2022/11/09 - 2022/11/10
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11月初旬、「天気も良いし、紅葉も見頃になったので、信州まで行ってみよう!」と急遽の思い付きで、1泊2日で家内と一緒にドライブ旅行をすることにしました。
「遠くとも一度は詣れ善光寺」や「牛にひかれて善光寺参り」の言葉でも知られる長野の善光寺、長い歴史を有する有名寺院ですが、これまで行ったことがありません。「1泊するなら温泉が良いなあ・・」とのことで長野付近の温泉を探すと、開湯から1350年を越えて利用されている信州を代表する湯田中温泉があることが分かりました。湯田中の温泉ホテルを予約し、東京→長野→小布施→長野→東京の約500kmの行程を組んで、出発です。1日目は、長野の善光寺を見学し、2日目は小布施にある北斎美術館、長野の県立美術館と水野美術館、そして川中島古戦場後などを巡りました。
この旅行記では、前半に訪れた紅葉の善光寺を中心に紹介します。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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11月9日
東京から2時間程車を走らせました。昼食を兼ねた小休憩で立ち寄ったのが、横川サービスエリア(SA)。平日なので混んではいません。横川サービスエリア 道の駅
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横川SAは「峠の釜飯」が売られていることで知られています。「釜飯」は帰りに購入することにして、私はおにぎりで済ませました。家内は、「ソフトクリームでOK]とのこと。「足らないのでは?」と聞くと、「夕食をしっかり食べるので、昼は少な目!」とのこと。
横川サービスエリア(下り線) フードコート グルメ・レストラン
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横川SAから1時間半ほどで、善光寺の第一駐車場に到着。
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駐車場は、平日だったので空きが程々ありました。2時間以内の駐車料金は600円。
まだ12時頃ですので、善光寺をゆったりと見学できそうです。 -
駐車場から道路を隔てた南側が善光寺の境内。境内は紅葉が真っ盛り。
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境内への裏入口に立て札があり、「当山は、わが国最古の仏様を祀り、創建以来約千四百年の歴史を刻んできた古今無双の霊場です。・・境内は禁煙、指定場所以外での飲食禁止、ゴミの投機・放置を禁止します。・・」といった注意が書かれています。
善光寺(長野県長野市) 寺・神社・教会
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ここは本堂横、石畳に沿って石灯篭が並んでいます。
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立派な鐘楼があります。
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お寺の方が鐘撞をされていて、「ゴーン~」と音が鳴り響いていました。毎時に鐘が鳴らされている、とのこと。
鐘楼は嘉永6年(1853)の再建、梵鐘は寛文7年(1667)の鋳造。平成10年に開催された冬季長野オリンピックでは、この梵鐘の音が開会の合図として全世界に鳴り響いたそうです。 -
梵鐘と鐘楼は、国の登録有形文化財。
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本堂の正面です。
現在の本堂は宝永四年(1707)の再建で、江戸時代中期を代表する仏教建築として昭和28年(1953)に国宝に指定されています。 -
本堂は、高さ約29m間口約24m奥行約54mあり、東日本最大級の木造建築だそうです。
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立派な手水舎ですが、柱はコンクリート製。近年に改修が施されていることが分かります。
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山門(三門)は寛延3年(1750)に建てられた二層入母屋造りで、国指定の重要文化財。
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山門(三門)に掲げられている「善光寺」額。通称「鳩字の額」と呼ばれ、文字の中に「鳩」が五羽隠されています。「善」の文字は、牛の顔を模しています。
面白い工夫で、古の寺人の機知を感じます。善光寺(長野県長野市) 寺・神社・教会
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通称「ぬれ仏」と呼ばれる「銅造地蔵菩薩坐像」、新しそうに見えますが造立は享保7年(1722)。重要美術品に指定されています。
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「ぬれ仏」隣に鎮座される六地蔵。「六地蔵」は宝暦9年(1759)に製作されましたが、昭和17年(1942)の戦時供出で一度失われ、戦後の昭和29年(1954)に再興されました。以前の形態が忠実に再現されているようです。
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「駒返り橋」。灯篭横に短い石橋が架けられていますが、注意しないと、橋があるのを見逃がします。
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立て札に、「建久8年(1197)、源頼朝が善光寺に参詣した折に、馬の蹄が石橋の穴に挟まってしまい、ここから奥は馬を返して徒歩で入ったと言われています。・・」とあります。
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「駒返り橋」から南に向かって、参道の両側にお土産店や食べ物屋が並んでいます。「仲見世通り」です。
平日でしたが、結構な数の訪問者で賑わっていました。仲見世通り 名所・史跡
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そば饅頭などのお菓子類、置物、キーホルダーなどのお土産品が売られています。昔ながらのお土産店です。
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山門をくぐって、再び本堂に向かいます。
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本堂前に、見事な灯篭があります。銅製に見えますが、陶器製とのこと。
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参道の向かい側にある別の灯篭。
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大香炉。上部に獅子像があり、香炉から絶えず線香の煙が立ち上っています。
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「御百度詣数取」の石柱。
「百度参り」は、神仏に祈願するために同一の社寺に百度参拝することで、社寺の入り口から拝殿や本堂に行って参拝し、入り口に戻ることを百度繰り返します。この石柱は繰り返し点の目印。歴史の長い寺社で結構の頻度で見かけます。 -
本堂入口に置かれている香炉。
本堂の内部を拝観料を払って見学しました。「内陣券」は500円で、自動販売機で購入し、内陣への入り口で担当者に渡します。内陣とお戒壇めぐりができますが、残念ながら、途中での写真撮影は禁止されていました。
