2022/05/15 - 2022/05/28
1位(同エリア458件中)
ねんきん老人さん
- ねんきん老人さんTOP
- 旅行記97冊
- クチコミ14件
- Q&A回答2件
- 382,425アクセス
- フォロワー237人
福井県の永平寺には何回か行っていますが、いずれも観光気分で、ただスゲーなというだけの見学でした。
訳あって今回は少しだけ改まった気持ちでお参りし、己の世界との違いに身の縮む思いを。
お参り後、帰ったら断捨離をしようと変に意気込んだり、ふだんなら見過ごす麦畑の単調な景色に感動したりと、意識にもやや変化が生じたのは不思議なことです。
情けないことに、せっかく浄化された意識も帰宅後数日を経ずして雲消霧散、今は元のぐうたらジジイに戻ってしまいましたが、一時的にせよ、日常の雑念と邪念を自笑できたことはありがたい体験でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
【 吉祥山永平寺 】
この日、朝一番にやってきたのは、曹洞宗大本山永平寺です。
といっても、私は曹洞宗についての知識はまるでありません。 一時期、曹洞宗のお寺で毎年2泊3日の坐禅をしていましたが、やたら厳しい規則に辟易し、坐禅の間もあれこれ考え事をし、警策で叩かれるとお坊さんを恨んでいました。 作務のときだけはお坊さんの目を盗んでいたずらをしたりして少しだけ楽しかったのですが、肝心の曹洞宗については何も学びませんでした。 -
【 苔むした石垣 】
苔に覆われた風情ある石垣が続きます。
年月とともに厚く苔の生えた石のなんと美しいことでしょう。 私の頭は年月とともに厚くカビが生えてきましたが、おかげで脳が外気に触れなくなり、新しい知識が全然入ってこなくなりました。 -
【 一葉観音 】
一葉観音という観音様がいらっしゃることは今回初めて知りました。 このお像も初めて観ます。
道元渡海の際に荒波を鎮めてくださった観音様だそうですが、今さらながら自分が何も知らずに歳を重ねてきたことに忸怩たる思いです。 -
【 報恩塔 】
写経を納める塔(納経塔)で、平成8年の建立だそうです。 平成8年なら、その後にも来ているのに、気がついたのは今回が初めて。 あれもこれも、今までどういう参拝をしていたのかと情けなくなります。 -
【 吉祥閣 】
一般参拝者は通用門を通り、まずこの吉祥閣に入ります。 宿坊と在家信者の研修道場を兼ねた建物で、ちょっと見は修学旅行で泊まる旅館のような外観です。 -
【 参拝順路の説明 】
入るとすぐのロビーで参拝順路についての説明があります。
併せていくつかの注意があり、酒を飲んで入らないというような常識的なことが言われるのですが、最後に「差し支え無ければ脱帽してお参りください」と。 差し支えって、どういう差し支えでしょうか?
諸注意を中国語で書いた大きな紙も貼られていましたが、幸い中国人はいないようでした。 -
【 傘松閣絵天井の間 】
順路に従うと一番初めに「傘松閣(さんしょうかく)」という建物に入ります。 その2階に絵天井の間という156畳敷きの部屋があり、天井に230枚の花鳥を主とした絵がはめ込まれています。 -
【 山本昇雲氏の絵 】
そのうちナントヤラの5枚の絵を見つけると恋や願いが叶うという話があり、「永平寺よ、お前もか!」と幻滅した私は敢えて違う絵をねらって写真を撮りました。
だからなんだと言われると、なんでもないのですが。 -
【 山門の四天王像 】
傘松閣を抜けると、七堂伽藍の建ち並ぶ永平寺の中心部に差し掛かります。
まずは山門。 300年近くも経つ総けやき造りの豪壮な門で、色鮮やかな四天王像が祀られています。
( 上欄左・・多聞天 上欄右・・持国天 )
( 下欄左・・増長天 下欄右・・広目天 ) -
【 山門上層への階段 】
山門は楼門形式になっており、上層への階段があります。
階段というのは急であれば急であるほど登りたくなるし、2階の床穴を突き抜ける階段というのは、なんだか秘密基地への通路みたいでワクワクするのですが、一般の参拝者は登楼禁止らしく、柵で塞がれていました。
上層には釈迦如来様、十六羅漢様、五百羅漢様などが安置されているそうです。 -
【 外階段 】
七堂はそれぞれ長大な回廊で結ばれていますが、外階段も随所に造られています。
ただし、我々参拝者は建物の外に出ることは許されていません。 -
【 仏殿 】
山門を背にして左側の回廊を上ってゆくと、右前方に仏殿が見えてきます。 -
【 中雀門 】
その仏殿の前まで行って振り返ると、回廊で結ばれた中雀門が見えます。 七堂には数えられていませんが、山門と仏殿・法堂を結ぶ直線上に配された重要な門で、その美しさも息を呑むほどです。
( 屋根が二つ見えますが、写真奥側はさきほど居た山門の屋根です ) -
【 仏殿内部 】
仏殿中央には3体のお釈迦様が祀られています。
幕に隠れてよく見えませんが、向かって右側が過去のお釈迦様、左側が未来のお釈迦様、そして中央に見えているのが現在のお釈迦様だそうです。
-
【 階段回廊 】
永平寺というと真っ先に私の記憶に浮かぶのが、この階段回廊です。
仏様のおわすお堂ではなく廊下が最も強い記憶になっているというのもなんだか変ですが、そもそも曹洞宗についての確たる知識がないことと、観光意識に引きずられた参拝しかしてこなかったせいでしょう。
ですが、これだけの回廊に塵一つない光景は私のような凡俗にも仏道の一端を示してくれているようで、仏像や祭壇に向かっているとき以上に心が浄化されるような気がします。 -
【 湿気抜き? 】
階段には、数段おきにこのような透かし彫りの金具がはめ込まれています。 これは何でしょう?
