メキシコ　エルタヒン遺跡(El Tajin) とVeracruz観光　2023年4月

2023/04/06 - 2023/04/08

　メキシコのセマーナ・サンタ連休を利用して、トトナカ人かワステカ人が築いたと言われる「エル・タヒン遺跡」に行ってみました。

　エルタヒンではあいにくの小雨霧雨。
入場料は90ペソと安いですが、修復中かコロナの名残りか奥の広場は行けず、各所ロープで囲われてどこにも登れず残念。でも遺跡の建物自体は小窓のようなくぼみ（壁龕　へきがん）が設けられていて独特な雰囲気で個人的に気に入りました。
西暦600～1200年まで栄え、20か所近くの球戯場があり球戯場の発祥の地とも。

　最寄りというには遠いですが大きな港町のVeracruz(ベラクルス）を拠点に。遺跡まで片道3時間の運転、やっぱり疲れました。
ちなみにベラクルス市内でUberを使おうとしたら、「使える車がありません」というメッセージ。。運用されてませんでした。。


●宿泊：Fourpoints by Sheraton Veracruz x 2泊。
　2400ペソ/泊 （x 7.2円＝約17000円。もしポイントなら12000p）
　通常時なら約1400ペソ、連休効果で高くなってたのに、Bonvoy宿泊カウント2倍ｷｬﾝﾍﾟｰﾝに釣られて現金払い。でも4月後半ですでに50泊超えたので（内15はｷｬﾝﾍﾟｰﾝ上げ底）なので釣られ損な気が。
　ホテルからセントロへは車移動が必須。部屋は冷房があって快適ですがスリッパや歯ブラシは置いてません。

●レンタカー： Avisで中国セダン MG5 x 2日間
　前払い + 保険フルカバー で 4200ペソ（x 7.2円＝約3万円）
　加速力は亀ですが内外の見た目はそんなに悪くはありません、アラウンドビューカメラも付いてます。

　※メキシコは協定外のため日本の国際免許は通用せず、運転には現地免許が必要です。一部の州は日本の免許証も有効ですが。

エリア エルタヒン遺跡周辺(メキシコ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: レンタカー 徒歩 飛行機
• 航空会社: アエロメヒコ航空

　ベラクルス空港に着いたらAvisのカウンターへ行って手続きし、その後空港のドアを出て待つと係員が車で事務所へ連れてってくれました。レンタカーを返す時はこの事務所でと教えられて車をもらって出発です。

　フォーポイントホテルに着くと、バレーパーキングなので入口で係り員に車を渡してから、ホテルに入ってチェックイン。車を出庫の度にチップ20ペソを渡しました。

　まずはセントロへUberで行こうと思って行先指定すると、「ご使用になれる車がありません」と見たこと無いメッセージ、おかしいと思ってUberのホームページで見たら運用地域になってませんでした。Taxiもホテルにありましたが、結局出庫して自分で運転してセントロへ。

　セントロのこの広場、私の持っている古い2019-20年版地球の歩き方には、アルマス広場（Plaza de Armas）と書かれてましたが、Google mapで検索しても出てこず、現在は名前がソカロ（Zocalo de Veracruz）に変わっていました。

　上の写真の奥が市庁舎。他の町と同じようにソカロにはくつろいでる人々がたくさん。

　ソカロには白い大聖堂が面しています。

　メキシコ人同僚曰く、ベラクルスでは市がお金を出して毎週広場でバンド演奏をしてるそうで、この日も18時過ぎから演奏が行われていました。もっと夜までずっとやるかと思ったら、私が夕食終わってさあ見ようと思ったら19時過ぎに終わってしまいました 笑。もっと遅い時間にまたやってるとは思いますが。

　ソカロから歩いてすぐ港へ。港エリアに「アルテサニアス市場（手工芸品市場、いわゆるお土産市場）」があり、上の写真の建物沿いにずらっと店が並んでいました。港町っぽく船系や魚系のものも多かったです。この建物の反対側にコーヒー屋「Gran Cafe de la Parroquia」があります。

　上の写真の右奥に進むと、下の写真のように海が見えます。と言っても人で賑わっていて海が見えませんが。

　港内の対岸にある「San Juan de Ulua　サンファンデウルア砦」もちょっと遠いですが見えます、行きたかったのですが営業時間内に行くことできず。


　下の写真は「Faro Venustiano Carranza」灯台。
Venustiano Carranzaがここを憲法派政権の本部としてたそうです。その後彼は1917年制定のメキシコ憲法下で実施された直接選挙で、メキシコ合衆国の大統領になります。でも政権打倒を目指すオブレゴン陣に1920年に暗殺されてしまいました。オブレゴンはその次の大統領。

　港をブラブラしてから夕食のためにソカロに戻ります。

　夕食はソカロ広場に面したシーフード料理の「Villa Rica Diligencias」へ。内装も高級感あったので一人でラフな格好で入るの少し迷いましたが入店。

　値段は結構高かったです、飲み物含めて合計645ペソ（x7.2＝4600円、チップ15%込）

　右が前菜でセビーチェでライムが効いてて美味しいですが一人では量が多かった。魚料理はニンニクソースを選びました、超とは言いませんがまあ美味しかったです。

　市内に他にも店舗があり、もっとカジュアルな店もあります。

　食事の後は同僚お勧めのカフェ、「グランカフェ　パロキア」へ。先ほどの港にあります。

　ここのカフェ・レチェーロというミルクコーヒーを飲めと言われたので、持ち帰りにして飲みました。感想は、私は普通のコーヒーにミルクの方が良いなという感じでした、ゴメン同僚くん。

