朝から暗くなるまで、倉敷を丸一日観光　【前編】

2021/11/15 - 2021/11/15

倉敷は何回か来ていますが、いつも、川沿いを散策して大原美術館を見て、と

いうパターンだったので、今回はじっくりと、倉敷のいろんなところを見てみ

ようと朝から晩までずっと歩きまわりました。

エリア 倉敷(岡山)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩

倉敷駅から最初に向かったのは日本基督教会倉敷教会です。
ちょっとアンバランスで、石張りが印象的。

設計は文化学院創設者の西村伊作で、施工は藤木工務店。藤木工務店は大阪の建設会社ですが、大原孫三郎と昵懇で、大原美術館をはじめ、大原家関係はじめ、多くの倉敷の建物建設に関わっています。

倉敷教会のすぐ近くに倉敷中央病院があります。

創設したのは、大原孫三郎です。

今も、地域の中核病院として、新しい大規模な棟も建っていますが、創立当時の建物もいくつか残されていました。

この建物は今は幼稚園（あるいは保育園？）として利用されているようでした。

オレンジ色の屋根がかわいらしい。

設計は大原家関係の多くに携わった薬師寺主計です。

倉敷中央病院から、倉敷美観地区に向かうのに、鶴形山隧道を通りました。

鶴形山隧道 名所・史跡

このトンネル、１９２８年竣工と、古いトンネルです。昭和天皇が皇太子時代に倉敷に来られたことを記念して造られたものです。皇太子に通っていただくために造ったのかと思ったら、来られた後に記念として造ったわけですね。

通る車はさほど多くはありませんでしたが、道幅は狭く、歩道も白線を引いてあるだけなので、トンネルを抜ける際には気をつけて・・。

鶴形山隧道 名所・史跡

美観地区側に抜けました。隧道の上はお寺になっていました。

鶴形山隧道 名所・史跡

ああ、倉敷にやってきたなあという風景です。

倉敷美観地区 名所・史跡

さて、フルーツ王国岡山では、やはりフルーツパフェを食べたいということで、くらしき桃子の本店にやってきました。早い時間のほうが空いているかなと思って開店前に行きましたが、店の前には、すでに修学旅行生がたくさん並んでいました。

くらしき桃子 倉敷本店 専門店

蔵を改装した店舗です。

くらしき桃子 倉敷本店 専門店

洋ナシのパフェを注文。このお店は先払いシステムです。
美観地区を見下ろせる窓側のカウンター席でフルーツパフェいただいていると、川舟が通るのが見えました。事前の調べではこの時期の平日は舟は出ていないとのことでしたが、舟が通るのを見て、
「舟に乗ってみようかな」

くらしき桃子 倉敷本店 専門店

鶴形山隧道は昭和天皇（皇太子時代）の訪問を記念して後に造られましたが、今橋は訪問にあわせて架け替えられました。
コンクリート造りですが、花崗岩で覆われて、彫刻が施されています。

今橋 名所・史跡

この橋からの眺めはほんとに絵になりますね。

今橋 名所・史跡

デザインは児島虎次郎が担当し、龍の彫刻が施されています。

紅葉が色づいていました。

今橋 名所・史跡

月曜日は大原美術館はお休みです。

まあ、もう、三回入館しているのでどちらにしても今回はパスするつもりでしたが。

大原美術館 美術館・博物館

エルグレコもお休みでした。

エルグレコの建物は大原孫三郎の設立した会社の事務所として建てられた建物で、全面蔦に覆われていました。
ここは行ったことがないので、一度は行ってみたいなあ。

エル・グレコ グルメ・レストラン

今橋のたもとの大原家の邸宅が公開されているのは知りませんでした。調べてみると平成３０年から公開するようになったようですね。
ただ、今回は休館日でした。大原家関係の施設は全部月曜日はお休みみたいです。

旧大原家住宅 名所・史跡

今橋越しに見る旧大原邸。

旧大原家住宅 名所・史跡

緑御殿（有隣荘）も昔はまったく公開していなかったですが、最近は春と秋に期間限定で特別公開されているようですね。ここは一度見てみたいなあ。
屋根は緑部分が多いですが、オレンジ色なんかも混じっていて、それが独特の雰囲気を醸し出しています。

有隣荘 名所・史跡

美観地区の風景。

倉敷美観地区 名所・史跡

川沿いをしばし散策。

倉敷美観地区 名所・史跡

倉敷物語館は美観地区の入り口付近にあり、入場無料です。江戸から昭和初期の建物が残る東大橋家住宅を改装して整備された施設です。

倉敷物語館 名所・史跡

立派な長屋門が目を引きました。

貸し室、貸しホールなんかもしているみたいです。

倉敷物語館 名所・史跡

この母屋は大正あるいは昭和初期でしょうか？

倉敷物語館 名所・史跡

美観地区のど真ん中の古い建物に大山日ノ丸証券の支店があるのにはびっくり。

大山日ノ丸証券倉敷支店 名所・史跡

その支店のすぐ近くに、市況などを手書きした黒板があります。なんともレトロですが、大山日ノ丸証券が書いているのではないそう。
今ではすっかり観光名所になっているみたいです。

大山日ノ丸証券倉敷支店 名所・史跡

路地の風景。

倉敷美観地区 名所・史跡

舟のチケットは倉敷館観光案内所で販売しているそうなので行ってみると、すでに、午後からの船の席がいくつか空いているだけの状態でした。もうちょっと遅かったら完売していたかも。早速予約しました。

倉敷館 名所・史跡

観光館は昔の役場で登録有形文化財に指定されていますが、改装されて、二階は椅子のある休憩所になっていました。座って休憩もできるし、窓からは美観地区がよく見えて、穴場かも。

倉敷館 名所・史跡

昼食を予約しているロイヤルアートホテルのフレンチレストラン・八間蔵に向かいます。倉敷中央通りを挟んで、美観地区とは反対側にあります。

倉敷中央通り 名所・史跡

美観地区をはずれると、古い建物はぐっと少なくなります。点としては残っているんですが、線、あるいは面としては残っていません。そんな中、大きな建物が目に入ったので行ってみると、こちらもレストランでした。

八間蔵は、大橋家の米蔵をリノベした建物です。

レストラン八間蔵 グルメ・レストラン

ランチコースをいただきました。これはごぼうのスープ。

ごぼうは倉敷の特産品だそう。地産地消ですね。

レストラン八間蔵 グルメ・レストラン

八間蔵は1796年に建築された重要文化財「大橋家住宅」の米蔵を改装した
フレンチレストランです。
その大橋家はレストランのすぐ隣で内部公開をしています。

レストラン八間蔵 グルメ・レストラン

デザートにはシャインマスカットが入っていました。珈琲とともに。

ほんとなら、レストランのすぐ隣にあるので大橋家を見学したいところですが、大橋家見学は後にして、川舟の予約が入っているので、美観地区へ戻ります。

レストラン八間蔵 グルメ・レストラン