白浜(伊豆)旅行記(ブログ) 一覧に戻る
今年の師走は、仕事が忙しく、計画通りに休みが取れない。直前になって仕事が入り、休暇を取り消すことが度々起こった。そのため、旅の計画が立てられないのである。それでも、中旬を過ぎた頃、19日に休みが取れることになった。そこで、急遽、宿を探すと、伊豆下田で宿が取れ、片道だけだが安い列車も予約で来た。帰りは、『サフィール踊り子』が空いていたので迷わず予約した。初日は宿のある白浜を訪ね、翌日は石廊崎を訪れることにした。しかし、天気は良さそうだが、強い寒気が入り、寒風が吹きすさびそうで、それだけが心配であった。<br /><br />(2022.12.30投稿)

寒風吹きすさぶ南伊豆へ~伊豆最古の社と最南端の岬~

178いいね!

2022/12/18 - 2022/12/19

3位(同エリア81件中)

旅行記グループ 【伊豆国】南伊豆

6

48

旅猫

旅猫さん

今年の師走は、仕事が忙しく、計画通りに休みが取れない。直前になって仕事が入り、休暇を取り消すことが度々起こった。そのため、旅の計画が立てられないのである。それでも、中旬を過ぎた頃、19日に休みが取れることになった。そこで、急遽、宿を探すと、伊豆下田で宿が取れ、片道だけだが安い列車も予約で来た。帰りは、『サフィール踊り子』が空いていたので迷わず予約した。初日は宿のある白浜を訪ね、翌日は石廊崎を訪れることにした。しかし、天気は良さそうだが、強い寒気が入り、寒風が吹きすさびそうで、それだけが心配であった。

(2022.12.30投稿)

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
ホテル
3.0
グルメ
2.5
交通
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
3万円 - 5万円
交通手段
高速・路線バス JR特急 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
利用旅行会社
楽天トラベル

PR

  • 往きは、新宿駅を9時25分に出る特急『踊り子5号』を予約していたのだが、湘南新宿ラインとの接続が悪いので、上野東京ラインに乗り、横浜駅で乗り継ぐことにした。乗り込んだ列車は、思ったよりも空いていた。そして、熱海や伊豆高原で多くの客が降り、車窓に東伊豆の海岸線が広がる頃には、ガラガラとなっていた。沖には、大島と利島、そして新島も見えているが、やはり波が高いようである。

    往きは、新宿駅を9時25分に出る特急『踊り子5号』を予約していたのだが、湘南新宿ラインとの接続が悪いので、上野東京ラインに乗り、横浜駅で乗り継ぐことにした。乗り込んだ列車は、思ったよりも空いていた。そして、熱海や伊豆高原で多くの客が降り、車窓に東伊豆の海岸線が広がる頃には、ガラガラとなっていた。沖には、大島と利島、そして新島も見えているが、やはり波が高いようである。

  • そして、終着の伊豆急下田駅には、12時26分に着いた。ホームに降りると、風が強い。改札辺りでは、人が転倒するほどであった。とりあえず、お昼を食べようと思い、気になっていた蕎麦屋に向かったが、混んでいて入れなかった。仕方が無いので、駅の方へと戻ることにする。途中で、黒船が描かれたマンホールがあった。

    そして、終着の伊豆急下田駅には、12時26分に着いた。ホームに降りると、風が強い。改札辺りでは、人が転倒するほどであった。とりあえず、お昼を食べようと思い、気になっていた蕎麦屋に向かったが、混んでいて入れなかった。仕方が無いので、駅の方へと戻ることにする。途中で、黒船が描かれたマンホールがあった。

  • これと言った店も無く、冷たい風が吹き付けているので、仕方が無く、駅構内にあった食事処に入った。しかし、昼食時の料理は選べるものが限られていたので、アジフライとエイヒレ炙りを頼み、静岡の地酒『磯自慢』をお供にすることにした。

    これと言った店も無く、冷たい風が吹き付けているので、仕方が無く、駅構内にあった食事処に入った。しかし、昼食時の料理は選べるものが限られていたので、アジフライとエイヒレ炙りを頼み、静岡の地酒『磯自慢』をお供にすることにした。

  • 『喜平 誉富士 特別純米』を味わった後、追加で頼んだ鶏の唐揚げのお供に『すっぱみかんサワー』を注文した。飲んでみると、酸っぱいと言うより、みかんの皮を絞ったような少し苦味のある味であった。