私の推測は、湿気抜きです。 山の中腹に建ち、庭にも苔が広がっている永平寺は、木造の建物、とくに地表に近い階段などは常に湿気に晒されていると思われますから、このような換気口が必要なのではないでしょうか?
ハイ、当てずっぽうはこのくらいにして、どなたかが本当のことを書いてくださるのを待つことにしましょう。 -
【 法堂 】
七堂の中で最も高い所にある法堂にやってきました。 毎朝雲水(修行僧)さんたちがここでお経をあげているそうです。
雲水さんたちはそのほかにも昼と夜に別の場所で読経しているそうですから、雑念も邪念も湧く暇がないことでしょう。 -
【 法堂内部 】
法堂は永平寺の本堂で、聖観音菩薩様のお像が安置されているということですが、私はそのことよりも380畳あるというこの広い空間が、畳はもちろん柱の一本々々に至るまでツルツルに磨かれていることに驚嘆しました。
私など妻が死んでからおよそ掃除などしたことがなく、ごくごくたまに掃除機をかけたりするのですが、掃除機というやつはあちこちにぶつかるので、どうしても隅は避けて部屋の真ん中ばかりかけ、結果として隅にはいつも綿埃が溜まっています。
雲水さんたちは、「ここは昨日やったから今日はいいや」というようなことを思わないのでしょうか? -
【 承陽殿 】
法堂から西方向に廊下を伝ってゆくと、承陽殿があります。
道元禅師をお祀りしているそうで、ご遺骨(御霊骨)が納められているということですから、正面からの撮影は遠慮しました。 -
【 大庫院 】
回り回って大庫院まで来ました。 簡単に言うと永平寺の台所です。
写真中央右の柱に大きなすりこぎ棒がぶら下がっているのが見えますでしょうか? 見えにくいですね。 では近寄ってみましょう。 -
【 大すりこぎ棒 】
永平寺で観光客に人気なのがこれ。 台所である大庫院に飾られ、3回なでると料理上手になると俗っぽいことが言われています。 長さ4mもあるこんなすりこぎ棒でいったい何人分のとろろ汁を作ったのでしょうか?
