2016/05/19 - 2016/05/19
242位(同エリア6061件中)
frau.himmelさん
- frau.himmelさんTOP
- 旅行記571冊
- クチコミ0件
- Q&A回答14件
- 915,827アクセス
- フォロワー134人
シニア男女3人旅 ウィーン美術史美術館第2弾は 旧約聖書・神話編(一応)。
外国の有名な美術館を訪れると聖書や神話を扱った絵画が多いですよね。これらが何を題材として描かれたものなのか、どんな物語が隠されているのか、ある程度理解しながら鑑賞すると楽しいでしょうね。
そこで、美術史美術館の名画を、老化防止・ボケ防止のための勉強として私なりに分類してみようか、などととんでもないことを考えました。まあ暇だけはありますので。
やはり難しかった~!
何しろ仏教徒(?無宗教)の私が、付け焼刃的に西洋宗教史に取り組んだのですから、詳しい方がご覧になったら笑止千万とお思いになるかもしれません。でも、ない頭は使いましたが、とても楽しい作業でした。
参考とした本
○聖書の名画はなぜこんなに面白いのか 井出洋一郎著
○世界の神話がわかる本 歴史雑学探求倶楽部編
○ウィーン美術史美術館カタログ ヴォルフガング・プロハスカ著
○その他ネット情報いろいろ
- 同行者
- 友人
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
いろんな名画が壁一杯。
それのどれもが有名な画家が描いたものですから、ほんとに贅沢な空間です。
さあ、どこから見て行きましょうか。迷います。 -
まずは旧約聖書関係から。
旧約聖書の創成期はアダムとイヴですね。
「アダムとイヴ」1510/20
ルーカス・クラナッハ父(1472-1553) -
「原罪」16世紀中頃
ミシェル・コクシー(1499-1592)
創世記の「天地創造」で、神はまず男アダムを造られました。次にアダムのあばら骨から女イヴが造られました。 -
「原罪」
ミシェル・コクシー(1499-1592)
アダムとイヴは禁断の木の実りんごをかじってしまいます。
怒った神はアダムとイヴを楽園から追放します。
手前「原罪」、一つ置いて「楽園追放」。真ん中は「最後の審判」 -
「楽園(エデンの園)」旧約聖書の物語。
ルーカス・クラナッハ父(1472-1553)
まさに春爛漫、楽園のようすです。 -
「アベルの哀歌」1656
フィリップ・ド・シャンパーニュ(1602-1674)
エデンの園を追放されたアダムとイブには二人の息子兄カイン・弟アベルが誕生しました。
アベルは兄カインに嫉妬のすえ殺されました。人類最初の殺人です。
嘆き悲しむアダムとイヴ。カインとアベルの他にも子供がいますね。
昔「カイントアベル」というテレビドラマがありました。夢中になってみていたものでした。 -
「バベルの塔」1563
ピーテル・ブリューゲル(1525/30-1569)
人びとは天にも届く塔を建てようとしたので、その高慢に怒った神は言語を混乱させ、人びとを各地に散らして完成を妨げました。 -
「ロトと娘たちはソドムから逃げる」1585頃
ヴェロネーゼ(1528-1588)
ノアの直系がアブラハム。
神は背徳の町ソドムを焼き尽くそうとしていた。アブラハムの甥ロト一家は、後ろを絶対振り返らないという約束で町を脱出する。
ソドムの街一帯に天から硫黄の炎が降りそそぐ中をロトとその妻、それに二人の娘は逃げまどう。ロトの妻だけは後ろを振り返り、哀れ塩の柱と化してしまった。 -
「ロトと娘たち」1537
アルブレヒト・アルトドルファー(1480-1538)
