2022/11/01 - 2022/12/05
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kawausoimokoさん
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人生の再生を目指して、「お気に入り」と再会し「初めまして」に出会うために、ロンドン、パリ、ヘント&ブルージュ、デン・ハーグ、アムステルダムを35日で巡りました。
旅の16日目は、またもやルーブル美術館です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 100万円以上
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
2022年11月16日(水):(Day16)
ルーブル美術館を訪れた初日の12日、北方絵画エリアは係員の方が絵画を移動している最中で、展示されていないものがありました。
休館日明けの16日には通常展示になると聞いたので、まずは北方絵画エリアへ。
どうでも良い話ですが、Richelieu翼のこのエスカレーターは私が来た時に動いていたことがありません。
2018年末に訪れた時もこのエスカレーターはたしか動いておらず、今回もこのエスカレーターが動いたことは一度もなく歩いて昇りました。
故障中の表示も何もなく、不思議なエスカレーターです。 -
The Beggars or The Culs-de-Jatte : Bruegel, Pieter I
王冠(王・貴族)、ミトラと呼ばれる僧帽(聖職者)、紙の兜(兵士)、毛皮の帽子(ブルジョア)、頭巾(農民)という社会的階級を暗示させる帽子をそれぞれ被り、体に狐の尻尾を貼り付けた足が不自由な5人の男性が松葉杖をついている。
そして、右手後ろには金属のプレートのような物を持った人。
一体、これは何を表しているのか?
諸説溢れており、その代表例は、
・ネーデルランドの諺「嘘は足なえと同じに松葉杖にすがって歩く」を表し、狐の尻尾は精神の俗化の象徴であり、人は社会的階級に関わらず皆嘘つき
・スペイン支配によりネーデルランドのあらゆる階層の人々が破滅に向かいつつあり、狐の尻尾はこれに対する「貧者の反乱」と呼ばれる抵抗運動のシンボル
更に右手後ろの人物についても諸説あり、
・社会的弱者を顧みない男性
・施しをした後に歩み去る女性
どの説もそうなのか!と思えます。
今回この絵を実際にじっくり眺めると、右手後ろの人物が被る帽子に意味があるように思い始めました。
ブリューゲル(父)は一見すると、農民画に代表されるように、なんだか絵本に見えてしまう程親しみやすく、難しいことを抜きにしてただ眺めているだけでも楽しい絵もあります。
一方、様々な解釈が成り立ち、解説情報を基に眺めながら自分なりに妄想するのも面白いです。
そのために作品のバックグラウンドである作者、環境、国、時代背景、宗教・文化・歴史・・・と果てしない沼にハマっていきます。
気づくと、ルーブルが所持するブリューゲル(父)の絵画は小さなこれだけなのですね。 -
The parable of the blind, after Pieter I Brueghel
オリジナル(ナポリのカポディモンテ国立美術館所蔵)を16 世紀後半のフランダースの画家が複製したそうです。
「マタイの福音書15章14節」の寓話であることはほぼ定説だそうですが、その解釈は諸説あり、
・宗教紛争中のカトリック派とカルヴァン派の指導者に導かれ翻弄される人々は皆地獄落ち
・スペイン人支配者(フェリペ2世の時代)に先導されたネーデルランドはお先真っ暗 -
Diptych with Saint John the Baptist and the Virgin and Child : Jan van Eyck?
こちらは真偽に結論が出ていないようですが、ヘントの祭壇画の翼外側に描かれているグリザイユを想起します。
色を使わないことで彫刻の質感がよりリアルに見えます。
残念ながら、一番楽しみにしていたヤン・ファン・エイク「宰相ロランの聖母」は修復中で展示されていません。
2023年夏頃展示とのことなので、また来ることができれば良いのですが。 -
The lender and his wife 1514 年 : Quentin Metsys
残念ながらルーブル・アブダビにご出張中 -
Sainte Madeleine : Quentin Metsys
マサイスは「金貸しとその妻」があまりにも有名なので風俗画の開祖みたいに思えますが、宗教画も沢山描いていますね。
ダ・ヴィンチとヤン・ファン・エイクが融合したような印象で、位置付け的にはフランドルのラファエロなのでしょうか?(好いとこ取り) -
Pietà : Quentin Metsys
-
The wedding at Cana, with John of Sedano, his son and his wife : Gérard David
ヴェロネーゼ作があまりにも有名ですが、こちらはイエスが水をブドウ酒に変える前のシーンです。
イエスが中心より外れて位置し、花嫁だけで花婿はどこ?と戸惑う不思議な絵です。
そういえば、ブリューゲルの「農民の婚宴」でも花婿が誰なのかはっきりしませんね。それは一体?・・・妄想しだすと、きりないですね。 -
Venus standing in a landscape : Lucas Cranach