    『喜平 誉富士 特別純米』を味わった後、追加で頼んだ鶏の唐揚げのお供に『すっぱみかんサワー』を注文した。飲んでみると、酸っぱいと言うより、みかんの皮を絞ったような少し苦味のある味であった。

  • バスの発車時刻まで時間があったので、駅前にあった土産物屋に入り、時間を潰すことにした。色々と気になるものがあったので、帰りにもう一度立ち寄ることにする。その店には、おすすめだと言う『下田ミルク餅』なるものがあり、ひとつ買って食べてみた。すると、確かにもちっとした食感で、なかなか美味しかった。

    バスの発車時刻まで時間があったので、駅前にあった土産物屋に入り、時間を潰すことにした。色々と気になるものがあったので、帰りにもう一度立ち寄ることにする。その店には、おすすめだと言う『下田ミルク餅』なるものがあり、ひとつ買って食べてみた。すると、確かにもちっとした食感で、なかなか美味しかった。

  • 14時15分発の坂戸一色行のバスに乗車。乗客は数えるほどしかいない。バスは、下田港の北側を走って行く。港内を巡る遊覧船も、強風のため欠航しているそうだ。そして、10分ほどで白浜海岸が右手に見えて来た。

    14時15分発の坂戸一色行のバスに乗車。乗客は数えるほどしかいない。バスは、下田港の北側を走って行く。港内を巡る遊覧船も、強風のため欠航しているそうだ。そして、10分ほどで白浜海岸が右手に見えて来た。

    東海バス 乗り物

  • その美しい海岸を過ぎ、下田プリンスホテルバス停で下車。そこから住宅地の中に続く坂を登って行くと、途中に小さな社がある。十二明神社と呼ばれる社で、その名の通り十二柱の神を祀っている。本社である伊古奈比咩命神社の社誌に寄れば、三嶋大社の旧鎮座地と考えられているそうである。境内には、変わった形の手水鉢や石灯篭などが置かれていた。

    その美しい海岸を過ぎ、下田プリンスホテルバス停で下車。そこから住宅地の中に続く坂を登って行くと、途中に小さな社がある。十二明神社と呼ばれる社で、その名の通り十二柱の神を祀っている。本社である伊古奈比咩命神社の社誌に寄れば、三嶋大社の旧鎮座地と考えられているそうである。境内には、変わった形の手水鉢や石灯篭などが置かれていた。

  • そこから少しバス通りを戻ると、白濱神社の通称で知られる伊古奈比咩命神社の前に出る。主神は、三嶋大神の后神である伊古奈比咩命である。他に、三嶋大神とその随神4柱も祀られている。参道脇にある御神木は、樹齢約二千年と云われる柏槙で、『薬師の柏槙』と呼ばれている。

    そこから少しバス通りを戻ると、白濱神社の通称で知られる伊古奈比咩命神社の前に出る。主神は、三嶋大神の后神である伊古奈比咩命である。他に、三嶋大神とその随神4柱も祀られている。参道脇にある御神木は、樹齢約二千年と云われる柏槙で、『薬師の柏槙』と呼ばれている。

    白浜神社 寺・神社・教会

  • 参道の突き当りに瓦葺きの拝殿がある。その手前に、『伊豆国一之宮 白濱神社』と刻まれた石板が置かれていた。伊豆国一之宮と言えば三嶋大社であるが、后神が主神であること、この地が三嶋大社の旧鎮座地と考えられていることから、一宮を名乗っているのだろう。

    参道の突き当りに瓦葺きの拝殿がある。その手前に、『伊豆国一之宮 白濱神社』と刻まれた石板が置かれていた。伊豆国一之宮と言えば三嶋大社であるが、后神が主神であること、この地が三嶋大社の旧鎮座地と考えられていることから、一宮を名乗っているのだろう。

  • 面白いことに、この社は、本殿が拝殿の後ろに無い。本殿は、背後の山の中に鎮座しているのだ。しかも、多くの神社が本殿に直接参拝することは出来ないのに対し、ここでは本殿前まで立ち入ることが出来ると言う。そこへは、拝殿右手の参道を登って行く。参道入口には、二十六社神社などの摂社が鎮座していた。

