地元や若者にも密着したお祭り

5.0
旅行時期：2018/03（約8年前）

by Zebraさん（非公開）

長崎市クチコミ：17件

滞在していたホテルから遠くない場所で行われていたランタン祭り。川の上にも、商店街にも、ホテルにもランタンがたくさん飾られていた。ものすごい人出で、商店街を歩くのは難しかったが、龍踊りなどのある舞台の前のベンチに運よく座ることができた。

高校生の部活動で行っている龍踊りの披露と、プロ（？大人）の動かす龍、どちらもすばらしかった。高校のＯＢが客席にもたくさん来ていたようで、祭りの跡継ぎがちゃんと育ってのだな、地元に根ざした祭りなのだな、と、良く分かった。次の獅子踊りも、小学生の動かす獅子や、高校生くらいのコミカルな動きの獅子、若者の動かす悪路バティック菜獅子……と、だんだん獅子の頭が大きく、動きも激しくなっていって、最後にラスボス風の獅子が二匹で踊った。中の人が見えるのに、動きがとても獣っぽくて、巨大な犬のようにしか見えなかった。
全部が客席に下りてきたときには圧巻だった。幕間に子供の龍に動きを指導する様子も、好感が持てた。

実を言えば長崎の街に到着して、偶然貰ったチラシにランタンフェスティバルのことが書かれていて、その日が最終日だった。何日か前の春一番で、長崎のお祭りのランタンが飛ばされて、川の中に落ちた、と言うニュースを東京で聞いたのだが、まさかそこに訪問するとは思わなかった。チラシに夕方の龍の踊りや獅子踊りの開始時間が書かれていたので、時間があったら訪れてみようかという程度だったのだが、これを目的にしたツアーがあるのも良く分かる、すばらしいお祭りだった。