2022/09/09 - 2022/09/11
474位(同エリア628件中)
RiEさん
「五箇山や立山方面は行ったことはあるけど、街や海方面の富山県は行ったことない」という話から急に夫の富山県に行きたい熱が高まり、夏の東北ロードトリップから戻って数日しか経っていなにもかかわらず、県民割(ブロック割)の追い風もあってサクサクとHOTEL予約し、あっという間に富山旅行が決まった。
宿泊する射水・高岡・富山の情報を中心に調べてみると、時を経ても受け継ぎ守り継がれている文化遺産が多く、街並みに溶け込んで今もなお生活に根付いているものから、修復・保存されて実際に見学できる建物もあり私の興味を大いに惹く。
重要有形・無形民俗文化財である高岡御車山祭の御車山を、通年で観覧できる“高岡御車山会館”では、各町が誇る華麗な御車山を間近で観賞したり、細部にわたるこだわりや見せ所をじっくり知ることができた。
寿司ランチを食べた後は、奈良・鎌倉と並ぶ日本三大仏の1つに数えられる鋳物の高さ16mの青銅製“高岡大仏”を見学して、壮大な伽藍配置様式の豪壮にして威厳ある佇まいや、仏殿を囲むように左右対称に造られた回廊が美しい“高岡山瑞龍寺“を訪れた。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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6:20に自宅を出発して、東海北陸道に乗ると雨がパラパラし始めてしまい、珍しく雨模様の今回の旅。
“松ノ木峠パーキングエリア (下り)”に到着したときには一時的に止んでいたものの、今にも崩れそうな重たい雲に包まれていた。松ノ木峠パーキングエリア (下り) 道の駅
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日本で1番空に近いPAだという看板が立っているけど、自販機とトイレしかないので駐車場は閑散としている。
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霧雨が降るなか、10:30に“高岡御車山会館”に到着。
歩いて3分の場所に無料駐車場があるけど、少し分かりづらかった。実際に祭りで使われる御車山をじっくり鑑賞できる:高岡御車山会館 by RiEさん高岡御車山会館 美術館・博物館
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1588年に豊臣秀吉が後陽成天皇を聚楽第に迎え奉る際に使用した御所車を、加賀藩初代藩主:前田利家が拝領し、1609年に加賀藩2代目藩主:前田利長が高岡城を築くにあたり、城下西側を商人町として町民に与えられたのが始まりと伝えられている。
城下7町に7基の御車を分ち、京都祇園会の祭礼にならって鉾山に改造されたもので、高岡城下の漆工芸や金工芸等名人の技巧がふんだんにあしらわれて華やかなのが特徴。
中央にそびえる心柱の先端に取り付けられる鉾留めは神が御神体に降臨する目印とされており、各町ごとに異なる形状をしているのが興味深く、レプリカが入口に展示されていた。
この施設では高岡御車山祭について様々なことを深く知ることができる。 -
高岡市内をいくつか観光するのであれば、高岡市内観光施設共通クーポンの購入がお得で、1冊5枚綴りになっていて700円・2日間有効。
施設によって必要枚数が異なるためクーポンをシェアしたり、現金との併用は出来ないので追加購入してもOKで、ちなみに高岡御車山会館は2枚で入館できた。 -
社会科見学の授業らしき小学生でロビーが溢れかえっていたけど、彼らがいなくなると急に静かになり、観光客は私たちともう1組だけだったのでゆっくり見学できた。
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入って1番最初に展示されている「御所参内聚楽第行幸図屏風」が鑑賞できる通路は非常にインパクトがあり、向かって左の壁面を御車山が回転していく様子も美しい。
扉の先には御車山の由来や沿革がパネル展示されていたけど、実のところ由緒を証明するものはほぼ残っていないそうで、関野神社所蔵の2点の古文書だけが前田利長と御車山との繋がりを証明する唯一の資料とされている。 -
御車山祭の流れを示す展示パネルによると、祭礼当日は毎年5月1日だけど、1月25日から数か月かけて準備を行うそう。
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1階のメインである御車山展示を観る前に、2階から見学するよう勧められたので上がってみると、まずシアターへ案内された。
