2022/11/10 - 2022/11/10
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AandMさん
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11月初旬、「天気も良いし、紅葉も見頃になったので、信州まで行ってみよう!」と急遽の思い付きで、1泊2日で家内と一緒にドライブ旅行をすることにしました。「1泊するなら温泉が良いなあ・・」とのことで長野付近の温泉を探すと、信州を代表する湯田中温泉があることが分かりました。湯田中温泉にホテルを予約し、東京→長野→湯田中温泉(泊)→小布施→長野→東京の約500kmの行程を組んで、出発です。
1日目は長野の善光寺を見学し(https://4travel.jp/travelogue/11795355)、2日目は小布施にある北斎館、長野の県立美術館と水野美術館、そして川中島古戦場後などを巡りました。この旅行記では、後半2日目に見学した美術館などを中心に紹介します。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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11月10日
湯田中のホテルを10時過ぎに出発し、30分程で小布施に到着。北斎館の駐車場に車を停めて、見学開始です。駐車料金400円。
北斎館の付近は江戸時代からの景観が保存されている観光地で、平日でも結構の数の観光客がいました。 -
小布施栗のお菓子を売る店、リンゴやブドウなど新鮮な果物を売る店が並んでいます。
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北斎館の付近に観光客が一杯いました。「北斎館」も混みあっているのかなと思いましたが、北斎館を訪れる人はそれ程多くはありません。
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葛飾北斎(1760-1849)の作品を展示している「北斎館」はモダンな平屋の建物です。北斎は80歳を過ぎてから、小布施の豪農商であった高井鴻山に招かれて数回にわたって小布施に滞在し、多くの肉筆画を手掛けています。北斎館は昭和51年(1976)に開館した比較的新しい美術館。
東京墨田区にある「すみだ北斎美術館」は以前から知っていましたが、小布施に「北斎館」があることは、今回の旅行をするまで知りませんでした。北斎館 美術館・博物館
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北斎館の入場料は大人1000円。
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入場チケットを購入すると、北斎館の案内パンフレットを頂けます。
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北斎館の展示スペースに進みます。
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北斎は90歳で亡くなるまで、絵や版画作品を作り続け、「北斎」、「卍」、「画狂人」などの号を使用していたことなどが説明されています。
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北斎版画「富岳三十六景」の一枚。
北斎館では写真撮影が許可されていました。有り難いことです。 -
「浮絵一ノ谷合戦坂落之図」、源氏と平家の合戦「一の谷の戦」を描いた作品。
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北斎は本の挿絵も描いていたようです。「絵本彩色通」、弘化5年(1848)の作品。
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世界的に有名な北斎の版画「神奈川沖浪裏」を例に、製作過程が丁寧に説明されています。
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「神奈川沖浪裏」は明和2年(1765)頃の作品。版画は、絵師、彫師、摺師の協力で完成します。
北斎館には、版画、絵本挿絵だけでなく直筆画など多数の作品が展示されていました。北斎に関心のある方にとって、見逃せない美術館だと思います。 -
版画や絵に加えて、北斎館には二基の祭り屋台(東町祭屋台、上町祭屋台)が展示されています。屋台の天井画は北斎が小布施に滞在中に描いたもの。天保15年(1844)、北斎85歳の作品です。
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天井画「龍図」。
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天井画「鳳凰図」。
この他、「男浪図」と「女浪図」があります。 -
小布施の北斎館、なかなか見ごたえのある美術館でした。訪問者はいましたが、混みあっていないので、自分のペースでじっくりと北斎作品を鑑賞することができました。
北斎館を後にして、昨日は休館日で見学し損ねた長野県立美術館を訪れました。長野県立美術館 美術館・博物館
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入場チケットは大人700円、長野県美術館と併設されている東山魁夷館も見学できます。
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長野県技術館には長野にゆかりのある芸術家作品(絵画、彫刻、版画、デザインなど)が、東山魁夷館には東山魁夷の作品(絵画)が展示されていました。
ただ、館内では写真撮影禁止でしたので、残念ながら作品紹介はできません。これは入場案内に掲載されていた絵の接写です。綺麗で見事な絵が一杯ありました。 -
東山魁夷館も展示室での写真撮影は禁止されていました。
長野県立美術館 東山魁夷館 美術館・博物館
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長野県立美術館は、以前、長野県信濃美術館でしたが、2021年の改修を機に名称が変更されたそうです。バリアフリーの新しい建物でした。
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長野県立美術館から6㎞ほど南に進んだところにある水野美術館を訪問しました。当初は別の美術館を予定していましたが、昨日宿泊したホテルの女将が「水野美術館は素晴らしいので、ぜひ行ってください」とアドバイスをくれたので、急遽、この美術館を訪れることにしました。
美術館前にある広い無料駐車場に車を停めて見学開始です。水野美術館 美術館・博物館
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美術館の門をくぐると、素晴らしい紅葉が出迎えてくれました。
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美術館前が見事な日本庭園になっています。
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入館料は大人1200円。JAF会員なら100円引きとのことでしたので、会員証を提示して家内分含めて200円を割り引いて頂きました。
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県立美術館と同様、この美術館も作品の写真撮影は禁止されています。これは入場券に印刷されていた絵です。美術館には、日本画が沢山展示されていました。
