2023/03/30 - 2023/04/01
149位(同エリア2107件中)
mom Kさん
- mom KさんTOP
- 旅行記192冊
- クチコミ52件
- Q&A回答26件
- 198,420アクセス
- フォロワー85人
マラッカでもペナンでも“べちゃ”にはよい思い出がある。
満艦飾、電飾などなかったころ。
といっても、ほんの20年前であり、どちらも世界遺産に登録される前にも大観光地であり、もちろん観光客相手のもあった。今ほど溢れてなかった頃。
街角で偶然出会ったのは、おそらく町の人の足がわりとしてのそれであったと、ずっと後で分かった。市場のそばで所在投げに立っていた小柄なおじいさんと、座れる部分を自転車にくっつけたようなベチャだった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 航空会社
- ANA スクート
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
朝6時。
ベッドをそっと出る。 -
マレーの朝は、別の世界。私は知っている。
寝てなんぞいられない。ましてやペナンは13年ぶり。人生はあっという間に終わる。
ホテルへ曲がる目印、この看板に、にっこり。 -
港からタクシーで来たときも、昨夜、夕食に出かけたときも通ったはずなのに見落としている。
-
早起きは三文の得
この辺りは、かつてスパイシーズホテルのような建物が並んでいたということが分かる。 -
朝はこれ。
-
やっとペナン
-
この辺りは、E&Oからは遠い。ジャランジャランできていなかった。
-
軒下向こうに人の動きが見えた。
新聞屋さんだ。
買ってみよう。
読めないのに。星洲の文字が懐かしくて。 -
折り込んでいる男性に挨拶をする。
「新聞を一部買いたいのですが」
奥から販売所の人がでてきて、
♂「そこのアンティから買ってくれ。」
振り向くと、道にはみ出たテーブルで出来立てが並べられたばかり。プラスチック椅子に座りなおしたアンティがにっこり。 -
いっちょ前に新聞片手で歩く私。
朝ごはんは、点心がいいなあ。
その角まで来て、さてどっちに行けばときょろきょろしていた時だった。
♂「どこに行きたいんだ。」と向こうの角の男性から声がかかった。
見れば、脇に”べちゃ”
手帖を取り出し、「この点心のお店に連れて行ってくれる?」
♂「わかった。」 -
私も今乗るつもりでいたわけでなく、彼も客寄せの呼びかけでもなかった。だから、ひょいとこうなった。
ああ、マレーに来て初めてふれる爽やかさ。
「気持ちがいいわあ。」とつぶやいた。
♂「モーニング フレッシュ エア」とゆっくり彼が応えてくれた。
自分にも言っている声。 -
そうそう”べちゃ”は、逆走もできるんだった。
車たちは警笛鳴らさず、速やかに左右に分かれ、徐行。私真ん中。そこのけそこのけ○○夫人が通られます状態。
お出かけ用バジュクロンでよかった。顔は、チャイニーズ系マレーシアンでいけます。 -
植民地当時の建物が立ち並ぶ官庁街を通り抜け、思わぬ観光もし、お願いしたDim Sumのお店に着いた。
♂「ここで食べ終わるのを待っててあげる。ホテルまで送っていくよ。(彼は私が何処に泊っているかは知らない)それで、RM50だけど、どうだい?」
「ありがとう。今私は食べない。このレストランの場所を知りたかったの。ありがとう。歩いて、ホテルまで帰れます。」
彼が要求した料金は、RM.20。
「私は、○○。あなたの名前は、何ですか。」
♂「アイザック」
ああ、ここは覚えてる。E&Oから朝の散歩で出会った、市場。変わらず、野菜も魚も溢れていた。
陽が上り、今日もマレーの暑い一日が始まる。
相方が起きていたら、さっきのお店に行こう。 -
今度は二人でアイザックの元に戻った。
「さっきのお店に連れて行ってください」 -
今度は、植民地時代のコロニアル建築が立ち並ぶ大通りを観光しながら、ペナンの爽やかな朝を楽しむドライブをして到着した。彼が選んだ道。
