2021/03/31 - 2021/03/31
26位(同エリア353件中)
かっちんさん
岡山と鳥取を結ぶ陰陽連絡路線の役割があった津山線・因美線。
現在は智頭急行経由がメインとなり、津山線・因美線は地域のローカル線となり、昭和の面影が残る駅で多々あります。
3月末に訪れると沿線の風景は桜・桜・桜。因美線三浦駅では桜トンネルの中に停車します。
知和駅(ちわえき)は昭和6年(1931)の開業以来ほとんど手の加えられていない木造駅舎があるので、桜とともにゆっくり見学します。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・牧山クラインガルテンのHP
・朝日新聞デジタル「幸福橋(岡山市北区)」2018年5月26日
・「JR津山線はいいぞ!」のHP:キハ47,120
・津山が誇る鉄道文化遺産「扇形機関庫と転車台のある駅 JR津山駅」
・津山瓦版「可愛い顔の「C11-80機関車」です。」「因美線三浦駅、知和駅」
・トラベルJP「野原に埋もれる列車と木造駅舎!岡山県北の因美線でレトロな鉄旅へ」:美作滝尾駅
・駅と駅舎の写真館「美作滝尾駅(JR西日本・因美線)」、Solano著
・文化遺産オンライン「JR因美線美作滝尾駅舎」
・NHK新日本風土記アーカイブス「美作滝尾駅」
・4トラベル『鉄道文化遺産を次世代へ伝える「津山まなびの鉄道館」~扇形機関車庫と転車台2019~(岡山)』
・4トラベル『旧妹尾銀行と因美線美作滝尾駅を訪ねて~寺院建築風銀行と昭和初期の木造駅舎~(岡山)』
・国土交通省「吉井川」
・サライ「駅開設の喜びが桜花に宿る」:三浦駅
・牛山氏の2023年度秘境駅ランキング「知和」
・つやま小旅「知和駅」
・ちゃり.JP「知和駅:JR因美線 旅情駅探訪記」
・木の情報発信基地「知和駅木造駅舎」
・ウィキペディア「旭川 (岡山県)」「クラインガルテン」「因美線」「滝尾駅」「チッキ」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
いつも紹介する「メルヘンのような家並み」(東海道新幹線 新横浜~小田原間の車窓)
新横浜6:00発の東海道新幹線「ひかり533号」に乗り、10分ほどで右側の窓に現れる「メルヘンのような家並み」。
小高い丘に建つ「湘南日向岡住宅」です。 -
岡山駅到着後、津山線に乗り換え(岡山駅)
次は9:47発の快速「ことぶき号」に乗り、津山へ向かいます。
車内は津山城の桜の花見に行く人で混んでいます。 -
旭川沿いに咲く桜(玉柏~牧山間の車窓)
岡山県中央部を流れる「旭川」。
津山線はこの川に沿って福渡まで北上します。 -
枝を広げる満開の桜(牧山付近の車窓)
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何だろう?この小さな家(牧山付近の車窓)
調べてみると、岡山の市民農園「牧山クラインガルデン」。
水道と調理台を備えた小屋付きの農園です。
「クラインガルデン」とはドイツで盛んな200年の歴史をもつ農地の貸借制度。日本では市民農園を意味します。 -
沈下橋のような「幸福橋」(福渡付近の車窓)
旭川の中流域にある武部(たけべ)町。かつて高瀬舟の発着点として栄えたところです。
旭川に架かるのは「幸福(しあわせ)橋」。高さ約4m、長さ約160m、幅1.5mの橋は福渡と温泉施設「たけべ八幡温泉」を結んでいます。
1986年に完成した橋は、台風やダムの放流で毎年のように流され、修復するたび高さを上げて行ったといいます。 -
桜が見頃の津山線(福渡付近の車窓)
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まもなく津山駅
津山運転区に気動車が並んでいます。
手前のキハ40-2134は、朱色とクリームの国鉄形塗装で、ノスタルジー色と呼ばれています。 -
津山駅に到着
次に乗る因美線(いんびせん)まで40分ほどあるので、駅構内と駅前をブラブラします。 -
3・4番ホームの木造屋根(津山駅)
津山駅は東西南北の路線(姫新線、津山線、因美線)が接続する駅で交通の要衝になっています。 -
気動車が待機する津山運転区(津山駅ホームからの眺め)
駅構内の桜も見頃になっています。 -
後ろに見えるのは「扇形機関庫」(津山駅ホームからの眺め)
旧津山機関区だった「扇形機関庫」は、現在「津山まなびの鉄道館」として公開されています。 -
以前に「津山まなびの鉄道館」を見学(2019年4月4日に訪問)
旅行記にしているのでご覧ください。
『鉄道文化遺産を次世代へ伝える「津山まなびの鉄道館」~扇形機関車庫と転車台2019~(岡山)』
https://4travel.jp/travelogue/11492333 -
SL C11-80の展示(津山駅前)
昭和10年(1935)日立で製造され、津山線には昭和23年(1948)から24年間客貨輸送として走りました。 -
因美線のホーム(津山駅)
大正12年(1922)開業当時からある1・2番ホーム。
因美線は東津山駅と鳥取駅を結ぶ70.8kmの路線(津山~東津山間は姫新線)。
因美線の名前は、鳥取県東部の旧国名「因幡(いなば)」と岡山県北東部の旧国名「美作(みまさか)」が由来。 -
因美線「智頭(ちず)行き」(津山駅)
かつて津山線・因美線は、岡山と鳥取を結ぶ陰陽連絡路線としてその役割を果たしていました。
ところが、平成6年(1994)に智頭急行智頭線が開業すると、陰陽連絡は岡山~上郡間が山陽本線、上郡~智頭間が智頭線、智頭~鳥取間が因美線経由となりました。
なので、津山からの因美線の行先は「智頭行き」となり、ローカル色豊かな路線になっています。 -
車両は「キハ120」(津山駅)
平成4年(1992)から閑散線向けの旧型車の更新用で導入された16mの両運転台の小型気動車です。 -
バスのような「折りたたみドア」(キハ120)
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満開の桜並木が続く「吉井川」(津山~東津山間の車窓)
津山駅を出発するとすぐ「吉井川」を渡ります。