    面白いことに、この社は、本殿が拝殿の後ろに無い。本殿は、背後の山の中に鎮座しているのだ。しかも、多くの神社が本殿に直接参拝することは出来ないのに対し、ここでは本殿前まで立ち入ることが出来ると言う。そこへは、拝殿右手の参道を登って行く。参道入口には、二十六社神社などの摂社が鎮座していた。

  • 鬱蒼とした森の中を登って行くと、鳥居が立ち、その先は神域であると示されている。その奥に荘厳な佇まいの本殿があった。鎮座する場所は火達山と呼ばれ、本殿裏手には、古代の祭祀の跡があるらしい。これは、伊豆諸島に関する祭祀遺跡とされ、三嶋大社の『三嶋』も、『御島』から来ると考えられているそうだ。

    鬱蒼とした森の中を登って行くと、鳥居が立ち、その先は神域であると示されている。その奥に荘厳な佇まいの本殿があった。鎮座する場所は火達山と呼ばれ、本殿裏手には、古代の祭祀の跡があるらしい。これは、伊豆諸島に関する祭祀遺跡とされ、三嶋大社の『三嶋』も、『御島』から来ると考えられているそうだ。

  • 参拝を終えた後、海岸へ出る。そこにも、鳥居が立っていた。海から猛烈な風が吹き付け、波も荒い。

    参拝を終えた後、海岸へ出る。そこにも、鳥居が立っていた。海から猛烈な風が吹き付け、波も荒い。

  • 鳥居の立つ岩場に登ってみると、とても神々しい景色が見られた。しかし、時より、波しぶきが降り注ぎ、波が岩に砕ける音がして、結構怖い。

    鳥居の立つ岩場に登ってみると、とても神々しい景色が見られた。しかし、時より、波しぶきが降り注ぎ、波が岩に砕ける音がして、結構怖い。

  • 何とか先端まで行き、鳥居越しに景色を眺める。沖には大島など、伊豆の島々が見える。こうして見ると、この社が伊豆諸島に関する信仰の場所だと言うことがよく分かる。近くには、『大釜』と呼ばれる海蝕洞のようなものもあり、奥には祠があったとされるが、今は地震などにより崩落し、近付くことは出来ないそうだ。

    何とか先端まで行き、鳥居越しに景色を眺める。沖には大島など、伊豆の島々が見える。こうして見ると、この社が伊豆諸島に関する信仰の場所だと言うことがよく分かる。近くには、『大釜』と呼ばれる海蝕洞のようなものもあり、奥には祠があったとされるが、今は地震などにより崩落し、近付くことは出来ないそうだ。

  • 岩場から南へと続く砂浜へと出る。そこが、白浜海水浴場である。夏には多くの人で賑わう場所だが、さすがに人影は無い。

    岩場から南へと続く砂浜へと出る。そこが、白浜海水浴場である。夏には多くの人で賑わう場所だが、さすがに人影は無い。

    白浜海岸 自然・景勝地

  • 浜には、砂が飛ばないように、柵がいくつも作られている。

    浜には、砂が飛ばないように、柵がいくつも作られている。

  • 陽が傾き、さらに寒くなって来たので、宿へ向かうことにする。今宵の宿は、白浜海岸に面して立つ『ホテル伊豆急』である。リゾートホテルとされるが、その佇まいは、昭和の風情を残す観光ホテルである。

    陽が傾き、さらに寒くなって来たので、宿へ向かうことにする。今宵の宿は、白浜海岸に面して立つ『ホテル伊豆急』である。リゾートホテルとされるが、その佇まいは、昭和の風情を残す観光ホテルである。

    下田温泉 ホテル伊豆急 宿・ホテル

    食事が残念。。。 by 旅猫さん
  • 中へ入ると、受付が混み合い、15分ほど待たされた。日曜日だと言うのに、ほぼ満員だそうだ。さらに、ほとんどの人が旅行支援の手続きをするため、普通よりも時間が掛かるようだ。通されたのは、3階の和室であった。建物は年季が入っているが、部屋は小奇麗である。

    中へ入ると、受付が混み合い、15分ほど待たされた。日曜日だと言うのに、ほぼ満員だそうだ。さらに、ほとんどの人が旅行支援の手続きをするため、普通よりも時間が掛かるようだ。通されたのは、3階の和室であった。建物は年季が入っているが、部屋は小奇麗である。