ロトと娘たちは山の洞窟に逃げおおせた。
しかしソドムの街は滅亡し、このままでは子孫が絶えてしまうことを危惧した娘たち。結託して、父親ロトに酒を飲ませて酔わせ、近親相姦で子供を産むことにした。
なんて凄絶な旧約聖書の物語でしょう。 -
「ロトと娘たち」1528
ルーカス・クラナッハ父
姉妹それぞれ妊娠し、男子を産んだ。 -
「預言者エリヤとサレプタの未亡人」旧約聖書より
ベルナルド・ストロッツイ(1581-1644)
長い干ばつで飢餓に苦しんでいるサレプタにやってきた預言者エリヤ、未亡人と子供が住む家に身を寄せた。しかし家には甕に一握りの粉と、瓶の中には少しだけの油しかなかった。
未亡人はなけなしの材料でパンを作りエリヤをもてなした。
ところが、不思議なことに甕の粉も瓶の油も無くならない。おかげで飢餓で苦しむことはなかった。エリヤを遣わせた神の加護があったのです。 -
「燃える茂みの前のモーゼ」旧約聖書出エジプト記
ドメニコ・フェティ(1589-1623)
燃える柴を見て神の声を聞き、靴を脱いでいるモーゼ。
モーゼは映画「十戒」で有名ですね。 -
「サムソンとデリラ」1628/30
アンソニー・ヴァン・ダイク(1599-1641)
素手でライオンを引き裂くほどの怪力の持ち主サムソン。
敵のスパイである官能的な女性デリラにせがまれて自分の弱点を明かしてしまう。つまり自分の怪力の秘密は髪の毛にあるというのだ。
そしてデリラは膝の上で眠ったサムソンの髪の毛を切り、やすやすと捕まえて目をえぐり牢に閉じ込めてしまう。 -
「ゴリアテの首を持つダヴィデ」1600/01。
カラヴァッジオ(1571-1610)
イスラエルの指導者として神が選んだのは竪琴の名人であり羊飼いのダビデだった。
敵のペリシテ人はイスラエルを攻め、豪傑ゴリアテがダビデの前に立ちはだかる。ダビデは石一つで大男ゴリアテを倒した。
ヨーロッパで壁絵や彫像でよく見かける題材ですね。 -
「ホロフェルネスの首を持ったユーディット」1530
ルーカス・クラナッハ父(1472-1553)
バビロニア王は自国に協力的でないイスラエルを征服するために総大将のホロフェルヌスを差し向ける。
彼が砦のある町を兵糧攻めにして今にも陥落させようとした時、町の美しい未亡人ユーディットが侍女一人を連れて、人身御供としてバビロニア軍に乗り込んだ。
下へ続く -
「ホロフェルネスの首を持ったユーディット」1530
ルーカス・クラナッハ父(1472-1553)
もう1枚クラナッハの同名の絵画を。
ホロフェルヌスは美しいユーディットの登場に喜んだ。
ユーディットは勝利の宴で泥酔して寝込んでいるホロフェルヌスの首を彼の短剣を引き抜き刎ねた。
そして敵将の首を土産に町に逃げ帰った。
下へ続く -
「ホロフェルネスの頭を持つユーディット」1583/5
パオロ・ヴェロネーゼ(1528-1588)
翌朝、首のないホロフェルヌスの死体を目の前にしたバビロニア軍が激しく動揺して、慌てふためいているところにイスラエル軍は反撃に出て大勝利を収めた。 -
「ホロフェルネスの頭を持つユーディット」160/12
カルロ・サラチェーニ(1579-1620)
信仰深い美しい未亡人ユーディット。国家の危機を救うために、敵の宴会に赴き、酒に酔った敵の司令官ホロフェルネスの首を討ち取った、というお話。
「ユーディット=ユダヤ女」は、イスラエルを大勝利に導いた女性としては数少ない英雄なのです。
何人もの画家がこの衝撃的な絵を描いていますが、ユーディット、人気がありますね。 -
「スザンナの沐浴」1555/6。