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高岡御車山祭は年に1度しか開催されないけど、このシアターなら17分間の疑似体験が出来るようになっていて、迫力ある角度や貴重な視点から祭りの雰囲気が味わえる。
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御車山の曳き手衣装である半纏(法被)には腕などを保護するため、袖や裾に中綿が入っていて厚手なのが特徴。
そして各町を象徴する模様で染められているのが格好良かった。 -
吹き抜けになっている御車山展示は360度ガラス張りになっていて入れ替え制だそうで、私たちが訪れたときは鉾留の胡蝶が特徴の木舟町を鑑賞することができた。
2階からじゃないと見れない貴重なアングルを目に焼き付ける。 -
鉾留に鳳凰が羽ばたく「平成の御車山」は2018年に5年の歳月をかけて完成した、高岡の伝統と技術を次の世代へ伝えるシンボル的な展示で約2億8000万円かけて制作されたのだそう。
座っている人形は正装(衣冠)した前田利長と、利長の正室の永姫。 -
1階に降りてみると御車山前に、露払いとして御車山を先導する坂下町の「源太夫獅子」が展示されていた。
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下から見上げると思ったよりも高さのある木舟町の御車山。
鉾留の胡蝶・菊の花が放射線状に垂れ下った花笠・本座にどっしり構える大黒天幔・幔幕は朱地綴織宝珠模様刺繍で、大変豪華で驚かされる。 -
横に周ってみると豪奢な車輪には彫金金具が贅沢に散りばめられていて、この車輪を降臨した神々の巡行を表現しているとはいえ、曳き回すのを想像したら芸術品なのに…と複雑な気分になった。
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平成の御車山を正面から見ると幔幕が布ではなく、高岡古城公園の四季が直接描かれていた。
正面に建っている日本人形は、利長の唯一の実子であるは満姫。 -
旧鉾留の胡蝶が展示されていて、現在取り付けられているものと同寸だけど、胡蝶単体だと随分巨大なので驚いた。
高さ147.7cm・幅194cm・奥行211.6cmあるそうで、今にも飛び立ちそうなリアルさがあって技術の高さが窺える。 -
7基ある御車山の特徴を紹介しているパネル。
かつて大動脈だった旧北陸道に沿う「通町」「御馬出町」「守山町」「木舟町」「小馬出町」に加え、「一番街道」「二番町」「坂下町」が高岡御車山を継承し、現在でも山町と呼ばれていて、坂下町だけは御車山を先導する獅子頭:源太夫獅子を保有している。 -
御車山祭祭礼当日の5月1日は、高岡市民はハレの日として心待ちにしているそうで、御車山奉曳による土蔵造りの町並みを練り歩く、神々の巡行を鑑賞するため活気づく。
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建物を出ると雨に濡れることなく、敷地内に建つ県内最古級の土蔵が見学出来た。
手前の大の蔵では「山町と佐渡家」をテーマに、「高岡最古の医家・佐渡家」についてパネル展示が行われていて… -
隣接する奥に建つ中の蔵では「山町筋と土蔵」をテーマに、山町やこの蔵の建築についてパネル展示されていた。
こちらは私が手が伸ばせば届いてしまうほど天井が低かった。 -
“氷見回転寿司 粋鮨 高岡店”でサクッと寿司ランチを。
【特上ランチ】1899円
【細巻鉄火】352円
【ほたるいかの沖漬け】308円
【SPRING VALLAY シルクエール(白)】759円
クラフトビールが4種あったけど夫はドライバーなので、私だけ飲ませてもらったから2サイズから選べる小さめを選択。
(ネタが小さいわけじゃなくて、シャリが小さいからボリュームあるように見えないけど)合計:5203円。氷見回転寿司 粋鮨 高岡店 グルメ・レストラン
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車で移動して、奈良や鎌倉につぐ日本三大仏に数えられる“高岡大仏”へ。
境内入口に山門は無いけど仁王像が左右に安置され睨みを利かせていた。
参道正面に見えるのは高岡の伝統である銅器製造技術の粋を集め、30年の歳月をかけて1933年に鳳徳山大仏寺に造立された総高15.85m・重量65トンの阿弥陀如来坐像。
日本三大仏に数えられるけど意外に小さかった:高岡大仏 by RiEさん高岡大仏 寺・神社・教会
