2022/12/17 - 2022/12/17
25位(同エリア2429件中)
たびたびさん
- たびたびさんTOP
- 旅行記737冊
- クチコミ35335件
- Q&A回答420件
- 5,373,024アクセス
- フォロワー667人
最終日の今日は雨なので、七日間の旅の疲れを癒す意味でも、別府温泉と浜脇温泉のエリアの共同温泉巡りを一日じっくりと楽しんでみようという趣向です。
ところで、改めて別府温泉についてですが、別府八湯(浜脇温泉、別府温泉、観海寺温泉、堀田温泉、明礬温泉、鉄輪温泉、柴石温泉、亀川温泉)全体が広義の別府温泉。これに対して、別府八湯のうちの一つである別府温泉が狭義の別府温泉で、別府の玄関口、別府駅の周辺に点在する温泉群です。ちなみに、別府には別府八湯温泉道というのがありまして、登録された約150の温泉をスタンプラリーとかも楽しみながら巡るというものですが、この登録された温泉でいうと、別府温泉には代表格の竹瓦温泉(別府八湯温泉道1番)を始めとして48。鉄輪温泉でも渋の湯(別府八湯温泉道38番)、熱の湯(別府八湯温泉道39番)ほかで36ですから、別府温泉にいかに多くの温泉があるかが分かると思います。
また、もう一つの浜脇温泉の方にも触れておくと、別府市街の南端、東別府駅辺りから朝見川の河口一帯に広がる温泉街。代表格は市営温泉浜脇温泉、湯都ピア浜脇で、別府八湯の中でも鉄輪温泉と並んで一番歴史が古い温泉と紹介がありました。かつては、八幡朝見神社の門前町として栄えた時代もあるようですが、今でも神社の周辺にその雰囲気はそれなりに残っている感じです。
さて、温泉巡りのほかは、驚異の友永パンと平野資料館で改めて油屋熊八の奮戦を中心に別府温泉の観光地としての歴史をおさらい。なんとかかんとか別府温泉の旅のいい締めができたと思います。
PR
-
まるまる一日の温泉巡り。まずは、別府駅の北側エリアから開始です。
とにかく、小さな共同浴場が市街のあちらこちらに点在していて、これは大和温泉(別府八湯温泉道191番)。 -
入り口を入ると石の祠があって、きれいに花も活けてあります。
温泉への感謝のしるしでもあるでしょう。 -
イチオシ
まあるい湯舟がかわいらしい。
身体が温まって、うーん。いい湯です。 -
これも近場にある富士見温泉(別府八湯温泉道212番)。
-
サッシの入り口を入った先は、
-
イチオシ
一段高い場所に脱衣場があって、湯舟は階段を少し下りた場所。
温泉は地表辺りまでしか湧いてこないのが普通なので、この構造は理に適ったものなんですよね~
とても清潔感があるし、好感が持てる温泉です。 -
野口温泉(別府八湯温泉道18番)も街に馴染んだ共同温泉。この辺りは共同温泉が多いですよね。
-
こちらも一人で悠々。
といってもミニマムの広さなので、そんなに贅沢感はないですけどね。ここは風呂場と脱衣場が戸で仕切られているタイプです。まあ、その方が建物の湿気を防ぐという意味ではいいんでしょうが、一体となっている方が安心感があるし、開放的。私はそっちの方が好きですね。 -
では、金剛頂寺もチェックしておきますか。
北浜の市街地にひっそりと建つ真言宗のお寺。 -
九州八十八ヶ所百八霊場の25番とか、この寺が始めたという別府西国三十三ヵ所観音霊場の1番とか。入ってすぐに子育水子地蔵尊があったり、あれこれと新味を出しているようです。
-
京町温泉(別府八湯温泉道91番)も別府駅の北側ですが、境川にももう近いエリアにある共同温泉。建物は二階が京町公民館で一階が温泉というとても地元密着型の施設なんですが、営業時間が短くて、午前中はやっていない。どちらかというと珍しいタイプです。
-
ここから海岸の方へ出て、別府タワーの北側エリア。
的ケ浜公園は、臨海部に整備された公園です。芝生があったり、それらしく木が植えられていたりしていますが、少し荒れた感じも否めないような。 -
ほか、万葉の歌碑も見つけましたが、なにかとってつけた感もなくはない。もう少しはっきりしたコンセプトがあるといいように思います。
-
SPAビーチは、その的ケ浜公園に沿った海沿いに整備された砂浜。
夏だとちょっとした海水浴もできそうな感じですが、それらしい施設は見当たりませんね。まあ、温泉が近場にたくさんありますから、どうにでもなるとは思います。 -
少し市街に戻って。
本願寺別府別院です。気迫あふれる山門は鐘楼も備えて、二重垂木というそれなりに凝った意匠ですね。 -
