2022/11/22 - 2022/11/22
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worldspanさん
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今回は広島から尾道への日帰り旅行をすることにした。尾道には乗り鉄をしていた高校生の頃に下車したことはあるが、まち歩きは今回が初めて。尾道の旅は二回に分けてお伝えしたい。
第二回は尾道の寺院巡り。寺院巡りをして驚かされたのは、歴史がある寺院が多いこと。創建が天平時代のものもあるのは訪れてみて初めて知った。半日だけの旅だったが、もう少し早めに広島を発てば良かったと思った。
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みはらし亭からおりたところに中村憲吉の文学碑がある。
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文学碑
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中村憲吉は地元備後国、布野村(現在の三次市)に生まれた歌人だ。様々な事業を営む実業家の名家に生まれた。
中村憲吉旧居 名所・史跡
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中村憲吉は病により昭和9年に46歳で他界したが、その療養の間、尾道のこの地にいた。家はとても質素で当時の生活を忍ばせる家だ。無料で見学可能だ
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中村憲吉の居宅
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中村憲吉居宅から降りていくと階段の踊り場のようなところに差し掛かる。
天寧寺 寺・神社・教会
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そこには天寧寺三重塔がある。
天寧寺 寺・神社・教会
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足利義詮によって五重塔として建立された
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天寧寺三重塔の上あたりから千光寺ロープウェイの山麓駅へと伸びる細い路地がねこの細道と言われている。本物の猫に遭遇することはなかったが、路地には猫が描かれた壁や階段、そして路面があり、おそらくネコ好きにはたまらないのだろう。
尾道 猫の細道 名所・史跡
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うん???なんだこの福石猫神社という名前は?と思いながら中に入ってみた。
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ここは園山春二さんというアーティストによって丸い石にえがかれている猫が置かれている。
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愛嬌のある猫たちが目をまんまるく開けてこちを見ている姿は愛くるしいと感じるだろう。
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民家の壁にアートが
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廃墟になった民家
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階段に猫ちゃん
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招き猫美術館? 閉館していた
招き猫美術館in尾道 美術館・博物館
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美術館の壁にも猫ちゃん
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千光寺から猫の細道を通り地上まで降りてくるとその横に大きな社が見えてくる.これは艮(艮)神社と呼ばれる。樹齢900年を超えるクスノキ群が神社周辺には立っており、多くの人に注目を浴びている。楠木ばかりが注目される神社だが、社も立派なので拝んでいこう。
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艮神社は806年に創建された尾道最古の神社でもある。
艮神社 寺・神社・教会
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神社には金山彦神社や塞神社の社もつくられている。
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艮神社の社も立派だが、見どころは樹齢900年のクスノキ群だろう。
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大きな幹のクスノキがいくつもたつ姿は神々しさも感じる。
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塞神社という小さな社がある。
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二の鳥居
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さてロープウェイ周辺から東へと場所を移す。
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1394年に禅宗の寺院として創建された正受院。後に安土桃山時代から江戸時代初期に浄土宗西山派に改宗した。安土桃山時代の豪商で、笠岡屋を営んでいた小川氏により庇護されていたという。歴史を感じさせる本堂なので、一見の価値はおると思う。
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続いて訪れたのが慈観寺。
慈観寺 寺・神社・教会
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慈観上人が1348年に創建されたと言われる。
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元々は別な地に建立されていたが、1615年ころにこの地に移築されたと言われている。
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この寺院で有名なのが「桐に鳳凰図」の襖絵だ。尾道市の重要文化財にもしていされている。
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移動中に町歩き
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映画「時をかける少女」タイムトリップの時計
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細っ!