「7時にあの場所に行けば、あなたに会えますね。そのとき、1時間乗せてください。」
♂「わかった」 -
さあ、ペナンの朝食の始まり。
ジャスミン茶は、この旅で初めてね。
二人ともがぶがぶ。 -
ワゴンがやってきた。甘いのはパス。
つぎは、蒸した点心たち。
これだね。
「ぷりぷり海老シューマイ」 -
大根餅のお味はどうかな。
-
絶品中国粥。
いつ以来だろう。
新竹の市場近く「鳳仙」で食べたのは、少なくとも5年前。あそこの朝食は、アイリッシュブレックファストに匹敵すると、私は確信する。嗚呼、パットに並ぶおかず群。
夕方7時にあの場所に行ってみたが、アイザックは、いなかった。 -
翌朝、7時、私達が出遭えた場所に行った。
数分すぎて、彼はやってきた。
私は、ブルーマンションがみたいと注文した。
それだけで、通じた。 -
昨日と異なり、ウォールアートのある道を通ったり、
-
古い中国家屋の連なる細い道を通り抜けたりしながら、
-
べちゃツアーだから、写真が斜め
-
アイザックは、観光名所だからと見せてくれるために通ってくれたんだけど・・・。
-
ブルーマンションに着いた。
ガードマンは、建物に近づくのをさえぎった。
そうですね。現役世界遺産ホテルです。 -
門の横壁のプレートを読んでいた。
福建省から来島、貿易を主に財を築いたらしい。
アイザックに「あなたも福建人ですか。」
♂「いいえ、私は、客家です。」
ああ、李登輝さんに、私の台湾の娘分の母方ルーツだ。
「クレバーね。」とほほ笑むと、
彼も「そう、クレバーだよ。」と笑う。
「私の名前は○○」と中国名を教えてくれた。私はうれしかった。 -
今回は、スコールは一度もない。
小雨が、あったかな。傘は、ずっと日傘になっている。 -
向こうにホテル
このエリアは、スパイスホテルあたりの中国人街と異なる地区だったに違いない。
炎天下と自動車道路では彷徨い見つけられないところだった。 -
帰りは、また楽しい。私好みを選んでくれている。
♂「あれは、○○だよ。」と振り返るように教えてくれる。 -
同じ中華街でもこちらは観光客は少なさそう。
お土産屋さんを見かけないもの。 -
今朝は ♂「(^^♪mor~ning cle~an air~♪」
詠う様に彼が言う。 -
住宅の壁にひょいと、こんな感じ。
-
青空車窓観光だ。
-
ぐっときました。心の用意がなかったから、一層。
-
「ホテルの方に戻らないでください。」というと、
彼は、「分かった」
私の指示する方向に進めてくれた。
ローカルだけが行くような古いカフェ兼食堂を見つけていた。
一緒に朝ごはんを食べようと私は決めていた。
チェックアウトは、数時間後。もう会えない。
♂「朝ごはん、早くに食べています。」
「では、テタレでも一緒にどうですか。」
♂「フエリー・・・(時計を見せる仕草)・・・」
彼、困ってる。
お客さんとは食事をしないキマリかもしれない。
誰かをフェリーターミナルでピックアップするのかもしれない。(昔のように町びとの足がわりのように)
わたしは、「だったら、これはあなたの朝食です。」と言って、
RM.10を受け取ってもらった。彼は、情けなさそうな顔をして、両手を合わせる。
なんども私たちとさよならをして去って行った。 -
テタレを飲みながら、私はどうしたらよかったんだろうと思っていた。
彼は、客家人。
会えてよかったと思った。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
mom Kさんの関連旅行記
ペナン島(マレーシア) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
ペナン島(マレーシア) の人気ホテル
マレーシアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
マレーシア最安
343円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
0
36