本堂は昭和7年築。ぐるりが何枚ものガラス戸で囲まれていて、この穏やかで明るい開放感は独特のような気がします。
-
イチオシ
では、ここで早めの昼飯。
今回の旅で何度目かのとよ常です。やっぱりおいしいし、日替わりメニューもあるので、飽きないですよね。ちょっと豪華めの海鮮どんぶり。とってもいいと思います。 -
駅前の商店街、やよい商店街を抜けた先にあるのは
-
やよいの湯(別府八湯温泉道番外)。
別府駅からもそれなりに近いので、別府駅から帰る客にとってはちょっと安心感があると思います。
別府駅周辺の温泉巡りだとほとんど共同温泉ばかりになってしまいますが、意外とそればかりでは利用させてもらっているというような遠慮もあって疲れる気がします。それに対して、こういう商業ベースの温泉だとちょっとわがままが言えそうな自由さがあって気が楽な面があると思います。 -
イチオシ
ここから浜脇温泉の方に向かいます。
友永パンはその途中。この日も長い行列ができていて。そのつもりはなかったのですが、つられて私も行列に並んでしまいました。 -
いくつか買いましたが、ふっくらしているのにそれなりに弾力というか粘りがあってみたり、素直な甘さとバターの香りがいいハーモニーだったり、普通のようでいて普通ではない。
-
これは人気も実力も備えていて、ちょっとした怪物的なお店だと思います。
衝撃度だと私的には二戸の丹市パンと同じくらい。それをちょっと思い出しました。 -
松原温泉(別府八湯温泉道12番)は、別府駅と東別府駅のちょうど中間あたり。
ただ、こちらの営業時間は短くて午前中はやっていない。建物はそれなりに立派なのですが、人手とかもあるのかもしれません。 -
別府警察署南部交番は、海岸通りを挟んでゆめタウン別府のはす向かい。現役の交番だし、観光スポットではないと思いますが、この建物は何か謂れがあるのかなと思ってしまうくらい不思議な意匠。機能としては出窓なんか関係ないと思いますが、いくつも付けたり。まあ、確かにちょっとしたインパクトはあると思います。
-
交番前の通りをそのまま進みます。
日の出温泉(別府八湯温泉道37番)は、海岸通り沿いでもう朝見川のほとりといった場所。共同温泉らしいレトロ感はありますが、ちょっと中途半端なような感じもなくはないような。 -
ただ、脱衣場と一体となった風呂場はこのクラスだとちゃんと十分な空間が確保されていて、なかなかいいですね。しっかり安心感のある温泉です。
-
さて、この橋は朝見川の橋。
-
朝見川は、別府市街の南端エリア。この周辺が浜脇温泉となります。別府の温泉地帯全体からするとかなり端っこのように感じますが、冒頭にも触れましたが、実は別府温泉の発祥は鉄輪と並んでこの辺りからともされていて、そういう意味ではそれなりに意味のある場所。河口付近ではこうして意外に水量があって、マンション群も見えています。
-
では、浜脇温泉の代表格、浜脇温泉(別府八湯温泉道36番)へ。
その伝統もあるのかもしれませんが、しっかりしたビルに入っていまして。 -
イチオシ
この石造りの風呂場は共同温泉なのになかなかおしゃれで、お金も掛けているような感じですね。熱い湯とぬるい湯の二つがあるのもここの伝統なんだそうです。
-
湯都ピア浜脇(別府八湯温泉道35番)は、浜脇温泉と隣接かほとんど同じビルに入っていて、一階が浜脇温泉。二階が湯都ピア浜脇といった関係。泉質もまったく同じというか共通のよう。違いは湯都ピア浜脇の方はジムとかを備えていること。値段もこちらがちょっと高いです。
-
住吉温泉(別府八湯温泉道13番)は、外観がカビが生えたような玄関の屋根とかちょっとボロボロ感がありますね。ただ、中はまあ普通で何ともないんですが。。
-
夕方4時からの営業なので、少し注意が必要です。
-
東蓮田温泉(別府八湯温泉道164番)は、トタンが貼ってある壁とかを含めてなかなかのボロボロ感がありますね。
-
入ってすぐが脱衣場と風呂が一体となった形。常連のおじいさんが二人入っていましたが、とってもフレンドリー。それがけっこう印象に残りました。
-
永石温泉(別府八湯温泉道6番)は、老舗の共同浴場。赤いトタン屋根の建物はどうかするとお寺みたいな感じもしますね。
-
しっかりした建物の中に入ってみると
-
イチオシ