実はこれ、すりこぎ棒ではなくて建築の際に基礎を固める地突き棒、つまりヨイトマケの道具だったのですね。 観光客がすりこぎ棒みたいと騒いだものだから、お寺側でも「大すりこぎ棒」と張り紙をして、さらに料理上手になるなどとデマカセを言い、門前町で「すりこぎ羊羹」を売っているということです。 永平寺も案外ワルよのう! -
【 僧堂 】
大庫院から庭を隔てた所に僧堂があります。
雲水さんたちが坐禅、食事をし、睡眠をとる所ですね。 永平寺では数々の仏様を拝むことができますが、私が今回のお参りで最も心を打たれたのは雲水さんです。
ピカピカの廊下や階段、思わず触りたくなる畳、雑草も枯れ枝もない庭。 どれも雲水さんたちが毎日掃いたり拭いたりしている結果です。
私など家事に類することはあれもこれも面倒で、「歩く所は埃が溜まらない」という理屈で掃除もしません。 今回、寺内を巡拝しながら随所に雲水さんたちの作務の様子を想像し、雑念、邪念に振り回される己の有り様が心底恥ずかしく思え、身の縮む心地になったのは、これまでの観光気分の見学とは明らかに違う体験でした。 -
【 麦畑 】
永平寺を出て国道8号線を北上していると、道路の両側に広大な麦畑が広がっていました。
麦畑そのものは旅行をしていると時折り見かけるものですが、見渡す限りという景色はこれまで見たことがありません。 この辺りの特産なのかと思って道端に車を停めてネットで検索してみると、なんとこの場所、福井県坂井市は麦の生産量が日本一なのだそうです。
知らなかった! いい所を通りました。 -
【 麦畑 】
折角ですから、車を降りて麦畑に入り込んでみます。
いやあ、きれいですねぇ。
ふだりの心は
沈む夕日に 真っ赤に染められで・・・
・・・愛の花咲ぐ 麦畑
えがったなぁ、 オヨネーズ! -
【 若狹牛のふるさと 】
その坂井市は若狹牛のふるさとでもあるんですって。 食に興味のない私ですから、若狹牛と言われてもピンときませんし、たぶん食べたこともないと思います。
また坂井市は交通安全にも相当力を入れているようで、あちこちに飲酒運転撲滅などの啓蒙看板があります。 これも「モ~しません。無謀運転」ということで、若狹牛にも一役買ってもらっているのでしょう。
別の場所には交通安全と書かれた台の上に親子の鬼が立って睨みを効かせていました。 -
【 東尋坊 】
その後、道に迷いながらやってきたのは東尋坊です。
何度か来ていますが、来るたびに俗化が進んで演歌が崖の下まで響き渡り、げんなりしていました。 今回は素通りして雄島に行くつもりで・・・。
ところが駐車場のお兄ちゃんが満面の笑顔で、しかもしっかりと私と目を合わせて手招きをしているのにまんまと引っかかり、気がついたら駐車券を渡されていました。
いつも引っかかってなるものかと鬼の形相で無料駐車場を探し回る私としたことが、迂闊にも向こうのペースに乗ってしまったのは、永平寺で感動して一時的に善人になってしまったからかも知れません。
ただ、このお兄ちゃん、崖までの道を指し示した上に「お気をつけて」などと言ってくれたりしてとても感じが良く、帰りについその晩のビールのつまみを買ってしまったのは私の負けで、まだまだ永平寺の雲水さんの境地に至っていないということでしょうか。 -
【 土産物店街 】
最初に来たのは50年近く前だったと思いますが、そのときは、東尋坊タワーはあったものの、駐車場から崖まではすぐだったような気がします。
その後来るたびに駐車場が遠くなり、崖までは土産物店がびっしりと建ち並ぶようになりました。
最近の犯人は、土産物店の呼び込みをかいくぐりながら崖まで逃げて行くのでしょうか? -
【 そして海へ 】
どういう理由かシャッターの下りた店が多かった土産物店街ですが、それも終わり、やっと海に出ました。 右手に雄島が見えます。 私は行ったことがなく、今回は橋を渡ってみようかと思っているので、気持ちが昂ります。
それにしても、この辺りはやけに整備されています。 こんな整った舗装の上に立って犯行を白状する犯人の姿は、やっぱり絵になりませんね。 -
【 遊覧船 】
遊覧船が見えました。 なんと3隻も。 これまで乗ったことがなく、内心、自殺の名所に遊覧船か!と唾棄する気分でいたのですが、ここでまた券売所のお兄ちゃんと目が合ってしまい、訳も分からぬうちに手には乗船券が。
どうもこの日の私はいつもと違います。 やっぱり永平寺で現実生活と離れた空間に身を置いたせいでしょうか? -
【 意外な岩肌 】
船着き場まで降りて行きます。 下から見上げる岩々はまた一味違ったものであることが分かりました。
一望する灰褐色の柱状節理はお馴染みのものですが、こうして至近距離で見ると岩肌にもいろいろな表情があり、一部はゴツゴツした崖というよりも高温で溶かされた蝋のようにさえ見えます。
これは知らなかった! 催眠術のように私を遊覧船にいざなってくれた券売所のお兄ちゃん、ありがとう。 -
【 船上から見る岸壁 】
船はお馴染みの岸壁を巡ります。 さきほど見た蝋のような岩肌とは違いますね。
これだけ垂直に切り立った崖の端まで追い詰められたら、そりゃあ白状しますよね。
でも、崖の上には近代的な建物が。 あの2階から野次馬がオペラグラスで犯人と刑事の対決を見物していたらと思うと、ナンダカナー? -
【 崩落のあと? 】
規則的にひびの入った節理ははがれやすいのだと思いますが、あちこちの崖下には崩落したと思われる岩が重なって小山を作っていました。 -
