おかやま旅応援割での倉敷旅（倉敷アイビースクエア　編）

2022/08/19 - 2022/08/20

おかやま旅応援割での倉敷アイビースクエア編です。

奥様を説得しての連続のおかやま旅、特に倉敷アイビースクエアは、遥か40年以上前から憧れの場所でしたが、今回初めて宿泊&食事で滞在する事になりました。
＊大原美術館と美観地区散策編はこちら↓
https://4travel.jp/travelogue/11790792
児島ジーンズと下津井散策編はこちら↓
https://4travel.jp/travelogue/11793914

前回、倉敷アイビースクエアを（少しだけ）訪れたのは2009年9月。
13年も前なんで、記憶も確かではありませんし、改修等もあり当時とは大きく変わっていると思いますので、今回初めての訪問という感覚です。

今回予約したのは、じゃらんの「アイビースクエアホテルの2食付」プランです。
奥様からは、風呂好きの私に「どこか部屋付き露天風呂プランで行こうよ。」と提案があり、湯郷温泉やこんぴら温泉、近くでは雄琴温泉や奥水間温泉等々、気になる所をピックアップして、一応抑えに行こうとしたのですが、調べていくうちにそのような旅館は大浴場等も立派で、部屋付き露天風呂に拘ること無いなと思い、奥様に質より回数・・・と提案した次第です。

ただ、ゆったりと脚を延ばせる湯舟がある所、という事だけは唯一拘って探していくと、アイビースクエアにも結構大きめの風呂がありました。

憧れのアイビースクエアに宿泊し、料理も頂けて7,500円/人、そして3,000円クーポン付、というコスパの高さ。。。

これは行くしかないでしょう、という事で出かけてまいりました。

エリア 倉敷(岡山)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車 徒歩

ホテルのメイン入口となっているのは、アーチが象徴的な広い東玄関です。
駐車場に隣接し、タクシーや観光バスもこちらに乗り入れます。

表紙の西側入口は、かつては従業員の通用門らしいですが、今ではホテルから美観地区への徒歩ルートとなっていて、美観地区を訪れた観光客も多く、周辺も賑やかで様々な店舗があります。

倉敷アイビースクエアは、ホテルをメインとした複合観光施設で、江戸幕府の代官所跡に1889年建設された倉敷紡績創業の工場を、1973年に改修により誕生しました。

倉敷美観地区にあり、建物は2007年11月30日に「近代化産業遺産」に認定されている歴史的にも意味のある建物です。

倉敷アイビースクエア 宿・ホテル

広場を囲むようにホテル、レストラン、各種宴会場、倉紡記念館等の施設が配置されていています。
アイビースクエアの由来となった赤レンガの外壁を覆う蔦は、工場であった頃に内部の温度調節のために植えられたそうです。

2002年　第4回日本建築家協会25年賞（一般建築部門）を受賞しています。

ホテルは倉庫を改造した2階建で、私達の部屋からは中庭が見えました。

客室は2020年10月に全館リニューアルされていて、木の素材を生かしたナチュラルで優しいテイストとなっています。

夏はビヤガーデンですね。

レストランの向かい側にある中庭で、今夜の準備が進んでいました。

アイビースクェアには、大原美術館に2006年フランス・ジヴェルニーにあるモネのアトリエから株分けされ、そこから株分けされた睡蓮や、代官所の井戸等が残っています。

倉敷代官所井戸 名所・史跡

この施設は、朝夕全く違った表情を見せてくれます。

それぞれの景色が絵になりますね。

モネの睡蓮 名所・史跡

敷地内にある、倉紡記念館です。

宿泊者は無料券が頂けたので、見学させて頂きます。

倉紡記念館 美術館・博物館

1888年、倉敷で創業したクラボウは、倉敷の街と共に130年以上の歴史を築いており、その歴史を伝える施設が倉紡記念館との事です。

この建物は、創業当時の原綿倉庫を改修したもので、当時の面影を現代につなぐ歴史的資産でもあり、その中に創業から現代までの軌跡を、文書・写真・映像・模型等で紹介されています。

