2023/03/31 - 2023/04/01
12位(同エリア1334件中)
旅猫さん
偶々安く温泉宿が取れたので、ふらりと伊豆へ出掛けた。今回は、来宮神社の大楠をもう一度観たいと言う親を連れてお温泉旅である。初日に大楠を観て、伊東温泉に泊まる。翌日は、天気が良ければ、小室山からの眺めを楽しむと言う旅程とした。
(2023.04.02 投稿)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- 近畿日本ツーリスト
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春休みの週末とあって、金曜日でも東京駅は大混雑している。乗り込んだ10時発の特急『踊り子7号』も満席で、取れたのはグリーン車であった。熱海駅で伊東線に乗り換え、すぐ隣の来宮駅へと向かう。
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混み合う列車を降り、人の波に誘われ、歩いて5分ほどの所にある来宮神社に立ち寄る。もう何度も訪れているが、ここ10年ほどで大きく境内が変わり、神聖な感じは失われてしまった。それでも、参道脇の第二大楠は、今でも変わらぬ姿で出迎えてくれた。
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とりあえず、拝殿で参拝を済ませる。以前は静かであった境内も、多くの人で賑わい、何とも落ち着かない。
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大楠へと向かう小路も、舗装されて風情が無くなってしまった。大楠の近くまで来ると、5年前よりもさらに整備されていた。周囲に木の回廊が出来、白馬岩岳マウンテンリゾートにあるような展望デッキまである。
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大楠自体は変わらないようだが、どこか以前よりも存在感が薄れたような気がする。周囲が観光地のように整備され、神秘さが少し感じられなくなったからかもしれない。
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それでも、岩のような強大な幹には、荘厳な雰囲気がある。樹齢二千年は伊達ではない。しかし、もう少し静かな中で観たいものである。
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拝殿に向かって右手には、大きな岩がある。古代には、この岩が信仰の対象だったのかもしれない。
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来宮駅へ戻り、宿のある伊東駅へ向かう列車を待つ。やって来た12時26分発の列車は、金目鯛電車であった。乗り込むと、車内は大いに混んでいた。結局、伊東駅まで座ることは出来なかった。
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伊東駅に着き、まずはお昼を食べることにする。駅前の路地に、蕎麦屋があったので、そこに入る。もう春だが、つい鴨せいろを頼んでしまった。しかし、食べてみると、肝心の蕎麦がいまひとつな上に少なく、つけ汁も少々辛過ぎる。先日、長井で美味しい鴨せいろを食べたばかりであったので、これはがっかりであった。
成木屋 グルメ・レストラン
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駅に戻ると、宿の案内の方がいたので尋ねてみると、近くの駐車場に送迎車が来てるというので、利用することにする。早い時間なので空いているかと思ったが、何と満席であった。10分足らずで着いたその宿は、思いの外大きな建物であった。
少々残念だった宿 by 旅猫さん青山やまと 宿・ホテル
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玄関脇には小さな庭がある。風情はあるが、桜はすでに散っていた。
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まず通されたのはロビーである。そこからも、庭の景色が望めた。
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手続きを済ませ、客室に案内される。広い部屋を用意したと言われたが、12畳一間の普通の和室であった。
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ロビーでもお茶が出たが、部屋でも抹茶と和菓子が出た。考えてみれば、まだ14時前である。14時前から部屋に入れたのは初めてであった。
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しばらく部屋で寛いだ後、早速温泉をいただく。大浴場は6階にあり、入口からは、橋のような通路が続いていた。
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大浴場は、小奇麗な感じで、内湯と小さな半露天の湯舟があった。湯は、無色透明の単純泉がかけ流しである。少々熱めの湯であったが、他に人が居なかったので、ゆっくりと寛ぐことが出来た。
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湯上り後、庭を歩いてみることにした。しかし、その庭はかなり小さかった。桜は終わっていたが、サツキがもう咲き始めていた。
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部屋に戻り、風呂上がりの麦酒をいただくことにする。注文したのは、ベアードビールの『沼津ラガー』である。呑んでみると、とても軽快な味わいである。呑みやす過ぎて、これは危険な麦酒だ。
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18時になり、ようやく夕食である。かなり期待していたのだが、出てきたそれは、普通の旅館とあまり変わらない内容であった。しかも、品数が少ない。味は悪くは無いのだが、これはと言ったものは無い。
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椀物は、桜の形にした薄切りの大根や器も綺麗で上品な味わいである。
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食事のお供には、宿が独自に蔵元に醸してもらった『青山蒼海』をいただく。富士錦酒造が醸した純米吟醸原酒であった。しっかりとした米の旨味があるが、切れもあり、美味しかった。
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先付と椀物の次に、焼き物となった。焼き物は、三種類から選べるようになっており、私は、鯛の桜焼きと油ぼうずの木の芽焼きをお願いした。しかし、味は悪くなかったのだが、小さな切り身で二口で無くなってしまうほどであった。
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そして、もう鍋物である。よくある豆乳鍋であったが、薄くて小さな豚肉が二枚入っているだけで、こちらも食べ応えが無い。
