2022/11/26 - 2022/11/26
256位(同エリア840件中)
ちゃんさん
2020年、JR西日本がコロナ禍の中、「新たな長距離列車」を送り出しました。懐かしい夜行列車の現代的解釈ともいえるような列車。夜行列車=庶民の手に届かぬクルーズトレインばかりになってしまった昨今で、胸の熱くなる出来事でした。
簡易寝台・クシェットで語らい、呑み、ラーメンを食べ、楽しい夜汽車の旅は続きます。https://www.youtube.com/watch?v=D8an8AF2vEw
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス JR特急
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 日本旅行
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和歌山駅では深夜1時まで停車。車内は煌々と明かりが灯り、減光は和歌山発車後になるようです。
新大阪では急いで乗るだけで時間もなかったので、この時間に車両を観察しましょう。和歌山駅 駅
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グリーン券所持者以外立ち入り禁止の1号車は、ファーストシート。かつての開放型A寝台よろしく、向かい合わせの席を倒してベッドにできる構造になっています。
2段ベッドだったA寝台よりも、かえって贅沢。採算性という側面からは、単体ではどう考えても赤字になる列車だと思います。WEST EXPRESS 銀河 乗り物
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1号車には、グリーン車の乗客専用のラウンジもあります。他のラウンジと違って、ソファの座り心地は柔らかそうです。
通勤電車仕様の両開き扉というミスマッチも、また楽しからずや。 -
ウエストエクスプレス銀河はもともと、2020年の春にデビューが予定されていた列車です。その際は通常の特急列車としての席が設定されていて、時刻表にも掲載されていたたんだとか。
ところがコロナ感染急拡大による緊急事態宣言を受け、運行延期に。9月から運行開始となったものの、万一感染症が発生した際にも連絡先を把握できるよう、ツアー専用列車となりました。それは今も続いています。 -
夜行列車がほぼ消えた中、ウエストエクスプレス銀河は若者を振り向かせるため誕生した列車です。JR西日本の幹部が就職説明会で大学に行った際、学生にあえて列車に乗る理由がないと言われたのかキッカケだったとか。
ムーンライトシリーズをはじめ、青春夜汽車で世界を広げた僕にとしては、学生さんGJ!と喝采を叫びたい試み。乗って楽しんで、支えたい列車でした。今夜、ようやくこうして乗ることができて、万感の思いです。 -
それなりに値が張るツアー列車という形態ゆえか、当初の目論見だった学生世代の乗客が、ほとんど見られないのは残念。まずは座席車からでも、通常指定席としての開放が始まればと思います。
ちなみにツアーの予約は先着順。予約開始日の9時59分45秒に電話したらフライングで、55秒にかけなおしたところ一番でつながりラッキーでした。皆さんの幸運を祈ります! -
「瑠璃紺色」と呼ばれる濃いブルーではあるけど、青い車体にベッドが並ぶ光景は、疑うことなきブルートレインの再来。もう二度と味わえないと思っていた旅を、令和4年11月に実現できました。
ベッドで寝てこその寝台列車。寝支度を整え、減光されると同時にベッドに入りました。高らかなモーター音も子守歌。おやすみなさい…。 -
5時半に目覚めると、列車は駅に止まっていました。わずか4時間半ではあるけど、ぐっすり眠ることができました。
仕事明け、かつ酒を5本空けた後の40代男性の実績なので、「眠れる列車」なのかの判断については参考程度に留めておいてください。 -
朝5時50分に室内灯が点灯して、おはよう放送が流れ始めました。クシェットにも間接照明が仕込まれているので、起きざるをえません。お休み放送から約5時間半、史上もっとも寝かせてくれない夜行列車では(笑)。
夜も明けやらぬ6時に、串本駅に到着しました。なんとまた2時間停車も停車します。串本駅 駅
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向かいのホームの普通電車もまだ扉を開けておらず、夜の続きです。
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南国らしく開放的な駅舎の窓には…
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マグロが鎮座していました。
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駅から大塔交通社の観光バスに乗り込みます。九州人としては「だいとう」と読みたくなるけど、ご当地では「おおとう」。九州人としては「大任」と書きたくなります。
雑念浮かぶ寝ぼけた頭をバスに揺られること5分、目的地の橋杭岩に到着しました。バスは1台で2往復のピストン運行をするため、すぐに引き返して行きました。 -
海にせり立つ巨大な岩と、その手前にバラバラと岩が散らばる、ちょっと不思議な地球の風景。
ご来光を拝むのがバス観光の目的の一つで、曇りの天気は「残念」なんでしょうけど、小さな話という気もします。津波の威力を感じられる景勝地 by ちゃんさん橋杭岩 自然・景勝地
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東映。
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一人で見に来たら不思議な風景だなで終わってしまいそうですが、専属ガイドさんによる解説があるので、理解が深まります。早朝から、ありがとうございます!