帽子とアクセサリーだけを身に着け、独特の妖しい魅力を漂わせたヴィーナス。 -
The Three Graces : Lucas Cranach
大ヒットした妖艶なヴィーナスは工房で沢山描かれたそうで、そのお蔭で多くの美術館にクラーナハはたいがい1枚はありますよね。 -
Portrait of Magdalena Luther, daughter of the reformer Martin Luther : Lucas Cranach
クラーナハは宗教改革の熱烈な支持者だったそうです。
教科書に大概載っているマルティン・ルターの肖像もクラーナハが描いたもので、娘さんの肖像画も描いていた。
娘さんもやっぱりヴィーナス顔! -
TIPSINESS (Richelieu翼地下1F)
比較的落ち着いて食事できるので、お昼に2回利用しました。
ハンバーガー、パスタ、サンドイッチ等のカジュアルフードだけですが、ハンバーガーはまずまずです。
前はルーブルを一旦出て、カルーゼル中二階のフードコートという手がありましたが、再入場できなくなったので館内で食べるしかありません。
午後はSully翼とRichelieu翼0Fのオリエントエリアです。 -
ライオン像 紀元前2,000年頃
シリアの都市マリのダガン神殿の入り口にあったライオン像
グエル公園にもありそうです。 -
「ラルサの崇拝者」と呼ばれる跪く男の像 紀元前2,000年前半
メソポタミア・ラルサのアムル神殿に奉納された像
祈りのポーズが印象的 -
アイベックスが3匹いるカップスタンド 紀元前2,000年頃
メソポタミア・ラルサから出土した供物を捧げるためスタンド
オリエント世界はライオンと山羊が重要なモチーフなのですね。 -
ハムラビ法典 バビロン第一王朝 ハムラビ王治世(紀元前1792~1750年)
1902年、現在のイラン・スーサでフランスの調査隊により発掘され、 同じくフランスのシェイル神父が民法、刑法、商法、訴訟法など、 前文、282条からなる本文、後文の3構成となって記されているこの法典を全訳し、モーゼの十戒よりも更に古い時代の法文が書かれた大石碑であることが解明されたそうです。
シャンポリオンとともにフランスの誇り。 -
門番のライオン 紀元前1400年頃(中エラム時代)
現在のイラン・スーサのインシュナシク寺院の近くで発見された -
門番にしては可愛い
-
円柱の柱頭 アケメネス朝ペルシア ダレイオス1世の治世(紀元前522~486年)
アケメネス朝ペルシアの都スーサ(イラン)にあったダレイオス1世の宮殿の謁見の間の屋根を支えた飾り柱 -
射手のレリーフ ダレイオス1世の治世(紀元前522~486年)
アケメネス朝ペルシアの都スーサ(イラン)にあったダレイオス1世の宮殿のレリーフ -
歩くライオンの像 新バビロニア ネブカドネザル2世の治世(紀元前604~562年)
イシュタル門を通りアルト神殿へと通じる春分の行列の行進路を飾ったレリーフ
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この旅行記へのコメント (2)
-
- norio2boさん 2023/05/18 11:36:26
- 旅行記拝見!
- ルーブルの
ブリューゲル の小品を
表紙の写真に使って頂いて感激です
ルーブルの端っこの
客のいないところに
ぽっんと展示されている作品です
絵画には
2種類あって
美を描いた絵
真実を描いた絵
がまると思っています
ブリューゲル の作品の大部分は後者の
真実を描いた絵
なのです
真実は必ずしも美しいとは限らず
醜く、
見ているものに不快感を与え勝ちです
美の殿堂
ルーブルには相応しくない作品なのかも知れません
ルーブルの解説書に
誰かから美術館に寄贈されたという記述があった記憶があります
素晴らしい旅行記
ありがとうございました
- kawausoimokoさん からの返信 2023/05/18 14:23:30
- RE: 旅行記拝見!
- norio2bo 様
初めて書いた蕪雑な旅行記をお読みいただき、ありがとうございます。
私は2017年にブリュッセルで「ベツレヘムの人口調査 」を見て以来の、ブリューゲルのにわかファンです。
norio2boさんの旅行記を読ませて頂くと、ブリューゲルを始め絵画に非常にお詳しいので、只々、絵画や音楽が好きなだけで体系的な知識は持ち合わせていない私の感想をお読み頂いているのが、なんだか恥ずかしくなります。
旅の目的や興味の対象は本当に人様々で、同じ対象を見たとしてもその受け取り方もまた人様々ですが、いづれにせよ絵画や音楽に興味があると旅がより楽しくなりますよね。
大げさに言うと、生きてて良かった、と思います。
私は一時引きこもりだったのですが、音楽と絵画の力に導かれ、また、旅をするこができるようになりました。
「芸術によって戦争や暴力を止めることはできないが、それらで傷ついた人の心を癒す力を持っている」という言葉を身を持って感じております。
自分の撮った写真の下手さ加減にめげながらも、早や半年も前になってしまった旅行記をコツコツ書いていますが、なんとか完結させたいと思っております。
norio2boさんの旅行記を最初から少しづつ大切に楽しみながら読ませていただいております。
これからもどうぞよろしくお願いします。
kawausoimoko 拝
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