ヤーコポ・ティントレット(1518-1594)
人気があると言えば、このスザンナの物語も絵画でよく見ますが、画家たちにとっては女性の裸体画を描く口実だったようです。
物語は、水浴しているスザンナの姿を好色な二人の老人が物陰から覗き見している・・・。だけでは終わらないのですね。
水浴しているスザンナを襲う二人の老人。抗うスザンナ。
狡猾な老人たちは、自分たちに身を任せなければ、若い男性と密通していたと訴える、と恐喝するのです。
訴えられたスザンナは死刑宣告を受けるも・・・。 -
旧約聖書ではありませんが、サロメの物語も有名です。また生首です。
「洗礼者ヨハネの首を持つサロメ」1525/30
ベルナルディーノ・ルイニ(1460-1532)
パレスチナの領主ヘロデ王の娘サロメ。
王の誕生日の祝宴でサロメは見事な舞を披露する。王は大層喜び、褒美として望むものを何でも与えようと約束した。
サロメは獄につながれていた洗礼者ヨハネの首を所望する。
ヨハネは牢の中で首を刎ねられ、お盆に載せられた首がサロメの元に届けられた。 -
「洗礼者ヨハネの頭を持つサロメ」1520/24
アンドレア・ソラーリオ(1466-1524)
洗礼者ヨハネが出てくるあたりで旧約聖書ではないのですが、ここでも生首が主役です。
でもさすが洗礼者ヨハネ、首をうち落とされても聖職者らしく穏やかな顔をしています。前のホロフェルヌスの首は苦悩の表情が滲み出ていました。 -
「洗礼者ヨハネの首を持つサロメ」1600/05.
ヨーゼフ・ハインツ(1564-1609)
ルーカスクラナッハの描いたサロメかと思いました。上の↑「「ホロフェルネスの首を持ったユーディット」とモデルも構図もそっくりですから。
これはルドルフ2世に依頼されたヨーゼフ・ハインツが、クラナッハの絵に似せて描いたものだそうです。
だからこのヨハネは苦しそうな表情をしているのですね。 -
「洗礼者ヨハネの斬首」1508
アルブレヒト・アルトドルファー
アルトドルファーが描いたのは、斬首の情景です。
中央の女性が手にしているお盆には打ち首が、また足元には首のない死体が転がっています。見難い絵で申し訳ありませんが、かなり残酷な絵です。 -
生首はこのくらいにしてスカッといきましょう。
「大天使ミカエル」1665
バルトロメ・ムリーリヨ(1617-1682)
お馴染み大天使ミカエルが悪魔を退治している場面です。 -
「謀反を起こした天使たちを地獄に追いやるミカエル」1665
ルカ・ジョルダーノ(1634-1705) -
「聖ゲオルゲスとドラゴン」1515.黄金伝説より
レオンハルト・ベック(1480-1512)
汚い画像でごめんなさい。
聖ゲオルゲスとドラゴンの伝説上の戦い。
聖ゲオルゲスが怪物ドラゴンを退治して街を救ったというお話。
ゲオルゲスの馬の下に小さなドラゴンが倒れています。そしてお姫様も・・・。 -
次にギリシャ神話(ローマ神話)です。
「ダナエ」1554
ティツィーアーノ(1488/90-1576)
ギリシャ神話で欠かせないのは絶対神のゼウス。希代のプレイボーイ。
ダナエはギリシャ神話に登場する美貌の王女。
父王は「ダナエが産んだ子が汝を殺すだろう」と予言者の神託に恐れおののく。そこで父王はダナエに男が近づかないように洞窟に閉じ込めた。
ここで絶対神のゼウスが出てくるのです。なんと「黄金の雨」に変身したゼウスがダナエに降りそそぎ、関係を持ち息子が産まれるのです。
恐怖にとらわれた父王はダナエと息子を箱に入れて海に流します。・・・ -
「メデューサの頭部」
ルーベンス