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境内は角地になっていてすぐ横の道路から見ると迫力あるけど、日本三大仏と言われると思いのほかミニマムに感じたのは、タイやミャンマーで背中を反り返って見上げなければならないくらい、規格外にデカい仏像を無数にみているせいだと思う。
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台座下は周遊できる通路になっていて阿弥陀三尊と諸仏が安置されており…
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壁面には高岡の御神木と崇められた杉の巨木の伐採木をキャンバスに用いた、明治・大正・昭和期に様々なアーティストによって描かれた仏画13作品が展示されていたけど、状態が悪くて傷んでいた。
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入口真後ろに位置する場所には首だけの像が祀られていて、1900年の大火で辛うじて免れた2代目高岡大仏のご尊顔と説明書きがあったけど、その顔立ちはタイの仏像に酷似している。
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オレンジ色の光に包まれてボンヤリ浮かび上がる仏像たち。
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最後に訪ねたのは加賀藩2代藩主:前田利長の菩提を弔うために、加賀藩3代藩主:利常によって建立された“高岡山瑞龍寺”。
前田利長は高岡に築城した後にこの地で亡くなり、加賀百万石を譲られた義弟の利常は深くその恩を感じて七堂伽藍を完備し、広山恕陽禅師をもって開山した。
高岡市内観光施設共通クーポン3枚で入場できる。加賀藩2代藩主:前田利長の菩提寺で、江戸初期の禅宗寺院建築が見られる:瑞龍寺(富山県高岡市) by RiEさん瑞龍寺 寺・神社・教会
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伽藍は、鎌倉時代に多くもたらされた中国の寺院建築を模して建立されていて、総門・山門・仏殿・法堂を一直線に配列し、左右に禅堂と大庫裏を置いて四周を回廊で結ぶ伽藍構成になっている。
建築には約20年の歳月をかけ前田利長の五十回忌にあたる1663年まで要し、当時は周囲に壕をめぐらせていたことから城郭のようだった。 -
江戸初期の禅宗寺院建築として高く評価されている瑞龍寺。
山門をくぐって境内に入ると… -
禅寺らしく、枯山水の庭が広がっていた。
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中央参道は歩きやすいよう整備されているけど、厳かな雰囲気に背筋が伸びる。
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厳粛さが漂う山門には金剛力士像が睨みを利かせていて、枯山水の庭の反射で黒く潰れてしまっているけど、軒裏の緻密な構造の木組み装飾が見事だった。
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山門をくぐるとすぐ後ろに上階に上がる階段があり(立ち入り禁止)、四周を結ぶ廻廊が始まる。
廻廊を進むか、参道を真っすぐ歩くか迷うところだけど… -
正面に見える仏殿へ向かうため真っすぐ歩いて行くと、石畳の両側はよく手入れされ青々と生い茂る芝生が広がっていて、整然とした伽藍配置がより美しく際立っていた。
ちなみに瑞龍寺の仏殿・法堂・山門は、富山県でたった1つの国宝建築に指定されている。 -
歩いても歩いても近づいている気がしないのは、敷地が非常に広くて建物も大きいせいかもしれない。
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仏殿は凛とした空気が漂っていて中央に本尊である釈迦三尊像が祀られており、瑞龍寺創建時に加賀前田家によって奉納されたもので唐仏でその特徴がよく出ていた。
脇侍の普賢菩薩と文殊菩薩は大乗仏教の象徴である白象と獅子を乗り物にし、穏やかな表情に加えてリラックスした姿勢をとっていて日本の仏像彫刻には見られない。 -
背後に周ると壁面に沿って高僧の像が並べられていた。
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仏殿から伸びる参道は比較的距離が短いけど、どっしり構えた法堂が待ち構えている。
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法堂に入ってまず驚かされるのが…