　翌朝、朝8時にホテルを出発、近くのスタバでコーヒーとパンを買ってからは休憩なしで遺跡に向かいます。道中は高速道路区間がほとんどで、片道 540ペソ (x7.2=約3900円)。
　エルタヒンに近づくにつれて雲が増え、到着寸前から小雨状態になってしまいました。

　11時に遺跡エリアの入口着、近い駐車場に停めようと　上写真ロータリーの右奥にある小道を進み、下写真の赤い車が右に曲がっている所が入口です。
入口で20ペソを支払い。
　場内は舗装されてないので、出る時に泥のぬかるみでタイヤが空転し運転しづらかったです。

　傘と雨ガッパの売り子がたくさんいて、長い傘は150ペソ、カッパは50。　傘は持って帰れないし、ペラペラのビニールで50ペソは高いけどまあいいやと雨ガッパを買って着ました。

古代都市エル・タヒン 史跡・遺跡

　遺跡手前の広場では早速トトナカ族のボラドーレスの踊りを見ることができました。帰りの13時にもやってました。
　5人で上まで登って行き、1人は上で太鼓と笛を鳴らし、4人はぐるぐる回ります。

　上でグルグルと紐を巻きつけて行きます。

　入場口建物の写真の左手にチケット売場があります。ここは90ペソのチケットを一枚買えばOK。11時に入った時は列は無く、帰る時13時には50m以上の列ができてました。

　左奥にレストランもあり、13時には混んでました。

　建物を抜けてまっすぐ進みます。

　早速遺跡のピラミッドが見えます。なお遺跡敷地内は舗装されてないので、雨が降ると泥べちゃで歩きづらいです。

　入ってすぐにある案内板。残念ながらこれ以外に説明のボードが見当たりませんでした、だからチチェンなどに比べて安いのか？
ガイドブックにもそう書いてあったのでガイド頼めばよかったかと思いつつ、雨の中でしんどいなぁとすでに気が萎えてしまってました 笑

　このマップを見ると、奥の方にもっとデカい建物があったことになるのですが、そちらは進入禁止でした。
　宮殿の柱には13Conejo(うさぎ)という王がその時代に行ったことが描かれているそうです。

　遺跡内は、方角的には南から北へ進む感じです。
まず最初に「アローヨ広場 Plaza del Arroyo」、川(arroyo)は見当たりませんが、一番古いエリアだそうです。先ほどの説明版によればこの広場で商取引が行われたとか。

北側の神殿ピラミッド　（アロヨ広場）

東側の神殿ピラミッド

南側の神殿ピラミッド

西側の神殿ピラミッド

　ほとんどのピラミッドに壁龕（小窓のようなくぼみ）があります。

　左にあるのは「Juego de Pelota de Venus（金星の球戯場）」ですが、ロープが張ってあり行けません。。

　こちらは「Juego de Pelota de Serpiente（蛇の球戯場）」
でもチチェンなどで見たゴールもありませんし、壁も低いのですが崩れてしまったのでしょうか。

　5号神殿

　5号神殿の前には雨の神の石像？がポツンと置いてあります。

　遺跡よりも気になったのが、東の方角にある小山。なんか不自然な気がして、あれもデカい神殿か何かだったように感じます、本当にそうだったら面白いのですが。

　「Pyramide de Nichos（壁龕へきがんのピラミッド）」
壁龕（窓のようなくぼみ）が365日 一年分あるそうです。
このピラミッドの前では人が絶えず写真を撮っていて、時間がたつとさらに人が増えてきました。

壁龕のピラミッド 史跡・遺跡

　階段の脇には渦巻模様の装飾。

左に見えるのは北の球戯場

さらに先にある丘の奥にタヒン・チコ広場があるようだが通行止めでした。

北の球戯場。もはやゴールの輪っかがありません。

見学可能な敷地の一番奥にあった「Gran xicalcoliuhqui」
壁龕の壁がずらっと並んでいて、中には昔は建物があったそうです。その模様からケツァルコアトル神とも関連しているそうです。

　一通り見終わって戻る方向です。

　右のピラミッドは「Templo Azul」、元は青く塗られてたそうですが。

　「青の神殿」と「壁龕のピラミッド」

　最後は来た道を戻って出入口へ行きます。

　チケット売場の建物に博物館がありますが、その前の掲示板に「壁龕のピラミッド」の昔の写真がありました。
　こういう発見当時のボロボロだけど形が残っている状態も遺跡感があって面白いと思うので、復元せずに公開しても良いのではと思います。

ちなみに博物館はやってるのか分かりませんでしたが、パス。

遺跡巡りは次のトゥルムで最後にしようかと思います。

　4時頃にベラクルスに戻り、中途半端な時間だけど簡単な食事を取ろうと、ソカロの南側にある「Gran Cafe del Portal」へ。
軽食と思ってタコスを頼んだら、写真のようにいわゆるタコスと見た目が別物が出てきましたが、トルティーヤで豚肉コチニータ・ピビルを巻いてソースにひたしたものです。美味しかったです。


　メキシコでの遺跡巡りは次のトゥルムで最後にしようかと思います。