すみません、また気持ち悪いゾッとする絵です。
さて、海に流されたダナエと息子は島に漂流します。
島の王が美しいダナエを我がものにしようと企てるも、息子ペルセウスが邪魔になる。
そこで貧しいペルセウスを祝宴に招き、祝いの品がないのをみんなで笑いものにする。
ぺルセウスは、ヘビの髪をもち見る者を「石」にする恐ろしい怪物メデューサの首を討ち取り、王にプレゼントすると宣言します。
そして女神アテナやニンフたちの助けで見事討ち取り、自分を嘲笑した島の王や取り巻きたちに首を見せた。
そのとたん、王や取り巻きたちは石になってしまった。 -
「ディアナとカリスト」1566
ティツィアーノ(1488/90-1576)
狩猟の女神ディアナに可愛がられた妖精のカリスト。
在る日狩りの途中で疲れて森の中で休んでいると、カリストのことを前から目を付けていた神々の王ゼウスがディアナに変身して純潔を奪ってしまった。
それからしばらくして、ディアナ一行は狩りの最中に従者の乙女たちと小川で服を脱いで水浴をした。しかしカリストだけは服を脱がなかったた。実はカリストはゼウスの子を妊娠していたのだった。
怒ったディアナはカリストを追放する。そして嫉妬深いゼウスの妻にクマに変えられてしまった。・・・。
時は流れ、カリストは森の中で狩りをしている一人の青年に出合う。彼こそがわが息子だった。
彼は迷わずクマの姿をした母に槍を突きつける。
次の瞬間二人の姿は消えた。
哀れに思ったゼウスが母子を天上にあげ、おおぐま座とこぐま座に変えたのだ。(ローマ神話) -
「ガニメデの誘拐」1580。
ミケランジェロ
絶対神ゼウスの変身物語。
大きな鷲に変身したゼウスがお気に入りの美しい少年ガニメデを連れ去ろうとしている。地上ではガニメデの牧羊犬(ガニメデは羊飼い?)が主人を追いかけて飛び上がっている。 -
「ガニメデの誘拐」1530。ユピテルの情事4分作
コレッジオ(1489/94-1534)
ガニメデの誘惑はコレッジョも描いています。ユピテルの情事4部作として有名です。
ユピテルとはゼウスのこと。
いろんなものに変身して口説き回るハチャメチャな神です。対象は女神やニンフ、人間、男も女もありません。 -
「ユピテルとイオ」1530。コレッジョのユピテルの情事4部作から
コレッジオ(1489/94-1534)
美しい娘イオはユピテル(ゼウス)の誘惑から逃れようとするが、ユピテルはこんどは黒い雲に変身しイオを覆い隠し、純潔を奪った。 -
コレッジオの「ユピテルの情事の4部作」の2枚は並んで展示してあります。
コレッジョの愛の4部作の残りの2つは、
③「レダと白鳥」ベルリン絵画館。ゼウス(ユピテル)は白鳥に変身してレダに近づき思いを遂げます。
④「ダナエ」ボルゲーゼ美術館。ゼウスは黄金の雨に変身してダナエに近づきます。
詳しくはティツィアーノの「ダナエ」をご覧ください。上(↑) -
「ニンフ(妖精)と羊飼い」1570/75
ティツィアーノ
ニンフとはギリシャ神話で山・川・泉・樹木など自然の妖精のこと。ホメルスの叙事詩ではゼウスの娘ともされている。
ゼウスには全く何人の子供がいるのやら。 -
「ヴィーナスとアドニス」1620
アブラハム・ヤンセン(1571-1632)
シェイクスピアの長編詩にもあります。
ヴィーナスはローマ神話の美と愛の女神です。アドニスはヴィーナスに愛された美少年。
ヴィーナスは愛するアドニスに危険な動物の狩りをやめてくれるように説得する。アドニスはその願いを無視し、イノシシに殺されてしまう。 -
「フィレモンとボーキスの木星と水星」1620/22.
