琉球国中山王陵 浦添ようどれ

2021/03/01 - 2021/03/31

沖縄県浦添市。
むかしむかしの王さまのお墓。

浦添グスクと共に浦添を代表するスポット。
浦添に来たら、ココは見逃せないっ！

▽使用機材：Panasonic LUMIX DMC-FP1

エリア 宜野湾・北谷・中城(沖縄)

• 旅行の満足度: 5.0

浦添大公園。
史跡公園とプレイランドが合体した巨大公園。

その史跡公園の中核をなすのが、浦添城。
そしてもぅ一つが浦添ようどれ。

ようどれの意味は、琉球語で夕凪。

日中は海から吹いていた風が夜になって、今度は陸から吹く風に変わります。
夕方、その風向きが変わるときに束の間のあいだだけ、無風状態になるの。

それが夕凪。

浦添ようどれは、その夕凪から取ったといいます。

ようどれには、夕凪の意味だけでなく。
平穏な極楽浄土の意味合いもあるとか。

で、浦添ようどれ。
具体的には何かってゆーと、陵墓。

むかしむかしの王さまのお墓。
2人の王さまの遺骨が納められています。

琉球の王家の歴史はややこしいので。
ちょっと長くなっちゃうけど・・・

ガマンして聞いてください d(≧∪≦●)

沖縄県の前身は、琉球藩。
その前は琉球王国。

日本が日本国であるように。
琉球も一つの独立した国でした。

その琉球王国の前は、三山時代といって。
北山・中山・南山の3国が割拠。

三山時代のさらにその前の時代。
英祖と呼ばれる王さまがいました。
その英祖王の陵墓がココにあるの。

そしてもぅお一方。
尚寧王の陵墓もこちらに。

尚寧王は、沖縄の統一王朝たる琉球王国の王さま。
第二尚氏の系統にある王さまです。

つまり、こちらの陵墓は古琉球時代の王さまと。
近代の琉球王国の王さま。
この2人を祀っていることになります (〃'▽'〃)

陵墓とゆーよりは、お城。

何の予備知識も入れないで来ると、こちらがグスクだと想っちゃう人も多そう。

ま、正確には。
浦添グスクはこの陵墓を含めたものといえるかも。

首里城も敷地が広いけど。
浦添城だってバカにはできません。

歩くとわかる。
すっごい広いよー♪
(｡ ･ω･)(｡ -ω-)ぅんぅん

崖下の広場。

すっごいのどか。

上を見上げると・・・

要塞感が炸裂。
フツーにお城ちっくなのだ！
(∩`ω´)⊃)) しゅっしゅっ

この陵墓が出来たのは13世紀。

竣工年は確定ではないけれど。
1273年じゃないかと言われております（*･ω･*）

この陵墓は、竣工してから2回ほど大規模な改修が行われたようで。

改修のたびに、どんどん要塞ちっくになっていったものと思われます。

もともとの地形＋人の手による石積み。

グスクなんかでもそうだけど。
元からある自然石を利用するパターンが沖縄では多し。

陵墓はお城の北側の崖に作られています。
考えられるのは2つ。

一つは、北は極楽浄土の方向であるとゆーコト。

釈迦さまが入滅した時、北枕でした。
それゆえ北は極楽浄土の方向とされています。

もぅ一つは鬼門を護るとゆーコト。

よくお城の北東にお寺や神社を建てて。
鬼門を護らせたりなんてゆーコトがよく行われました。
また人が亡くなった後は神さまとなって、現し世の人を守護してくれるとゆー考え方もありました。

そういった思想的なものもあったりするのかなと。
想像だけど(*´ω｀*)

ま、そんなコトは置いといて。
何がすごいって、迫力がすごいんだココ。

さっきお城みたいだって言ったけど。
要塞感がハンパない。
この迫り来る風景が特に。

例えば、こんな窪みも。
意図的に開けたモノか、そうでないのかー。

もしかしたら、戦争中に日本軍が隠れ場所に使ったとか？

で、ココがゲート。

この中が正式な陵墓の区画。

石積み文化隆盛の沖縄だけど。
王さまの陵墓だから。

職人さんたちも、特に気合をいれて作ったに違いない。

地図に残る仕事。

大成建設のキャッチコピーにそんなのがあるけど。
まさか石工さんも2000年代に至るまで、自分らの仕事の軌跡が残るなんて蔵々も出来なかったでしょう。

軌跡だけに奇跡 (｡･ｗ･｡ ) ﾌﾟﾌﾟｯ

おやぢギャグは置いといて。

中を偵察しますよ～(≧ω≦)ノ

これが石室になります。
崖の中に横穴が掘られていて、洞窟みたいなお部屋になってるの。

広いお部屋があって、その中に大きな骨壷があって。
厳かに安置されています ( *ﾟ∀ﾟ)

石室は2つあって。
向かって右側が西室です。
英祖王のお部屋で写真がそれ。

左側が東室と呼ばれるお部屋。
尚寧王の墓室です。

ちゃーんと案内板も出てます。

ありがたいことです d(´ω｀*)

何かの石碑。
記念碑みたいなカンジなのかなー？

お墓じゃないよね。
王家のお墓は2つだけだし・・・

なんにしても。
石垣がすばらしいな。

もはや芸術的ですらある。
(｡ ･ω･)(｡ -ω-)ぅんぅん

お約束の六角亀型仕様。
これも沖縄文化の特徴のひとつ。

なぜか六角形の石垣が多い。
なんでかは鋭意探索中であります∠(`･ω･´)

そろそろ撤収。

さっき見た謎の空間。

ココに寝袋持ち込めば、ビバークできるなぁとか。
そんなアイデアも一瞬浮かんだけど。
ハブが怖いので、ソッコー脳内からデリートしました（笑

丘の下にはどわーっと住宅地。
那覇ほどじゃないけど、お家がいっぱいです。

ココだけが妙に草木がモリモリしてて。
まるで異空間のようです (〃'▽'〃)

とゆーコトでっ。
琉球の王さまの陵墓の見学はこれでお終い。

お墓を見て楽しむなんて言い方したら、不謹慎かもだけど。
史跡的にめちゃめちゃ素晴らしいスポットなので。
気合を入れておススメします（｀･ω･´）b

おしまい。