  • 部屋の窓からは、プールと海が見渡せる。冬場にプールを見ると寒々しく感じるが、この日は風も強かったので、さらに寒い印象が強くなる。

    部屋の窓からは、プールと海が見渡せる。冬場にプールを見ると寒々しく感じるが、この日は風も強かったので、さらに寒い印象が強くなる。

  • この宿の風呂は温泉であり、しかも二種類の源泉が楽しめる。その内のひとつは、敷地内から湧き出していた。湯船も広く、露天風呂も気持ちが良かった。温泉で温まった後、17時半から夕食である。食堂へ入ると、驚くほど広い。大きな舞台まであり、まさに昭和の団体客用旅館の趣である。

    この宿の風呂は温泉であり、しかも二種類の源泉が楽しめる。その内のひとつは、敷地内から湧き出していた。湯船も広く、露天風呂も気持ちが良かった。温泉で温まった後、17時半から夕食である。食堂へ入ると、驚くほど広い。大きな舞台まであり、まさに昭和の団体客用旅館の趣である。

  • 料理はと言うと、悲しいほどに品数が少ない。小金目鯛付きと言うが、煮付けではなく煮ものであった。屋台コーナーの引換券が三枚あり、好きな料理を選べるのだが、選択の余地がないほど少なかった。

    料理はと言うと、悲しいほどに品数が少ない。小金目鯛付きと言うが、煮付けではなく煮ものであった。屋台コーナーの引換券が三枚あり、好きな料理を選べるのだが、選択の余地がないほど少なかった。

  • 一応、静岡の地酒も10種類ほどあり、袋井市の圀香酒造が醸す『傳一郎 純米吟醸手作り生酒』を頼んだが、量が少ない上、1,200円もした。それでも、日本酒らしい旨味があって美味しかったのが救いである。

    一応、静岡の地酒も10種類ほどあり、袋井市の圀香酒造が醸す『傳一郎 純米吟醸手作り生酒』を頼んだが、量が少ない上、1,200円もした。それでも、日本酒らしい旨味があって美味しかったのが救いである。

  • 水菓子も、かの券を使う。行ってみると、休暇村の小さなケーキと同じものが置かれていてがっかりであった。しかも、2個までと言う。果物も食べたかったが、券が無いので諦めた。久しぶりに、寂しい食事であった。

    水菓子も、かの券を使う。行ってみると、休暇村の小さなケーキと同じものが置かれていてがっかりであった。しかも、2個までと言う。果物も食べたかったが、券が無いので諦めた。久しぶりに、寂しい食事であった。

  • 部屋に戻る前に、布団敷きを自分でやる代わりにともらった館内利用券を使い、売店で地元伊豆産のジュースとアイスを買う。部屋で味わった、普通であった。寒風が吹きすさぶ一日であったが、伊豆最古の社は、とても厳かな雰囲気が漂い、訪ねてみて良かった。

    部屋に戻る前に、布団敷きを自分でやる代わりにともらった館内利用券を使い、売店で地元伊豆産のジュースとアイスを買う。部屋で味わった、普通であった。寒風が吹きすさぶ一日であったが、伊豆最古の社は、とても厳かな雰囲気が漂い、訪ねてみて良かった。

  • 朝目が覚め、窓の外を観ると、ちょうど夜明け前であった。しばらくすると、東の空が明るくなり始めた。沖に浮かぶ大島も良く見える。今日も天気は良さそうだ。

    朝目が覚め、窓の外を観ると、ちょうど夜明け前であった。しばらくすると、東の空が明るくなり始めた。沖に浮かぶ大島も良く見える。今日も天気は良さそうだ。

  • 温泉でゆっくりとした後、朝食会場へ向かった。昨夜と同じ場所だが、何故かガラガラであった。バイキング形式であるが、ご飯はすでに椀に盛られ、量を変えることは出来ない。鯵の干物があったのは良かったが、他は昔のビジネスホテルのような品揃えで、あまり食指が動かなかった。

    温泉でゆっくりとした後、朝食会場へ向かった。昨夜と同じ場所だが、何故かガラガラであった。バイキング形式であるが、ご飯はすでに椀に盛られ、量を変えることは出来ない。鯵の干物があったのは良かったが、他は昔のビジネスホテルのような品揃えで、あまり食指が動かなかった。

  • 予定では、9時22分発のバスに乗る予定だったのだが、余りにも天気が良かったので、早目に出掛けることにした。宿のすぐ近くにあるバス停まで歩き、バスが来るまで白浜海岸の景色を眺めて待つことにした。

