2022/12/28 - 2022/12/30
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ohahiroさん
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マヤ文明等の遺跡巡りで、パレンケ遺跡(チアパス州)と、別旅行記のビジャエルモサ(タバスコ州)を観光しました。
●パレンケ遺跡
遺跡に近いパレンケの町は小さくてホテルも少ないので、ちょっと遠いですがタバスコ州州都のビジャエルモサを拠点にしてレンタカーで行きました。現地で声をかけてくるガイドを雇うか迷ったけど、やっぱり写真メインにしようと思いやめました。
一部の神殿では階段を登ることができ、眺めの良い景色を楽しめました。
密林とまでいかないまでも森の中で暑い気候なので蚊がいます、虫よけあった方が良いです。
●パレンケ遺跡博物館
赤の女王に関連する展示やマヤ文明出土品が展示されていて遺跡とセットで行きました。遺跡正門までは約1.5km。
この博物館の前が遺跡用のチケット売場になってます。
●2泊3日旅程
・観光:-パレンケ(Palenque)遺跡(ビジャエルモサから車で片道2時間強)
-パレンケ遺跡博物館
-ビジャエルモサのLa Venta博物館(オルメカ文明)
-ビジャエルモサの人類学博物館(Museo Regional de Antropologia)
・宿泊:Villahermosa Marriott ポイント宿泊 2泊で24000pt
・レンタカー:Hertz 小型セダン2日間ネット払い 1600ペソ+中途半端な保険2日間 1800ペソ = 3400ペソ(x7=約24,000円)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー 徒歩 飛行機
-
ホテルを9時ちょっと前に出発。 途中スタバに寄ってコーヒーと昼飯用のパンを買い、パレンケ遺跡のチケット売り場には11時に到着。
パレンケまでの道のりの2/3が片側1車線なので、遅い車を追い超すのに苦労します。
・写真上)チケット売場は博物館の前に。駐車場は小さいですがすぐに入れ替わるので駐車場所は苦労しません。
チケット代は97+85=182ペソで、チチェンやウシュマルよりお得でしたが、それぞれ違う窓口に並ぶのが面倒。このチケットは博物館も兼用でした。
チケットを買ったら1.5km先の遺跡正門に移動しますが、遺跡は少し高台にあるのでこの坂道を歩いて行くのはしんどそうです。(裏入口が開いてるのか不明ですが)
・写真左下)遺跡の入口前の駐車場は小さくて満車だったので、
・写真右下)結局200mほど手前に戻り路駐。路駐ですが若者グループが見張り番のようにいて50ペソと言ってきて、いたずらされるのも困るのでとりあえず払います。入口付近に私営駐車場もあったようですが。 -
写真上の入口でチケットを見せて入ります。紙バンド型のチケットの方は腕に巻くようにと言われました。
入ると木がうっそうとしていてまさに森の中の遺跡。その分、蚊には要注意ですが。古代都市パレンケと国立公園 国立公園
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7世紀に繫栄したマヤ文明のパレンケの遺跡(日本では大化の改新とかやってる頃ですね)。
ちょっと分かりづらい所にMapがあります。行けないところが一部ありました。 -
翌日のビジャエルモサの「人類学博物館」にパレンケ遺跡の模型があって、位置関係が分かりやすいのでその写真に建物名を書き込んでみました。
写真の下方向が北。
遺跡の観光用入口は模型で見て下側、Nと書いてある辺り。 -
ひらけた場所に出ると、まず右手に遺跡が並んでいます。
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最初に「頭蓋骨の神殿(Templo de la Calavera)」があります。が、上に登るのは不可で、中を見ることができません、早速残念。
案内板によると、
名前の由来は入口の柱下部にある、おそらくウサギのであろう頭蓋骨のレリーフ。
最終的な姿の完成は8世紀後半だが、その下には「碑文の神殿」より古い2つの構造物があります。中のお墓には700個もの翡翠があったそうです。頭蓋骨の神殿 建造物
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「頭蓋骨の神殿」の背後がジャングル状態なのが印象的でした。
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隣にあるのが「13号神殿」で、中に入れました。こちらも後ろの木が迫力あります。
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「13号神殿」の通路は狭くて短いです。中はひんやりかと思いきや少し暑くて息苦しく感じます。天井のVの字が特徴的なマヤアーチで、部屋は3つです。
何があるか知らずに入ったのですが、中央の部屋で写真左下の棺桶を見た時にぎょっとしました、お墓だったのかと。
この中にあったものは後述の博物館に展示されています。Reina Roja(赤の女王)と呼ばれるTz'akbu AjawはPakal王の妻だったそうです。
Pakal王のお墓はお隣のデカい「碑文の神殿」に。
このお墓が発見されたのが1994年だそうで、自分的には意外と最近で、なんでそれまで発見されなかったんだろうと思ってしまいましたが。 -
さらに隣にあるのが「Templo de las Inscripciones(碑文の神殿)」です。こちらも中には入れません、残念。
案内板によると
名前の由来は、中央の部屋にある象形文字の描かれた3つの大きな石灰石の石碑。石碑にはパカル2世(いわゆるパカル王)の出来事と、後継者のKan B'ahlamの即位、先祖、天文的なことについて書かれてます。 この神殿内に、615年~683年まで統治したPakal2世の石棺があります。