ピーター・パウロ・ルーベンス(1577-1640)
フィレモンとボーキスはギリシャ神話に登場する老夫婦。
貧しい旅人に姿を変えた二人の神が家々の戸を叩き、一夜の宿を求めた。しかしどの家も戸を開けてくれなかった。
最後に村はずれにあるあばら家の戸を叩くと、老夫婦が快く迎え入れた。
老夫婦はつましいながらも心を込めた食卓でもてなした。
不思議なことに老夫婦が客人の杯に幾度となく酒を注いでも酒甕は一向に減らない。
そこで老夫婦は客人が神だと悟り、大切に飼っていたガチョウを生贄に捧げようとした。・・・。
その後村は洪水により水没してしまったが老夫婦は命を救われた・・・。 -
神聖ローマ皇帝ルドルフ2世は政治家としての手腕は今一つでしたが、芸術や文化には大変理解があったようです。
美術史美術館の収集の多くはルドルフ2世によって集められたものです。
美術館の一画にルドルフ2世の好みで集められたエロティックな神話の絵画がいろいろ展示してありました。
「眠れるヴィーナス」1608。
ディルク・デ・クァデ・ファン・ラベスティン
ヴィーナスはローマ神話の愛と美の女神。この絵はルドルフ2世の愛妾がモデルを務めました。 -
「ユピテルとアンティオペ」ギリシャ神話の物語。
バルトオメウス・シュプランガー(1541-1611)
ユピテルはプレイボーイのゼウスのこと。
ゼウスはまた半人半獣のサテュロスに変身して、森の精アンティオペを襲う。その後双子が生まれるそうです。
バルトロメウス・シュプリンガーはルドルフ2世に信頼を得た画家でした。 -
右:「マース、ヴィーナスとアモーレ」
愛と美の女神ヴィーナス、戦の神マースは恋人です。
アモールはヴィーナスの子供(だったかな?)
左:「Sine Cerere et Baccho friget Venu:ケレス(豊穣の女神とバッカス(酒神)がいなければヴィーナス(美の女神)は凍えてしまう」 -
左:「ヘルマプロディーとサルマキス」
サルマキスはギリシャ神話の泉の精。美少年ヘルマプロティトスが森の中で水浴しているところを通りかかり強姦してしまう。
右:「グラウカスとスキュラ」。
スキュラは美しい妖精。ある日水浴中の姿を海神グラウコスに見られてしまう。彼はスキュラに一目ぼれしたが、彼女は陸に逃げ帰った。
下半身が魚のグラウカスは陸に上がり追って行くことはできません。そこで魔女の元を訪れ、人の姿にしてくれるように頼む。
美男子に変身したグラウカス、その姿を魔女が見て横恋慕する・・・というお話。
官能的な神話の絵ばかりでお腹がいっぱいになってしまいました。 -
「Allegorie(寓話)」1560
パリ・ボルドーネ(1500-1571)
幸せそうな恋人たち(婚約したばかり?)は、ヴィーナスとマース(戦いの神)のコスチュームを付けています。
天使とキューピットが二人を祝福しています。 -
「弓を削るアモール」1534-39
フランシスコ・マッジャーレ(1503-1540)
アモール(別名キューピット、クビトなど)。
キューピットってヴィーナスの息子なのでは?
キューピットと言えば弓矢。その矢に当たった人は恋に落ちます。 -
「ブラヴォ」
ティツィアーノ
上半身だけの男性二人。
こちらをふりむいた若い男はブドウの王冠をつけているのでバッカスでは?と。
後ろ向きの男性は後ろ手に短剣を隠し持っています。
このあと、どういう展開になるのか?
アントワープに手首を投げている大きなブラヴォーの像がありますね、あれと関係があるのでしょうか。 -
「夢」
ミケランジェロ(?)(1475-1564)
理解できない絵。
何となくミケランジェロの「最後の審判」に似ているような・・・。 -
「ハンニバル、義兄ハスドルバルの頭部を認める」1728-30.