リアル・ブラタモリですね。道の駅 くしもと橋杭岩 道の駅
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地中からせり立った岩を、何度も押し寄せた津波が破壊して、バラバラとくずれたものが手前の岩々なんだそうです。
大型台風くらいではビクともしないとかで、津波の力をまざまざと感じられます。南海トラフ、しっかり備えなきゃなぁ… -
岩の海側は日々の波で浸食される一方、陸側は波の力を受けないので、非対称な形になっています。だから崩落の恐れがある…と。
今は満潮で海中にありますが、干潮時は近づける状態になります。言われなきゃ分からない危うさです。 -
早朝からの充実した観光を終え、7時に串本駅に戻ってきました。
ウエストエクスプレス銀河は当初、山陽・山陰方面への運行が計画されており、紀南は地元からの猛烈なラブコールを受けて生まれたコースです。それだけに、おもてなしの企画は並々ならぬ力が入っていました。 -
串本での停車時間はあと小一時間ほどあり、駅前のコンビニに立ち寄れます。先発隊のバスからも十人近くが足を伸ばし、買い求めたのは酒…
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なワケはなく、コーヒーでした。
昭和のブルートレインだったら、モーニングコーヒーは食堂車か車内販売。令和の夜汽車のモーニングコーヒーは、合理的で、リーズナブルで、でもうまかったです。 -
シンプルな発車案内。
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太陽の明かりの下では、ウエストエクスプレス銀河に初対面です。
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ホームには、昔の主要駅には必須の設備だった洗面台が残っていました。
ここで洗面と歯磨きができれば昭和感もぐぐっとアップなんだけど、ボウルには水飲み場の機能しかなくて残念! -
座席車はバス観光が後発組なので、空席のうちにお邪魔してみました。
天井と床のカーペットを間接照明が照らし、なかなかいい雰囲気。 -
クシェットに比べれば寝心地は劣るのでしょうけど、しっかり頭を支えてくれる快適そうな座席です。間隔も広く、昼に乗るなら こちらもいいですね。
今は空席のことも多いですが、2023年からは座席車限定で片道乗車のコースも設定されるので、人気は高まるんじゃないでしょうか。 -
ラウンジスペース「遊星」をのぞくと、早朝から気ぜわしい空気。朝食のお弁当は、遊星で受け取ることになっているので、準備で大忙しなのです。
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配布開始直後は混雑しそうなので、僕らはゆっくり構えることにしました。
朝8時を前に、通学客の動きが活発になる時間です。毎週木・土曜日に現れるのんびりした列車に、地元の高校生はどんな視線を向けているんでしょうか。JR紀勢本線 乗り物
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のんびりペースな猫の見送りを受け、ウエストエクスプレス銀河は串本駅を後にしました。
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最後の2個のお弁当を受け取り、朝食の時間です。
ラウンジ車のテーブル席が空いていたのは幸いで、食堂車気分で頂きましょう。旅の相方とは、北斗星の食堂車で朝飯を食べたこともあり、懐かしいですな。レストラン空海 グルメ・レストラン
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お弁当の中身は、鯛めし。身をほぐしつつ、魚介のダシがしみ込んだご飯を頂きます。
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大海原を眺めながらの海のめぐみは、格別の味わい。そんなに朝ごはんを食べる方ではないし、前夜のラーメンも残っているはずなのに、ペロリと平らげてしまいました。https://www.youtube.com/watch?v=MRoOsLbb2w8
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贅沢を言えば、インスタントでもいいので、暖かい味噌汁も付けば言うことナシ! 車内に給湯の設備があると、味噌汁に限らず、コーヒーやお茶を飲みたいといった多彩なニーズに応えられそうです。
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曇りながら美しい太平洋の海原を愛でながらも、この地のおかれる現実も車窓にはチラチラ映ります。
ウエストエクスプレス銀河の車内にも、車外避難用のハシゴが設置され、非常時に備えられていました。 -
湯川駅では、特急「くろしお」との離合待のため停車。海が近く、絶好のビューポイントでした。せっかく長い時間止まるのだから、外に出たかった!
湯川駅 駅
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朝9時5分、紀伊勝浦着。今夜の宿は勝浦温泉なので、ツアーでもこの駅で下車するのが基本ですが、追加料金を払えば終点の新宮まで乗れます。
乗車が途中駅の新大阪だったので、せめて下車は終点まで行きたいってのが人情ってもんでしょう。紀伊勝浦駅 駅
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地元の歓迎っぷりも大したものです。
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後で、また来ますから!
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那智駅から先、紀勢本線は狗子の浦と呼ばれる石ころの海岸線を走ります。岩場の荒々しさが目立つ串本付近とは、まったく違う表情の海岸線です。
以前は線路沿いの草が生い茂っていたものを、ウエストエクスプレス銀河の運行をきっかけに刈り取ったのだとか。列車はゆっくりゆっくり、歩むような早さで通り抜けました。 -
11時間に渡る夜汽車の旅も、間もなく終着駅です。寝ている時間も長かったし、のんびり車窓を眺められる時間もあり、イベントも多彩で楽しめました。
上りの昼行運行にも乗ってみたいし、山陰や山陽コースの おもてなしも体験したいものです。いつかと言わず、近いうちに。 -
終点・新宮着。若者向け夜汽車に、疲れの色は似あいません。車体の瑠璃紺色は、長旅の後も艶やかでした。
新宮駅 駅
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新宮駅も歓迎一色。
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待合室ではお土産に加え、鉄道グッズも売られていました。旅行支援のクーポンも使えるとかで、てっとり早くお土産に変えてしまうのもテです。
暖かいお茶のおもてなしもあって、ほっと一息つけました。 -
新宮といえば紀南の主要都市で、名古屋・大阪方面からの特急が出会うターミナルでもあります。なのに窓口は廃止され、券売機に代替されてしまっていました。
幹線とはいえ地方路線の厳しい現実。ウエストエクスプレス銀河に誘われた僕らのように、列車で訪れる人が増えますように!
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