「吉井川」は岡山県東部を流れる一級河川です。 -
黄色い絨毯の「菜の花畑」(高野~美作滝尾間の車窓)
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美しい桜の大木「美作滝尾駅(みまさかたきおえき)」手前
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春の風景「美作滝尾駅」を出発(後方車窓)
因美線の津山~美作加茂駅が開業した昭和3年(1928)に建てられた木造駅舎の「美作滝尾駅」です。
開業当時、滝尾駅が九州の豊肥本線にすでに存在していたので、ここは旧国名を冠した「美作滝尾駅」になりました。
この駅を2年前に訪れたので、その一部を次に紹介します。 -
昭和の出札口風景(2019年4月7日美作滝尾駅を訪問)
当時の駅舎がそのまま残り、昭和初期の標準的な小規模駅舎として国の登録有形文化財に指定されています。
旅行記にしているのでご覧ください。
『旧妹尾銀行と因美線美作滝尾駅を訪ねて~寺院建築風銀行と昭和初期の木造駅舎~(岡山)』
https://4travel.jp/travelogue/11504640 -
因美線沿線の桜風景(美作滝尾~三浦間の車窓)
並行している河川は吉井川水系の「加茂川」です。 -
イチオシ
桜トンネルの「三浦駅」と記念写真(三浦駅に停車中)
地元の駅設置請願により、昭和38年(1963)開設された「三浦駅」。
地元の人たちが開業当時に植えたソメイヨシノが58年経ち、立派な桜トンネルになっています。
ミラーを介して乗車しているキハ120と桜トンネルの記念写真が撮れました。 -
鉄道マニアが訪れる「三浦駅」(後方車窓)
駅名の由来は、鎌倉時代、相模国を本拠とした三浦一族の末裔が「美作三浦氏」となり、この地に「三浦八幡神社(現在、津川神社)」を置いたことによります。 -
見事な桜トンネル「三浦駅」(後方車窓)
カメラマンはこの桜トンネルと列車の写真を撮っているのですね! -
気持ちよく泳ぐ「鯉のぼり」(三浦~美作加茂間の車窓)
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桜に囲まれる「知和駅(ちわえき)」に到着
ここは昭和6年(1931)開業以来ほとんど手の加えられていない木造駅舎があるので降りて見学します。
「知和駅」は牛山隆信氏の秘境駅ランキング(2023年度版)が93位。
どんなところか、ワクワクします。 -
桜と列車のお見送り(知和駅)
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誰もいない静かなホーム(知和駅)
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イチオシ
桜が出迎えてくれる「春の知和駅」
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木製の改札口(知和駅)
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赤いトタン屋根に木造の駅舎(知和駅)
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ホームのコンクリートは「信号てこ跡」(知和駅)
「てこ」と呼ばれるレバーを動かすとワイヤーで結ばれた腕木式信号機や分岐装置が連動して動きます。 -
「信号てこ」とは(2021年7月3日訪問)
北海道オホーツク海側の渚滑線北見滝ノ上駅に残されている「信号てこ」です。
てこのレバーを引くとワイヤーが動き、遠く離れた腕木式信号機が機械的に動きます。 -
イチオシ
昭和を思い出す「木製の改札口」(知和駅)
木枠の窓ガラスと木目が浮き出ている腰壁とあわせ風情があります。 -
出札窓口と改札口(知和駅)
現在は無人駅ですが、以前は出札窓口(カレンダーのある窓)で硬券のきっぷを発売していました。 -
手小荷物貨物取扱所と出札窓口(知和駅)
大きな窓口は鉄道で輸送する手小荷物の取り扱いをしていたところ。 -
待合室とベンチ(知和駅)
窓ガラスが大きく、明るい待合室です。 -
イチオシ
列車が来ない時の静寂な改札口(知和駅)
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落ち着いた雰囲気の事務室(知和駅)
外から窓ガラス越しに室内を眺めることができます。 -
窓の外は満開の桜(知和駅)
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昭和の面影が残る「知和駅」
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建物財産標(知和駅)
昭和6年9月30日と記された知和本屋(駅舎)。 -
駅で必ず見かける郵便ポスト(知和駅)
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イチオシ
窓ガラスに映る青空と満開の桜(知和駅)
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幽霊桜(知和駅)
波打った窓ガラスに桜の花が反射して幽霊桜になっています。 -
駅前のシンボルツリー(知和駅)
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ビャクシンかな(知和駅前)
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イチオシ
桜が彩る春の知和駅
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ポツンと佇む板張りの駅舎(知和駅)
3月末に津山線と因美線を訪れたので、桜の風景を車窓から楽しむことができました。
因美線「知和駅」は、昭和の面影がしっかりと残り、私の少年時代にタイムスリップしました。
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