室生神社のいちょう（神奈川県山北町山北）

2022/11/03 - 2022/11/03

　神奈川県山北町山北に鎮座する室生神社にはいちょうの木がある。これは室生神社の御神木である。山北町指定天然記念物になっている。
　室生神社境内に入ると右にあり、樹高約25メートル、根廻り約9．8メートルを有し、推定樹齢は約300年とされている。
　根元から2つに分かれている。良くある夫婦木ではなく、「室生神社のいちょう」と呼ばれているのは、いずれも雌株であるからだ。
　夫婦銀杏は見たことがないが、雄株と雌株でないと成り立たない。
（表紙写真は室生神社のいちょう）

エリア 秦野・松田・足柄(神奈川)

室生神社のいちょう。

「山北町指定天然記念物
　室生神社のいちょう
　　　昭和五十九年二月一日指定
　いちょう（鴨脚樹、銀杏、公孫樹）はいちょう科の落葉高木で、中国原産とされるが自生地は不明である。葉は扇形で葉柄をそなえ秋には美しく黄色になる。
　雌雄異株の木で、雌株に秋には黄色の種子を結び、内に白色硬質の核果があり、これを「ぎんなん」といい、食用になる。
　又、材は緻密で美しく加工しやすい。
　室生神社のいちょうは雌株で樹高二十五メートル、根廻り九・八メートル、樹齢三〇〇年（推定）で根本から南北二本に分かれ雄大である。
　郷土の貴重な天然記念物として、指定し保護するものである。
　　　昭和六十三年六月
　　　　　　　　　　　山北町教育委員会」。