【 雄島 】
船は雄島の近くまで来ました。 島の南岸に沿って進むと、ここにも見事な柱状節理が見られます。 -
【 板状節理 】
東尋坊では巨大な柱状節理が高い崖を構成していましたが、ここ雄島では平たい板状の摂理が多く見られます。 -
【 土産物店街 】
遊覧を終えて駐車場へ戻るにはもちろん土産物店街を通らなければなりません。
このとき通りに鳴り響いていた演歌は吉幾三さんの『津軽海峡』でしたが、なにか東尋坊に関係が? -
【 僧・東尋坊 】
荒々しい造形の極みに圧倒される断崖絶壁ではありますが、その前後に俗化の極みともいうべき土産物店街を通らなければならないというのは、ちょっぴり興覚めではあります。
でもまあ、お土産を買うのが旅の楽しみという人もいますし、それはそれでいいことです。 あの断崖から突き落とされた永平寺の僧・東尋坊の像も立っていることですし、つまらぬことでつべこべ言うのはやめましょう。 -
【 雄島 】
雄島にやってきました。 私は初めてです。
橋の手前に駐車場があり、案内看板が。 そこには雄島が「安山岩の岩石島です」とありますが、同じ看板に「流紋岩によって形成される雄島」という文言も記されており、事前学習をしてこなかった私は「どっちー?」と困惑。
ま、行ってみっか。
帰ってから調べてみると、安山岩も流紋岩も同じ火山岩で、色合いが違うというだけのものらしいのですが、ではどっち?という疑問はやっぱり残ります。
因みに、この程度のことは小学校でも習うそうですが、それを知らなかった私は・・・? -
【 フグ 】
224mの赤い橋(雄島橋)を渡ります。 下を覗くと海中にフグが。 海ですからフグがいることに別段不思議はないのですが、なんだかすごいものを見たような、得をしたような気分になります。 これも旅の高揚感によるものでしょうか。 -
【 下向き? 】
遊覧船から見た東尋坊の柱状節理は海中から突き出たような感じで、上の方がざっくり切り取られたように揃っていましたが、ここ雄島では上から吊り下げられたように見える岩がまるでシャンデリアの如しで、どうしてそうなるのか分かりませんが、自然の為すことにはただ見とれるばかりです。 -
【 大湊神社 】
鳥居があり、「大湊神社」という扁額が架かっています。
神社があるということはどなたかのブログで知っていましたが、無人の社というイメージで、とくに興味は沸きませんでした。 -
【 石段 】
鳥居の先には石を積んだ階段がありますが、その先に社殿らしいものは見えません。 やっぱり島そのものが社と考えられている無人の神社なのでしょう。 それに、これを登るのもしんどい・・・と、思考がやたら消極的で、結局登りませんでした。
あとで知ったのですが、この階段は78段しかないとのこと。 しかも私の好きな手摺りがついています。 それなら一応登ればよかった。 やっぱり下調べをしない旅では失うものが多いですね。 -
【 東尋坊遠景 】
その地点から東尋坊が見えました。 来るたびに、もう来るもんかと思っていた東尋坊ですが、こうして見るとただの繁華街で、神秘性はまるでありません。
まあ、しゃーねーか。 押し寄せる観光客の一人は俺だもんな。
そう思って、次の石川県に向かいます。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (14)
-
- イメ・トラさん 2023/07/31 08:26:20
- おはようございます
- 永平寺のきりっとした空気感が伝わってきます。
登山の帰りに何度か永平寺には寄っているのですが、小高い所から境内を見おろすばかりで、じっくり拝観したことはありません。仏罰が当たるかも
9月初め水族館と雄島一周の予定です。島の反対側から海を眺め、もしかしたら神を感じられるかも?
おこがましかった。 出かけるのが楽しみです
- ねんきん老人さん からの返信 2023/08/01 09:57:31
- 雄島に行かれるのですね。
- イメ・トラさん、おはようございます。
夏祭りの準備に忙殺されていて、返信が遅れました。申し訳ありません。
永平寺には何度かおいでになっているのですね。 でしたら私の拙い文章でもあの雰囲気はご理解していただけたものと、喜んでいます。 本当に気持ちの引き締まる場所ですね。
9月にまた福井に行かれるのですか? いいですねえ! 羨ましい!
雄島を思い出します。 どうぞお気を付けて、存分にお楽しみください。
その旅行記を楽しみにしております。
ねんきん老人
-
- とらじろうさん 2023/07/27 20:06:57
- 差し支えなければ… 回りくどいのにお参りしてくださいって言い切り
- こんばんは。
永平寺の石垣はこんなに美しいんですね。
潤いに溢れてお肌に良さそうだと邪な考えをしてしまいました。
階段回廊が見事です。階段って角が多いから埃や蜘蛛の巣がすぐにできてしまうのに、毎日しっかりお掃除するとこんなにも素晴らしい状態を維持できるのですね。。。
私は目も悪いので、眼鏡を外せば何も見えず都合の悪いものは見えなくなり、綺麗な良いものも見過ごしてしまっているのだわ…
すりこぎ棒が人気なのがピンとこないというか、並んでまで?と思ってしまった私は料理が上手じゃないのだと思います。
そもそも家庭にすりこぎ棒がなかったりします。滅多に行けないしゃぶしゃぶ屋さんで待ち時間にゴマを擦りおろしたのはいつだったかなぁ?