    予定では、9時22分発のバスに乗る予定だったのだが、余りにも天気が良かったので、早目に出掛けることにした。宿のすぐ近くにあるバス停まで歩き、バスが来るまで白浜海岸の景色を眺めて待つことにした。

  • 昨日は砂浜にあった幾筋かの足跡は消え、美しい風紋が出来ていた。以前、鳥取砂丘で見事な風紋を観たが、それ以来の美しさである。規模は小さいが、風紋を観ることが出来るとは思わなかった。

    昨日は砂浜にあった幾筋かの足跡は消え、美しい風紋が出来ていた。以前、鳥取砂丘で見事な風紋を観たが、それ以来の美しさである。規模は小さいが、風紋を観ることが出来るとは思わなかった。

  • 少し遅れてやって来た8時32分発のバスに乗り、下田駅へと出る。そこで、9時発の石廊崎オーシャンパーク行に乗り換える。月曜日なので、バスターミナルに人影はほとんど無い。バスの乗客も数えるほどであった。

    少し遅れてやって来た8時32分発のバスに乗り、下田駅へと出る。そこで、9時発の石廊崎オーシャンパーク行に乗り換える。月曜日なので、バスターミナルに人影はほとんど無い。バスの乗客も数えるほどであった。

  • その少ない客も、途中の休暇村前バス停の手前で最後の客が降り、乗客は私一人となった。その先で、バスは南伊豆の美しい海岸線に出た。車窓には、青い海が広がり、しばらく素晴らしい景色が続いた。

    その少ない客も、途中の休暇村前バス停の手前で最後の客が降り、乗客は私一人となった。その先で、バスは南伊豆の美しい海岸線に出た。車窓には、青い海が広がり、しばらく素晴らしい景色が続いた。

  • そして、終点の石廊崎オーシャンパークには、45分ほどで着いた。バスを降りると、さらに風が強く、真っ直ぐ歩けないほどである。しかも、その風は、身を切られるように冷たかった。バス停から岬へと続く道を歩いて行くと、小さな灯台が見えて来た。石廊崎灯台である。その灯台の脇からは、雄大な海の景色が広がっていた。

    そして、終点の石廊崎オーシャンパークには、45分ほどで着いた。バスを降りると、さらに風が強く、真っ直ぐ歩けないほどである。しかも、その風は、身を切られるように冷たかった。バス停から岬へと続く道を歩いて行くと、小さな灯台が見えて来た。石廊崎灯台である。その灯台の脇からは、雄大な海の景色が広がっていた。

  • 道は、そこから岬の先端の方へと下って行く。歩いて行くと、急な階段の上に出た。そこからは、岬周辺の岩場を望むことが出来る。海は荒れ、波が岩に砕け、白波が立っていた。

    道は、そこから岬の先端の方へと下って行く。歩いて行くと、急な階段の上に出た。そこからは、岬周辺の岩場を望むことが出来る。海は荒れ、波が岩に砕け、白波が立っていた。

  • その南側には、石廊崎の先端がある。かなり狭く、急峻な崖になっているが、道があるので行くことが出来るようようだ。

    その南側には、石廊崎の先端がある。かなり狭く、急峻な崖になっているが、道があるので行くことが出来るようようだ。

  • 階段の下には、崖にへばり付くように小屋のようなものが建っている。それは、石室神社と言う社であった。こんな場所に神社があるとは驚きである。しかも、社務所もあり、神職の方までいる。

    階段の下には、崖にへばり付くように小屋のようなものが建っている。それは、石室神社と言う社であった。こんな場所に神社があるとは驚きである。しかも、社務所もあり、神職の方までいる。

    石室神社 寺・神社・教会

  • 石室神社に参拝した後、岬の突端まで行くことにする。狭い岩場の道を進み石廊崎の先端に出た。そこからは、荒々しい石廊崎の景色が望めた。この辺りは、火山の噴火により溢れ出た大量の溶岩によって生まれた地形である。その黒々とした崖に、波が砕け、その白さが際立ちとても美しい。

    石室神社に参拝した後、岬の突端まで行くことにする。狭い岩場の道を進み石廊崎の先端に出た。そこからは、荒々しい石廊崎の景色が望めた。この辺りは、火山の噴火により溢れ出た大量の溶岩によって生まれた地形である。その黒々とした崖に、波が砕け、その白さが際立ちとても美しい。