ティエポロ(1696-1770)
古代カルタゴの物語。
ハンニバルはカルタゴの将軍。連戦連勝を重ね、カルタゴが滅びた後もローマ史上最強の敵と言わしめている。 -
「シモーネとエフィゲーニア」1617.
ピーター・パウル・ルーベンス(1577-1640)
デカメロンの「ボッカチオ」より -
「3人の哲学者」1508/09。
ジョルジョーネ(1477-1510)
異なった年代の哲学者3人。 -
ネーデルランドやフランダースの楽しそうな絵画も入れておきます。
「豆の王さまの祝宴」1640/45
ヤーコブ・ヨルダーンス(1593-1678)
フランダース地方では三王節(東方三博士がキリストを礼拝した日)に豆入り焼き菓子を焼きます。その豆を引き当てた人がお祭りの王さまとなり、最も美しい人が女王となって饗宴を開きバカ騒ぎをします。 -
「Merry Company(陽気な集会)」。
ヤン・マセイス(1509-1573)
Companyとは、人々が集まって、飲んで歌って楽しくやっている17世紀オランダの黄金時代の風俗画のことを言うそうです。 -
「使徒マタイの召命」。
ヤン・サンダース・ファン・ヘメッセン(1500頃-1563/66頃)
使徒マタイは下賤な職業とされた徴税人だったが、イエスに説得されて弟子になりました。
この絵はイエスが、贅沢な服装をしている左端の男(マタイ・徴税人だったから金持ちでした)の方を見て、「私の後に着いておいで」と声を掛けているところ(だと思う)。
真ん中の女性と左上の男は、いやだいやだと避けている(ように見える)。 -
「両替商」16世紀末。
マリヌス・ファン・レイメルスワーレ(1490-1546)
両替商あるいは銀行家は当時人気のある絵の題材だったようです。
上↑のヤン・マセイスも「両替商とその妻」と言う絵を描いていますね。 -
「農民市場」1567
ヨアヒム・ベウケラー(1530-1574) -
展示室
-
ピーター・パウル・ルーベンス(1577-1640)
「勝者の戴冠式」1615.(ローマ神話より)
勝利の女神ヴィクトリアは勝者に月桂樹の花輪をかぶせます。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (4)
-
- ryujiさん 2023/02/25 09:32:16
- タイトルの旅行記を拝見で~す♡
- こんにちは、frau.himmelさん。 ご無沙汰しております。
ウィーン美術史美術館を見せてもらいましたよ。 なんて中身の濃い旅行記しょう、びっくりです。 夢中になって興味深く良き時間を・・・、得た思いでいます。 最もどれだけの事(知識)が頭に入ったかは甚だ疑問ですが?。
懐かしい~のひと言、美術史美術館へは2011年に行きました。 当時を振り返るとイタリア(ヨーロッパで)の次に行きたかった国です。 モーツァルトに憧れ、そしておっしゃるハプスブルク帝国には少なからず興味を持っていました。 小生の少ないヨーロッパで2番目の渡航がウィーンなんです。
himmelさん、本当にお詳しいですね。 ウィーン美術史美術館を通じて、オーストリアが最も充実して栄えた良き時代を見た思いでいます。
改めて、言わさせてください。 私が最も求めていた旅行記です!。 ありがとうございます、素敵な旅行記の出会いに感謝です。
ryuji
- frau.himmelさん からの返信 2023/02/25 20:35:06
- RE: まあ どうしましょう・・(/ω\)
- ryujiさんこんばんは。
まあどうしましょう〜〜。
私の尊敬するryujiさんにそんなに誉めていただいて(/ω\)
でも、とても嬉しいです。
齢をとりまして、文章もスムーズにまとまりませんし、
それに何よりあの写真が・・(/ω\)
ryujiさんの星空の写真や、桜の写真、花火の写真など美しい写真を見せていただいていますので、私のあの写真ももっとどうにかならないかといつも思っています。きっとカメラのせいですね(笑)。
私のほうこそryujiさんの美術館旅行記は素晴らしいといつも思っていました。参考にしたいものだと。
と、ここまで書きながら、ryujiさんも美術史美術館へいらっしてたはずだと思い、今見て参りました。