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締めの甘味は、デコポンに、苺とブルーメリー、レモンゼリーが添えられたものであった。見た目は綺麗だが、レモンゼリーはほとんど無かった。
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翌朝、目が覚めると、ちょうど陽が登ったところだった。それには雲一つなく、風もほとんど無いようだ。
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朝風呂に行くと、入れ替え制で、昨日とは違う浴室であった。雰囲気は、こちらの方が良い感じだ。
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露天風呂も、庭園風で風情がある。滞在中に3回風呂に入ったが、すべて貸切状態で、とてもゆったりと入ることが出来た。
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朝食も部屋食である。鯵の干物があり嬉しい。煮物と茶碗蒸し、味噌汁は熱々であり、夕食が冷めたものばかりであったので、少し印象が良くなった。とは言え、この宿の料理は、正直、宿代に対して料理が普通過ぎると思う。今回は安く泊まれたが、通常は3万円以上するそうだ。
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予定では、宿で11時まで過ごすことにしていたが、天気が良いので、早めに宿を出ることにした。9時40分発の送迎バスに乗ったが、またもや満員であった。伊東駅で、帰りの指定券を二本早い列車に変更した。そして、駅前から、10時5分発のバスに乗り、小室山へと向かった。バスも混み合い、その多くが小室山リフトバス停で降りた。
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バス停からすぐの所にあったリフト乗り場は空いていた。そのリフトに乗り、小室山山頂へと登ると、そこからは360度の景色が望めた。春霞でくっきりとは見えなかったが、富士山も薄っすらと見えている。
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小室山には、大島桜が多く生えている。花と葉が一緒に出るが、それがまた美しい桜である。東から南側に掛けては、海が広がり綺麗であった。
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山頂には、広いデッキ状の木道が敷かれている。『小室山リッジウォーク“MISORA”』と言う、如何にも最近整備した感じの名前が付いていた。何とかテラスなど、似たような施設が各地に出来、いかにもこの国らしいと思う。
小室山リッジウオーク MISORA 名所・史跡
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南西側には、大室山と天城山の万二郎岳などが見えている。
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小室山は火山であり、山頂にある窪みは火口の跡である。そこに、小室神社と言う小さな社が建ち、覆うように大島桜がある。東側の展望テラスの下にはカフェがあり、利用者専用のウッドデッキなどもあった。
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大島桜はちょうど満開で、とても美しい。
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せっかくなので、小室神社に参拝する。小田原藩主大久保忠増により、小田原城の西方鎮守として、宝永2年(1705)に創建された社だそうだ。脇には、御神木だという躑躅があった。
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それにしても、大島桜が綺麗である。
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山頂から続く道の脇でも、色々な樹々が芽吹き始め、花も所々で咲いていた。樹に咲く花には、あまり目立たないが、結構綺麗なものも多い。
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山頂からの景色を堪能した後、リフトで降りることにした。山頂をかなり整備したものの、リフトは昭和の観光リフトのままである。しかも一人乗りで、速度も遅いため、観光客が押し寄せたら捌き切れないだろう。実際に、下に降りると、かなりの列が出来ていた。空いている時に乗ることが出来て良かった。
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11時35分のバスに乗り、伊東駅へと戻る。帰りのバスも立つ人がいるほど混み合った。駅へ着くと、ちょうど昼時なので、駅前でまた食事をすることにした。歩いていると、伊東市のマンホールがあった。描かれていたのは、街中を流れる松川で開催される『松川タライ乗り競争』であった。たらいに乗り、漕いで速さを競う競技だそうだ。
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前の日に蕎麦を食べた店の斜向かいに、駅前食堂のような料理が並ぶ店があった。少し悩んだが、面白そうなので入ってみることにした。
阿於喜食堂 グルメ・レストラン
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一番無難なラーメンを注文したが、ほとんど待たずに出て来た。食べてみると、最近は見かけなくなった駅前食堂の醤油ラーメンの味である。地元の人の利用が多いらしく、昼時でもあったので、気付けば満席であった。食後、13時05分発の特急『踊り子8号』に乗り、今回の旅を終える。天気も良く、爽やかな陽気の中での気持ち良い春旅であった。
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この旅行記へのコメント (8)
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- masamimさん 2023/04/17 00:18:31
- 温泉旅館の料理って・・
- 旅猫さんこんばんは!masamimです。
親御さんと温泉旅とは親孝行さんですね。
来宮神社の大楠って知らなかったです。
というより、そばを通るだけで来宮神社には行ったことがないのかも・・
ところで、青山やまとって有名な旅館ですよね。
しかし、高級旅館の夕食が普通って・・
それは悲しくなりますね。
>露天風呂も、庭園風で風情がある。
やっぱり、さすがに宿の設備はいいですね・・
伊東に泊ったのはもずいぶん昔になってしまいました。
いくつかの旅館に泊まりましたが、料理が美味しかった記憶はないですね。
港の近くの、えびなに家内の両親を連れて行きました。
実は私も親孝行^^;
この日の昼食に白田でイセエビの味噌汁など食べていたこともあって、
旅館で出てきた干からびた船盛にがっかり!