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寺と寺の間の町歩き。平地も細い路地がいくつもある
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こちらは善勝寺。おおもとは天平文化が花咲く奈良時代、729年から749年に創建されたと言われる由緒ある寺院だ。現在の本堂は17世紀に作られたものだが、立派な山門や常明堂という小さなお堂もある。
善勝寺 寺・神社・教会
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天神町歴史資料通りと呼ばれる細い路地
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壁に多くの写真や資料が貼り付けられている実はこれは参道でもある
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御袖天満宮という、菅原道真を崇めている神社だ。菅原道真が大宰府に流される際、尾道に立ち寄ったのだそうだ。その時尾道の民たちは菅原道真に酒などが振る舞われた。こうしたことに菅原道真は感動し、その感謝を込めて自らの着物の袖をちぎり、その姿を自ら描いて渡したことに所縁がある神社だ。
御袖天満宮 寺・神社・教会
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注目はこの神門だろう。なかには菅原道真像が安置されている。
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天満宮の社殿
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天満宮から見た尾道市内。眺めも良い
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神徳輝殿という社殿がある。
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御袖天満宮の境内を歩いていると、大山寺という寺があった。大山寺と御袖天満宮のさかいはいったいどこにあったのかよくわからないほど親和性がある。901年に菅原道真との関連性があるようだ。大山では気が付かなければ、天満宮の縦の一つに思えてしまうほど地味だ。
大山寺 寺・神社・教会
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大山寺の庚寅堂
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御袖天満宮の参道から横に延びる階段を登った場所にある桃咲稲荷神社
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西国寺への近道と書かれていたので、その道を行くことに。
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西國寺は729年~749年の間、行基により建立されたと言われている。その後幾度か火災により焼失しており、写真の西國寺金堂は1386年に再建されたものなのだそうだ。
西國寺 寺・神社・教会
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西國寺英霊殿
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そして鐘楼
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三重塔へと向かう
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注目は三重塔だろう。
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不動堂
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山の中腹にあり、朱色のため良く目立つ塔だ。
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三重塔は室町幕府6代将軍、あの足利義教の寄進により1429年に建立されたのだそうだ。
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美しい三重塔
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三重塔からのながめ
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百度石と大師堂との間を100度往復し、大師にお願いすれば願いが叶うのだという。
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西國寺から市街地に降りる途中にある金剛院。西國寺の分家なのかな?とおもっていたが、やはりどうも関連性はあるようで、行基により建立されたと伝わっているようだ。何より驚くのがこの金剛院は日本三金輪(中尊寺、高野山、そしてこの金剛院)に数えられるのだという
金剛院 寺・神社・教会
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1648年に建立された仁王門
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門に立つ仁王はとても迫力ある
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仁王門には大きなわらじが吊るされている。この仁王門のシンボルだ。
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市街地まで降りてきた。
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遊亀山 浄泉寺は元々1525年に創建された歴史ある寺院でもあったが、その後火災で焼失してしまい、1911年に再建された寺院だ。そのため他の寺院と比べると構造上近代的な寺院であるのが良く判る。
浄泉寺 寺・神社・教会
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浄泉寺の本堂
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常称寺は延慶2年(1309年)、つまり鎌倉時代の後期に建立された寺院でもある。寺院に行って感じたのが、あれ?「山門がない!」と思っていたが、じつは山門は別な場所にあり、山門と本堂の間に線路と道路が走っているため寺から見えないところにあるのだ。判っていたらそこも行けてたのだが…。現在は工事中でこのような姿に。
常称寺 寺・神社・教会
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踏切を横断
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福善寺の参道。参道は細長く、両サイドは壁に覆われているため、やや圧迫感があるものの、どこか心地よくも感じるのが不思議だ。
福善寺 寺・神社・教会
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福善寺は元々は別な場所に1573年に創建されていた。
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しかしながら現在の地に移設されることになり、尾道市内に移設されれたのは1630年のことだ。福善寺の参道は面白い。
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寺から寺へと移動途中に町並みを見る。古い建物だなぁ。
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妙宣寺は文和3年(1354年)に創建された寺院。福善寺と同じように壁に挟まれた細い参道が寺院を結んでいる。
妙宣寺 寺・神社・教会
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現在の本堂は1782年に再建されたもので屋根の戸井の上の瓦に狛犬のようなものが乗っており、一つは耳が折れ、まるで本物の犬のようにデザインされているのが面白い。