基礎を固める地突き棒のほうが、大雨による地崩れなどの近年増えている災害除けのほうが効果がありそうです。
麦畑の写真 プロ顔負け!
高級食パンのコマーシャルにこのまま使ったら、最近低迷している販売も盛り返すんじゃないでしょうか! パンが食べたくなりました笑
でも大麦はお味噌やご飯に使われることが多いんですね。麦味噌は好んで使いますが、産地はあんまり気にしていませんでした。
社会の授業で生産物日本一のテストがあったのに。
駐車整理券の夕なぎが太字でたくましい。
やはり笑顔を向けられたら悪い気はせず☺︎こちらも笑顔で引き寄せられ商売上手!
その笑顔が自殺予防に一役買っていればいいのですが…
火山岩、小学校で習いましたかね?
岩盤浴でしか石の情報を得ていないとらじろう
- ねんきん老人さん からの返信 2023/07/28 09:29:47
- 見えないことは良いことなのか、悪いことなのか?
- とらじろうさん、おはようございます。 いつも長々とした私の駄文を隅々まで丁寧に読んでくださり、ありがとうございます。
たしかに階段というのは埃の溜まりやすい所ですね。 油断すれば蜘蛛の巣も。その通りです。 永平寺の階段は手でこすってもまったく抵抗がなく、そのままそこに茶碗や皿を並べて食事をしてもなんら抵抗はありませんね。
すりこぎ棒という言葉からしゃぶしゃぶ屋のゴマ擦り棒を思い浮かべるというのは、とらじろうさんの若さを物語る話ですね。 私たちの年代の者は、家庭で山芋を摺り下ろして「とろろ汁」を作り、麦飯にかけて食べたものです。 そのときに使うのが擦りこぎ棒で、擂り鉢を支える者、両手を使って棒で山芋を擦る者の二人がかりでした。
ですから私のような老人には、あの永平寺にぶら下がっていたヨイトマケの突き棒は確かに擦りこぎ棒に見えるのです。
図らずもとらじろうさんの若さが判ったばかりでなく、しゃぶしゃぶ屋などという高級料亭に行かれていたとらじろうさんの懐まで判ってしまいました。 かくなる上は私も年金を節約して、いつかしゃぶしゃぶ屋に行ってやろうかなどと・・・。
麦の写真、お褒め頂いて恐縮です。 バチバチ沢山撮って、その中でかろうじてピントの合っていたものを使いました。 下手な鉄砲なんとやらです。
思い出しました。 とらじろうさんの仰るとおり、小学校のときに色んなものの生産量を教わって、白地図に書き込んだりしました。 それなのに、福井県の坂井市が麦の生産量日本一なんて、まったく知りませんでした。
いやはや、孫に聞かれる前に知って良かったです。
石の情報を岩盤浴から得ていたとか、目が悪いので都合の悪いものは見えないなどと、いつもながらのとらじろうさんの話術に大笑いです。 こんど老人会で使わせていただきます。
ありがとうございました。
ねんきん老人
-
- ちいちゃんさん 2023/07/17 10:26:16
- 二時間ドラマ衰退の謎
- ねんきん老人さん、おはようございます。相変わらずのねんきん節、さえていますね。
「差し支えなければ脱帽を」、これを目にしてギクッとする方もいらっしゃるんじゃないかしら。そうです、帽子とはかつらのことを言っているのかなと、身に覚えのある方は周りをきょろきょろ見回すでしょう。
崖は今や観光の目玉です。私が暮らす岩手県の北山崎も、以前は寒々とした場所だったんですが最近は観光客が押しかけているそうですよ。ほら、なんたら支援で。こうなると崖の上で、動機やら殺害方法などを語っている最中に観光客がなんだなんだと押し寄せてくるかもしれません。二時間ドラマの撮影がしにくくなるわけです。
それにしても崖から飛び降りるようないかにも痛そうな死に方を選ぶなんて、私にはできそうもありません。静かに座してお迎えを待ちます。
ちいちゃん
- ねんきん老人さん からの返信 2023/07/17 13:17:27
- 二時間ドラマ衰退の謎が解けました。
- ちいちゃんさん、拙稿への書き込み、ありがとうございました。
二時間ドラマ、最近あまり耳にしなくなりましたが、それは船越栄一郎さんが年をとったからなのかと思っていました。
なるほど、これだけ観光客が押し寄せていたら犯人も気が散って自分の犯行をあそこまで細かく白状するのは難しいのでしょうね。
ちいちゃんさんが岩手県にお住まいだということは承知していましたが、北山崎ですか!? 妻の癌が見つかる1か月前に二人で岩手旅行をし、そのとき北山崎に行きました。 けっこう歩きましたが、その道で朴の木が花を咲かせているのを見て、妻も私も初めてだったもので、おおいに盛り上がったことを覚えています。