それ以来、温泉旅館に泊まる目的はきれいな部屋に大風呂。美しい景色を楽しむところで料理は期待しない。
というのが私の旅のスタイルになってしまいました^^;
- 旅猫さん からの返信 2023/04/20 12:53:46
- RE: 温泉旅館の料理って・・
- masamimさん、こんにちは。
書き込みありがとうございます。
来宮神社の大楠は、結構有名ですよ。
境内の奥にあるので、外からは見えませんが。
『青山やまと』は、有名らしいですね。
館内の雰囲気は悪く無いですし、露天風呂も風情はありました。
けど、食事があれでは。。。
伊豆は海に囲まれているので、魚が美味しいはずなのに、
干からびた船盛はがっかりですね。
私も、あまり旅館の食事には期待していません。
なので、たまに美味しい食事に出会うと、嬉しくなります。
旅猫
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- ポテのお散歩さん 2023/04/08 11:46:05
- 来宮神社の大楠
- 旅猫さん こんにちは。
来宮神社、口コミを見ると『オシャレなカフェのある有名パワースポット』
とあるので人気なのですね(笑)
10年前の方が厳かで、神社らしい神社だったのでしょうね。
おそらく大楠も、長い年月の中で一番賑やかだと思っているでしょうね。
ただ残念な事ばかりではなく、大楠の周囲に回廊をめぐらした事によって
外国人観光客が大楠の根元に上がって自撮りする事は防げそうです。
人が写っているお写真を拝見すると、その大きさに感動します。
奈良の飛火野の大楠が、赤ちゃんに見えます(^^)
静かな佇まいの素敵なお宿ですね。
温泉もかけ流しで湯船に敷いてある石が青味がかって良い感じです。
楽しみの一つであるお食事が残念だったようですね。
今は人出不足と物価高なので、板長さんの苦心が見えますが
もう少し工夫して欲しいですね(^-^;
伊豆は半島各所に泊まってみたいお宿があり、訪れたい所ばかりですが
人が少ない所を探すのが難しそうです(*^-^*)
ポテ
- 旅猫さん からの返信 2023/04/09 21:21:15
- RE: 来宮神社の大楠
- ポテさん、こんばんは。
いつもありがとうございます。
来宮神社は、神社風カフェと言った方がいい感じです。
最近見た赤城神社も似たような感じでしたが。
まあ、神社も寺も、人を呼ばないと駄目なのでしょうね。
とは言え、どちらも信仰の場なのですけどね。
大楠の周りに木道が出来たのは良いのですが、柵が無いので、根の上に載って写真を撮る人が増えてしまったようです。
飛火野の大楠は、ちゃんと柵があるので、長生きしそうですね。
いつかは、来宮神社の大楠にも負けない巨樹になってくれそうでう(^^)
今回泊った宿は、普通は3万円ほどするそうです。
和の風情が漂い、宿の方の応対も素晴らしいのですが、何故か料理が。。。
刺し身が苦手なので、いつも宿にお願いして料理を変えてもらうのですが、この宿はどのような対応は出来ないと断られてしまい。。。
過去にも一度他の宿であったのですが、その辺りも対応がいまひとつで。
伊豆は、関東に近いので、いつでも混んでいますからね。
私が伊豆で気に入った宿は、『落合楼村上』かな。
雰囲気では、『望水』、『白壁』、『清流荘』、『南楽』も良かったのですが、どれも料理がいま一つだったり、応対がきになったりしました。
今停まってみたいのは、修禅寺の『新井旅館』です。
旅猫
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- 群青さん 2023/04/04 22:22:02
- 旅の満足度の難しさ・・・
- 旅猫さん こんばんは。
今年は春も急ぎ足すぎて、フォートラベルの皆様の旅行記を見るたびに焦りや諦めすら覚える昨今。
