2019/04/07 - 2019/04/07
12位(同エリア400件中)
かっちんさん
津山市重要文化財になっている「旧妹尾銀行林田支店(旧せのおぎんこう はいだ支店)」は、津山駅から東へ3km弱離れた川崎地区にあります。
旧妹尾銀行は、旧出雲街道沿いに大正9年(1920)、当時の頭取 妹尾順平氏によって建てられました。
その後、第一合同銀行、次いで中国銀行津山東支店となり、昭和48年(1973)まで銀行として使用されてきた建物です。
本館は寺院建築風の外観、内部が折上格天井(おりあげごう天井)、屋久杉と尾州檜を使った上部壁面など、贅沢な造りです。
本館の裏には、赤レンガ敷きの中庭、外壁を石積みで覆われた金庫棟、倉庫として使用されてきた赤レンガ造りの建物などが当時のまま残っています。
銀行の役目を終えた建物は、市が保存を目的に譲り受け、昭和53年(1978)~平成21年(2009)に津山洋学資料館として活用、平成30年(2018)にギャラリーやイベントなどの交流スペース「ポート アート & デザイン津山」として再生されました。
美作滝尾駅(みまさかたきおえき)は、因美線(いんびせん)の津山~美作加茂駅が開業した昭和3年(1928)に建てられた木造駅舎です。
当時の駅舎がそのまま残り、昭和初期の標準的な小規模駅舎として国の登録有形文化財に指定されています。
昭和45年(1970)に駅は無人化され、その時から津山市が駅を管理・維持するようになりました。
また、映画「男はつらいよ」シリーズ最終作となった「寅次郎紅の花」のファースト・シーンが撮影されたところです。
今日は、午前中に旧妹尾銀行を訪れ、夕方に因美線の美作滝尾駅へ向かいます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・津山市観光協会「津山ご城下めぐり旅」「城東地区の街並み」
・津山市教育委員会「城東地区の沿革」「旧妹尾銀行林田支店」
・旧妹尾銀行内展示の説明板
・のとやのブログ「伝統工芸 折上格天井の旅館」
・津山市「寅さんが歩いた風景~美作滝尾駅~」
・駅と駅舎の写真館「美作滝尾駅(JR西日本・因美線)」、Solano著
・文化遺産オンライン「JR因美線美作滝尾駅舎」
・NHK新日本風土記アーカイブス「美作滝尾駅」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
イチオシ
津山城を彩る満開の桜
津山駅近くの吉井川からの眺めです。
今日は津山駅近くから、旧出雲街道を歩き、旧妹尾銀行へ向かいます。 -
なまこ壁の町家(材木町)
城下町の東西に貫く旧出雲街道を挟むように南北の町家が建ち並んでいます。
町家の構造は、つし二階建て(中二階)平入りで、出入り口は東側に寄せて設定されています。
外壁は、一階が下見板張り、二階が漆喰塗なまこ壁と出格子の窓を持ち、両側に袖壁を持つものが津山城下の典型的なものです。 -
旧出雲街道の道標(材木町)
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石垣の上に佇む桜(津山城)
旧出雲街道から外れ、津山城の近くを歩きます。 -
美しい彩りの桜(津山城)
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お茶処「つむぎ」(中之町)
自宅を和風カフェに改装した町家です。
旧出雲街道に戻り、城東地区を歩いています。 -
旧出雲街道と大隅小路の角(西新町)
町家の一階庇の位置が隣同士で良く揃い、庇が長く連続する景観となっています。 -
「和風創作 Gohandocoro がり」(西新町)
古い町家を改装した食事処です。 -
お屋敷と庭園(東新町)
犬矢来(いぬやらい)の置かれた門からの眺めは、旧梶村家住宅の庭園と座敷です。 -
赤レンガ塀に囲まれたお寺かな?(川崎地区)
ここが旧妹尾銀行林田支店です。
津山駅付近から歩いて45分ほどかかりました。 -
イチオシ
正面の玄関(旧妹尾銀行)
大正9年(1920)に建てられた寺院建築風の木造建物の本館と赤レンガで造られた周囲の塀です。
津山市重要文化財となっており、現在はアートギャラリー「ポート アート & デザイン津山」として平成30年にリニューアルオープンしました。
木造二層入母屋造の建物の屋根は、檜皮葺(ひわだぶき)の上に銅板を貼り、さらに玄昌石(げんしょうせき、宮城県産の雄勝石)の天然スレートで葺いています。
玄関は千鳥破風(ちどりはふ)の様式で作られています。 -
趣のある玄関(本館)
開館時間は10時~18時。休館日は毎週火曜日。入場料は無料。
では、本館に入ります。 -
欅(けやき)の一枚板カウンター(本館)
長さ約8mもある一枚板には、玉杢(たまもく、木目が綺麗な渦巻き形の模様)が入っています。 -
銀行の室内(本館)
栂(つが)や欅(けやき)をふんだんに使用しています。 -