  • 沖を観れば、陽の光が大海原を照らし出し、何とも言えない美しさだ。

    沖を観れば、陽の光が大海原を照らし出し、何とも言えない美しさだ。

  • 振り返ると、そこには小さな祠があった。熊野神社だそうで、伝説に因み、今は縁結びのご利益があるそうである。

    振り返ると、そこには小さな祠があった。熊野神社だそうで、伝説に因み、今は縁結びのご利益があるそうである。

  • その社の脇から、石室神社が良く見える。それにしても、凄い場所に神社を建てたものである。石廊崎は、想像よりも景色が良く、これまで訪れなかったことが悔やまれる。周辺にも景色の良い場所があるそうなので、いつか、もう一度ゆっくり訪れたいものである。

    その社の脇から、石室神社が良く見える。それにしても、凄い場所に神社を建てたものである。石廊崎は、想像よりも景色が良く、これまで訪れなかったことが悔やまれる。周辺にも景色の良い場所があるそうなので、いつか、もう一度ゆっくり訪れたいものである。

  • バス停へ戻ると、乗って来たバスがまだ停まっていたので、予定より1本早い、その10時15分発のバスに乗り、下田駅へと戻った。結局、予定より三時間近く早く戻って来てしまった。とりあえず、昨日立ち寄って気に入った駅前の土産物屋に立ち寄った。

    バス停へ戻ると、乗って来たバスがまだ停まっていたので、予定より1本早い、その10時15分発のバスに乗り、下田駅へと戻った。結局、予定より三時間近く早く戻って来てしまった。とりあえず、昨日立ち寄って気に入った駅前の土産物屋に立ち寄った。

  • 土産物は帰り際に買うことにし、少々時間は早いがお昼を食べることにする。同じ店舗内に食事処があり、そこに入ることにした。頼んだのは、『地金目鯛の炙りそば』と『地金目鯛炙り寿司』。まず出て来た蕎麦をいただいたが、金目鯛は写真より少なく、蕎麦も腰が無くがっかりである。

    土産物は帰り際に買うことにし、少々時間は早いがお昼を食べることにする。同じ店舗内に食事処があり、そこに入ることにした。頼んだのは、『地金目鯛の炙りそば』と『地金目鯛炙り寿司』。まず出て来た蕎麦をいただいたが、金目鯛は写真より少なく、蕎麦も腰が無くがっかりである。

  • 続いて寿司を食べてみたが、こちらは酢飯の加減も良く、金目鯛自体もそのまま食べることが出来るくらいの味付けがしてあり、なかなか美味しかった。ただ、一番気に入ったのは、付いて来た地海苔が入った味噌汁であった。

    続いて寿司を食べてみたが、こちらは酢飯の加減も良く、金目鯛自体もそのまま食べることが出来るくらいの味付けがしてあり、なかなか美味しかった。ただ、一番気に入ったのは、付いて来た地海苔が入った味噌汁であった。

  • 食後、時間が余ったので、下田の街を歩くことにする。何度か歩いた街なので、適当にそぞろ歩く。下田の街には、海鼠壁の建物がそこかしこに残っている。

    食後、時間が余ったので、下田の街を歩くことにする。何度か歩いた街なので、適当にそぞろ歩く。下田の街には、海鼠壁の建物がそこかしこに残っている。

  • 通称『ひもの横丁』を歩いて行くと、天日干しの干物を作る店がいくつもある。干物好きとしては、羨ましい光景である。

    通称『ひもの横丁』を歩いて行くと、天日干しの干物を作る店がいくつもある。干物好きとしては、羨ましい光景である。

  • しばらく歩くと、明治20年創業の土藤商店と言う酒屋がある。その向かいに、蔵ギャラリーと言う施設があり、中には古い看板や大福帳などが展示されていた。かなり前に訪れたことがあったのだが、ほとんど変わっていないようである。

    しばらく歩くと、明治20年創業の土藤商店と言う酒屋がある。その向かいに、蔵ギャラリーと言う施設があり、中には古い看板や大福帳などが展示されていた。かなり前に訪れたことがあったのだが、ほとんど変わっていないようである。