「内陣券」で別の場所にある善光寺資料館の見学もできます。 -
内陣の見学を終え、本堂を出て善光寺資料館に向かいます。
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本堂から境内を2-3分、案内に従って進むと、前方に三重塔が見えてきました。
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石段を登った高台に建造されている見事な三重塔。
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「三重塔」は「忠霊殿」が正式名称。戊辰戦争から第二次世界大戦までに亡くなった約二百四十万柱の英霊を祀った仏式霊廟で、明治39年に創建され、昭和45年に現在の形に改築され、1階に「資料館」が併設されています。
日本忠霊殿 (善光寺史料館) 美術館・博物館
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英霊殿周辺の紅葉が見事です。
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鮮やかな紅葉です。
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塔の入り口に「忠霊殿」額が掲げられています。
忠霊殿の1階にある資料館には、善光寺が長年所有してきた仏像、仏具、書画などが展示されていました。ただ、残念ながらここも写真撮影は禁止。 -
資料館を出て、駐車場に向かいます。もみじの葉が真っ赤に紅葉し、風情のある景観。平日であったため、人影は少な目です。
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本堂の裏手に江戸時代のものと思われる墓石がありました。
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松代藩真田家の供養塔と墓であると、立て札に説明されています。
真田家は、玄和8年(1622)に真田信之が上田から松代に入部し、幕末まで松代藩十万石として続きました。 -
周辺にあるのは、松代藩の重臣たちの供養塔や墓石でしょうか?説明版はありません。
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紅葉の並木を進みます。
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「雲坪翁終焉之地」と刻まれた石碑。横の立て札を見ると「花霊碑」とありますが、花霊碑は立て札の右側にあった新しい石碑の説明で、左側の古風な石碑の説明版ではありません。
調べてみると、「雲坪翁」とは画家であった長井雲坪(ながい・うんぺい, 1833-1899)のことで、善光寺裏に住み、画室「玉蘭堂」を営んでいた清貧無欲の人であったことが分かりました。
雲坪のお弟子さんたちが建てた記念碑と思われます、 -
紅葉に囲まれた善光寺を後にして、県立美術館に向かいました。
善光寺(長野県長野市) 寺・神社・教会
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長野県立美術館は、善光寺の東側にある城山公園の中にあります。
長野市城山公園 公園・植物園
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美術館に行ってみると、誰もいません。???休館日でした。
長野県立美術館は水曜日が休館日であること、知りませんでした。明日に再訪することにして、早めに湯田中のホテルにチェックインすることにしました。長野県立美術館 美術館・博物館
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湯田中のホテルの部屋から眺めた光景。夜間瀬川の両岸に、結構沢山のホテルがあります。景観が良いという訳ではありませんが、川沿いに長閑な光景が広がっていました。
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部屋の中の様子。
信州湯田中温泉 あぶらや燈千 宿・ホテル
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夕食まで多少時間がありましたので、ホテルのラウンジでノンビリします。
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お摘みとアルコール(ワインやシャンペン)やソフトドリンク(コーヒー、紅茶。ジュース)が準備されていました。温泉にゆったりと浸ってから、夕食です。
信州湯田中温泉 あぶらや燈千 宿・ホテル
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夕食の前菜。作りが細やかで、繊細。
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3種類の串物。地元名物のようです。塩,醤油だれ、味噌だれ、で頂きます。
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吸い物とお寿司。
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お造りが続きます。
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メーンディッシュのステーキ、マイタケ付き。陶板で焼きながら頂きました。柔らかくて美味しいステーキでした。
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炊き込みご飯とみそ汁。
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デザートは、栗を使ったモンブランのような小ケーキに小粒シャインマスカットや梨が添えられています。
贅沢な夕食を頂きました。昼食を節約していた家内、完食です。 -
11月10日
部屋の窓から眺めた湯田中温泉郷の景観。天候も良く、2日目も楽しいドライブ旅行となりそうです。 -
朝食は和食、美味しく頂きました。
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朝食後に温泉に浸かりゆっくり過ごした後、10時前にチェックアウト。部屋を出てロビーに向かいます。
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ロビー手前に、我々は利用しませんでしたが、立派なラウンジがありました。
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料金精算をして、ホテルをチェックアウト。
良い温泉で、料理も素晴らしく、静かで快適なひと時を過ごすことができました。混みあっていない平日の宿泊、お得感があります。 -
ホテルを出発し、2日目の最初の目的地、小布施の「北斎館」に車で向かいます。15kmほどですので、30分程で到着できると思います。
信州ドライブ旅行の初日、東京から長野まで途中休憩を入れて車で4時間ほどかかりましたが、午後一杯、善光寺をゆったりと見学できました。境内の木々の葉が黄色、朱色、赤色に紅葉し、晩秋の澄み切った景観に囲まれた長い歴史を有する本堂や三門などの建造物がとても印象的でした。
少し残念だったのは、本堂の内陣や資料館の展示物の写真撮影が禁じられていたことです。記憶は時間とともに薄れますが、写真は残ります。欧米の教会や美術館などでは、結構な割合で写真撮影が許されています。フラッシュ禁止、参拝者を妨げない、などの条件付きで写真の許可を検討頂きたいと思います。信州湯田中温泉 あぶらや燈千 宿・ホテル
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