーはバスを降りた所で一旦解散。
各自自由に見学します。かみつけの里博物館 美術館・博物館
-
広い敷地には大きな前方後円墳3つ(見学できるのは2つ)、博物館やはにわ工房などが点在しています。
このあたりは5世紀末から6世紀初めの榛名山の大噴火により、昔は火山灰や土石流に覆われていたとのこと。
昭和~平成に発掘が行われ、数メートルの層をはがすと古墳やムラの遺跡が姿を現したのだそうです。
まるでイタリアのポンペイのようではありませんか。 -
まずは一番目立っていた「八幡塚(はちまんづか)古墳」へ向かうことにしました。
外側には「盾を持った人物」の埴輪が置かれていました。
(模様がついているのは洋服ではなくて盾らしい)
墓を悪霊から守るガードマンの役割を果たしたと考えられているそうです。
どこかユーモラスなのが可笑しい。 -
こちらが八幡塚古墳。
大きいです~。
全長96メートルですって。
古墳と言うと草で覆われているイメージがありますが、ここのは石で覆われています。
発掘調査の結果、もとは石で覆われていたとわかり、造られた当時の姿に復元されているとのこと。 -
階段で上に登ってみました。
頂上の高さは8メートル程度ですが、視界を遮るものがないせいか、高く感じます。
周りに筒型の円筒埴輪がずらりと並べられています。
神聖な墓を悪霊から守るための境界だったらしいです。
私たち、結界の中にいるという訳ですか?
ずかずか入っちゃってますけどね。
現在のは復元された姿ですが、説明によると円筒埴輪の数は推定6,000本だったとか。
下に見える丸い部分は中島と言って、古墳の周りに4つあります。
祭祀が行われた場所と考えられているそうです。 -
こんな立派なお墓、いったい誰のお墓だったのか気になりますよね。
発掘された時は古い昔に内部が盗掘されていて、誰のお墓かはわかっていないようです。
ただ、これだけの規模の墓ですから、この辺りを治めていた豪族の王の墓だろうと考えられています。
内部も見学できるようです。
階段を下りてみます。 -
古墳の主が眠っていたはずの石棺。
石棺は身と蓋からなっていて、わかりやすいように蓋が半分に切ってありました。
昔は今見学しているような空間は無く、上から穴を掘り棺を納めて石や土を盛り、内部に封じ込められていたそうです。 -
外へ出て、古墳の頂上からの眺め。
美しい群馬の山々を背景に桜が咲いていて、とても気持ちのいい眺めです。
あの辺りの山が噴火してここが火山灰に埋まったとは想像できません。 -
それにしても立派なお墓です。
今の姿は発掘結果を素にした復元ですが、推定39万8,000個の葺石(ふきいし)が使われていたと言いますから、重機も無い当時、作るのも大変だったことでしょう。 -
人物や動物の埴輪が並んでいた区画を再現した場所。
ここのはレプリカですが、埴輪の実物は後で行く博物館に展示されていました。 -
お酒を飲んで宴会でもやっているかのような埴輪の一団。
でも、これは何かの儀式の場面だそうです。
中央右、王冠をかぶった王に左の巫女が器を差し出しています。
王の両側に王族。
奥には琴を弾く人。 -
遠くから「おーい、こ~こで~すよ~」と大きな声が。
振り返ると、古墳のてっぺんで添乗員さんがこっちに手を振っていました。
これ、相当距離があるんですよ。
添乗員さん、目がいい。
そして声がでかい(笑)。 -
もう一つの古墳へやって来ました。
「二子山(ふたごやま)古墳」といって、こちらはコグマザサに覆われています。 -
二子山古墳の模型になっているレリーフ。
鍵穴の形の前方後円墳。
4つの中島と内堀、外堀。 -
当時はやはり葺石で覆われていたそうですが、今は崩れるのを防ぐためコグマザサで覆ってあります。
-
こちらの古墳は内部へは入れず、石棺の写真だけが置かれていました。
-
そよ風が吹いて、ここ気持ちいい~。
お墓の上を奥へも歩けますが、時間も限られているので、この後博物館へ移動することにしました。 -
はにわの里公園の敷地内にある「かみつけの里博物館」を見学しました。
榛名山の大噴火により、昔は火山灰や土石流に覆われていたこの一帯。
数メートルの層をはがすと古墳や遺跡が姿を現したということで、ここでは埋没した古墳や豪族の屋敷の再現模型、出土した物などを展示しています。
写真撮影は特に禁止されている所以外はOKです。 -
埋没していた豪族の館の推定復元模型。
お濠に囲まれています。
敷地の柵の中は2つに仕切られていて、北側(奥)は従者の居住区、南側(手前)は政治や祭祀を行った儀礼区となっていたようです。
豪族の館の遺跡は、1981年~1983年、上越新幹線の建設にあたり周辺の地盤を調査した結果、発見されたそうです。
ずいぶん近年になって発見されたのですね。 -
巨大古墳造りの想像図。
飯場(はんば)のようなものを建て、たくさんの石を運んでいます。 -
人や動物のさまざまな埴輪。
これは実際に出土した埴輪です。
欠けた部分を補ってあります。
手前、後ろ向きになって冠をかぶっているのが王で、王に巫女が盃を差し出しています。 -
別の角度から。
武人や馬、イノシシもいますね。
手前に並んでいる筒型の埴輪は、古墳の仕切りに置かれた円筒埴輪です。
さっき外で6,000個でしたか、たくさん並んでいるのを見ました。
聖域を守る境界の役割をしたと考えられています。 -
筒形埴輪の作り方を説明したコーナー。
粘土の紐を作り、それを輪っかにしたものを積み重ねてくっつけ、最後に窯で焼いて完成。
思っていた作り方と違いました。
私はろくろを使って作るのだとばかり思っていました。 -
さまざまな「盾持ちビト埴輪」。
何度も言いますが、頭の下は服ではなくて盾なんです。 -
魔除けの役割を持ったと考えられる「盾持ちビト埴輪」ですが、表情はどこかユーモラス。なんだか癒されます。
これなどはかなり整った顔立ちなのではないでしょうか? -
水鳥が魚をくわえている埴輪もありました。
鵜飼いの様子を表しているそうです。
こんなに昔から鵜飼いが行われていたのですね。 -
1500年前の生活ぶりを感じる出土品も。
ムラがあり人々が暮らしていた以上、食器類は出てきて当然ですよね。 -
「金のくつ」。
金ぴかのこの展示は目を引きました。
金メッキした銅板で作られた靴の表と裏です。
「足が痛そう」と思ったけれど、底にもガラス玉がはめ込まれ突起があって、実際には履いて歩くことはできません。
儀礼用か葬送用と考えられているそうです。 -
まだ時間があると思ってゆっくり戻って行ったら、バスのドアの所から添乗員さんに「ニッキーさんたち~、出発時間ですよ~」って大きな声で呼ばれました。
出発時間を勘違いしてました(恥)。
皆さん、お待たせしてすみません。 -
一日目の観光はこれで終わり。
バスツアーでもなければおそらく来なかったであろう「上毛野はにわの里公園」。
近年発掘されたためか知名度は高くありませんが、非常に貴重な遺跡だとわかりました。
見学できて良かったです。
さ、一路、四万温泉へ向かいます。
四万温泉では湯巡りパスポートをもらって2つの宿の温泉巡りをする予定です。
その様子は次の旅行記で。
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旅行記グループ バスツアーで四万温泉へ
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