  • 観光客の多くがペリーロードを歩くので、この辺りに人影はほとんど無い。道幅も狭く、車が来ることも少ないので、散策にはちょうど良い。

    観光客の多くがペリーロードを歩くので、この辺りに人影はほとんど無い。道幅も狭く、車が来ることも少ないので、散策にはちょうど良い。

  • 通りを抜けると、ペリーロードの端に出た。下田の象徴とも言える場所である。月曜日だが、さすがにこの界隈だけは人が多い。幾度も歩いた場所なので、今回はちらっと観るだけとした。

    通りを抜けると、ペリーロードの端に出た。下田の象徴とも言える場所である。月曜日だが、さすがにこの界隈だけは人が多い。幾度も歩いた場所なので、今回はちらっと観るだけとした。

  • そこから、下田港に注ぐ稲生沢川の川端に出た。河口は、港の一部となっていて、漁船などが多く係留されている。この辺りには、かつて、東京から大島を経由し下田に至る航路の汽船に乗客を運ぶ艀の乗り場があったそうである。その情景は、かの『伊豆の踊子』の中にも描かれている。

    そこから、下田港に注ぐ稲生沢川の川端に出た。河口は、港の一部となっていて、漁船などが多く係留されている。この辺りには、かつて、東京から大島を経由し下田に至る航路の汽船に乗客を運ぶ艀の乗り場があったそうである。その情景は、かの『伊豆の踊子』の中にも描かれている。

  • そのまま川沿いに歩き、下田駅に戻った。再び『時計台フロント』に立ち寄り、土産物を物色する。最近、旅先ではあまり土産は買わないのだが、今回は久しぶりに数点購入した。帰りは、14時12分発の特急『サフィール踊り子2号』である。二度目の乗車であったが、満席だったうえ、乗り合わせた隣国からの三人組の女性客の態度が悪かったこともあり、前のような感動は無かった。天気に恵まれた二日間であったが、猛烈な寒風に終始見舞われた旅であった。

    そのまま川沿いに歩き、下田駅に戻った。再び『時計台フロント』に立ち寄り、土産物を物色する。最近、旅先ではあまり土産は買わないのだが、今回は久しぶりに数点購入した。帰りは、14時12分発の特急『サフィール踊り子2号』である。二度目の乗車であったが、満席だったうえ、乗り合わせた隣国からの三人組の女性客の態度が悪かったこともあり、前のような感動は無かった。天気に恵まれた二日間であったが、猛烈な寒風に終始見舞われた旅であった。

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この旅行記へのコメント (6)

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  • 群青さん 2023/01/29 16:07:55
    冬の南伊豆
    旅猫さん

    こんにちは。
    2023年も早29日目!(汗)での初コメントというくらいご無沙汰しておりました。

    南伊豆というと僕もやはり陽光溢れる場所!というイメージがありますが、旅をされた2日間は空こそ青いものの、波濤は凄まじいですね。
    写真越しに寒さまで伝わって来るかのよう。
    白浜海岸の真っ白な砂も、石廊崎の吹きすさぶ風の強さも、あぁ僕が行ったあの時も同じような感じだったな!
    などとひとしきり感慨に耽ってしまいました。

    ホテル伊豆急の食事、今も変わらずなんだ!!
    とビックリしました。
    やはりそれなりの大箱の宿は、根本から何かを変えることは難しいのかもしれませんね。
    せっかくの旅なのに、食事が寂しいのは・・・
    あのホテル、温泉は非常に好印象だったのでさほど悪い印象はなかったのですが、旅猫さんの旅行記を読んでいて、そういえば自分らが行った時に感じた食事への不満を思い出した次第です。(苦笑)

    群青

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2023/01/31 20:39:34
    RE: 冬の南伊豆
    群青さん、こんばんは。

    書き込みありがとうございます。
    今年も宜しくお願いします。

    南伊豆は、明るい感じがしますよね。
    この時は、天気が良かったものの、物凄い風で難渋しました。
    しかも、寒かった。。。
    石廊崎は、おかげで見事な波頭が観られました。

    群青さんも、ホテル伊豆急に泊まったことがあるのですね!
    しかも、その当時から料理はいま一つだったようですね。
    あそこまで大きいと、料理に拘ってはいられないのでしょう。
    でも、温泉はなかなか良いですよね。