風呂が地下のように降りていくタイプ。昔ながらのやり方ですね。繰り返しになりますが、これは温泉が湧き出るのは地表部分までだからなんですよね。ネットの評価も高いし、その通りだと思います。
-
紙屋温泉(別府八湯温泉道11番)は、またゆめタウン別府の方に戻ってきた辺り。
-
そこそこの大きさと年季の入ったような風呂場周りは、まあ普通なんですが、
-
ここの最大の特長は飲泉ができること。
-
イチオシ
少し飲んでみましたが、けっこうおいしい。おいしい温泉というもなかなか珍しいかもしれません。
-
末広温泉(別府八湯温泉道17番)も老舗っぽい雰囲気ですね。
-
古びた建物の中にあって、風呂場の方もけっこう年季が入っていますね。とろんとしたような湯ですが、この辺りでは一般的かなと思います。
-
此花温泉(別府八湯温泉道180番)も、まあまあ近く。
-
地元の公民館のような建物なので、その分、それなりの新しさも感じますね。
-
楕円形のお風呂が落ち着いた印象を与えます。
-
ここで、八幡朝見神社も訪ねましょう。豊前・豊後の守護、大友能直が創建した古社で、少し門前町のような街並みがありますね。
-
境内に上がる途中には
-
二本の夫婦杉があって、
-
なかなかの迫力。
-
社殿の前には舞台が造られていて変わった構えですが、尋ねると参詣者が多い時は危険なのでこのようにしたのだとか。それだけ賑わいもある神社ということなのかなと思いました。
-
八幡朝見神社から一番近い共同温泉は、八幡温泉(別府八湯温泉道140番)です。
-
近くにはいくつも共同浴場があるのですが、ここは人気があるのかな。若い人も含めて、けっこう賑わっています。風呂場が比較的きれいで、薄い青色のタイルもちょっと清潔感があると思います。
-
では、ここから別府駅の方に戻ります。
その途中。カトリック別府教会の現在の建物は、聖フランシスコ・ザビエル渡来400年記念に際し、昭和25年、フランスのルルドにある教会を模して建てられたもの。市街になにげなく建っていますが、相応の威厳も感じます。内部のステンドグラスも見ごたえがあるようですが、そこは見逃してしまって残念でした。 -
駅前の商店街にまで帰ってきまして。
-
気になっていたのが
-
この平野資料館。
竹瓦温泉の近くにある個人の自宅を利用した資料館。別府温泉の観光の祖と言われる油屋熊八の足跡を中心にして、別府の歴史や文化についてのあれこれを伝える内容です。 -
今では当たり前になった地獄めぐりの開発やガイド付きの観光バスを走らせたりして別府の魅力を最大限に発信したことが当時の貴重な写真やポスターに残されていました。奥さんの方に対応していただきましたが、熱っぽい説明もあってけっこう心に響きました。別府をさらに深く理解したい人にはお勧めです。
-
では、もう少しがんばりましょうか。
梅園温泉(別府八湯温泉道14番)は、竹瓦温泉の近隣エリア。商店街も近い裏通り沿いです。建物は小さいですが、まだ比較的新しい感じですね。 -
待合のような場所に、けっこうしっかりした足湯の施設があるのは珍しいかもしれません。地元の人向けではなくて観光客へのサービスかな。ありがたいことだと思います。
-
この裏通りの感じも別府温泉ならではかと思います。
-
寿温泉(別府八湯温泉道10番)は、市街地の一角に渋い建物が建っています。
-
中に入ると、これまた昭和レトロかな。ガチャガチャが置いてあったりするのは、地元の人だけを対象とはしていないという姿勢でしょう。銭湯風の雰囲気も意外に落ち着きます。
これで、予定していた温泉巡りは無事終了。 -
帰りの列車までの間に晩飯です。
手軽にささっといただきますよ~ということで、豊後茶屋へ。別府駅の中にある地元料理のお店です。 -
とり天定食をいただきましたが、ここのとり天はポン酢でいただくタイプ。シンプルですけど、これはこれでいいですね。別府駅の周辺は商店街にも飲食店がそこそこあったりしますけど、意外にダメ。このお店はさりげないけどとても頼りになる存在だと思います。
これで、宇佐・国東半島から別府・大分の旅はおしまい。お疲れさまでした。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
たびたびさんの関連旅行記
この旅行で行ったスポット
もっと見る
別府温泉(大分) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
66