小学校で「リアス式海岸」という言葉を教わったときに岩手の入り組んだ海岸線を覚えたのですが、あれから70年ぐらい経った今、そのリアス式海岸の代表たる北山崎にお住まいの方からメッセージを頂ける自分がいることに、なんだか不思議な気がします。
さて、ちいちゃんさんが崖から飛び降りたりせずに静かに座してお迎えを待つとのお話。
私は韓国ドラマにまったく興味がないのですが、数年前に「イ・サン」という時代劇が再放送されているのを偶然観て、その後ほとんど欠かさず観続けました。 それが今また再々放送されていて、今朝も観ていたのですが、ちょうど朝鮮王朝の第21代国王・英祖が死を前にして語るシーンが放送されていました。
「死が悲しむべきものであるとは限らない。 もうじき政争の犠牲になった息子に再会できるだろう」と言って泰然と死を待つ姿に感動を覚えて、放送が終わったあともしばらくその余韻に浸っていました。
そうですね。 私も静かに座してお迎えを待ちたいと思います。 もっとも最近は足が弱って正座がきついので、お迎え役の仏様にはさっさと来ていただきたいものですが。
ねんきん老人
-
- nimameさん 2023/06/27 12:04:58
- 永平寺。
- ねんきん老人さん・こんにちは(^^)
確か青森方面にお出かけと聞いたので・帰って来たかしら~とお邪魔したら永平寺のアップ・・
nimameはツアーで行きました。
なのでふわり~と見学しただけで・何も記憶に無い!
さすがねんきん老人さんは詳しく書かれている。
そして直ぐ調べる‣見習わなくては!!
永平寺はパソコンで見たのですが、各方面から修行に来て・
毎日お勤めをする・・
その様子を拝見した時は凄いな~と感心しましたが・
ねんきん老人さんも詳しい・・
東尋坊は行った事がないのですが・かなり整備されたようですね!!
nimameの住んでいる道東方面も・20年・30年ぶりに行くと
まるで整備されて様子が変わっています。
それだけ観光客に来てほしいし、来たら道も危険が無いように整備しなければいけないし・色々と大変な部分もありますね( ゚∀゚)アハ
一年と言うのは早くて・もう6月も終わりそう・・
これからいよいよ暑さとの戦いですが、ねんきん老人さん
体に気をつけて過ごしてくださいね・・
nimame
- ねんきん老人さん からの返信 2023/06/27 17:58:30
- 自然は守りたい、観光客は呼びたい。
- nimame さん、いつも駄文にお付き合いくださって、ありがとうございます。
nimame さんも永平寺に行かれたのですね。 網走からだとずいぶん遠いのに。
私がすぐ調べるというのは、いい年をして何も知らないからです。 それと、昔は分厚い百科事典をいちいち開かなければなりませんでしたが、今は机に向かったままパソコンで調べられるし、出先なら携帯で調べられますから、「調べる」という作業が楽になりましたし。 でも、簡単に調べられたことは簡単に忘れるし、脳が経年劣化でスカスカになっていますから、何を調べてもその時だけの満足で終わってしまいます。
道東も年々整備されて、ずいぶん自然が失われていると思います。 仰るとおり、人を呼び込むにはそれなりの整備をしなければならないので、自然の保護と経済の発展とを天秤にかけて、地元の方は苦労しているのでしょうね。 あちこちの観光地で、自然の保護などどうでもいいとばかりにホテルが乱立したり木々が切り倒されたりしているのは残念ですが、願わくば経済活動は「細く長く」という基準で抑えてほしいものだと思います。
確かにこれからが暑さの本番ですね。 私などは「夏こそ〇〇!」なんて張り切らないで、ぐうたらぐうたら、動物園の虎のように夏の去るのを待つようにしないと、救急車のお迎えやらお釈迦様のお迎えやらを受けないといけなくなりますから、できれば基礎代謝だけで済むよう、じっとしていようと思います。
nimame さんはいつもお元気ですから、「夏の思い出」ができるよう、有意義な毎日を送ってくださいね。
ねんきん老人
-
- yamayuri2001さん 2023/06/26 16:23:22
- 永平寺・・・
- ねんきん老人さん、こんにちは。
いつもながらの 独自の視点からの永平寺の旅行記、
とても楽しく拝見しました。
私は 永平寺のあの天井に圧倒されました。
また、ちょうど参拝した日、全国からお坊様が集まり、
各所からお経の声が聞こえてきて、