    旅猫
  • ポテのお散歩さん 2023/01/02 23:23:45
    岩の上の鳥居
    旅猫さん こんばんは。

    下田にも白浜という地名があるのですね。
    千葉と和歌山しか知りませんでした。
    伊古奈比咩命神社、とても古い歴史があるのですね。
    海岸の岩の上に立っている鳥居が海との対比で美しくもあり
    神々しくもあります。
    海が荒れている時の岩場はまともに風が当って凄そうです。
    穏やかな日だと海の色が綺麗でしょうね。

    お料理は残念だったようですが、温泉は自噴もあるのが流石 伊豆です。
    石室神社に出会われて、美しい朝焼けも見れた実りの多い旅でしたね。
    金目鯛は煮物より煮つけの方が美味しそうです(^-^;
    関西には金目鯛を食べる機会が多くないので、食べてみたいです。

      ポテ

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2023/01/03 17:06:36
    RE: 岩の上の鳥居
    ポテさん こんにちは。

    今年もよろしくお願いします。
    下田にも白浜と言う所があります。
    全国には、結構な数があるそうですよ。

    伊古奈比命神社は、かなり古い時代の祭祀跡に建っています。
    伊豆最古の社と言うだけあり、伊豆国一之宮の三嶋大社より、境内は凛とした空気に包まれていました。
    元々は、三宅島にあったそうです。
    そのため、伊豆諸島が信仰の対象で、鳥居も海の方に向いています。
    とは言え、今は参拝者用に国道側に立派な鳥居があるのですが。
    この日は物凄い風が吹いていて、岩場の上は怖かったです。
    三回ほど波をかぶりました。。。
    穏やかで暖かい日に、もう一度訪れてみたいです。

    宿は、直前に空いていたところを取ったので、やはり余りものだったようです。
    料理があまりにも貧弱で、残念でした。

    今回の旅では、やはり石廊崎の景色が一番でした。
    石室神社はには驚きました。
    あんな岩場に良く建てたものです。

    金目鯛は、関西ではあまり無いのですね。
    やはり、甘辛く煮付けたものが一番美味しいです。
    ぜひ、伊豆で食べてみてください!

    旅猫
  • hot chocolateさん 2022/12/31 07:29:17
    寒風吹きすさぶ中の伊豆旅行
    旅猫さま

    おはようございます。
    ご無沙汰しているうちに、今年も残り1日となってしまいました。

    伊豆半島は大好きな地でもあるので、西伊豆、東伊豆と何度となく訪れています。
    でも、石廊崎はやはり遠いです。
    房総半島と比べて、海の色が明るく綺麗なので好きなのです。
    白浜は砂の色が白いので、海の色も綺麗ですね。

    白浜海岸に面した「ホテル伊豆急」は泊まったことはないものの、
    名前だけは知っていました。
    お料理も旅の楽しみの1つなので、少々さびしかったのは残念ですね。
    それとお食事処が舞台のある大宴会場というのも昭和の宿らしいです。

    年末の、寒風吹きすさぶ中の伊豆旅行、お疲れ様でした。
    今年も、素敵な旅行記を楽しませていただき、ありがとうございました。
    来年もどうぞよろしくお願い致します。

    hot chocolate


    旅猫

    旅猫さん からの返信 2022/12/31 07:59:00
    RE: 寒風吹きすさぶ中の伊豆旅行
    hot chocoさん、おはようございます。

    いつもありがとうございます。
    今年も、いよいよあと少しですね。

    伊豆半島と房総半島は、同じように太平洋に突き出ているのに、なぜか雰囲気が違いますよね。
    房総は少々寂しく、地味な感じがありますよね。
    伊豆は、明るくて南国の風情すら感じます。

    石廊崎は、伊豆の最南端だけあり、少々遠いですね。
    路線バスだと、伊豆急下田から45分ほどでした。
    西伊豆に比べると、かなり近いですが。

    白浜は、初めて訪れましたが、綺麗な砂浜が広がりなかなか良かったです。
    『ホテル伊豆急』は、空いていたので予約しました。
    かなり大きな自称リゾートホテルですが、昭和の観光ホテルそのものでした。
    風呂は良かったのですが、食事がいまひとつだったのが残念です。

    今回は、終始寒風が吹きすさび、無茶苦茶寒かったです。
    キャリーバックに引きずられて転倒している人も見かけました。

    今年も、旅行記を読んでいただきありがとうございました。
    来年もまた、どうぞよろしくお願いします。

    旅猫

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