豪華な折上格天井(本館)
折上格天井(おりあげごう天井)とは、釘は使わず角材を正確に格子に組み、その上に板を張った格天井と、支輪を湾曲して立ち上げて一段高くした天井のことです。
吉野杉の柾目(まさめ)板を用いています。 -
上部壁面の装飾(本館)
栂の木の柱に、屋久杉の板、尾州檜の格子の素晴らしい飾りです。 -
窓の飾り(本館)
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窓格子(本館)
本館裏の中庭に出て、本館の外観を見ています。
格子は「磯島のちり返し」という技法で作られ、組木に傾斜をつけてちりをたまりにくくしています。 -
石造りの金庫棟
外壁は石積みで覆われています。 -
扉は二重(金庫棟)
外扉は12cmの厚さがあります。 -
レンガ棟と中庭
銀行当時は担保の米などを置くレンガ棟の倉庫でした。
洋学資料館時代は展示室でした。 -
レンガ棟内部
レンガ棟は3部屋に分かれていて、貸しギャラリー、ワークショップスペースなどに活用されています。 -
赤レンガ壁のギャラリー(レンガ棟)
レンガはイギリス積みです。 -
赤レンガ塀
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東松原バス停
旧妹尾銀行を後にし、津山駅への帰りは近くのバス停から東循環バスに乗ります。
この後、旧片上鉄道の見学に行くのですが、これは次の旅行記で紹介します。 -
津山駅の因美線ホーム
夕方になり、因美線(東津山~鳥取)に乗り、美作滝尾駅へ向かいます。 -
因美線智頭行き(津山駅)
16:39、1両編成のディーゼルカーが津山駅を発車。 -
沿線に咲く菜の花(高野付近の車窓)
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まもなく美作滝尾駅(車窓)
田園地帯に佇む静かな美作滝尾駅。
駅前の桜がお出迎えしてくれます。 -
列車のお見送り(美作滝尾駅)
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駅名標(美作滝尾駅)
隣の駅は人名みたいですね。 -
ホームのベンチ(美作滝尾駅)
後ろは板張りの駅務室。 -
台はかり(美作滝尾駅)
台はかりは手荷物小荷物の重量を量っていたのでしょう。
下の穴は腕木式信号機を操作する「信号てこ」があった場所でしょうか。 -
昭和を感じる木造駅舎(美作滝尾駅)
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イチオシ
木製柵の改札口(美作滝尾駅)
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ホームを見守る桜の古木(美作滝尾駅)
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待合室(美作滝尾駅)
待合室のすぐ外はホームです。 -
イチオシ
出札口と手荷物小荷物貨物取扱所(美作滝尾駅)
開業当時の面影がそのまま残されています。 -
小さな窓口の切符売り場(美作滝尾駅)
手荷物を置く台は、きめ細かな心配りが感じられます。 -
ローカルな改札口(美作滝尾駅)
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駅務室(美作滝尾駅)
時刻表、旅客・荷物規程集、切符発行に使う印や鋏、タブレット(通票)、駅員の帽子など、当時の活気が伝わります。 -
駅務室(美作滝尾駅)
古い机や椅子が残されています。 -
駅の玄関(美作滝尾駅)
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昭和初期の標準的な駅舎(美作滝尾駅)
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駅舎の北側(美作滝尾駅)
駅務室、物置などがあります。 -
イチオシ
駅舎の南側(美作滝尾駅)
木枠のガラス窓のある待合室と玄関が見えます。 -
登録有形文化財(美作滝尾駅)
平成20年(2008)に駅舎が登録有形文化財に指定されました。 -
建物財産標(美作滝尾駅)
昭和3年3月30日に旅客上家建築の財産標。 -
桜並木と公衆電話(駅前)
駅前には桜並木があり、公衆電話の屋根がお茶目です。 -
大きな貨物上屋(駅構内)
貨物の荷下ろしに使われた建物とホームです。 -
ピンクの桜(美作滝尾駅)
トラクターが農作業中です。 -
イチオシ
春を彩る因美線(美作滝尾駅)
この列車で津山に戻ります。
今日は大正期の旧妹尾銀行と昭和初期の美作滝尾駅の駅舎など、大切に保存されている古い建物を訪ねることができました。
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