・登録有形文化財
1998年 文化庁より貴重な国民的財産として認定。
・近代化産業遺産
2007年 経済産業省より地域活性化に役立つ遺産として認定。
・日本遺産
2017年 文化庁が日本遺産に認定した倉敷市の繊維産業発展のストーリーの構成文化財に選定。

ド～ンと存在感のある襖絵がありました。

第4代社長の大原總一郎氏が、親交のがあった版画家 棟方志功氏に制作を依頼し、工場の礼法室に設置した襖絵が保存されています。

従業員に戦争中でも強く生き、立派に成長できるよう学問を続けて欲しいという願いを込めて、襖絵には「玉みがかざれば器とならず、人学ばざれば道を知らず」と書かれています。

上手いのか下手なのか・・・。
小学生の字のようでもあり、真似のできないこのバランスを表現できるのが、類まれな芸術家という事でしょうか。

迫力がありますね。

下世話な話、幾ら位の価値があるのでしょうか。

鑑定団の方教えて下ささい。

1970年の大阪万博時のせんい館に関する資料がありました。

私はまさに万博世代で、万博に大きな影響を受けました。

近代化の時代は、逆に紡績衰退の歴史でもあります。

クラボウも繊維会社からエンジニアリングや、エレクトロニクス事業をはじめ、未踏の領域に挑戦して化成品や、バイオメディカル事業等、多角的な企業となっています。

クラレも、元はクラボウの多角経営を目的に創業された会社という事ですので色々な分野に挑戦し続けている様子が良く理解できました。

何より、倉敷市にある病院や、岡山大学の研究所等も、元はクラボウという事ですので、観光都市の礎を築き上げたのは間違いないですね。

振れ方でいろんな図形が描かれるという説明の振り子。

容器の中に砂を入れてゆっくり手を離すと、容器が揺れて不思議な形の幾何学模様を描いていきます。

単にクラボウの歴史というより、日本の繊維産業の歴史を分かりやすく展示されていました。
結構、興味深く見る事が出来ました。

さて、楽しみにしていた夕食です。

紡績工場の面影を残すクラシカルなレストラン「蔦」で洋食コースを頂きます。

フレンチコース料理のお品書きです。

下世話な話ですが、HPによると6,000円のコースらしいですが、結構お得ですね。

日本料理 蔦 グルメ・レストラン

ランチョンマットも倉敷　美観地区の絵地図です。

持って帰りたくなりますね。

先ずは前菜、「フレッシュトマトのファルシー　サーモンといくらを添えて」です。

ウーン、美味しい。
これからの料理に期待が高まります。

スープは、倉敷連島牛蒡のクリームスープ
一口食べて、アッ牛蒡だと分かりましたが、クリーミーで美味しかったです。

魚料理は、瀬戸内真鯛のボワレ地中海風　下津井蛸のソテーキャビア添えです。

この辺りで、すみませんがご飯を。。とお願いしました。
鯛は勿論ですが、蛸も柔らかく美味しかったです。

肉料理は、岡山産牛フィレ肉のステーキ　シャリアビンソース。

美味しいお肉でした。

最後に本日のデザートと珈琲で締めて、お腹一杯です。

料理提供のタイミングも良く、美味しく頂きました。

翌朝、朝食はビュッフェ形式で、アイビーエメラルドホールで頂きます。

外側のレンガ壁が、鉄骨とアラミド繊維で補強されている様子が見られますが、興味のある人って私のような建築関係者でしょうか。

奥様、全くのスルーでした。

最近は食べ過ぎないように注意しています。

朝食ビュッフェも、野菜や豆腐等を中心にするように、こころ掛けているのですが、カレーがあると手が伸びてしまいます。

朝食会場に使用されていたホールから、立派なメタセコイアの木が見えました

倉敷市のマンホールはアイビースクエアが描かれていて、街のシンボルがアイビースクエアとなっていると思います。

久し振りの倉敷、今回これまで。