門司～小倉～長崎へ　軍艦島に行きたかったんだけどね

2018/03/02 - 2018/03/06

義母と娘と私の九州旅行、後半の長崎です。

羽田空港から北九州空港にスターフライアーで移動。
北九州空港から小倉まではシャトルバス
　↓私は小倉の会議場で仕事＆懇親会、
　↓娘と義母は小倉観光、
　↓　（森鴎外の旧家や小倉城）
　↓門司から下関まで行ってきたらしい。
長崎に移動
　↓出島・グラバー園・ランタンフェルティバル、
　↓軍艦島クルーズ未遂とか。
長崎から北九州空港、羽田戻り。

エリア 長崎

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 高速・路線バス ANAグループ JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配

小倉から長崎駅に到着。

何この異国っぽいモニュメント。娘が「長崎ランタンフェスティバル」のチラシを見つけ、理由がわかる「ちょうど今やってるみたい」と。
なお、本日の宿【コンフォートホテル長崎】は、長崎駅から路面電車で２駅目、歩いても１０分程度とみて、徒歩で移動。

長崎駅 (長崎県) 駅

その辺中にランタンのモニュメントがあったり、いろいろ作っていたりして、何となく混雑している。

明堂総本店のクラシックで目立つ建物を曲がると【コンフォートホテル】に着く。
例にもれずチェックインカウンターの人は丁寧なんだけど、バスルームに悪臭が……でも、伝えたら外出中にカーテンを変えて換気してくれるという。それでも気になるようだったら別の部屋に代わってくださいとのこと。多少のトラブルは、ホテルマンたちの対応で苦情に発展はしないんだよね。

コンフォートホテル長崎 宿・ホテル

コンフォートホテルから出島はめちゃくちゃ近かったので、荷物を預けて出島に向かう。路面電車に乗ったとしても隣の駅だし……と、路面電車の駅を探していたら、出島が見えた。
義母は昔一度着たことがあるらしく、入り口はこっち側よ、と案内してくれる。でも、今の出島は島じゃなくなっちゃって、周り中が陸（道路）にされてしまっているようだ。

出島 名所・史跡

出島のかぴたん部屋。
ドラマなどでは良く見かける出島風景だが、建物に入ると、その和洋折衷具合に感動する。どことなく違和感があって、それでも懐かしい感じがするのは、フェルメールかレンブラントを思わせる窓のせいか高校のころに読んだ、世紀末文学のせいだろうか。

これは、出島の和洋折衷の中の和のエリア。ここなんて、典型的な江戸の商家みたいだよね。

出島の中のレストラン【出島内外倶楽部】に入る。年配の男性たちが、きちっと給仕服を着て、皿を運んでくのだが、建物の様子も手伝って、なんとなく執事っぽい。ただ、慣れていない様子もあって、休日のアルバイトかな、と思う。
出島型のそっぷライス。観光地らしくちょっとお高めだけど、可もなく不可もなく。なお、長崎サラダというのは下に揚げ麺が入っている焼きそば風の物だった。量が多かったので二つを注文して、3人でシェアしてちょうどよかった。

長崎内外倶楽部 グルメ・レストラン

路面電車を使って、グラバー邸に行く途中、一度訪問したことのある義母がサクサク道案内してくれて、オルゴールの店なんかを見ながら【大浦天主堂】に向かった。

残念ながら【大浦天主堂】は外壁改装中で、外観はネットをかぶっていたのだが、瓦屋根があったり説教のレリーフに和装女性がいたり、ここも和洋折衷具合が独特だった。

大浦天主堂 寺・神社・教会

ステンドグラスもシンプルだけど、とても美しい。

大浦天主堂の裏に回ると、グラバー園の坂の途中にショートカットできるらしい。
「……お義母様、よく覚えておいでですね」　
さすが旅行好きなだけあるなあ。

グラバー園 名所・史跡

そういうわけで、大浦天主堂から【グラバー園】に行く。
チケットを買い、歩く歩道に乗って園内を一番上まで行き、三菱第2ドックハウスへ。天気が良くて、白い壁が綺麗だ。

神戸の異人館にも似ているけど、海を介した望郷の念というか、海外赴任者の寂しさが伝わってこなくて、カラリとしているのは、ここの何が違うのだろう？
居住スペースであるよりも職場的な印象が強いからだろうか。蓄音機やソフアも華美すぎず贅沢すぎず、どちらかというと機能的だ。

園を回って降りてきて、最後の建物が旧グラバー邸だ。広い花壇や温室をみて、花好きな義母が「いいわねえ」とつぶやく。
でも娘も義母もグラバー邸の改装時に発見されたという、隠し部屋に興味深々で、グラバー邸に入ったとたんに順路を無視して探しに回った。目立たないのに（隠し部屋だから当前）彼女らが騒ぐものだから、ほかの観光客も集まってきた。
花や住居の美しさよりもこの屋敷の歴史的な意味ってやつか。