参拝していて、涙が出そうなほど 心が浄化されたのを思い出しました。
お経は ある種合唱と似ていて、
聞いていると心が浄化されますね。
また、廊下に貼ってあった一言一言の言葉に、
やはり涙が出そうなほど感動したのを覚えています。
しかしながら、お坊様も人間なので、
時たま失敗することなどもあるのだろうなと、想像しました。
東尋坊は大迫力ですよね。
あの風景を、船から眺められたのは、とても正解だったと思います。
上から眺めたのと、船から眺めたのでは
全く違っていましたね。
私は高所が好きなので、
上から海を眺めたのも とても気持ちが良かったのですけれど、
やっぱり船から柱状節理を直接眺めると、
日本列島の成り立ちなどが想像できて、豪快でした。
ねんきん老人さんの独自の視点、鋭いなと思いながら拝見いたしました。
麦が実ると、圧巻ですね。
いつか見たいです・・・
yamayuri2001
- ねんきん老人さん からの返信 2023/06/26 18:02:07
- 共通体験、嬉しい限りです。
- yamayuri2001 さん、拙稿へのコメント、ありがとうございました。
全国からお坊さんが集まるという意味ある日に永平寺に行かれたのですね。それは幸運極まることで、そんな日があるなら私も是非行きたいものだと、さっきネットで調べてみました。
永平寺では年に3回ほど大きな行事があるようですが、大勢のお坊さんによる読経は夏にあるらしいと分かりました。 確かにお経は合唱と似ていて、そのハーモニーは意味が分からなくても心に響きますね。(私はせいぜい7~8人の読経しか聴いていませんが)
東尋坊の景観もご覧になっていらっしゃるということで、また共通体験が増えたと、とても嬉しい気持です。
同じ所に行かれていらっしゃれば、私の薄っぺらな旅行記でも共感していただけることが少しはあるだろうと勝手に考えてしまいます。
高所好きも同じ。 あの高揚感はたまりませんね。 もっとも最近の私は自分でも愕然とするくらい体が老化していますから、そよ風でも飛ばされてしまいます。 今回、東尋坊の崖で強風に遭わなかったことをつくづく有り難いと思いますので、今後も気をつけて、お坊さんの集まる日に永平寺に行けるよう心掛けたいと思います。
いつも、ありがとうございます。
暑さが本格化します。 どうぞお体にお気をつけてお過ごしください。
ねんきん老人
-
- ふわっくまさん 2023/06/17 07:21:09
- 雑念,邪念・・
- ねんきんさん、おはようございます。
タイトルにされた雑念,邪念・・永平寺のクダリで、引き込まれるように読ませていただきました。
雲水さん達が日頃ピカピカに清掃していらっしゃる様子が随所に見られ、拝観しているうち身が引き締まっていかれたということでしょうか・・
・・仏殿が見えたときの青空と雲が、とてもいい感じでしたね(^_^)
すりこぎ棒に見える地突き棒に験担ぎして、料理上手になるというデマカセ(!)のクダリにはウケました(笑)
辺りの麦畑での一句、すごくステキで・・(*^_^*)
東尋坊まで足を延ばされて、船や雄島から全景を眺めて来られたのですね。
ふわっくま
- ねんきん老人さん からの返信 2023/06/17 17:34:37
- 雑念、怨念、邪念ばかりで。
- ふわっくまさん、こんにちは。
なにごとにも集中できずにラクな方へラクな方へと流れてしまう私の常で、フォートラへの投稿も前回がいつだったか分からないほど間が開いてしまいました。
それなのに、早速見つけてくださり、投票・書き込みをいただいて、申し訳ない気持です。
日頃雑念に振り回されている私ですが、仰る通り永平寺の雲水さんたちの動きには感動すら覚えました。 掃除も、目に見えぬ程度の埃など何日かに一度まとめて拭き取ればいいと思うのですが、雲水さんたちは、目に見えるかどうかという基準ではなく、全身全霊を以て掃除をしているのですね。
そういえば昔、毎年数日ずつ坐禅に参加していたときにも、私自身にはなぜそうするのかが分からないことが沢山ありました。 たとえば食事中しゃべってはいけないと言われるのですが、喋りながら食事をすることがどうして仏道に反するのか分かりませんでした。 でも質問すると「喋るな!」という返事がくるだけで、わけが分かりません。
雲水さんたちは、なぜ毎日汚れてもいないのに掃除をするのかなどということは考えずに、ただ、今やっている「掃除」ということに集中するのでしょうね。