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尾道のメインストリート、絵のまち通りを散策した。この通りは尾道本通り商店街ともいわれており、商店街のホームページを見てもどちらの名前も記載されており、「絵のまち通り」というのが通称なのだろうか。多くの人が行き通い楽しく散策できる。
尾道本通り商店街 市場・商店街
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飲食店などが軒を連ねる
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反対側の入口には絵のまち通りと書かれている
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金萬堂本舗といえば備後国では知られた和菓子屋さんだ。
金萬堂本舗 本社・工場 グルメ・レストラン
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懐かしい雰囲気
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商店街から細い路地の商店街もでている
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電車の通過が迫力ある
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尾道の町をひたすら歩きまくって疲れていっぱい飲みたくなって入ったお店。
まかない食堂 むらちゃん グルメ・レストラン
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港町の飲み屋さんの雰囲気がとても心地よい。今回は刺し身をしゅとした定食。
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びっくりしたのは卵かけご飯。久しく食べてなかったのでめっちや美味しく感じた。
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何より美味かったのはビール。歩い手汗かいたあとのビールは格別だ。
そして刺し身はアコウダイとタチウオ!これがうまい。最後に味噌汁を飲んだが白味噌の甘みがよく出ててこれも美味しかった!あたりの店! -
天寧寺の本堂に。天寧寺と言えば千光寺から市街地に降りるときに見えた三重塔が有名だが、本堂も訪れてみよう
天寧寺 寺・神社・教会
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こちらは本堂の玄関
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天寧寺本堂の内部
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そしてもう一つ目を引くお堂がある。それがこの五百羅漢像が安置されているお堂だ
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これだけの羅漢像が並ぶと圧巻だ。
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天寧寺の山門
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天寧寺付近も細い路地が走る。
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幸神社跡があった。
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階段を降りたところに踏切がある光景がこれほど多いのは尾道くらいではないだろうか
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階段を上がっていくと、打ち捨てられた建物が・・・。
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信行寺に行く途中の道も壁に挟まれた細い路地だ。
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人一人が通るのがやっとの道
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こちらが信行寺の本堂。信行寺は建保2年(1214)に創建された。時代で言えば鎌倉時代のことである。元々は違う場所にあったようなのだが、山陽鉄道(現在の山陽本線)が開通する際に、移転を強いられ、明治24年(1891)に現在の場所に移させられたようだ。
信行寺 寺・神社・教会
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信行寺からの眺め
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信行寺は先ほどの細い路地とこの階段が通ずる道になるが
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荷物の搬入搬出はどうするのだろうか
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踏切渡ってすぐに尾道文治の墓碑があった。
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尾道渡船の士堂乗場。目の前の向島への渡し船が行き来する。
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一方こちらが向島の兼吉のりば
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船の往来は頻発しており、地元の人の足となっている。
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グーグルマップには海の見える公園と名称が記載されていたが、どうやらホンマの名前は違うようだ
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どうやらこの辺りはおのみち海辺の美術館と呼ばれている。
おのみち海辺の美術館 名所・史跡
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海辺の防波堤には絵画が展示されていたりオブジェが作られていたりしており、それもなかなか見どころがある
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しかし、それよりもこの瀬戸内海の風景がまさに美術館というにふさわしいのではないだろうか。
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向島
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おのみち海辺の美術館
おのみち海辺の美術館 名所・史跡
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こちらも渡し船の船乗り場
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船乗り場周辺。
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尾道駅前にも船乗り場があり、目と鼻の先にある。渡った場所に尾道中学・高校があり、中高一貫校が建つ。
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尾道駅前広場
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夕方にようやく尾道駅に到着した
尾道駅 駅
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バスの時間とうまく合わず、復路は尾道駅から各駅停車で広島に
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かつてはブルトレも停車していたプラットホームだ
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