葬式鉄などとは言われたくないけれど。　その１　札幌駅から旅立つ

2023/02/17 - 2023/02/17

このたびのダイヤ改訂で、長く特急オホーツク（・大雪）として就役してきた183系気動車（キハ183系）が定期運用から退き、釧路方面の特急おおぞらを一度退いていた283系（キハ283系）に置き換えられることが発表されたのでした。
キハ183系は、長きにわたり、全道の特急列車として駆け巡ってきた主力機種であり、時間の経過に伴う老朽化も進んできていたのはやむを得ないところで、近くいつかはこうなることは予想されていたものの、
置き換えに伴い導入されるキハ283系は、既にグリーン車が全車廃車済みということで、グリーン車がない、いわゆるモノクラスの編成となっております。
キハ283系のグリーン車はなかなかグレードが高く、少々速度が往年のスーパーおおぞら時代のように出せなくても、長い旅をともにするのに適していたと考えるだけに、非常に惜しいですが、取り急ぎ、キハ183系の方のハイデッカーグリーン車もなくなってしまう前に一度は乗っていきたいもの、と、あえて出かけてみたのでした。

廃止やら置き換えが発表されてから「お別れを言いに来ました」的に乗りに行くのは、自分自身の主義には著しく反するのではありますが、欲望にはあらがえず、そっと、目立たないよう心がけつつ、オホーツク方面へのグリーン車の旅を、値段の高さにもめげずしてきたので、その記録です。

お別れなどいうつもりはないです！（笑）とにかく乗った記憶を更新しておきたいだけです！

でも、旅程の都合上、まずは、札幌から。
しばらく札幌駅から旅に出ない間に、ちょっとずつ変化もあったのでした。

エリア 札幌(北海道)

• 交通手段: JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配

何しろ、旅の最初は札幌駅から。

札幌駅 駅

最近（でもないけれども）札幌駅で変わったところ。
新たに11番ホームができました。
これまでは、10番ホームまでだったのですが。

新幹線延伸の工事関係でできたものということで、いかにもまだ工事中という感じ。

札幌駅は北海道内では稀少な（いや、もしかしたら今は唯一？？）ホームにそば屋さんがある駅（一部のホームだけにあります）なので、せっかくなので食べてみることにしました。
メニューの表示もなんか変わったような。値段の改定もありましたし、そろそろインバウンド系のお客も戻ってくる、ということなのでしょうかね。

きつねそば。

11番ホームができた、いわばその代わりに、１番ホームがなくなっていました。
現時点（2023年２月）では、札幌駅は、２番ホームから11番ホームまである、単式ホーム２面２線と、島式ホーム４面８線という構造になっています。
ちなみに、２番ホームは、主に小樽・手稲方面の列車が発着するほか、札幌に到着する特急列車も一部入るみたいです。

旧１番ホームと２番ホームが島式ホームになっていたものが、いわば半分になってしまったので、少々狭くなったということで。

狭くなったとはいっても、そうでもないかな？
かつては、画像右側のフェンスの向こう側に１番ホームがあったのでした。

２番ホームから、普通列車が発車していきました。
そういえば、かつて小樽（手稲）～札幌～岩見沢（江別）間を走っていた、区間快速・いしかりライナーも、気がつけばなくなって久しいですね。
今は、新千歳空港駅発着の快速・エアポート以外は、各駅停車となっております。

変化、ということでもないのですが、
駅の建物から水漏れがあったとかで。
早く直って欲しいところですね。

１１番ホームからは、主に学園都市線の列車が発車しますが、車両運用の都合なのか、一部、岩見沢方面の列車が発着したり、学園都市線の電車が別のホームに発着したりもしています。

ホームに上がってきました。
眺めているのは、11番ホーム。

11番ホーム、こうみても、いかにも新しく作った感じで、そして、若干、若干ですが、仮ごしらえの感じも…
いや、恒久設備なのかも知れないけれども。

改めまして。

ライラック13号については、網走方面にご利用のお客様は、…

旭川で特急大雪１号にお乗り換え。

特急大雪など、旭川駅で稚内・網走方面に接続している特急は、ライラックに限定され、指定席は１～３号車になっています。４号車も指定席にしてしまうこともある、と聞いたことがあるのですが、実物を見たことはありません。
特に接続をしていないライラックの場合、３号車は自由席で、１・２号車が（グリーン車を含め）指定席。

今や北海道気動車特急の主力、261系（キハ261系）。

函館行きの特急・北斗でした。
ひところよりは賑わいが戻ってきている、ような。

改めて、前面を。
黄色の部分と青地のヘッドマークのコントラストが良い感じ。

時節柄か、ホームの喫煙所は閉鎖されておりました。
再開される日は来るのか。

そして、入ってきました。

特急・ライラック、旭川行き。

この日は平日で、しかもお昼前の時間帯ですが、なかなかの賑わい。
いつもこんなだったかな。

さあ、いよいよ発車しました。

札幌駅のホームを出たときは、旅が始まったという高揚感がなんともいえずするのです。

創成川を越えていきます。

札幌～旭川間の特急列車は、数分前（だいたい７分ぐらい前のはず）に札幌駅を出た江別・岩見沢方面の普通列車を、こちら、厚別駅で追い越します。
厚別駅は、札幌駅から岩見沢方面で３駅目（苗穂、白石ときて、その次）。

厚別駅 駅

空を見たりして。
一面の青空ではないけれども、久々の旅に内心ちょっと浮かれている。

いつもこの辺を走ると見える大きな橋。

このあたり、３つほど大きな橋がかかっているようですが、石狩川を渡って、列車と併走する国道１２号線に向かう（だけでなく、反対側にある高速道路にもつながっているらしい）のが、美原大橋というのだとか。

美原大橋 名所・史跡

今日はこの時期としては天気も穏やか。順調に走っております。この時点では。

江別を過ぎると、だいぶ駅の周囲がこのような景色になってきます。
一面真っ白。

防風林、であるはず。
この辺は上の画像のように一面何もないので、吹雪だと吹きさらしになるので、重要。

一面真っ白な向こう側に広がる住宅地。
だいたい、この先が江別市と岩見沢市の境界になっているはずです。


ひとまず、この先の旅の様子は、また別の旅行記で。