まあ、私もふだんだったらただ通り過ぎる麦畑を、今回はとことん楽しみましたから、少しは禅の心得が分かったのかもしれません・・・な~んちゃって。
雑念老人は今日も床下に潜り込んだ野良猫に殺虫スプレーをかけたりして仏道とはほど遠い生活をしています。
急に暑くなりました。 ふわっくまさんもお体には十分お気を付けください。
ねんきん老人
-
- チーママ散歩さん 2023/06/17 07:01:47
- 今日は雲水さんのごとく、、、
- 先生おはようございます。
朝から先生の旅行記を
襟を正して、姿勢も正して拝見させて
頂きました。
なかなかいけない所への参拝に連れて
行って頂くのにベッドでゴロゴロしながら
なんか出来ませんからね。^ ^
↑起きる時間だったので。
宗教の事は分かりませんでしたが、
雲水さんのお仕事ぶりを見て、
「今日は休日。
さあ、大掃除しなくては。」
の気持ちがふつふつと湧き上がりました。
小学校高学年の頃から、自分のお部屋の
掃除機をかける事。
毎朝階段の雑巾かけをする事をお手伝いしました。
お部屋は丸形ではなく四角いのよ。
とよく言われていたのを思い出しました。(笑)
今日は隅々までしっかりやろう!
そえ、今のところは思っております。
恋の成就に、料理上手。
早口言葉みたいなご利益。
ご利益は本来の意味と違っても、
後付けされてもいいふうに商売上手に
するなんて、なかなかお寺もやりますね。
麦畑の黄金色の綺麗なこと。
あいや、たまげたなあ~。
↑知ってる自分が怖い。^ ^
ちょうど収穫時期ですね。
最近私も身近な何気ない自然に感動する
事が多くなりました。
東尋坊。
同じ所へ何度か行くと感動が薄れ
押し寄せる観光に気分がげんなりしてしまう
ものですが。
日の出や日の入りにお出掛けすると
また、違った表情が見れるかも。
私も気ままな旅なので人様の行動しない
時間帯が大好きです。
- ねんきん老人さん からの返信 2023/06/17 10:50:28
- カラ元気、もう少し・・・。
- チーママ散歩さん、おはようございます。 怠け心に鞭打って駄文を弄しましたところ早速お目通しをいただき、恐縮しております。 それもベッドでゴロゴロしながらではなくということで、寝ぐせと目ヤニもそのままにパンをかじっていた私は身の置き所がありません。
四角い部屋を丸く掃き、というのはチーママ散歩さんのことでしたか。 掃除というのはまったくやりがいのない仕事で、人生の貴重な時間を割いてまでやるようなことではないと思うのですが、今思うと、妻はなぜこんなことを毎日できたのかと驚いてしまいます。 そのころは、パソコンに向かっている私がイライラするほど大きな音で掃除機をかけ、ときには私を立たせて机の下などを掃除していたので、なんという鬼嫁!と腹が立ったものですが・・・。
まったく、どこの神社もお寺もご利益の大安売りで、神官や僧侶という知識人がなにを寝ぼけたことを言っているのかとうんざりしますが、それにつられてお札を買ったり賽銭をあげたりする人の多さがそれをさせているのでしょうから、どっちもどっちだとは思います。 それにしてもヨイトマケの道具が料理上手へのご利益をもたらすとは・・・。
日の入り時の東尋坊。 なるほど、そう言われてみると私が行ったのは昼間ばかりで、日の出や日の入りを見たことはありません。
もう行くもんか! と思っていた東尋坊ですが、チーママ散歩さんのご助言のおかげで、もう一度、今度は近くに泊まって夕日を見てみようかという気になりました。 それにはもう少し長生きしなければなりませんが、人に言うと「80のジジイが」と笑われてしまいますね。
でも、私の周りの同世代の人たちを見ると、元気な者でせいぜいグランドゴルフかカラオケ。 たいていの人は一日中テレビを観ているだけで、旅行など考えもしないようですから、私は行動的な方かもしれません。 自分では体力の衰えにがっくりしていますが、それも平均以上には保たれているのかもしれません。
フォートラの皆様のお元気な様子が刺激になって、倒れそうな私を支えてくださっているものと、つくづくありがたく思っています。
次の旅行はどこへ行こうかな? それまで、畳のへりにつまづいて転んだりしないように気をつけます。
ねんきん老人
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ねんきん老人さんの関連旅行記
永平寺・丸岡(福井) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
14
42