日々の有象無象に振り回されて、今年もまた春をちゃんと満喫できなかった己の姿に・・・
一方で、自分の眼で見ることの叶わなかった各地の春の様子を、就寝前のひととき拝見させていただき、幸せな春のお裾分けに預かれるのも考えてみれば悪い事ではないナァ!(笑)
なんて思ったりもします。
一晩を過ごす宿への期待、突き詰めれば要望は際限なく広がってしまいがちなのは僕も同じです。
旅に出る前はあれこれ調べてこだわって、最終的に自分にGoサインを出して予約を入れて・・・
期待に胸を弾ませる。
行ってみて、許容範囲内の想定外あるいは自分の判断を呪いたくなるようなオーマイガー!案件のどちらかに触れるのもある意味、旅の醍醐味でもありますが・・・
なんだかんだあっても、宿で食べた味覚の記憶と満足度の差によって、その旅の評価は大きく左右されるような気がします。
同時に、多少の瑕疵があったとしても、美味しいものを食べた記憶を共有できたならば、それはお互いにとっていい旅だったのだ!とも思います。
小室山の風景、とても美しいですね。
すぐ近くまで行きながら実はまだ1度も行ったことがないんです。(汗)
群青
- 旅猫さん からの返信 2023/04/06 19:35:36
- RE: 旅の満足度の難しさ・・・
- 群青さん1、こんばんは。
書き込みありがとうございます。
今年の春は、駆け足でしたね。
もう、初夏のような陽気の日もあって、可笑しな感じです。
私のつたない旅行記で、少しでも春を感じて頂けたのなら、幸いです。
旅の宿の食事は、やっぱり期待してしまいますよね。
それが、許容範囲を外れた時の悲しさは。。。
今回は、許容範囲ギリギリでした。
旅先で食べた食事の思い出は、結構残りますね。
小室山からの景色は、素晴らしかったです。
こんなに良いとは思ってもみませんでした。
今まで訪れなかったことが悔やまれます。
次は、大室山にも行ってみようかなと。
旅猫
-
- hot chocolateさん 2023/04/04 04:35:52
- 伊豆の旅
- 旅猫さま
ご無沙汰しているうちに、未読の新作旅行記が増えておりましたが、
まずは最新作の旅行記を拝見。
伊東の来宮神社は未踏の地ですが、樹齢二千年の大楠は見事ですね。
とはいえ、神聖な感じは失われ、展望デッキまであるとは、少々残念です。
お泊りになったお宿は、温泉がとてもいい感じですね。
露天風呂や庭園風のお風呂は、ゆったりとしていて癒されそうです。
でも、お食事が残念だったのですね。
お食事も旅の思い出の1つなので、もっと力を入れて欲しいですね。
小室山はつつじで有名ですが、大島桜も清楚で綺麗ですね。
青い空と緑濃い山々、本格的な春の訪れを感じます。
hot choco
- 旅猫さん からの返信 2023/04/04 16:08:01
- RE: 伊豆の旅
- hot chocoさん、こんにちは。
こちらこそ、ご無沙汰しています。
来宮神社は未踏でしたか!
あの樹齢二千年の大楠は、何とも言えない存在感があります。
観る度に、枝が減っているような気もしますが。。。
それでも、一見の価値はあります。
ただ、境内が大きく変わってしまい、荘厳な感じは無くなってします。
お洒落なカフェや展望デッキなどが出来、観光地になってしまいました。
今回泊った宿は、宿の方の応対が素晴らしかったです。
雰囲気も落ち着いていたのですが、食事がかなり残念でした。
美味しくない訳ではなく、味も量も、物足りない感じなのです。
もう少し、食べてこれはと感じるものが欲しかったです。
小室山は初めてでしたが、展望が良かったです。
そして大島桜の白い花と葉の緑が綺麗でした。
つつじが多いようなので、その季節にも訪れてみたいと思いました。
旅猫
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