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横山大観、菱田春草、平山郁夫など明治期から昭和期までに活躍した日本画の大家の作品が、展示されていました。作品の写真撮影が出来ませんので、この絵もパンフレットのコピー。
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素晴らしい日本画が沢山展示されているにも拘わらず、美術館の中の人影はチラホラでした。混んでいないので、マイペースでじっくりと作品鑑賞ができました。
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美術館建物内から眺めた和風庭園。展示作品も素晴らしいですが、この庭園も抜群です。隠れた名所です。
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水野美術館から南に数キロ進んだところに「川中島古戦場跡」がありましたので、立ち寄ってみました。古戦場は「川中島古戦場史跡公園」として整備されていました。
川中島古戦場 名所・史跡
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公園には、武田信玄が御加護を仰いでいた八幡神社が祀られています。
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鳥居をくぐって、参道を進みます。
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これは旧社殿(鞘堂)、昔の古い社殿です。
八幡神社は、平安時代中期に源顕清が武運長久を願って祀り、その後、川中島合戦で荒廃していた神社を信玄が再興し、以降、明治維新まで松代藩真田家が祭祀を管理をしてきた、とのことです。 -
旧社殿の後方に、立派な八幡神社の新社殿があります。
川中島古戦場史跡公園 名所・史跡
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「執念の石」は、謙信と信玄の一騎打ちに割って入った武田軍の武将の原大隅が謙信を討ち漏らしたことを残念がって、槍で傍らにあった石を突き通したと伝えられます。
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石には深い穴がありました。武田軍の原大隅が槍で突き刺して作った穴?
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謙信と信玄の一騎打ちの姿を象った銅像。一騎打ちは、永禄4年(1561)9月10日の第4次合戦「八幡原の戦い」であった、と伝えられます。
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川中島の合戦を偲んだ田中月亀翁父子の歌碑。田中月亀は松代藩主に仕えた江戸時代の知識人。碑の表裏に、「合戦に対する思い」と「合戦後の八幡原一帯の情景」を謡った和歌が刻まれています。
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「首塚」は、永禄4年(1561)9月10日の戦いの後、この辺りの戦死者六千余人を武田方の武将である高坂弾正が敵味方の区別なく手厚く葬った塚と伝えられます。
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「首塚」の説明板。以前はこの付近に幾つもの首塚があったそうですが、現存するのはこの塚と東南約百八十メートルの場所にある首塚の二基だけだそうです。
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八幡神社の社殿右側にある槐の古木、「逆槐(さかさえんじゅ)」。
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永禄4年(1561)9月9日に夜、山本勘助らの進言を取り入れて信玄が構えた陣地の土塁の土留めとして槐の樹木を逆向きに打ち込んだものが目を出し、大木に成長したと伝えられる、と説明されています。
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謙信と信玄が直接戦った際に、謙信が繰り返し太刀を振るった一騎打ちの個所は、「三太刀七太刀之跡」と呼ばれ、石碑が建てられています。八幡神社社殿の右側です。
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「川中島古戦場史跡公園」は、松や広葉樹が茂っています。謙信と信玄が戦った頃も類似の景観が広がっていたであろうことが想像されます。
川中島古戦場史跡公園 名所・史跡
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公園内に「皇太子殿下御手植松」と刻まれた石柱があり、玉垣で囲まれた一対の松の木がありました。皇太子とは明治時代の大正天皇のようです。
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木々が紅葉した美しい公園ですが、訪問者は多くなく、駐車場には2~3台の車しか停まっていませんでした。
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公園内にあった川中島大合戦の布陣図。武田信玄、上杉謙信、そして両軍の主な武将の陣地配置などが描かれています。現在公園になっている場所は、武田軍陣地のほんの一部で、実際の戦闘では山腹も含めて千曲川と犀川が流れる川中島一帯が戦場であったことが分かります。
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川中島古戦場を後にして、東京に向かいます。ここは東部湯の丸サービスエリア(SA)。新鮮な長野リンゴを購入しました。
東部湯の丸サービスエリア 道の駅
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上越自動車道を更に80km進んで、横川SAに立ち寄りました。夕方の5時過ぎ、日は暮れて駐車場の照明が点灯しています。
このSAで名物の「峠の釜飯」をお土産に購入します。横川サービスエリア 道の駅
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お洒落なカフェショップ・スターバックス。お客はチラホラ、全く混みあってはいません。
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釜飯で有名な「おぎのや」、店内で食事をする人は少な目。夕方の食事時ですが、平日のためなのか、人は少な目です。
家内が「峠の釜飯」を買ってきました。お釜形の陶器付きですので、結構重たく、スッシリ感があります。自宅まで持ち帰って、今夕の晩飯とします。
今回の信州ドライブ旅行、1日目は善光寺をゆったっり見学し、2日目は3カ所の美術館と川中島古戦場を駆け足で巡りました。天候に恵まれ、紅葉真っ盛り、そして平日であったためか、観光地も道路も混みあっていませんでした。混雑感なく名勝見学ができたこと、何よりであったと思います。峠の釜めし本舗 おぎのや 上信越自動車道横川サービスエリア(上り線)店 グルメ・レストラン
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