もちろん前に見せていただいていましたが、なんか絵の選択なども同じようなものを選んでいらっして、またコメントも私もこういうコメントをつけたいなと思うもので、やはり似た者同士(すみません、畏れ多くも)だと思ったことでした。
齢のことはあまり考えたくありませんが、「さんろく」とか「さんきゅう」とか(前に旅行記で拝見しましたので、何のことだかお判りですよね?笑)、たぶん年代も同じはずと。
そんな年齢ですが、今年こそはぜったいヨーロッパに行きたいと、只今計画の真っ最中です。たぶんまた美術館にもいくつか行きたいと思っておりますので、またたくさんの名画に触れあって参ります。
コメントありがとうございました。
himmel
-
- 偏西風さん 2023/02/04 00:19:59
- 今晩は
- frau.himmelさん、今晩は。お邪魔します。
美術史美術館、ていねいに観て回られたのですね。こんな絵があったのか、と思う絵の多いこと。
ていねいにご覧になるだけでなく、一枚、一枚撮影して(ここまでならできる人がいるるかもしれませんが)、こうして一枚、一枚絵に説明をつけて旅行記にまとめるとは、
暇ならできるようなことではありません。(暇ということでは私がずっと上ですよ)
スザンナのエピソード、私は知らなかったので、続きを知りたくて、幸いウィキペディアに出ていたので読みました。
サロメに限らず、首を切るモチーフはよほど画家の創作意欲を刺激するのですね。多いですね。
おもしろいのはアルトドルファーの『ロトと娘たち』です。娘が手にもっているのはグラスですね。旧約聖書の時代に、とツッコミをいれるのは野暮というものなのでしょうね。
付けていただいた解説のおかげて、こういう絵だったのか、とあらためて知ることができました。どれくらいの時間と労力をおかけになったのでしょう。私にはちょっと想像できません。(写真20~30枚程度の旅行記ですぐに日付がかわってしまいます)
お孫さんは受験なのですね。一番大変な時期です。きっとがんばっておられることでしょう。応援しています。
- frau.himmelさん からの返信 2023/02/04 20:13:21
- Re: 今晩は
- 偏西風さん、再度コメントありがとうございます。
過分にお誉めいただいて恥ずかしいです。
齢をとってクドクなったせいか、汚い写真なのだからほっておけばいいのに、何と言う題名か、画家は誰なのかどうしても調べたくなったり、調べたら調べたでその先はどうなるのか追及したくなったり・・・。
>(写真20~30枚程度の旅行記ですぐに日付がかわってしまいます)
それ!それなのです。でも楽しいからいいかって(笑)。
スザンナの物語、お調べになりましたか。
あれって奥が深いですね。私はズルして最後はムニャムニャ・・。また理解できない絵もコメントはムニャムニャで濁しています(笑)。
しかし旧約聖書って面白いですね。
ほんとに生首のモチーフは多いし、それに裸体画も多い。私がそんな絵ばかりを選んでいるわけではないのですが(笑)。
アルトドルファーのロトの娘、あらほんと、ワイングラスですね。それにおいしそうな赤ワイン。
今次作の聖書編にとりかかっています。こちらもツッコミだらけですが、それを無視してやっています。その方がいい加減な私にはありがたいです。
おかげさまで孫は志望校に推薦で入れたようです。今年は無理でも、お祝いにいつか旅行に連れて行って(もらう)ことになるのでしょうね。
ありがとうございます。
himmel
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
frau.himmelさんの関連旅行記
ウィーン(オーストリア) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
ウィーン(オーストリア) の人気ホテル
オーストリアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
オーストリア最安
345円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
4
54