今日の神殿の姿は修復されたもので、元々は確かに今のように9段ピラミッド構造で建設したが、不安定なため外側を3段構造で覆ったそうです。その3段構造の痕跡が中央階段脇に見れます。
確かに中央階段も3段階構造でした。碑文の神殿 建造物
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高さは23mだそうで、登って中を見たかったのですが。
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ひらけた広場の奥には「El Palacio(宮殿)」があります。が、外から眺めるだけで、肝心の中の構造物は見れません。。
案内板によると、
内側には中庭、複数の建物、通路、地下スペース、下水溝、と目立っている天文塔があるそうです。宮殿 建造物
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目立つタワーは「天体観測塔」。少し傾いてます。
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さらに歩いて裏側の方に進みます。
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「宮殿」の裏の方に来ると道端に露店が並び始めます。
チチェンイッツァでは見当たらなかった、革にマヤカレンダーなど色々な絵を描いたものが売ってました。 -
「宮殿」の裏の橋を渡って「太陽の神殿」、「十字架の神殿」方面へ進みます。
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緑が多くていい雰囲気の場所を少し登って行きます。
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建物の跡、まだまだ修復されてません。この先もしないのかな?
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登った先の広場にまずは大きく目立つのが、「Templo de la Cruz(十字架の神殿)」。
広場の案内板によると、
この広場の3つの神殿は、象形文字にも出てくる3人組の神様(G1, G2, G3)のために7世紀後半にできた。
G1は水の神。G2はUnen K'awiil。G3は太陽の神Ajawの派生。
最初見てアレっと思ったのが、人が上に登ってます。これまで神殿ピラミッドには登れず悔しい思いをしてきましたが、、やっと登れる神殿に来れて嬉しかったです 笑。十字架の神殿 建造物
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「Templo del Sol(太陽の神殿)」
こちらも登れます。太陽の神殿 建造物
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ちょっと遠めにある 「Templo de la Cruz Foliada(葉の十字架の神殿)」
は眺めるだけ。葉の十字架の神殿 建造物
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「十字架の神殿」の上からの広場の眺め。結構高く感じます。
右に写ってるのが「太陽の神殿」。
ちなみに頂上で写真撮ってる時に、手に変な感触があったので見たら蚊が止まってました。。鈍い蚊なのか見てすぐ払ったらまだ刺されてませんでした。でも他の場所で知らぬ間に刺されました 笑。
1週間後に熱は出なかったのでマラリアには罹らず済みましたが気分良くないですね。 -
「十字架の神殿」頂上の、中央の部屋。壁に模様が掘ってあります。
案内板によると、
神殿建物は2段ずつの5層構造。頂上に3つの部屋があり、右の部屋にはタバコを吸う神様-Lが、左の部屋にはSerpiente Jaguar2世が描かれている。
中央の部屋(写真)の壁には右にPakal2世、左に後継者のKan B’ahlam(=Serpiente Jaguar2世)への譲位儀式が描かれている。 -
「太陽の神殿」
太陽の神殿 建造物
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「葉の十字架の神殿」
「十字架の神殿」の上から撮影。葉の十字架の神殿 建造物
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「十字架の神殿」 の上からは「宮殿」方面も眺めることができます。
手前の「太陽の神殿」の隣には「14号、15号神殿」。 -
「宮殿 El Palacio」のアップ。
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今度は「太陽の神殿」に登って、「十字架の神殿」を眺めます。
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「太陽の神殿」の内部。登れると、中の壁画とか見れるのが良いポイントです。以前はどこもそれが当たり前だったはずですが。
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壁画の中央には、盾と槍で象徴される「戦さと太陽の神-L」が描かれています。
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「太陽の神殿」の隣には、手前「14号神殿」と奥の土台だけの「15号神殿」が並びます。
下の写真は「14号神殿」の中の壁画です。
案内板によると、
「14号神殿」は明らかにKan Joy Chitam2世によって、その兄で先代であるKan B'ahlam2世(パカル2世の後継者でSerpiente Jaguar)へと捧げられたもの。壁画に描かれているシーンは、Kan B'ahlam2世が水際で踊っていて、その前で母親が王族に関係の深い神K(K'waiil)の像を捧げている所。