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異様に高い位置に上段があること。
大きく開けられた明かりとりの位置からもわかるように、回廊からよじ登れるような高さではなく、数か所階段が設けられていた。
もしかしたら雪深い地域なので、雪除けの壁かもしれない。 -
廻廊から内陣を見上げるとこんな感じで、内陣内での撮影は不可だった。
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幅が広い上段は、映画:蜩ノ記の舞台になったそうで看板が置いてあった。
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階段を下りて廻廊に戻ると、内陣に向かって左側に石廟の案内が出ていたので潜り戸を出て歩いて行く。
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鬱蒼と生い茂る木々の奥に建っているのは前田家と織田家の石廟で、向かって右から前田利長・前田利家・織田信長・側室正覚院・織田信忠の順に並んでいた。
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独特の雰囲気があるせいか、さっと覗いてすぐに立ち去る人ばかりだったのは、雨上がりのジットリした湿気が居心地の悪さを助長していたからかもしれない。
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石廟内を覗いてみると小銭や酎ハイ缶が供えられていた。
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廻廊に戻って山門方面に進んでいくと、縁台のような座れる場所が備わった建物が見えた。
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ここは僧堂=禅堂で、禅の修行する場所のため観光客は入れないので廻廊から覗くと、中央に安置された木彫りの像がスポットライトで浮かび上がって、厳かな空気が流れていた。
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突き当り奥には法堂に安置されている東司(トイレ)の守護神:烏瑟沙摩明王のレプリカが置いてあり、こちらは撮影可能。
右手で矛を持ち右足だけで岩の上に立ちながら、持ち上げた左足を左手で掴む絶妙なバランスを取りつつも、後ろ手に縛り上げられて座り込む釈迦の説法を妨げようとした悪者の猪頭天を睨みつけていた。
猪頭天の悪びれた様子の無い表情に反省の色が見えず、色々情報が多い。 -
参道前を通り過ぎて廻廊をそのまま進んでいくと、大庫裏があった。
この大庫裡は廃仏毀釈の際に千光寺へ売却されたけど、復元修理の際に千光寺の好意によって返却されたものだそうで非常に存在感があった。 -
今夜から2泊する“スーパーホテル富山 射水“にチェックイン。
詳しい口コミは下記をご覧くださいませ。
https://4travel.jp/dm_hotel_tips/14816898スーパーホテル富山 射水に泊ったよ by RiEさんスーパーホテル富山 射水 宿・ホテル
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少し休憩してから16:00過ぎに“道の駅 カモンパーク新湊”へ。
雨はもう降っていないけど、踏ん張らないと前に勧めないくらい風が強かった。白エビやホタルイカの土産を多く取り扱う:道の駅 カモンパーク新湊 by RiEさん道の駅 カモンパーク新湊 道の駅
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白エビやホタルイカの加工品をはじめとする射水周辺の名物を多く取り扱っていて、富山県各所のご当地グルメや銘菓も充実していて土産探しにピッタリだった。
明日は“雨晴海岸“へ立山連峰を見に行ったあと、長年の修復工事が完了して江戸時代の大伽藍が蘇った“勝興寺“と、伏木の廻船問屋と交易で財を成した貴重な望楼が残る“高岡市伏木北前船資料館“を訪ねる予定。
続きは02へ。
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旅行記グループ
受け継ぎ守り継がれる文化遺産を巡る旅 in 富山★2022
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