出島での食事中に【長崎ランタンフェスティバル】のチラシを確認したところ、ちょうど最終日だったようだ。娘は龍が好きなので演技時間に間に合わないかもしれないと、走っていったが、幸い、最終舞台のあとにアンコールをしてくれていて、大盛り上がりの龍の舞を観ることができた。

2024長崎ランタンフェスティバル 祭り・イベント

複数の龍が、生きているように舞う。ものすごい迫力。長崎ランタンフェスティバルって、ツアーがあるほどの大きな祭りなんだな、と、納得。

次の演目である中国獅子舞との間に、少し休憩があって、前のほうに着席できた。
すぐ横で、客席中央の台の上での動きを確認している子供たちがいる。部活動もあるそうだし、跡継ぎや若者の参加には苦労してないんだなと感じる。
ラスボス獅子は、動きがものすごく動物っぽくて、生き物にしか見えない。中で、肩車したり、立ち上がったり激しい動きをしているのも分かるのだが。……すごい。

獅子の動きはどこか犬っぽくて、仕草がかわいい。小学生が動かしている小さなかわいい獅子から、中高生っぽいコミカルな動きの獅子、大人の獅子、ラスボス風の獅子。
これは、ハマるわ……頭を噛んでもらうと、1年間健康で過ごせるんだそうだ。獅子舞と同じね♪

イベント会場以外にも、ランタンがたくさん下がっていて、ランタンを飾るエリアなどもあって、予定していなかったお祭り見学だけど、大満足。
【長崎ランタンフェスティバル】と検索すると、Youtubeなどの動画もたくさん出てくる。

興奮したまま、ランタンの下を通ってホテルまで歩こう、ということになる。
途中で角煮饅頭も入手。娘はバイト先の飲食店のシェフから「絶対食べてこい」と、用命を受けていたそうだ。確かに美味♪

ランタンフェスティバルで色々食べているから、もう十分だとも思ったのだが、娘が足りないというので、【紅虎餃子房】に入る。定番の長崎ちゃんぽんと、レタス炒飯、このあたりの餃子の形だという棒餃子も美味でした。

紅虎餃子房 ゆめタウン夢彩都店 グルメ・レストラン

夜の長崎港。私はとても美しいと思うのだが、横浜在住で夜景ズレしている義母と娘は「そうね～」という程度らしい。

さて、翌日。どこでもだいたい同じな、コンフォートホテルの無料モーニング。一品位地元の食材のものが入っているときもあるのだが、この日は特になかった。

さて、娘は雨女ならぬ、ハリケーン女である。ハワイ島に低気圧を呼んで天文台までの道を吹雪で閉鎖に追い込み、フロリダ旅行ではハリケーンイルマでホテルに缶詰になった。当たり前のように低気圧を呼んで、翌朝は波浪注意報が出てた……orz

軍艦島行きの船のキャンセル連絡が来て、波浪注意報から警報に代わる。娘が騒いでいたのはともかく、義母も残念そうだったので、軍艦島がよく見えるという野母崎総合運動公園に向かう。
野母崎総合運動公園のバス停を降りると、すぐに【軍艦島資料館】がある。小さいい資料館なのだが、上映されているビデオや品物など、軍艦島こと端島での人々の生活が良く分かって、なんというか……リアルだ。

長崎の軍艦島は、年毎に入れる見学エリアが小さくなっている。いかにも崩れそうな建物を見に行くわけだから、安全を確保するのが難しいのは分かる。そのうち軍艦島も上陸禁止になるんだろうな、と思ったのが、この旅行に軍艦島を加えた理由のひとつだ。

軍艦島資料館の裏の展望台からは、こんな感じで軍艦島が見える。

軍艦島資料館 美術館・博物館

軍艦島資料館の並びに、お土産屋さんやレストランがある。これは【こっとん】というお店でいただいた軍艦島カレー。よく見ると、ライスが軍艦島の形に固めてあって、横の卵は夕日なんだそうだ。

こっとん グルメ・レストラン

ほんとに、こんなに近いんだけどなあ、軍艦島。
なお、娘はこの後2019年にも軍艦島クルーズに挑戦したらしいが、島の周りを回るだけで、波が高くて上陸はできなかったんだそうだ。

長崎駅付近に戻ってから夕食。
長崎はえびが美味しい、と学んだので、【うまや】というお蕎麦屋さんで海老天を頼む。奥にあるのは、明太子入り卵焼き。

うまや 長崎店 グルメ・レストラン

翌朝の長崎港。晴れてはいるがやはり風が強くて、時間があったとしても軍艦島クルーズ（上陸コース）はもう少し風が収まってからなんだそうだ。それだけ行きにくいところなんだろうな、と思う。

軍艦島の見える【のもざき町物産センター】で、佐藤健寿という人の【The ISLEND】という軍艦島の写真集を購入してきた。毎年、崩れていって、きっと立ち入り禁止になるのだろうな、と思う。

いつか上陸するチャンスはあるのかなあ……

のもざき町物産センター お土産屋・直売所・特産品