壁画が描かれたのは2人の死後。マヤ文明では統治者はタイムトラベルできると信じられていたので、統治者が祖先と会うシーンが描かれることがあった。 -
「14号神殿」から「葉の十字架の神殿」方向を見たところ。
なお「15号神殿」は案内板によると、
内部に3つの棺があり、中央の統治者のものと思われる遺物も発見された。裏の空き地からは、北向きに置かれた18体の人骨が発見された。 -
北へ進んで、「宮殿」の裏を通り過ぎて行くと、写真の1対の「球戯場(Juego de Pelota)」に出ます。ChichenやUxmalに比べて小さいです。
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「球戯場」から「Grupo Norte(北グループ)」へは芝生の広がる公園のようで歩いていて気持ちいいです。
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「Grupo Norte」の建物。5つの建物で構成されています。
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「El Conde(伯爵の神殿)」
何でマヤに伯爵か、
案内板によると
この神殿は19世紀の前半にJean Frederick Waldeck伯爵がパレンケ滞在時に使ったことが由来だそう。が、実際には2か月間は「十字架の神殿」前に住んだそうで。建物は本来はたくさんの装飾があった。
神殿の構造は典型的なもので3つの入口に、内部は3つの部屋に分かれている。
漆喰の床の下には3つの棺と装飾品が発見された。
ちなみにWikiによると、Jean Waldeckはチェコ生まれのフランス人だそうです。が、自分がどこで生まれたか色々な地名を言ったり、伯爵以外に侯爵、子爵とも名乗ったそうで、何が本当か確認できないとも書かれています。 -
「伯爵の神殿」の内部
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「伯爵の神殿」から眺めた「Grupo Norte」の3つの建物。
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「宮殿」の裏に戻ってきます。下の写真、柱が転がったままです。
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割れた石、何か彫られた跡があるもののよくわかりませんが、囲われているのできっと貴重なものでしょう。
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規制で見れない場所や、気づかずに通り過ぎた場所もあったかもしれませんが、一通り見たので出口に向かいます。
その途中にあった発掘前の11号神殿。ただの小山にしか見えませんが、よく見ると石が積まれているのが分かります。 -
遺跡を出てから車で「パレンケ博物館」に行きます。
赤い屋根が入口です。
遺跡の説明のほかに、入口にも書かれている紅の女王関連や、マヤ文明の発掘物が展示されてます。 -
象形文字
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マヤ関連施設ではおなじみの光景ですが、各像とも立体的で細かくよくできてます。
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Pakal2世の妻だったTz'akbu Ajaw。
1994年の初頭に、上述の「13号神殿」で棺が発見されました。 -
パレンケ遺跡の「宮殿」の模型。
現在の実物は外壁や他の建物が崩れている分、「天体観測塔」だけ目立ちますが、当時の姿だと塔だけじゃないぞって感じです。
30分ほど館内を一通り見てから、また車で2時間運転して、ホテルMarriott Villahrmosaに帰りました。 -
遺跡で買った自分用のお土産たち
上:革に描かれたマヤカレンダー、25cm四方。見栄えは良いのですが、革がすごく臭いので飾ってないです 笑。バリエーションが数種類ありました、150ペソ。
中:これも革製、ブックマークです、本体長さ12cm。誰かにあげようと複数買いましたが、ほんの少し臭うのであげにくい。4つで100ペソ。
下:ガイドブック。これは露店ではなく博物館の売店で購入。半額になってたのですが、1冊150ペソだったかな?
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この旅行記へのコメント (2)
-
- ごれんさん 2023/04/11 10:26:13
- はじめまして
- ohahiroさん、こんにちは。
私もメキシコシティ住みです。2022年に参りました。
ohahiroさんも、まだこちらにいらっしゃいますか?
パレンケ遺跡に興味があったので、たいへん参考になりました。
ありがとうございました。
メキシコ、見て回りたい遺跡がたくさんあるのですが、私は車を運転しないので移動手段が限られてなかなか難しいです。
お体に気を付けて、お仕事頑張ってください。
ごれん
- ohahiroさん からの返信 2023/04/11 15:06:29
- RE: はじめまして
- ごれんさん、こんにちは。
メッセージありがとうございました。
ごれんさんは2度目のメキシコなんですね、もうメキシコ生活もスペイン語も慣れたものでしょうか。
スペイン語ができれば車運転しなくても現地ツアーとかなんでも行けそうですね。
次はトゥルムとカンクン方面に行こうと思ってるので、ごれんさんの旅行記参考にさせて頂きます。
カンクンやビーチリゾートは駐在中に行けるだけ行きたいと思ってるのですが、
一人で行くには中々腰が重くなってしまって。。会社によっては駐在員同士で行く話もよくありますが、会社によりけりですしね。
とはいえ、コロナ期間の挽回をせねば!と色々計画してます。
ごれんさんもメキシコ生活楽しんでください、お互い楽しみましょう!
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